TEAM NAORYU AGE AGE RACING レースレポート 2015 Super Car

TEAM NAORYU AGE♂AGE♂RACING レースレポート
2015 Super Car Race Series Round3/4 ツインリンクもてぎ
4 月に開幕した Super Car Race Series の第 3 戦/第 4 戦が
5 月 9 日〜10 日に栃木県のツインリンクもてぎに戦場を移し開催された。
TEAM NAORYU AGE♂AGE♂RACING からは FIA GT3 マシンが参戦するカテゴリーI に 1 台と
Porsche911GT3Cup や Ferrari458Challenge 等のカップカーが参戦するカテゴリー II に 1 台の
合わせて 2 台が参戦致しました。
今回 73 号車には SUPER GT を始め、各種カテゴリーで活躍中の植田 正幸が加入し
輝かしい戦歴を持つ頼もしいドライバーの活躍が期待される。
TEAM NAORYU AGE♂AGE♂RACING
70 号車
車名
OliveSPA 458 GT3
マシン
Ferrari 458 Italia GT3
ドライバー
NAORYU
佐々木 孝太
メインスポンサー OliveSPA
マネージメント
RAPID INC
メンテナンス
Tomei sports
73 号車
車名
TEAM NAORYU 458
車両
Ferrari 458 Challenge
ドライバー
舩井 俊仁
メインスポンサー OliveSPA
マネージメント
RAPID INC
メンテナンス
Tomei sports
植田
正幸
【プレビュー】
第 1 戦/第 2 戦は A/B ドライバー各予選と第 3 戦決勝が 5/9(土)、第 4 戦決勝が 5 /10(日)に
行われる。
前戦に引き続き、A ドライバーのタイムで第 3 戦決勝、B ドライバーの予選で第 4 戦決勝の
グリッド順を決定する。
今回のもてぎラウンドはカテゴリーI に 70 号車と同じ Ferrari 458 Italia GT3 な がら
年式が更に新しいマシンで Xu Wei 選手/横溝 直輝選手組が Direction Racing から参戦。
マシンもドライバー も脅威の存在となる事は明らかだ。
そしてカテゴリーII には SUPER GT 等で活躍のプラチナドライバーが多数参戦し、
73 号車は熾烈な争いを強いられそうだ。
【5/9 公式予選】
雲に覆われた空の下、前のセッションの赤旗により予定の 9:40 から少し遅れて
A ドライバー公式予選がスタート。
15 分間で A ドライバーがタイムを競い、70 号車 OLIVE SPA 458 GT3 の NAORYU は
1’55.248 とカテゴリーI のポールポジションをゲット!
2 番手の Xu Wei 選手に 1.919 秒のギャップを作った。
73 号車 TEAM NAORYU 458 の舩井 俊仁は 1’59.108 でカテゴリーII の 2 位で予選を終
える。
今回 70 号車は Xu Wei 選手/横溝 直輝選手組の 77 号車 458 GT3 と A/B ドライバー合算
でどこまで迫れるかが決勝のキーになりそうであり、73 号車は前戦に引き続き 52
号車ランボルギーニや 47 号車 911GT3Cup が強敵になるとみられ、続く B ドライ
バー予選が注目される。
B ドライバー予選は 5 分のインターバルの後スタート、15 分間で争われた。
70 号車の佐々木 孝太が 1’52.381 でカテゴリーI の 2 位。
ポールポジションは横溝直輝選手が 1’51.509 と力を発揮。
このタイムはなんと S 耐で同じ GT3 マシンが走る ST-X クラスのコースレコードを上
回り、SCR でもコースレコード。
佐々木 孝太との差は 0.872 秒となった。
70 号車の A/B 合算の予選タイム差は 77 号車のタイムからマイナス 1 秒強となり、見
かけ上アドバンテージがありそうに思えるが勝つ為には前半 15 秒以上 NAORYU が
逃げる必要があり、レースペースとマシンの年式を鑑みて難しい戦略となりそう。
73 号車の植田 正幸は 1’57.465 でカテゴリーII の 4 位となった。
この A/B ドライバーのタイムで第 3 戦/第 4 戦のグリッドが決定し
第 3 戦は 70 号車の NAORYU/佐々木 孝太組がポールポジションで 1 番グリッドから、
73 号車の舩井 俊仁/植田
正幸組はカテゴリーII の 2 番手からスタートとなる。
【第 3 戦 決勝】
第 3 戦決勝は 5 月 9 日 14 時 30 分にスタート。
70 号車のスタートドライバーは NAORYU。
コクピットでイチバンポーズを見せ、闘志が溢れながらもリラックスした表情が
うかがえる。
ローリングスタートで幕を開けた第 3 戦は NAORYU がポールポジションから絶妙な蹴り出しで
1 コーナーを駆け抜ける。
73 号車のスタートドライバー舩井 俊仁も綺麗にスタートし、各車 50 分後のゴールを目指す。
その後 70 号車 NAORYU は 2 番手の 77 号車 Xu Wei 選手とのギャップを広げようと目論むが
マシンの年式にアドバンテージを持つ Xu Wei 選手に NAORYU の背後からついて行く事でペース
を作られ、なかなかギャップを築く事が出来ずにレースが進行して行く。
73 号車舩井 俊仁は 1 周目の 3 コーナーで 52 号車 Eventdec Gallardo の上野 嘉三選手を攻略し
早々にクラストップへ浮上するが、その直後スタート前の作業違反でドライブスルーペナルティ
を受けてしまいポジションを落とす事になった。
70 号車 NAORYU はスティント中盤からやっと 2 番手 77 号車との間隔を広げ始めた
が、ドライバーチェンジまでに築いたギャップは約 9 秒。
11 周でピットインしトップで佐々木 孝太にバトンを渡す。
後続の 77 号車も直後にピットイン。交代した横溝 直輝選手が 70 号車を 1 周 1 秒以
上速いタイムで猛然と追撃を開始した。
佐々木 孝太は持てる力を振り絞って逃げるが、タイム差が厳しく 18 周目に 77 号
車にトップを明け渡す事に・・・
70 号車は 26 周を走り切り 2 位でフィニッシュした。
73 号車はペナルティ消化後気を取り直し猛然とダッシュ、最終的に 2 位までポジ
ションを回復してファイナルラップをむかえ、70 号車とダブル 2 位 フィニッシュ
でコントロールラインを駆け抜けた。
レース後佐々木 孝太は「厳しいのは分かっていた」とコメントするがやはり悔しさは隠し切れ
ない表情であった。
NAORYU は「もう少しギャップを築きたかったが、序盤に背後からペースを作られてしまった」
と振り返り、明日は勝ちたいと気持ちを新たにする。
レース結果を見ると 77 号車とのギャップはトータルで 7.957 秒。前半で約 9 秒のギャップ
だった事から見て、
明日の決勝は現状より 1 周コンマ 5 秒ほどタイムアップが必要と考えられた。
ここからはじき出された勝利の方程式を作り上げる事を目論み、70 号車はセッティング変更を
敢行する・・・
#73 Podium 2nd Place
#70 Podium 2nd Place
【ピットウォーク】
日曜日の決勝前にピットウォークが行われたが、ここでファンのご家族から千羽
鶴 2015Ver.のプレゼントを頂戴した。
実は昨年カテゴリーII 参戦時にも頂戴し、全戦ピットに飾らせて頂き祈り続けた
結果チャンピオンに輝いたいわば守り神の様な存在。
今年は更にデザインに磨きがかかり素敵な仕上がりでチーム全員が大喜びし、本
当にありがたく心強い贈り物に感謝しきり。
西山様、誠にありがとうございました。
【第 4 戦 決勝】
スタート前のミーティングでは恒例の円陣で「優勝するぞ!」とチームの結束を
確かなものに。
ピットには元 GP ライダーの青木 琢磨さんが激励に訪れ、とても心強い。
さらに第 4 戦は日曜日という事でたくさんの応援団が駆け付け、この日のどのグ
リッド、どのカテゴリーよりも大応援団で賑わう TEAM NAORYU AGE♂AGE♂ RACING
であった。
力強い大応援団の声援に後押しされ、いよいよ第 4 戦が 14 時にスタート。
70 号車が 2 番グリッドから、73 号車がカテゴリーII の 4 番手から飛び出し、50 分後
のゴールを目指す。
70 号車のスタートドライバーは佐々木 孝太。
スタート後、1 コーナーでキッチリ 77 号車横溝 直輝選手に食いついて行くが
そこはお互い GT ドライバー同士、マシンのアドバンテージで 77 号車がジリジリと
差を広げ始める。
しかし佐々木 孝太はセッティング変更と自らのドライビングでカバーし、そうやすやすと
逃げを打つ事を許さなかった。
14 周終わりで 77 号車がピットインすると同一 LAP で 77 号車もピットイン。
ここまで約 8 秒のビハインドにとどめた佐々木 孝太の好走が光る。
ここで前戦優勝の 77 号車には 15 秒のピットストップが加算され、ドライバー交代
した 70 号車の NAORYU が先にピットアウトし今度は逃げる展 開に。
73 号車のスタートドライバー植田
正幸は安定したレースペースでプラチナドラ
イバーひしめくカテゴリーII の中で順調にマシンを運ぶ。
ドライバーチェンジした舩井 俊仁は各チームジェントルマンドライバーに交代した
後半スティントで激走を開始。
表彰台を目指してペースアップを図る。
NAORYU は 77 号車 Xu Wei 選手を寄せ付けず更に差を広げ終わってみれば 2 位に 13 秒あまりの
ギャップを築いて堂々の優勝。
第 2 戦に続きシリーズ 2 勝目を飾った。
73 号車 舩井 俊仁は度重なるペースアップで 2 位を脅かすまでにポジションアップ。
ついにファイナルラップで 2 位に浮上、と思われたが 52 号車との接触があり 1 周減
算のペナルティを受け 4 位で順位が確定した。
フィニッシュ後のコメント
佐々木 孝太
「昨日からセッティング変更した事でマシンが良くなって思ったより離されずに
トップを追えた」
「結果 8 秒差でバトンを渡せたが、もっと離されて NAORYU さんに見せ場を作って
あげても良かったかも?(笑)」
NAORYU
「追いかけて優勝するつもりだったけど、ヒーローになり損ねたかな?」
「セッティング変更で安定した走りが出来たのは収穫。次の SUGO でも勝ちに行く」
「やはり最後はチーム力!」
この結果、70 号車 OLIVE SPA 458 GT3 はカテゴリーI のランキングトップに浮上し
73 号車 TEAM NAORYU 458 はカテゴリーII のランキング 2 位でもてぎラウンドを終
えた。
次戦の第 5 戦/第 6 戦は宮城県のスポーツランド SUGO で 7/11-12 に行われる。
優勝、そしてシリーズチャンピオンを目指しチーム一丸で頑張りますので、応援
とご支援のほどよろしくお願い致します。