平成 27 年度 坂井市立三国西小学校学校だより 2015.5.15 no,5 〒 913-0032 坂井市三国町山岸 31-1 作成責任 八十嶋章雄 TEL 0776-81-3011 FAX 0776-81-3080 マラソンで競走してはいけない ネガティブさがし、 (学校でのいやなことさがし)の中に、 「マラソン」という答えが見られました。 私も子どもの頃、マラソンが苦手というか、大嫌いだったので、気持ちはよくわかります。長い距離 を走ることが得意ではない子どもにとって、 「マラソン」は大変なストレスです。100m走と違い、 苦しみが長く続く分ストレスは大きなものになります。 しかし、私の場合、今は「マラソン愛好家」といっても間違いではありません。もちろん、速く走 ることなどできません。でも、ゆっくり長い距離を走ることは生きていくのに必要なことになってい ます。 この変化はどうして起きたのでしょうか?きっかけはいくつかあります。それをお話しする前に、 学校体育の中で、学校教育の中で「長い距離を走ること」をどう考えたらいいか、競争(競走)する ことをどのように考えたらよいかについて、私の考えを述べたいと思います。 何のための競争か?どうやったら競争に勝てるか? まず、競争に勝つ必勝法はありません。自分がどんなに弱くても、競争する相手がもっと弱ければ、 競争には勝てます。逆に、自分がどんなに強くても、相手がそれよりも強ければ競争には負けます。 イチローが、成績のことでメディアから質問を受けた時、 「相手の力をコントロールすることはでき ないから、例えば打率競争など意味がない。自分のことに集中するだけだ。 」という意味のことを言 います。つまり、意識するとしたら、自分のことだけ。競争するとしたら「昨日の自分と」という 意味です。コントロールできないことに向かって努力はできません。ただ苦しいだけです。そういう 意味で、マラソンで他の人と競走してはいけないと思います。ただ苦しいだけです。もし競争すると したら、それは、昨日の自分と競走する。目標タイムの達成を目指す。マラソン大会に参加する人に インタビュ―すると、順位のことを言う人はほとんどいません。自分の目標とするタイムを言うか、 「自己記録更新」を言います。なので「ガンバレー」は「自己記録更新」という意味でお願いできた らと思います。 でも、1 位を狙える人は、それを目標にしてもよいでしょう。また、よく似た成績で、普段からお 互いに競争し合っている相手がいるときは、競争してもよいと思います。そうでなければ、各人の自 己記録更新を目標にしてほしいものです。 なぜ、マラソンが生きていくために必要というか? マラソンでなくてもいいですが、健康を維持するためには「有酸素運動(エアロビクス) 」を生活 の中に取り入れる必要があります。運動習慣を持つことは、認知機能の維持、高血圧の防止、糖尿病 予防など、すべてのことにプラスに働きます。マラソンでなくても、自転車や水泳やエアロビクスダ ンスなど有酸素運動であるならば何でもよいと思います。ただ、体の不調の大本は運動不足であるこ とは間違いがありません。そんな中で、小学生のうちに「マラソンが嫌いだ。」となってしまうのは 大きな損失だと思います。エアロビクス運動は何でもよいと言いましたが、一番手軽なのは、 「歩く・ 走る系」であることには間違いありません。ですから、人生の基本的な部分を育てることを目標とす る「小学校教育」で「マラソンは嫌いだ」という子どもを生みだしてしまうのはNGだと思います。 では、どのようにしたらマラソン(長い時間継続する有酸素運動)が好きになるかについてお話し たいと思います。 運動中、運動後のそうかい感と達成感 「マラソンしたり、山に登ったり、そんなつらいことがなぜはやるんだ?」という声を聞きます。 体験者として一言でいえば「健康」ということに尽きると思います。体の健康・心の健康両方です。 いろんな側面があります。単純に、体力が向上するのがうれしいということがあります。体脂肪が減 少して、若く見えるとか、スタイルが良くなるとかいうことがあります。心の問題としての達成感も あります。しかし、現在の心境を言うと、 「寝たきりになりたくない」とか「認知症になりたくない」 という動機が強いです。 「スタイルがよい」とか、 「若く見える」とかよりも「うまいものを食べたい」の方が強いと思い ます。しかし、 「寝たきりになりたくない」とか「認知症になりたくない」は「うまいものを食べた い」より強いです。私は最近 59 歳になりましたが、ここ2~3年、 「このままでは、寝たきりや認知 症になってしまうのではないか?」という体力の衰えを経験しています。現実味を帯びて目の前に迫 ってきています。 もともと山歩きを楽しみにしていましたし、毎年 1 回はマラソン大会に参加もしてきました。しか し、1 年に 1 回の参加では、認知症や寝たきりの不安を取り除くには不十分になってきたのです。そ れで「マラソンは生きていくのに必要」と書きました。あちこちで「10kgダイエットする。」と 言いまわっています。自分を追い込むためです。11 月までには達成したいと考えていますが、第一 目標は夏休みまでです。 モチベーションが上がれば何だって出来てしまう! 1km7 分で走っても、息切れするようになりました。ほんとに危機感を持ちました。それで、真 剣になりました。金哲彦さんの本で勉強しています。いろんな人の本を読み比べて金哲彦さんにしま した。NHKで番組をもっているし間違いないだろうというのも一つの物差しです。一週間に 3 回走 る(ランニングマシーンも入れて)ことを目標にしています。30 分を 2 回、90 分を一回です。1k m8 分ぐらいのペースです。食べることや飲むことは今まで通りです。忙しくて時間がとれませんが、 最優先事項にしています。それぐらい危機感が強かったのです。 高血圧にもなりました。メタボの受診案内ももらいました。いま82kgぐらいです。いちおう1 0kg減が目標ですが、ひそかに70kg切りを考えています。食べすぎ・飲みすぎ・運動不足→糖 尿病→血管がもろくなる→小さな脳梗塞が脳の中にできる→認知症になる、という流れです。30 代 のころは 10km50 分を切っていたのに、今は 70 分切るのが目標です。1km7~8 分で 50 分ぐら い走ると、やっと調子が出てくる感じです。血管が硬くなっているんでしょうね。走り出しは、ペー スが速すぎると左腕が痛くなります。 「おれの体!どうなったんだ!」という感じです。だから、小 学生のうちから有酸素運動(マラソンなど)を好きになって、生活習慣になれば、健康も保てるし、 お金もかからないし、生活しやすくなると思うのです。あと、目と歯も大事です。お金はあんまりな くても、健康で、目と歯が丈夫で、認知症にならなければ結構幸せだと思います。小学生にはちょっ と早いですが…。
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