日本アジアハラール協会資料

NPO 法⼈⽇本アジアハラール協会
イスラム教徒とは
イスラム教徒(ムスリム)は、アッラー以外神はなく、アッラーに共同者は存在せず、唯⼀の神様であることを信じ、そし
てムハマド(彼に祝福と平安を)は、アッラーの御使い・しもべであることを信仰する者です。
ムスリムは⾃分の⼈⽣では、アッラーが命じた項⽬(もの・こと)に従わなければなりません。⼈⽣の中で起こる物事に
対して、聖コーラン※に定義されたルールに従います。
※聖コーランは、預⾔者様、ムハマド(祝福と平安を)に掲⽰された本です。
ラマダンについて
ラマダンは、イスラム暦(太陰暦)の 9 番⽬の⽉で、イスラム教徒にとって聖なる⽉です。世界中のイスラム教徒(ムス
リム)がラマダンの断⾷を⾏います。今年(2015 年)のラマダンは、6 ⽉ 18 ⽇より始まり、7 ⽉ 17 ⽇で終わる予定で
す。ラマダン⽉の間、ほとんどのムスリムは、⽇の出から⽇没まで飲⾷をしません。しかし、旅⾏者や重労働者、妊婦・
産婦・病⼈など合理的な事情のある場合は、断⾷が免除されます。⼀般に、ラマダンを⾏うことによって、ムスリムは⾃
⾝を清めます。世俗的な欲を捨てることで、神への献⾝と奉仕に没頭できるようになります。多くのイスラム教徒が断⾷
という⾏いによって、怒りや呪いや強欲などの堕落した考えや動機を振り払うことができます。
イフタールについて
ラマダン⽉のあいだ、ほとんどのイスラム教徒は⽇の出から⽇没まで⾷べ物と飲み物を摂りません。多くのイスラム教徒
は⽇の出前にスフールと呼ばれる⾷事を摂ります。⽇没には家族や友⼈が集まってイフタールと呼ばれる⼀⽇の断⾷の終
わりの⾷事を摂ります。イフタールでは、多くのイスラム教徒は、まず、デーツ(ナツメヤシの実)から⾷べ始めます。
のどがとても乾いていますし、お腹も空いています。1 ⽇中、⻑い時間⾷事と⽔分を摂らず我慢をしますので、⽇没後、
⾷事ができる「イフタール」という時間はとても幸せな時になります。
NPO 法人日本アジアハラール協会
〒262-0033
千葉県千葉市花見川区幕張本郷 2-18-1-202
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電話: 043-205-4995
FAX: 043-205-4996
NPO 法⼈⽇本アジアハラール協会
ハラールについて
ハラールはアラビア語の⾔葉、ハラール = ハラル = Halal =
より由来されており、直訳は「許可されたもの」です。⼤義ではハラールは、イスラム法で許された項⽬(もの=健全な
商品・こと=⾏動・⾔動・活動)を意味します。わかりやすく⾔うと、ムスリムが⽇常⽣活において、⼝にするもの、⾝
に着けるものは、イスラム法で許可されているものがハラールとなります。それ以外のものや活動がハラーム(⾮ハラー
ル)になります。
⼀般的に、ハラールは飲⾷品に対して⾔われておりますが、以下についてもハラールの条件を満していなければなりませ
ん。
●飲⾷品 ●原材料 ●薬品・化粧品 ●加⼯や物流・調達
そのものがハラールかどうかについて、ハラール監査員(ハラール専⾨家)が検査して認証を発⾏します。検査に合格し
た商品は「ハラール」製品と呼ばれ、ムスリムの消費者が安⼼して使⽤することができます。
従いまして、ハラールはイスラム教徒にとって、⼤変重要な規準であり、既に⾃分が罪を犯しておらず、安⼼・安全を確
認した上で商品を使⽤できるようになります。何よりも信仰を⼤切にしているイスラム教徒のため、ハラールと⾮ハラー
ルをはっきりと区別することは⾮常に重要な事です。
そのためには、ハラール概念・規準・準拠に関して、きちんと理解する必要があります。⽇本アジアハラール協会は、国
内にて様々な講演やその他活動を通して、ハラールを正しく理解し、認知度を⾼めるための活動をおこなっております。
ムスリムフレンドリーについて
⾮イスラム教国の⽇本では、レストランやホテルが認定基準を完全にクリアした上で、ハラール認定を取得することは難
易度が⾼く、訪⽇するムスリムの⽅々へ安全・安⼼な環境を⽤意するためのムスリムフレンドリー対応が必要となってき
ます。
⽇本アジアハラール協会(NAHA)は、宿泊施設やレストラン事業に対して、ムスリムフレンドリー基準を策定した唯⼀
の組織です。
※ハラール⾷品の規定は変わりませんが、ノンムスリムの国々のホテル・レストラン施設にて実施可能な基準です。
当協会では、ホテル、レストラン、旅館、観光施設、医療施設、ホームステイ、教育機関⾷堂などの事業者を対象に、ム
スリムフレンドリー対応のための指導および認証の発⾏業務を⾏っております。
<ムスリムフレンドリーの定義>
ある施設・環境が部分的にハラール基準を満たすこと。
<対象事業者>
ホテル、レストラン、旅館、観光施設、医療施設(病院、クリニック)、ホームステイ、教育機関⾷堂(⾼等専⾨学校、
⼤学など)
<主要監査項⽬>
① 原材料
② ⾷器、調理器具
③ 従業員の役割
④ 経営者の責任
⑤ レストランの条件
⑥ ホテルの条件
⑦ 洗浄、衛⽣及び⾷品安全
ムスリムフレンドリーや監査内容の詳細等に関するご質問がございましたら、⽇本アジアハラール協会までお問い合わせ
ください。皆さまからのご質問に丁寧にお答えさせていただきます。
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