「食のココロ」Vol.1(PDF 4.2MB)

食でつながるその先へ
食のココロ
2 015.3
グリーンハウスグ ル ープ
Vo l .1
食のその先にあるもの
「食」
-人にとって欠かせない、命を支える大切なもの。
Index
P3-6
Special Issue 食と人がより深くつながる町
P7-8
Wellness
新たな食と健康
P9-12
CSR
私たちの社会貢献
私たちグリーンハウスグループは創業当初より、
この
「食」
に関わる事業を展開してまいりました。
P13-14 Creation
社会が求める食の提供
官公庁やオフィス・工場・病院・シルバー施設などのコントラクトフードサービス、
レストラン、
デリカ
P15-16 Hospitality
No.1ホスピタリティカンパニーを目指して
ショップの経営、
ホテルマネジメントの各事業で、私たちのビジネスは、今、
グローバルに、
そして
P17-18 Global
グローバルへの展開
P19-20 System
人財が育つ風土づくり 人と地球環境のために
「食」
の先にある人々の幸せ、安らぎの創造へと向かっています。
食のココロ。
それは私たちグリーンハウスグループの食を通じた人と社会へのつながりです。
P21-22 Top message / Corporate Philosophy
Special issue
Voice
健康を育む旬の郷土料理を
食と人がより深くつながる町
次代に伝承
—— 長野県須坂市 ——
長野県は過去に脳卒中での死亡率がワースト1位になるなど、塩分摂取量の多さが問題視されてきました。
そこで、数十年前から県をあげて減塩活動や食生活改善に取り組み、2010年、
ついに沖縄県を抜いて日本一
の長寿県となりました。
今回は、
そんな長野県の中でも特に健康促進活動を盛んに行い、
昨年2014年には
「第
3回 健康寿命をのばそう!アワード」
において最優秀賞を受賞している須坂市を訪れ、
その取り組みから食の
西 澤 えみ子 さん
郷土食ブランド作り
会長
持つ力と健康の秘訣を探りました。
長野県の男性の平均寿命は80.88歳と1990年以降、
連続1位。2010年に
は女性の平均寿命は87.18歳と男女ともに平均寿命がトップの長寿国なった。
長野県平均寿命の推移
男性
女性
また、
「都道府県別1人当たり老人医療費」
(07年度/厚労省)
のデータでも
「もっとも医療費がかかっていない県」
「 在宅死亡割合」
(08年度)
とこちらも全
国トップクラス。
長野県では、1950年代に集団検診などを全国に先駆けて実施したことや住
83.89
82.71
「健康」
をテーマにさまざまな活動を広げてきた。
84.62
83.22
78.90
78.08
77.44
民の保健指導に当たるボランティアをほぼ全ての市町村に配置するなど古くより
伝承していくことが私たちのミッション。参加された方か
ループ」
では、地元で収穫した野菜や果物などを通じて
らは
「伝統の野菜を知ることができた」
「 家でもつくって
健康になっていただくためのさまざまな活動を行ってい
みようと思った」
と喜びの声を頂いています。
ます。
その他にも、地域公民館を回って味噌づくりを伝授
主な活動の一つである
「うまいもん祭り」
では、地元
したり、内閣府が実施する
「食育推進全国大会」へ参
名産の八町きゅうりや村山早生ごぼうなどを使った太巻
加して日本食の食べ方を伝えたりもしています。企業や
きをはじめ、旬のものを取り入れた郷土料理を一緒に
学校、市民団体が一丸となって協力し合っているからこ
作っていきます。旬の食材に含まれる高い栄養素が健
そ、市全体の健康への意識醸成を図ることができてい
康に繋がることを伝えるとともに、郷土食を次の世代に
るのだと感じています。
全国平均
85.31
82.07
14〜15年前に設立された「郷土食ブランド作りグ
77.71
86.48
85.75
79.84
78.79
87.18
86.35
80.88
79.59
76.70
76.04
1990
1995
2000
2005
2010(年)
Voice
世代や年代を超えた
食生活の底上げを目指す活動
市と連携し、食生活の改善に繋がるさまざまな活動
の素晴らしさ、長野県全域で推進している減塩の重要
を推進しています。園児や小学生を持つ親とその子ど
性を理解してもらいます。参加者には家庭での減塩を
も向けの食育や一人暮らしや障がい者の方々、40〜
実践するだけでなく、各地域での料理教室を通じて伝
70代の方への生活習慣病予防のための料理講習会
達講習会での学びを広く伝えてもらっています。一つの
を実施するなど、幅広い年齢層を対象にすることで、食
活動から生まれたコミュニケーションが地域へと広がり、
生活レベルの底上げを図ります。
須坂市全体が食と健康というキーワードで繋がっていく。
年に10回、会員を対象に開催している
「伝達講習
3
冨 沢 万 寿 子 さん
会」
もその一つ。市管理栄養士や魚商組合といった食
須坂市食生活改善推進協議会
会長
のプロを講師として招き、郷土に伝わる食や地産地消
これからも、
そうした活動を未来につなげていきたいで
すね。
食 のココロ
4
Column
食を育み、食を成す
須坂市の長寿メシのヒケツとヒミツ
講習会で登場した
「やしょうま」
は、
お釈迦様が亡くなった日に当たる2月15日の
行事食で、鮮やかな色は地産の野菜をベースにつくられています。
また、
あふれ
伝達講習会
んばかりに盛り付けられた具だくさん味噌汁は、
だしの風味と牛乳のコク、野菜
の甘みで、少なめの味噌でも素材の味が楽しめ、
自然に減塩となります。
須坂市は、
講習会だけでなく市内のお食事処などの料理も減塩が考慮されてお
年10回開催されている伝達講習会の様子を、
り、地元でとれた素材本来の旨みを生かした調理方法が広く伝わっていました。
参加者の声とともにご紹介します。
❷
❶
❸
❹
❺
❻
❶牛乳ベースのお味噌汁。野菜の甘みがでてておいしい!❷少し熱いけど、炊いたもち米は柔らかいうちにこねます ❸均等に力を加えることで綺麗な
「やしょうま」
が完成します ❹全国の食生活
改善推進委員会に配られるTシャツ!鮮やかなピンクが可愛い!❺鮮やかな色付けにも抹茶やかぼちゃなど地産の食材を使っています ❻最後はみんなで
「いただきます」
と
「ごちそうさま」
ここに来
ることが
楽しみ!
初対面でも
イ
仲良くワイワ
伝達講習会に参加するように
知らない人同士が一つの場
伝達講習会に参加し続けるこ
なってから、積極的に減塩に
所に集まり、協力し合って料
とで気持ちが若返り、生き生き
取り組むようになりました。
また
理を作り上げていく過程がと
とした生活を送ることができて
地産地消をテーマにした回も
ても楽しいですね。添加物を
います。ここで学んだ料理や
多く、自宅でも地元で採れる
一切使わず、色を付ける時は
お菓子は家でも実践。孫は伝
野菜を料理に取り入れること
野菜を活用するなど、自然を
統料理を食べる機会が減って
が多くなりました。
大切にする姿勢を学ばせても
いるので、作るととても喜んで
らっています。
40代女性
5
70代女性
「自分の健康は自分でつくる」
須坂市では、市民で構成される
「保健補導員会」
という民
間の団体が「自分の健康は自分でつくる」
をテーマに健
康促進活動を行っています。子育てがひと段落した主婦
の方々に「保険補導員」
となっていただき、2年任期で減
内山 久美子さん
須坂市保健補導員会 会長
塩への取り組みやウォーキングを実施してもらいます。1
年目が終わるころには、明らかに皆の健康への意識が変
わっているんですよ。
くれます。
!
齢!
最高
80代女性
食 のココロ
6
Wellness
食と健康
健康寿命をのばそう
!アワード
グリーンハウスが運営する社員食堂の環境を活用し
た取り組み
(スマメシ・あなたの健康サポートし隊・あす
けん)
が、厚生労働省が実施している
「第3回 健康寿命
をのばそう!アワード」生活習慣予防分野の厚生労働
省健康局長 企業部門 優良賞を受賞しました。
スマメシ®
“あなたの健康サポートし隊”
500kcal台で塩分控えめのヘルシーラ
社員食堂常駐の栄養士が食と健康の
ンチ。おなじみのメニューが管理栄養士
コンシェルジュとなり、
お客様に快適に食
の工夫でグッドバランスランチに変身。一
堂をご利用いただくために、
メニュー選び
日一食のスマメシを一定期間継続するこ
のお手伝いや健康イベントを開催するな
とでダイエット・生活習慣病の予防を目指
どのサービスを提供しています。
します。
あすけん
栄養指導経験が豊富な栄養士のノウハウをネットサービスに凝縮。日々の食事や運動の
グリーンハウスが提案する Wellness Style
健康でイキイキとした 生活のために
「きっかけづくり」
「環境づくり」
「楽しい時間」
「継続可能」
をコンセプトに健康に関する
さまさまなサービスを提供。社員食堂を中心にお客様のライフスタイルを応援します。
7
内容を入力することで、食事傾向を
「見える化」
し、
自動的に管理栄養士が対面指導している
ような食生活アドバイスを受け取ることができるサービスが「あすけん」
です。
PC・携帯電話に加え、
スマートフォンのアプリもラインアップ。既に45万人以上※1の会員
にご利用いただき、
健診結果の改善やダイエット効果※2への反響も多数いただいています。
グ
リーンハウスの運営する社員食堂との連携によるサービスも提供しています。
※1 2015年3月末現在
※2 BMI25以上のユーザーで3カ月後に3.57Kgの減量効果
(株式会社ウィット調べ)
食 のココロ
8
CSR
私たちの
社会貢献
1人ひとりの想いから
食を通して、私たちが出来ること。
お客様や地域社会の求めるものに向き合っていくことで、活動の輪は
大きく広がります。店舗からコントラクトフードサービス部門全体で社会に向けた取り組みを進める
中部支社をはじめ、
グリーンハウスグループの活動の一部をご紹介します。
5
1
7
8
2 3
4
6
9
❶ 新 一 年 生へ給 食の配 膳のお手 伝い
❷ 配 食 先の小 学 校を訪 問 ❸ 尾 張 旭 市
学校給食センターでの料理教室で作った
作品❹尾張旭市学校給食センターでの
食育セミナー❺海津市学校給食センター
中学校への食育❻左上:港特別支援学
校での清掃活動 左下:豊田東部学校
給食センターの清掃活動 右:
「佐鳴湖
クリーン作戦」に参加❼尾張旭市学校給
食センターでの親子料理教室❽海津市
学校給食センターでの清掃活動❾豊川
市学校給食センターでの清掃活動
ココロを一つに
中部支社では、運営する給食センターに勤める従業員からの
提案で、清掃活動などを行う際におそろいで着用するキャップ
とTシャツを作製しました。Tシャツの背面には、
「おいしい!を子
どもたちへ」のメッセージとともに、給食を配膳する子どものイ
ラストが描かれています。
Vo i c e
国内外で多様な事業展開を行う私たちは、各店舗
おいしさや人を育む食の重要性を伝えること。地域
のお客様と同様に地域社会の一員でもあります。人の
の人たちと一緒に汗を流すこと。未来の日本を担う子ど
暮らしにおいて欠かすことのできない「食」
を提供する
もたちの笑顔を創ること。そうした日々の業務にもう一
社会的使命の下、
日々奉仕することに加え、地域の抱
つできることを重ねていくことで、1人ひとりの想いが形
えるさまざまな課題に応え、地域やお客様と共に成長し
になり、
たくさんの人たちとの新しい関わり生まれ、社会
ていくこと。
グリーンハウスの社会貢献活動はそのよう
とのつながりを深めていく。
な思いから始まっています。
グリーンハウスグループは全社でそのような活動を進
めてまいります。
9
自主的な行動と発想が、世界を広げていく
中部支社の特徴は、
自動車産業を中心に大手メー
る、営業所長会議で活動内容を紹介するなど、
自発的
カーのお客様が多く、
スピードを重視した対応が求めら
な行動につながる環境づくりを心がけています。
その積
れることです。学校給食はセンター方式が多く、当社も
極性を持つことが相手に喜ばれることを想像し、信頼
5つの自治体から受託しています。
こうした地域特性を
関係が生まれ、
引いては会社のため社会のためになる
考慮して、
スピード感をもって、
まずできることからはじめ
と思います。10年、20年先の地域やお客様のために、
ました。
それが清掃活動で、今では自治体と連携した食
食の会社として何ができるか。
岩 東 光 男 さん
育セミナー、料理教室などの開催、企業のお客様と一
株式会社グリーンハウス
中部支社
支社長
緒に駅伝のチャリティバザーと広がっています。
そんなことを考えられる仲間を増やし、社会貢献活動
に取り組んでいきたいと思います。
活動は、現場の社員が考えたアイデアを尊重す
食 のココロ 10
社会とかかわり合うことで人が育まれる場を
「自分で料理をしてみたい…」
と多くの子どもたちの声。
「やらせてあげたいけど、散らかるし、危ないから…」
とママの声。
そんな、子どもたちとママの願いを叶えるために、
ホテル、
レストランのそれぞれの特色を生かし、
中部支社では、2013年7月、2014年8月に富士山九合目の山小屋に医薬品を届け、
子どもたちに向けて、料理教室「キッズシェフ」、
「リトルシェフ」
を開催しています。
登山道の清掃活動を行うとともに協力しながら山頂を目指す富士登山研修を実施しました。
シェフが優しく料理を教え、子どもたちに
「料理を作る楽しさ」
「食の大切さ」
を伝えています。
ホテルラングウッド「キッズシェフ」
富士登山研修
さぼてん「リトルシェフ」
ホテルラングウッドで開催のこども料理教室「キッズシェフ」。子どもたち
とんかつ新宿さぼてんで開催されている
「リトルシェフ」
は、“遊び”ながら
の探究心を刺激し、
イベントを通じて食の大切さを伝えるだけでなく、地域と
“学ぶ”をコンセプトに、
食を通して
【感謝】
【自立】
【食育】
【想像力】
を育む取
の交流を深めています。
り組みを続けています。
Vo i c e
楽しく、目標を持って活動する
皆で食事に行った時に「富士山に登ってみたい」
と
社会貢献活動の原点は楽しくできること。無理せ
いう夢を話したのが、富士登山研修の発端です。行くな
ず、楽しくできる活動を続けていくことが大切だと思いま
ら何か役立つことをしようと、山小屋で困っていることを
す。アイデアは夢や楽しいことからわいてきますし、
自分
電話で問い合わせ、取引先の協力を得て薬などを持っ
たちが率先して活動することで、地域や周りの人たち
ていきました。
こうした活動は珍しいらしく、山小屋の方
に思いが伝わり、広がっていくのではないでしょうか。今
にとても喜んでいただきました。
また、参加した若手メン
後は食の会社として、
お客様企業の健康管理に役立
バーから普段あまり話すことのない幹部社員と話せて
つ大人の食育にも取り組んでいきたいですね。食のプ
良かったという声もあり、縦の交流をする機会にもなりま
ロフェッショナルとしての経験や知識を活かし、地域の
した。
人々の健康をサポートできればと考えています。
丸山 孝 生 さん
株式会社グリーンハウス
中部支社
第一営業部 部長
有 馬 幸 恵 さん
株式会社グリーンハウス
中部支社理事
参加したメンバーが協力し合い、
チームワークで目標を達成した経験は仕事にも活かせると感じました。普
段からアンテナを張り、社員やお客様との会話の中から情報をキャッチして共同で社会貢献活動を行うこと
が大切だと思います。
ホテルラングウッド
「キッズシェフ」
11
食 のココロ 12
Creation
社会が求める
食の提供
元気で長生きできることを願って
加齢などに伴い、
身体機能が低下して咀嚼・
嚥下が困難になると、
だんだん固い食べ物が食
べにくくなります。
これまでの咀嚼・嚥下が困難
な方向けの食事である
「流動食」
「ミキサー食」
には食欲をそそらないものも少なくありません。
グリーンハウスは、通常の食事を摂食・嚥下
機能の低下レベルに合わせて歯茎または舌で
つぶせる程度のやわらかさに加工し、見た目の
形態を通常の食事に近づけることで摂取しや
みんなを笑顔にみんなを元気に
レストラン
「とんかつ新宿さぼてん」の本格的
高齢化社会における
施設介護の重要性
な味をご家庭でお楽しみいただける
「デリカ新
老人福祉移設の在所者数推移
老人福祉移設の在所者数推移
(千棟)
日本の世帯数の将来推計(全国推計)
有料老人ホーム
老人福祉施設
400
350
60
その他世帯
核家族世帯
単身世帯
50
300
250
200
150
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012(年)
〈出典:厚生労働省 平成24年「社会福祉施設等調査」〉
ソフト食や病院の患者食、有料老人ホーム
150
100
50
0
0
1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020(年)
〈出典:国立社会保障・人口問題研究所
(2008年3月推計)〉
13
応援しています。
レストラン・デリカ事業を展開するグリーンハ
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012(年)
〈出典:厚生労働省 平成24年「社会福祉施設等調査」〉
ウスフーズでは、毎年「調理・接客コンテスト」
を
開催し、
お客様の視点に立って新しい気付き
やスキルの向上を図っています。
「さぼてんに買
率)
は2013年には25%を上回り、2035
い物に来て楽しかった」
とお客様に思っていた
年には3人に1人が高齢者となることが
見込まれています。
その中で、老人ホーム
アや技術を共有し、水平展開していく取り組み
等に入居する在所者数の割合は増え続
を開催し、
専門性を深めています。
を展開。一人暮らしの若者からお年寄りまで、
30
日本の高齢化率(65歳以上の人口比
等の特別食の調理や栄養管理に関するアイデ
として、毎年ヘルスケア部門の調理コンテスト
300
来、現在では343店舗(2015年2月末現在)
200 「さぼてん」
は、皆さまの街で毎日の食と生活を
すく食欲を増進させるオリジナルソフト食を老人
ホーム等施設のご要望に応じ提供しています。
350
250
10
50
400
有料老人ホーム
老人福祉施設
40
20
100
0
(千世帯)
宿さぼてん」。1987年に1号店をオープン以
(千棟)
け、2006年から12年までに46.1%増加
し、37万人を超えています。
介護食おせち
「初福」
は、
ソフト食の調理技術を活かし、専門の
管理栄養士が監修したおせち料理
(2011年より販売)
。
増える単身世帯
日本の世帯数の将来推計(全国推計)
(千世帯)
その他世帯
核家族世帯
単身世帯
60
50
40
30
20
10
0
1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020(年)
〈出典:国立社会保障・人口問題研究所
(2008年3月推計)〉
1980年に711万世帯であった単身世
帯は、2 0 1 0 年には2 . 4 倍の1 6 7 8 万
世帯に増加、核家族と合わせた比率は
88%を超え、2030年には総人口の6人
だけるよう、商品だけでなくお客様目線に立った
に1人が一人暮らしになっていくと予想
サービスと接客で皆さまをお迎えしています。
されています。単身世帯や核家族の増
加の中で調理済み食品へのニーズも高
まっています。
食 のココロ 14
Hospitality
本 物を感じられるおもてなしを
No.1ホスピタリティカンパニーを目指して
ビジネスホテルやシティホテル、
リゾートホテル、公共施設で、
これまで磨いてきた食に関する豊富なノウハウとサービスを
さまざまな空間で提供します。
日本で、
アジア№1のホスピタリティをお客様に感じていただくことを目指します。
Vo i c e
「人に喜ばれてこそ」を原点に
ホスピタリティとは、相手の求める
「何か」
を感じ取り、
以上の歴史を有する古都、京都の中心地である河原
それを求める前に行動することであると考えています。
町にほど近い、観光にもビジネスにも大変便利な地で
グリーンハウスグループのホテルは、社是「人に喜ば
新しい時を紡ぎ始めました。食やお寛ぎへのこだわりを
れてこそ会社は発展する」
を原点に、
「お客様の喜び」
持ち、独自のコンセプトに基づく本物の品質に京なら
を
「自分の喜び」
とする気持ちでサービスをご提供する
ではのおもてなしを添えた“心に響くホテル”として、
お客
ことをモットーにしています。初の自社ブランドホテル
様に癒しや自然との調和を感じられる空間とホスピタリ
大 城 一 さん
ティをご提供します。
ホテルグランバッハ京都支配人
「グランバッハ京都」
もその想いを受け継ぎ、1,200年
15
運営施設
ホテルグランバッハ京都
(京都府京都市)
サザンビーチホテル&リゾート沖縄
(沖縄県糸満市)
オーベルジュDenナチュレ
(静岡県熱海市)
ホテルラングウッド
(東京都荒川区)
ホテルラングウッド上越
(新潟県上越市)
ソルヴィータホテル那覇
(沖縄県那覇市)
ホテルグランボワ&グランローザ潮の湯
(千葉県野田市)
ホテル新大阪コンファレンスセンター
(大阪府大阪市)
BumB東京スポーツ文化館
(東京都江東区)
サン・ピーチOKAYAMA
(岡山県岡山市)
ホテル千秋閣
(徳島県徳島市)
しあわせの村
(兵庫県神戸市)
ひまわり荘
(宮崎県宮崎市)
高知共済会館COMMUNITY SQUARE
(高知県高知市)
ホテル福島グリーンパレス
(福島県福島市)
大子温泉やみぞ
(茨城県大子町)
たつのパークホテル
(長野県辰野町)
島嶼会館
(東京都港区)
広島市国民宿舎湯来ロッジ
(広島県広島市)
(2015年2月末日現在)
食 のココロ 16
Global
食を通してのつながり、その先へ
グローバルへの展 開
1991年に韓国の㈱LG流通(現OURHOME)
との
コントラクトフードサービスでの技術提携をきっかけ
に本格化したグリーンハウスグループの海外事業。
アジアを中心とした世界各国において、
コントラクト
フードサービス、
レストランの各事業で大きな広がり
を見せています。
アジアNo.1のホスピタリティ企業
グループを目指すグリーンハウスグループは食を通
して世界と日本をつなげています。
世界の食を日本に
企業の社員食堂やシルバー施設などで、
グリーンハ
ウスの海外の現地法人やヨーロッパのパートナー企業
からのゲストシェフを招き、
お客様に世界の味とサービ
スを感じていただく多彩なイベントを実施。
また、
ヨーロッ
パのシェフが監修したメニューの提供も行っています。
日本の食を世界に
ユネスコの世界無形文化遺産に登録された「和
食」。
日本食への関心は世界的に高まりつつあります。
日本のとんかつNo.1ブランドである
「とんかつ新宿さ
ぼてん」
を中心に、137店舗(2015年2月末現在)
を
海外に出店しています。一方、
コントラクトフードサービ
ス事業では、2013年にベトナムに合弁会社を設立。
2007年から本格的な事業展開をしている中国と合わ
せ、店舗数は74
(同)
となりました。
グリーンハウスグループは、
日本の食とココロを、
経済
発展著しいアジアをはじめ、
グローバルに伝えています。
1
2
17
3
❶海外ゲストシェフイベント
「スイスフェア」❷2013年7月、
ベト
ナム・バクニン省に合弁会社「GreenGoCo社」
を設立。❸日本
のコントラクトフードサービスのノウハウを生かし、健康に配慮し
たメニューが中国やベトナムでも人気
(写真はベトナムの社員
食堂での提供メニュー)
1
2
3
4
❶2013年3月、
さぼてんは中国本土に初進出(北京芳草地
店)
。2014年6月には上海にも出店❷2013年5月オープンの
フィリピン1号店。和のテイストの内装❸シンガポールや香港、
タ
イの空港のフードコートでも、
さぼてんの味を❹カナダ・バンクー
バー出店時のオープニングセレモニー
食 のココロ 18
人財が育つ風土づくり
人と地球環境のために
GHGリーダーシッププログラム
環境
●食品廃棄物等の発生抑制と削減
「GHGリーダーシッププログラム」は、
グリーンハウスグ
●ペットボトルキャップの推進
ループがアジアNo.1のホスピタリティサービス企業に成長
再生利用等実施率目標
(外食産業40%)
に向けて、現在食品廃棄
2009年1月から始まったペットボトルキャップの回収活動「グリー
するため、事業責任者候補、部長、
マネージャーなどを対象
物の発生抑制に努めるとともに、再生利用
(廃油リサイクル、飼料化、肥
ンハートCAPプロジェクト」の取り組みが2014年12月現在、
グリーン
に、
グローバルマーケットの変化に対応できる“次世代リー
料化など)
に取り組み、食品廃棄物等の削減を行っています。
ハウスグループ全体におけるペットボトルキャップの総回収量として、
ダー育成”のプログラムを2012年より新たに開始しました。
20,242kg
(ワクチン換算:17,244人分)
になりました。
● 1人当たりの食品廃棄物等の推移
生ごみ排出量の計量・記録の実践を行うことで、
その抑制を図るととも
に、
カット野菜の推進や徹底した食数管理によるロス管理、食べられるだ
EDC
役員層
けのごはんを盛るなどの対策の結果、1人当たりの廃棄物の量は、年々
こうした取り組みに対し、
キャップの送付先であるNPO法人「Re ライ
フスタイル」
から表彰され、2009年と2012年に続き、2014年5月にも
表彰されました。
減少し、2013年度は、55.8g/人となりました。
LDC
事業責任者候補
1人当たりの食品廃棄物等処分屋の推移と再生利用等実施率
M DC
(g)
部長候補者層・
マネージャー層
75
E D C:Exective Development Course
L D C:Leadership Development Course
MDC:Management Development Course
(%)
処分量/人
再生利用等実施率
74.5
29.1
69.6
70
65.9
65
12.5
60
55
50
20.3
63.4
2008
17.1
2009
30.0
20.0
59.8
6.3
2007
29.8
24.7
2010
2011
56.4
55.8
2012
2013(年)
10.0
0.0
新卒総合職調理研修
総合職の新入社員を中心に、営
業所のオペレーションを理解し、
マネ
ジメント力を持った
「食とサービスのプ
ロ」
を育てるため、社立調理学校(横
浜市)にて実施しています。受講生
にとって、
だしの取り方や野菜の切り
方、厨房機器の使い方など調理の基
本を習得することで、食の大切さを学
ぶ機会となっています。
安全・安心への取り組み
私たちは、
おいしい食事を安心して召し上がっていただくために、
原材料
約2,000品目を有する自社保有の食品流通センター
(横浜市)
に「ISO
品質安全衛生管理室」
を設置し、
食品の成分分析や細菌汚染、
添加物、
残留農薬、
放射能検査等のチェックを厳重に行っています。
また、
毎年、
独
自に定めた高い衛生基準を全従業員が学び、
実践することで、
安全・安心
な食を提供しています。
[上]
安全衛生教育の様子 [下]
食品流通センター
(横浜市)
19
食 のココロ 20
社是
Top message
人に喜ばれてこそ会社は発展する
私たちは、
食にナチュラルを
追求します。
3
私たちは、
私たちは、
つの約束
サービスに
人にウェルネスを
ホスピタリティを
創造します。
極めます。
第一の信条
お客様
お客様に喜ばれる、
新しい価値の共有を目指して
さらなる歩みを続けます。
4
第四の信条
地球環境と
我社の発展
第二の信条
働く仲間
つの信条
グリーンハウスグループは、創業者 故 田沼文蔵の「社会に役立つ仕事がしたい」
との
熱い想いを受け継ぎ、お客様に喜ばれる
「食」の事業やサービスを創造し、アジアを中
心にグローバルに事業展開する
「トータルフードサービス企業」
として成長してまいりま
第三の信条
した。企業や学校で、病院や介護の現場で、
また、
ご家庭やハレの日の食事などの機
地域社会
会を通し、皆様の生活に深く根差したビジネスを行っています。
私たちグリーンハウスグループは、社是「 人に喜ばれてこそ会社は発展する」のもと、
人々の「命を支える大切な事業に関わっている」ことを経営理念の根幹としています。
その理念に基づき、
日々の業務の全てが人や社会と結びついていることを一人ひとり
が心に留め、提供する商品やサービスの質を高めることで、創業70周年の2017年
度に「アジアNo.1の質を伴ったホスピタリティ企業グループ」になることを目指していま
第一の信条
第二の信条
第三の信条
第四の信条
お客様
働く仲間
地域社会
我社の「第一の信条」
とは、我社の提供する
我社の「第二の信条」
とは、
日本をはじめ全
我社の「第三の信条」
とは、地域社会に対す
地球環境と我社の発展
我社の「第四の信条」
とは、地球環境と我社
商品(食事)
とサービスを利用される全ての
世界の働く仲間に対するものである。全て
る責任である。GHGは、地域社会の一員と
の発展に対するものである。GHGの携わる
す。人々の健康作り、医療、介護、観光や地球環境といった様々な分野に食を通した
お客様に対するものである。我社は、
その携
の社員は、適材適所に配置され、その環境
して、社会に有益な事業を営み、公共の福
事業には、適正利益と、
その蓄積を求める。
事業を広げ、新しい価値を社会と共有してまいりたいと考えています。
わる全ての事業において、何時も原価を下
は、衛生的かつ安全に整備される。
また、処
祉に貢献をする。我社はその社員や営業施
これを基に、
イノベーションを図り、地球環
グリーンハウスグループは、今後とも国内外のあらゆる事業において、人や社会とのつ
ながりを大切にし、お客様に喜ばれ、社会に信頼される事業を追求してまいります。
げる努力を怠らず、高い品質と適正な価格
遇は公明正大で、安心して働くことができ、
設等諸施設をもって、
フィランソロピー(奉
境に優しい研究開発を強化し、新しい英知
を提供することに努める。
また、
お客様から
家族に対する責任を果たすことができる。
仕)事業に参画し、地域社会の発展、健康の
と技術革新の環境整備で、新商品・新事業
増進、豊かな生活環境実現に努める。
の要請にはスピードをもって的確に対応
さらに、意見や改善のアイデアを自由闊達
し、取引先には適正利益を取れる機会を整
に提案できる。有為な人財には、能力開発と
で資源の節約・再利用を通じ、地球環境に
態・新事業を絶え間なく開発する。
その過程
える。
昇進の機会を与え、品格、公平性、誠実さを
優しい環境保全活動を実践する。
備えた経営幹部に育成し、就任させる。
代表取締役社長
田沼 千秋
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会社概要
社名
株式会社グリーンハウス
店舗数※
2,456(ヵ所)
代表取締役社長
田沼 千秋
従業員数※
32,080名(2014年3月31日現在)
創業
昭和22 年4 月1 日
(会社設立 昭和34 年2 月20 日)
本社
〒163-1477 東京都新宿区西新宿3 丁目20 番2 号 東京オペラシティタワー17 階
売上高※
127,800(百万円)
TEL.
03-3379-1211(代表)
※こちらの数値はグリーンハウスグループ全体での数値となります
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