生徒のカートからの転落事故についての経緯報告書 2015年9月18 日

生徒のカートからの転落事故についての経緯報告書
2015年9月18 日
キッズゴルフ株式会社
代表取締役 中崎祐史
拝啓
初秋の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
またいつもキッズゴルフをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
去る 8 月 3 日〜5 日に弊社が実施したサマーキャンプレッスン中において、
生徒であるお子様がカートから転落する事故が発生いたしました。怪我をした
お子様とご家族のみなさまに多大なるご心配とご迷惑とおかけしていることを
心よりお詫び申し上げます。弊社は、今回の転落事故につきまして、原因究明
と再発防止に取り組むべく、関係者からの聞き取りと現場検証を行いました。
その結果を踏まえ、事故についての経緯を以下のとおりまとめましたのでご報
告させていただきます。
事故の経緯
・ サンコー72カントリークラブ岩平コースの4Hから5Hのインタバール
において、13時頃に事故が発生
・ インストラクターが運転するカートで移動中、生徒がカートから頭を乗り出
したタイミングでカートから落下をした
・ インストラクターは運転のため前方を見ており、落下直後同乗している他生
徒の「落ちた」という声でカートから落下したことに気付いた
・ 生徒は落下した際、左側頭部をカート道路に打ち付けたものと考えられる
・ 落下した現場はゴムマット製のカート道路の上
■落下現場 ■ゴムマット製のカート道
・ 落下後すぐ目の前のお茶屋の外水道前まで抱きかかえて移動し、仰向けに寝
かせて、氷嚢で左耳を、タオルで頭全体を、それぞれ冷やす
・ 近くにいたもう一人のコーチと患部を確認したが、外傷、コブ、内出血とも
に見られず、他の箇所も確認をしたが怪我はなかった
・ 10分程度アイシングを行い様子を見る
・ 落下した直後は左耳が痛いと泣いていたが10分程で泣き止む
■お茶屋の外水道 ■アイシングをした氷嚢とタオル
・ その後頭痛の確認、耳の痛みの確認、歩行確認、脈拍確認、呼吸確認を行う
・ 本人の受け答えがしっかりとしており、大丈夫かどうかを本人に確認したと
ころカートで休むと言う
・ カートを自動運転にし、後部座席でコーチの膝枕で寝かせると眠り始めた。
途中起き上がり寝相を変えたりしていたので意識の低下や失神はしていな
いと判断した
・ 本人が上記のような状態であったことから、カート上で本人に付き添いなが
らレッスンを続行する
・ それ以降のラウンドはグリーン上のパターのみとした
■ 生徒を寝かせたカートの後部座席
・ 7Hのグリーン脇でおなかがすいたと起き上がり寝相を変えた
・ 8Hのグリーンに移動する途中で気持ちが悪いと言ったため、カートを止め
るとカートから乗り出し昼食のカレーを嘔吐
・ その後本人に容態確認をしたところ、耳がツーンとすると言っていた
・ 再度膝枕をしたところまた眠り始めた
・ 怪我をした5H以降、インストラクターは嘔吐物の掃除以外は本人から離れ
ず様子を見ながらパターのみのレッスンを進行した
・ 他の生徒に対してはパターラウンドのスタート地点の指示のみカートから
行い、本人から離れてレッスンを行うことはなかった
■8Hの嘔吐場所 ■嘔吐時の様子
・ 怪我をしてからレッスン終了までは約45分程であった
・ 13:50ごろクラブハウスに到着、コースからクラブハウスに戻るバスを
下車したタイミングで2度目の嘔吐
・ その際症状を聞くと頭痛よりも気持ちが悪いと言っていた
・ おでこや頭部が熱っぽかったことから熱中症の症状を疑い、ラウンド終了後
はゴルフ場の医務室で患部と脇の下などを氷で冷やし安静にして寝かせた
■2度目の嘔吐場所 ■寝かせた医務室のベッド
・ 東京へ帰るバスの中でも水分補給をするたびに嘔吐があり、計3回の嘔吐が
あった
・ バスの中でも熱中症の対策として患部と脇の下をアイシングし、足を高くし
て寝かせていた
・ 東京に到着後、保護者様と病院へ行き精密検査を行った結果、側頭部が骨折
していることが判明
・ インストラクターは36歳でインストラクティング歴10年、ラウンドレッ
スンも頻繁に実施、過去にゴルフ練習場主催のレッスン中の危険対策や熱中
症対策の講習を受けていた
改めまして、お怪我をなさったお子様の1日も早いご快復をお祈りするとと
もに、ご家族のみなさまに心からのお詫びとお見舞いを申し上げます。また今
回の件では、関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしてしまい、誠
に申し訳ございませんでした。2度とこのようなことを起こさぬよう社員一同
全力で安全かつ楽しいレッスン体制の確立に取り組んで参りますので、何卒よ
ろしくお願い申し上げます。
敬具