コミュニティ福祉学研究科に かかわる事項

コミュニティ福祉学研究科に
かかわる事項
コミュニティ福祉学研究科の理念と目的
博士課程前期課程
博士課程後期課程
コミュニティ福祉学研究科の理念と目的
コミュニティ福祉学研究科は,「いのちの尊厳のために」という基本理念に立つ。これは基礎とな
るコミュニティ福祉学部の基本理念と共通のものである。本研究科は,2006年4月,学部の2学科制
への改編にともない,地方行政論やNPO・NGO論などの領域が拡充され,また,2008年4月からは,
学部が3学科制へと改編され,スポーツウエルネス学科が新たに設置されたことで,スポーツウエル
ネス領域が拡充されてきた。
本研究科は,福祉援助を求める人びとのニーズが多様化し深刻化するなかで,福祉・コミュニテ
ィ・政策・教育・心や身体のケアなどのあり方について,多角的な視点からアプローチし,コミュニ
ティにおける福祉の実践的な展望とウエルネス向上の可能性を拓き,福祉実現を軸としたコミュニテ
ィのあり方を追求する教育と研究に取り組み,21世紀型の福祉社会を構築しうる専門家ならびに教
育・研究者の育成を目的としている。具体的には福祉施設・医療施設・スポーツウエルネス施設など
対人援助の現場,行政やNPO,そして国際機関やNGOなどで活躍する,高度な知識に裏づけられた
実践力と指導力を兼ね備えた専門的な職業人,ならびに「いのちの尊厳」について根底から追究し,
社会の急激な変動の中で,福祉援助を求める人びとのニーズは深刻化,多様化しつつあり,これか
らの福祉援助においては,個別ニーズに沿った援助,地域福祉計画,地域組織化など,高度のマネジ
メント能力を持った専門職が必要とされている。一方,さまざまな社会的不適応の問題が増加し,従
来の人間関係調整技術のあり方が問い直されている。とりわけ,国際化による日本社会内部の多様
化,情報社会化にともなう人間関係の希薄化と不適応現象,少子高齢化に伴う家族機能の脆弱化,青
少年犯罪の凶悪化など,病理現象の多様化と拡大が進行しており,臨床的福祉援助の高度な専門職が
求められている。さらに,モータリゼーションの進展に伴う青少年の体力低下,中高年の生活習慣病
の増大などの身体的健康の危機,自殺者の増加などに象徴されるような生きがい感の喪失の問題な
コミュニティ福祉学研究科前期課程
それを真に尊重しうる福祉のあり方について考究する研究教育者を養成している。
ど,ウエルネスレベルの低下が顕在化しており,スポーツ科学やウエルネス科学に基づく高度な支援
能力を有する人材の養成と専門職が必要とされている。同時に,そうした社会環境の中で人間の尊厳
を問い直し,これを人間学的に明確化することが,思想的かつ実践的に重要な課題となってきてい
る。
そのために本研究科は,(1)地球的な見地に立って人間福祉を追究する社会福祉学系,(2)コミュ
ニティの創成と活性化を図る政策やプロジェクトの作成などについて実践的かつ理論的に研究するコ
ミュニティ政策学系,(3)スポーツ科学や健康科学の立場から,一人ひとりの個性や属性に即した
「健康」のあり方について論究するスポーツウエルネス学系,(4)これらの思想的基盤として,人間
そして「いのち」について多面的かつ総合的に考察する福祉人間学系からなる,総合的かつ清新なカ
リキュラムを展開し,21世紀型の福祉社会を構築しうる専門家ならびに教育・研究者の育成を目指し
ている。
251
○学位授与方針
博士課程前期課程
博士課程前期課程の教育目標を下記のとおり定め,本課程に2年(4学期)以上在学して所定の
単位を修得し,かつ研究指導を受けた上,修士論文を提出して,その審査および最終試験に合格し
た者に,修士の学位を授与する。
ⅰ)コミュニティ福祉学・コミュニティ政策学・スポーツウエルネス学ないし,福祉人間学のいず
れかの分野で自立した研究者を目指して博士課程後期課程に進学できる能力。
ⅱ)福祉施設・行政機関・スポーツウエルネス関係団体・教育機関・NGOやNPO・企業などで高
度職業人として活躍できる能力。
ⅲ)コミュニティ福祉学・コミュニティ政策学・スポーツウエルネス学ないし,福祉人間学のいず
れかの分野の深い理解にたって社会福祉士,精神保健福祉士,中学校社会科,高等学校公民科
ならびに福祉科の教員専修免許および中学校と高等学校の保健体育の教員専修免許,専門社会
調査士,アスレチックトレーナーなどの専門家として活躍できる能力。
博士課程後期課程
博士課程後期課程の教育目標を下記のとおり定め,本課程に3年(6学期)以上在学して所定の
研究指導を受けた上,博士の学位申請論文を提出して,その審査および最終試験に合格した者に,
博士(課程博士)の学位を授与する。ただし,優れた研究業績をあげた者については1年(2学期)
以上在学すれば足りるものとする。
ⅰ)大学その他の教育・研究機関で教育者・研究者として活躍できる能力。
ⅱ)コミュニティ福祉学・コミュニティ政策学・スポーツウエルネス学,ないし福祉人間学の分野
の高度な専門性を活かして,福祉やスポーツウエルネスの関係団体・行政機関・企業の研究所
やシンクタンク,NPOやNGOなどで活躍できる能力。
○教育課程編成の方針
博士課程前期課程
指導教員を定め,そのもとで(修論)研究指導(6単位)を受け,修士論文を作成する。なお1
学年の春学期は指導教員を特に定めず,研究科教員すべてが導入アドバイザーとして指導にあたる
体制となっている。加えて6つの選択群(コミュニティ政策研究・ソーシャルワーク研究・福祉人
間学研究・専門社会調査演習・スポーツウエルネス研究・特殊研究)からなる科目の中から24単位
以上修得し,各自の研究テーマを深める。また本学他研究科設置科目,平和・コミュニティ研究機
構科目,さらに聖路加国際大学大学院看護学研究科,および社会福祉学専攻課程協議会に加盟して
いる11校の他大学大学院の授業を一定の条件のもとに履修し,これらにおいて取得した単位を10
単位まで修了必要単位に含めることができる。
博士課程後期課程
指導教授を定め,そのもとで研究指導を受け,博士論文を作成する。各年度末に年次研究報告書
を提出して,研究の進捗状況について研究科委員会の評価を受ける。加えて,必要に応じて,研究
テーマに関連する分野の教員の授業を履修し,研究指導を受けるとともに,さまざまな機会を利用
して研究成果を発表し,成果を積み上げ,博士論文の完成を目指す。
252
コミュニティ福祉学研究科前期課程
コミュニティ福祉学専攻博士課程前期課程
履修規定その他注意事項
1
修士学位授与について
1.修士学位授与
の要件
修士学位は,コミュニティ福祉学研究科コミュニティ福祉学専攻博士課程前期課
程に2年以上在学し,所定の単位を修得し,かつ修士論文を提出し,最終試験及び
審査に合格した者に対して授与される。ただし,優れた研究業績を上げた者は,1
年以上在学すれば足りるものとする。
2.修士学位名称
コミュニティ福祉学研究科コミュニティ福祉学専攻博士課程前期課程にて授与さ
れる修士学位は「修士(コミュニティ福祉学,立教大学)」ないし「修士(スポー
ツウエルネス学,立教大学)」のいずれかである。
英文標記はそれぞれ,「Master of Arts in Social Work」,「Master of Arts in
Sport and Wellness」とする。
士(ス ポ ー ツ
ウエルネス学,
立教大学)
」授
与要件
2
修士学位「修士(スポーツウエルネス学,立教大学)」が授与されるためには上
段の要件に加え,次のことを必要要件とする。
⑴ スポーツウエルネス学研究領域の指導教員の下で,修士論文を作成すること。
⑵ スポーツウエルネス学研究1〜15の中から,10単位以上取得すること。
*授与希望者は,2年次の4月期科目コード登録期間内に教務課に申し出ること。
研究指導
1.研究指導
学生の研究構想並びに経験等を踏まえ,学習計画に関して個別に指導と助言を与
えるため,学生ごとに指導教員を定める。各指導教員は,担当する学生に対して研
コミュニティ福祉学研究科前期課程
3.修士学位「修
究上の指導と助言を行う。また,個別指導に加え,適時研究会を開催し,学生の相
互理解を図るとともに発表能力向上を図る機会を設ける。
<2015年度 研究指導基本スケジュール>
時期
行事項目
履修要項該当頁
<1年次>
4月上旬
4月中旬
入学・ガイダンス
導入アドバイザー
P254「導入アドバイザー」を参照
9月上旬
指導教員決定
P254「指導教員の選定」を参照
<2〜4年次>
4月上旬
2〜4年次ガイダンス
スポーツウエルネス学位希望者 P253「修士学位「修士(スポーツウエルネス学,立教大
の申し出
学)
」授与要件」を参照
253
コミュニティ福祉学研究科前期課程
7月中旬
7月下旬
9月上旬
9月下旬
1月中旬
特別修了者 論文提出
P260「提出」を参照
特別修了 試問・審査
P262「試問・審査」を参照
修士論文中間構想発表会
P262「修士論文中間構想発表会および修士論文発表会」
(特別修了者 修士論文発表会) を参照
特別修了、許可者発表
P263「特別修了」を参照
特別修了 大学院学位授与式
(修士学位授与)
論文提出
P260「提出」を参照
試問・審査
P262「試問・審査」を参照
2月上旬
修士論文発表会
P262「修士論文中間構想発表会および修士論文発表会」
を参照
2月下旬
合否判定
3月下旬
大学院学位授与式
(修士学位授与)
2.指導教員の選
定
指導教員の選定は,「研究指導1」(1年次秋学期),「研究指導2」(2年次春学期)
および「研究指導3」
(2年次秋学期)の履修登録の際に,各学生と担当教員の協議
を踏まえて,科目コード登録をもって行う。
研究の一貫性の観点からは3科目を通じて同一の教員の指導を受けることが望ま
しいが,制度としては学期ごとに指導教員を変更することができるようになってい
る。それは,教員の退職,研究休暇など教員側の事情,また休学留学,研究関心や
領域の変化など学生側の事情もあり,やむを得ず指導教員を変更せざるを得ないこ
とがあるからである。
3.導入アドバイ
ザー
入学当初は,自己の研究領域や研究方法の見定め,また指導教員の選択に時間を
要する場合があるため特定の指導教員を定めず,指導教員を定めるまでの間,下記
の担当教員が大学院での学修について導入アドバイザーとして相談を受けつける。
各アドバイザーは,相談受付けのためオフィスアワーを定める。
(1) コミュニティ政策研究領域
藤井 敦史,原田 晃樹,鈴木 弥生,坂田 周一,三本松 政之,外山 公美
(2) ソーシャルワーク研究領域
浅井 春夫,平野 方紹,飯村 史恵,松山 真,森本 佳樹,長倉 真寿美,芝田 英昭,
杉山 明伸,結城 俊哉,湯澤 直美
254
コミュニティ福祉学研究科前期課程
(3) 福祉人間学研究領域
河東 仁,小長井 賀與,空閑 厚樹
(4) スポーツウエルネス学研究領域
石井 秀幸,石渡 貴之,松尾 哲矢,濁川 孝志,沼澤 秀雄,佐野 信子,杉浦 克己,
安松 幹展
4.指導教員
⑴ 担当教員と指導領域
担当教員
研究指導領域
研究指導の要点
児童福祉実践論,セ 児童福祉に関する実践と政策について,現場における
クソロジー,児童福 実践分析と政策批判・政策立案に力点をおいて研究指
祉行政の評価・分析 導をおこなう。たとえば各自治体の子ども・子育て事業
計画,
「居所不明児童」対策などについて比較検討し,
どのような政策形成が求められているかを検討する。個
別指導を基本にして,集中的な検討会なども企画する。
藤井 敦史 教授
NPO論,社会的企業 主に次の課題について指導する。①現代社会における
論,経営組織論
NPOの社会的機能(コミュニティ形成やアドボカシ
ー)
,②NPO固有のマネジメント,③NPOの発展にと
って重要な制度的条件(NPOと政府の協働等)
,④
NPOの現代的展開としての社会的企業に関する実証的
研究。
原田 晃樹 教授
地 方 自 治, 行 政 学, 主として,①サード・セクターと政府セクターとの協
NPO論
働,②住民と地方制度(含地域自治組織)との関係,
③行政組織の統制をめぐる諸問題(第一線職員論,ア
カウンタビリティ論等)などの課題を扱う。
平野 方紹 教授
社会福祉の理念と構
造,福祉サービス提
供体制論,公的扶助
論,障害福祉政策論
飯村 史恵 准教授
権 利 擁 護 シ ス テ ム, 近年,利用者主体の福祉制度が改めて目指される中
福祉マネジメント論 で,注目を集めている権利擁護システムや福祉サービ
スの第三者評価,サービス提供組織のマネジメント論
について,政策動向や地域社会との関連を視野に入れ
つつ考察する。
①実践科学としての社会福祉学の構築のための福祉の
理念・思想の検討,社会福祉のシステム設計,②地方
自治体を中心とする社会福祉行財政のあり方,③今日
における貧困とその様態,貧困に対応する制度と実践
のありかた,についての研究を行う。
石井 秀幸 特仕准教授 バ イ オ メ カ ニ ク ス 「スポーツパフォーマンス向上」
「外傷・障害予防」
(生体力学)
,スポー 「健康維持・増進」などに貢献することを目標とし,
ツ工学
これらに関わる身体動作の仕組みについて力学的・工
学的手法を用いて研究する。シューズやボールをはじ
めとした製品に関する研究も指導の対象とする。
石渡 貴之 准教授
環境生理学,温熱生 私達を取巻く生活環境の変化や生活習慣の乱れから生
理学,発育発達
じる生体の様々な問題やパフォーマンスの低下につい
て,生理学的・神経科学的観点から物事を捉え,解決
策を考えられるように指導を行う。ヒトにおける体温
調節反応や睡眠覚醒状態の計測,実験動物を用いた脳
内神経伝達物質の計測による研究を行う。
加藤 晴康 准教授
スポーツ医学,整形 スポーツは,身体的や精神的健康を維持するため,形
外科学
成するために重要な役割を果たす。しかし,ここで問
題となるのがスポーツ外傷・障害である。スポーツ外
傷や障害には,まだまだ未解明なことが多く,この病
因解明や予防に関しての探求を行う。また,健康をテ
ーマに基礎医学より,メラトニン,骨,軟骨および筋
に関する研究を行う。
河東 仁 教授
宗教学,宗教史学,深 福祉という問題を考える際,利用者の精神史的なルー
層心理学,日本の思 ツ,すなわち利用者のみならずその祖先たちがこれま
想史と文化史
でになしてきた,思想的文化的な営為の歴史を解明す
ることは極めて重要である。そこで,宗教学や深層心
理学の諸手法を援用して,精神史をその一端でも解明
する方法を模索したい。
北島 健一 教授
社 会 経 済 学, 非 営 新しい社会経済システムの構想・設計を念頭におい
利・協同セクター論 て,日本や欧米におけるNPOや協同組合などの民間の
非営利の事業体の現代的な展開を,社会福祉や労働な
どの分野の政策動向や地域の経済社会の実態との関わ
りの中で検討していくよう指導する。
コミュニティ福祉学研究科前期課程
浅井 春夫 教授
255
コミュニティ福祉学研究科前期課程
小長井 賀與 教授
犯罪社会学,司法福 逸脱行為や犯罪の原因,それに対する社会からの対
祉論
応,当人の社会への再参入のあり方等について犯罪社
会学や司法福祉の視点から考察し,もって,多様な者
が共生できるコミュニティ形成のあり方について検討
する。
空閑 厚樹 准教授
生命倫理学
松尾 哲矢 教授
スポーツ社会学,ス スポーツ事象を社会学的に検討する。なかでもスポー
ポーツとコミュニテ ツ場の構造変動,コミュニティスポーツシステム,障
ィ
害者,高齢者スポーツ,スポーツ競技者のキャリア形
成,スポーツ政策等を主な課題とする。
松山 真 教授
医療ソーシャルワー
ク,ソーシャルワー
ク実践理論,ソーシ
ャルワーク倫理
森本 佳樹 教授
地域福祉論,福祉情 地域福祉計画,福祉ネットワーク,地域ケアシステ
報論
ム,ケアマネジメントなど,主として福祉のメゾ領
域にかかわる理論や実践に関する研究を指導の対象
とする。
生老病死をめぐる生命倫理学における代表的なテーマ
である「生殖補助医療」
,
「医師患者関係」
,
「移植医
療」
,
「終末期医療」の諸課題を持続可能な福祉コミュ
ニティの観点から検討する。
医療ソーシャルワーク実践現場に起きている事象およ
び日本の医療制度の問題の探求。ソーシャルワーク倫
理綱領や実践理論について理念的・実践的解釈につい
て検討。震災におけるソーシャルワーカーの役割。
長倉 真寿美 准教授 高齢者福祉論,コミ 高齢者や高齢者の家族が抱える問題やその背景を多
ュニティケア論
面的に捉え,問題解決の方法について研究する。特
に,高齢者が住み慣れた地域で生活することを可能
にする,地域ケアシステムのあり方について追究す
る。
256
濁川 孝志 教授
ウエルネス論,野外 全人的QOLの向上を主眼に置いたウエルネス領域の研
環境論
究を指導する。さらに環境問題とサスティナブルな社
会の在り方なども指導の対象とする。
沼澤 秀雄 教授
コーチング科学,ト スポーツのトレーニングあるいはコンディショニン
レーニング論
グについての研究を行う。研究フィールドは陸上競
技であるが,サッカー選手やスポーツ選手全般のフ
ィジカルトレーニングについても研究指導の対象と
する。
大石 和男 教授
健康心理学,スポー 研究指導の要点:ストレスに関する知識,動機づけな
ツ心理学,ストレス どの行動変容に関わる知識,および様々な心理療法や
マネジメント
その背景にある基礎理論を学ぶ。さらに,実際のリラ
クゼーション技術やメンタルトレーニングに関わる知
識について習得する。
坂田 周一 教授
福 祉 サ ー ビ ス 原 理, 主に次の4つの課題について指導する。
(1)福祉国家
社 会 福 祉 政 策・ 計 体制の比較研究(2)福祉サービスの政策・制度の歴
画,社会福祉調査
史・原理に関する研究(3)福祉サービスへのニーズ
と供給の結びつきの有効性に関する政策科学的研究
(4)福祉ニーズの実証的研究
三本松 政之 教授
コミュニティ論,福 「社会的排除(social exclusion)
」に関わる事象,論説,
祉社会学,臨床社会 その分析視点の持つ課題,コミュニティにおける「社
学
会的包摂(social inclusion)
」の可能性,包摂する社会
システムの追求の道筋について,コミュニティ論,福
祉社会学,臨床社会学の視点から検討する。
佐野 信子 准教授
スポーツとジェンダ 男女共同参画社会の実現が謳われる現代社会において
ー学,学校教育にお も,スポーツの世界では,未だその実現は難しい。ジ
けるジェンダー
ェンダーの視点からスポーツにアプローチする。同様
に,学校体育においても,様々な男女不平等が散見さ
れる。指導においては,男女を越えた多様な性からみ
た不平等について考究する。
芝田 英昭 教授
社会保障論,福祉政 貧困,非正規雇用,介護不安,無保険問題等と,社会
策 論, 介 護 保 険 論, が抱える課題は拡大の一途をたどっている。その結果
福祉国家論
としての不平等や格差等に関して,社会保障の視点か
ら実証的に考察し,緩和・解決への道筋を検討する。
杉浦 克己 教授
スポーツ栄養学(競
技力向上および健康
増進のための栄養
学)
スポーツ選手の競技力向上のための栄養教育につい
て,競技種目,性別,年齢に応じた方法論を研究し,
教育を実践する。また,大学生を中心とし,一般人の
栄養摂取状況を調査して課題を摘出し,生活実態を踏
まえた改善法について研究する。広く日本の食に関わ
る問題についても探求したい。
コミュニティ福祉学研究科前期課程
途上国における援助 先行研究の徹底した分析と現地での継続的な調査を通
と社会開発
して,外国援助の批判的検討を行う。また,経済成長
重視の開発を見直す中で認識されるようになった社会
開発の諸過程や諸理論を分析し,現地NGO等による社
会問題への取り組み及びその意義について検討する。
杉山 明伸 准教授
医療ソーシャルワー 価値・知識・技術・施設・制度・連携・患者・家族な
ク,精神保健福祉
ど,精神科を含む保健医療分野のソーシャルワーク実
践の構成要素に係る検討を主な課題とします。
外山 公美 教授
行政学,政策過程論, 国レベル,地方レベルを問わず,国民・市民からの行
地方行政論
政への要求は複雑化・多様化してきている。このよう
な状況における行政の対応手法について,①アメリカ
及びカナダとの比較研究,②行政苦情救済制度(オン
ブズマン制度)の研究,③行政・市民・団体(企業・
NPOなど)の「協働」の在り方などの視点から考察し
ていく。
安松 幹展 教授
運動生理学,環境生
理学,コーチ学,ゲ
ーム分析,フィジカ
ル分析,フットボー
ルサイエンス
運動パフォーマンス向上へのアプローチ方法とそのメ
カニズムの探求を目指す。体温調節機能と運動パフォ
ー マ ン ス の 関 係, 暑 熱 環 境 対 策, 試 合 中 の Time
motion analysisによるパフォーマンス分析,スポーツ
特性を考慮したフィジカル分析などから,パフォーマ
ンスを意識した研究を行う。
結城 俊哉 教授
障害者福祉論,ノーマ
ライゼーション論,ス
ティグマ問題,障害福
祉支援の方法論,障
害者の福祉文化活動
我が国の障害者をめぐる法律・制度・施策の歴史的展
開過程の課題を含め,災害時における障害者の生活支
援の方法,及びコミュニティにおける障害者に対する
スティグマ問題,さらに障害者の福祉文化活動につい
て検討し,ノーマライゼーションの思想・哲学・方法
の意義について考究する。
湯澤 直美 教授
女性福祉領域,ジェ ドメスティック・バイオレンス,婦人保護,母子家族
ンダーに関わる領域 など女性支援に関わる事象,及び女性・子ども・家族
の視角から貧困に関わる事象を対象として,実証的研
究を行う。
3 履修規定
1.所定単位
コミュニティ福祉学専攻を修了するためには,次表に示す最低必要単位数以上を
(修了に必要な単位) 修得しなければならない。
科目区分
必要単位数
備 考
必修科目
6単位
1年次2単位,2年次4単位配当
選択科目
24単位
1・2年次に配当。他研究科,平和・コミ
ュニティ研究機構,協定大学院での取得単
コミュニティ福祉学研究科前期課程
鈴木 弥生 教授
位を10単位まで算入できる。
最低必要単位数
30単位
※ただし,1年で修了する者は当該科目全てを1年次で修得しなければならない。
2.設置科目区分
と履修方法
設置科目は,必修科目,選択科目に区分される。
⑴ 必修科目
すべての学生が履修し単位を修得しなければならない科目であり,1年次秋学
期配当「研究指導1」・2年次春学期配当「研究指導2」・2年次秋学期配当「研
究指導3」の3科目(計6単位)が該当する。
休学・再履修などで,配当年次・学期を過ぎて履修する場合は,科目コード登
録期間までに教務課に申し出ること。
⑵ 選択科目
257
コミュニティ福祉学研究科前期課程
選択科目の単位として認められるものには,次の種類がある。
① 本専攻設置科目の「コミュニティ政策研究1〜8」「ソーシャルワーク研究
1〜10」「福祉人間学研究1〜5」「専門社会調査演習1〜3」「スポーツウエ
ルネス研究1〜15」「特殊研究1〜9」の全科目から各自選択し,修得した単
位。
② 本学他研究科設置科目,平和・コミュニティ研究機構科目および他大学大学
院注)との相互聴講制度に基づく科目から履修し修得した単位。ただし,合計10
単位までを,選択科目として算入できる。
注)
3.重複履修
聖路加国際大学及び大学院社会福祉学専攻課程協議会加盟校
本専攻設置科目は,重複履修ができる。ただし,「研究指導1〜3」「修士論文」
は重複履修できない。
4.同一時限の
履修
5.入学前単位
認定
同一時限に2科目以上履修することはできない。集中講義で日程が1日でも重複
する場合は同時履修はできない。
大学院学則第15条第2項の規定による「本大学院に入学する前に、他大学院に
おいて履修した授業科目について修得した単位を本大学院に入学した後の本大学院
における授業科目の履修により修得したものとみなすことができる」制度につい
て、本研究科博士課程前期課程では10単位を超えない範囲で単位を認定する。科
目区分は選択科目とする。申請時期・方法については、学部1年次生の「入学前修
得単位の認定」に準ずる。
4 履修登録
1.履修登録に
ついて
履修登録とは,本年度履修する科目を届け出る手続きである。登録期間は年2
回,4月と9月であり,履修登録をしていない科目は履修することができない。
履修科目の決定については,履修要項の規定・日課表をよく読むこと。履修要
項・日課表は,1年次生には郵送し,在学生には年度末に次年度分を配布する。履
修登録に関して質問のある場合は,事前に新座キャンパス事務部教務課で相談する
こと。なお履修ガイダンスは4月2日(木),13:30からN321教室で実施する。
4月期登録
○ 通年および春学期開講科目を履修登録すること。
9月期登録
○ 秋学期開講科目のみ履修登録すること。
○ 履修登録済の通年科目の取消は認められない。
履修登録の届出
登録の届出,およびその後の手続きについては,コミュニティ福祉学部の履修登
録方法,学部1年次生の日程を適用する。
Ⅴ 履修登録(47頁)を参照
258
コミュニティ福祉学研究科前期課程
2.他研究科科目
①他研究科科目の履修を希望する者は,予め,各学部掲示板に掲示してある「他研
究科学生履修不許可科目」一覧で履修登録の可否を確認しておくこと。また,他
研究科科目のシラバスは,新座キャンパス事務部窓口に設置してある「講義内
容」またはインターネットのホームページを参照すること。
②履修登録で届け出たそれらの科目は,当該研究科からの承認を受け,はじめて正
式に履修許可となる。履修の可否については研究科委員会審議後,掲示板で発表
する。
《4月期登録》 5月下旬 《9月期登録》 10月下旬
③不許可となった場合,時間割のその部分は「空き時間」となるが,「空き時間」
に当該期間の新たな科目を追加登録することはできない。ただし9月期登録の
際,「空き時間」に秋学期開講科目を登録することは可能である。
3.学部科目
コミュニティ福祉学研究科の学生が学部科目を聴講する場合,履修登録しないこ
と。ただし,教職課程登録者等,学部科目の履修登録が必要な場合を除く。
4.協定大学院科
目
相互聴講制度による他大学大学院の科目聴講を希望する場合は,当該科目の開講
時期に関わらず4月期履修登録前までに新座キャンパス事務部教務課で所定の手続
5
試験・成績
⑴ 成績の評価は,筆記試験,レポート試験または平常点(テスト・レポート等)
により科目担当者がこれを行う。
⑵ 当該年度の履修登録をしていない科目については試験を受けることができな
い。
⑶ 成績の評価は次のとおりである。
授業科目の成績は100点満点とし,60点以上を合格,59点以下を不合格とする。
コミュニティ福祉学研究科前期課程
きを取ること。
単位を修得した科目の評価を取り消すことはできない。
〈成績の評価〉
評 価
成績通知表
成績証明書
100点〜90点
S
S
89点〜80点
A
A
79点〜70点
B
B
69点〜60点
C
C
59点〜0点(不合格)
D
表示されない
欠席
欠
表示されない
ただし,修士論文は合格の場合,「合」と表記される。
⑷ 合格した科目については所定の単位を与える。
259
コミュニティ福祉学研究科前期課程
不合格の科目については再試験を行わない。
⑸ 定期試験・成績に関する注意
定期試験・成績に関する事項は,前期課程1年次生には学部1〜3年次生の日
程を,2年次生以上には学部4年次生の日程(64頁〜)を適用する。
⑹ 「コミュニティ福祉学部専門教育科目試験規則」の準用
とくに記載されていない事項については,「コミュニティ福祉学部専門教育科
目試験規則」(301頁)を準用する。
6
修士論文に関する規定
1.論文作成書式
⑴ 本文の用紙は,ワードプロセッサを使用し,A4判用紙に横書きとすることを
原則とする。
余白部分の指定:
上側:30mm
下側:25mm
左側:35mm
右側:25mm
製本のため,左側の余白が大きいことに注意すること。
なお,本文のフォントサイズは11pを原則とする。
⑵ 表紙は,当該年度修士論文,論文題目,指導教員名,研究科専攻,課程,学生
番号および氏名を,背表紙は,論文題目,提出者氏名を明記し,本文に用いた用
紙を使用し,提出すること。ファイル収録分(「2.提出⑵提出形態」参照)は
これを貼付すること。
2.提出
⑴ 提出論文部数及び提出期限
論文3部と論文概要(A4判紙横書き。表紙のほか2枚以内。論文の目次,目
的,考察,課題・展望などについて記すこと。)を新座キャンパス事務部教務課
に提出すること。提出時期は毎年1月中旬から下旬(特別修了申請者は7月中旬
から下旬)とし,日時の詳細は,毎年履修要項に定める。
なお,2015年度は次の通りである。
2015年7月14日(火)・15日(水) 17:00まで
2016年1月12日(火)・13日(水)17:00まで
⑵ 提出形態
提出論文のうち1部は,研究科が製本を行うので提出日の1ヶ月前から教務課
窓口で配布する所定の袋に入れ,封をせず提出すること。他は,ファイル収録で
よい。ファイルはコミュニティ福祉研究所に配架されている過年度提出の修士論
文を参考にすること。(「1論文作成書式⑵」参照)。
⑶ 審査手数料の支払
所定の単位を修得後,3年次以上に引き続き在学し,博士課程前期課程に入学
後4年以内(休学中の期間を除く)に修士論文を提出する場合,審査手数料とし
260
コミュニティ福祉学研究科前期課程
て¥15,000を支払うこと。
⑷ 修士論文および概要の表紙作成見本
(表紙)
(背表紙)
○○○○○○○○○○
提出論文の題目
指導教員○○○○
立教大学大学院
コミュニティ福祉学研究科
コミュニティ福祉学専攻博士課程 前期課程
** **
提出者学生番号氏名
○ ○ ○ ○ ○ * * * *
20** 年度修士論文
提出者氏名
修士論文提出に際しての注意
修士論文は,指定された締切日後は受理しないので時間厳守のこと。交通機
が提出できない場合は,信頼できる代理人に依頼する等の措置を講ずること。
ただし,締切日当日,不測の事態により,本人または代理人が修士論文の提出
に来られない場合は,当日の窓口時間内にその対応について新座キャンパス事
務部教務課に問い合わせ,指示を仰ぐこと。不測の事態とは,事件・事故や交
通機関等の大幅な遅延などの場合を言う。
*プリンター等,機器の故障は不測の事態には含まないので注意すること。
学校感染症のため出校停止となった学生の
レポート・卒業研究・修士論文の提出について
コミュニティ福祉学研究科前期課程
関等の遅延も予測されるので,提出にあたっては十分余裕をもって臨み,本人
上記に該当した場合は,以下の指示にしたがうこと。
1. 上記の提出物の提出期間において本人が出校停止中である場合は,代理
人を立て,当該の期間内に提出することを原則とする。
代理人による不備は,依頼した本人の責任となる。
2. 1.において代理人を立てることができない場合は,締め切り時刻以前
に教務関係事務局に連絡し,指示を受けること。
〈以下のすべてに該当する場合,後日の提出を認めることがある〉
① 上記2.に該当する学生であること。
② 【罹患した時点の診断書】および【完治した時点の診断書】の2点の提出
によって,締切日当日に学校伝染病に罹患して出校停止中であった事実が
証明できること。
③ 「出校可能となった日の翌日(窓口対応可能日)」に提出すること。
261
コミュニティ福祉学研究科前期課程
3.試問・審査
院生のテーマ設定をふまえ,教員2名を副査として研究科委員会で決定する。論
文を提出した者は,主査および副査による試問・審査を受け,合格しなければなら
ない。論文の試問は,各専攻の研究科委員および論文の指導教員が行う。
論文の試問は毎年1月下旬(特別修了申請者は7月下旬)に行われるが,期間の詳
細は毎年履修要項に定める。
なお,2015年度は原則,以下の通りとする。
2015年7月17日(金)〜7月23日(木)
2016年1月18日(月)〜1月23日(土)
次の条件を満たす論文を修士論文の基準とする。
・独創性があること。
・論理性があること。
・先行研究を把握していること。
・倫理的配慮がなされていること。
4.修士論文中間
① 博士課程前期課程に1年以上在学して研究指導を受け,修士論文の提出を予定
構想発表会お
する者に対して修士論文中間構想発表会を開催する。該当者は原則として発表
よび修士論文
すること。開催時期は7月下旬を原則とする。参加者は、専任教員(全員)、
発表会
博士課程前期課程大学院学生1年次以上(全員)、博士課程後期課程大学院学
生(任意)、学部学生(任意)とする。発表会は報告会形式とし、発表者が修
士論文の構想内容の説明を行い、それに対し参加者による質疑応答を行う。
② 修士論文を提出した者に対して修士論文発表会を開催する。該当者は原則とし
て発表すること。開催時期は2月上旬を原則とする(特別修了者は中間構想発
表会と同日に開催する)。参加者は、専任教員(全員)、博士課程前期課程大学
院学生1年次以上(全員)、博士課程後期課程大学院学生(任意)、学部学生
(任意)とする。発表会は報告会形式とし、発表者が修士論文の構想内容の説
明を行い、それに対し参加者による質疑応答を行う。
5.成績
262
修士論文の成績は,「合格」または「不合格」とする。
コミュニティ福祉学研究科前期課程
7
修了に関する事項
1.修了年月日
本学の修了年月日は,当該年度3月31日付とする。
2.修了合否の
修了合否は2月29日(月)に成績参照システムにて発表する(URL:https://r.
発表
rikkyo.ac.jp/)。必ず本人が修了の合否を確認すること。発表時刻等の詳細は成績参
照システムで確認すること。
電話や電子メールなどでの問い合わせには一切応じない。
3.特別修了
「特別修了(9月修了)」とは以下の6つの条件をすべて満たした学生が,所属
研究科が行う修了判定で合格した場合,年度途中の9月19日付で修了することが
できる制度である。
〈特別修了(9月修了)申請条件〉
1.所定の受付期間に,所定の書式(特別修了願)によって保証人連署をもって
願い出ていること
2.大学院修士課程または大学院博士課程前期課程であること
3.所定の受付期間において,在学4学期目以降の学生であること
※1
生制度の対象学生,経営学研究科5年間一貫プログラムの対象学生またはキリス
ト教学研究科ウィリアムズコースの対象学生については,在学2学期目以降で足
りるものとする
4.所属研究科の修了に必要な要件を満たす見込 のある学生であること
※2
5.在学中であること
※3
6.当該年次の「学費
※4
その他の納入金」の全額または分納1
※5
を納めているこ
と
この願い出は,原則として取り下げることができないので慎重に行うこと。特別
修了願を提出し特別修了を許可された場合の「学費
※4
その他の納入金」は,学費
コミュニティ福祉学研究科前期課程
ただし,在学学期数に関しては,経済学研究科・法学研究科大学院特別進学
※4
その他の納入金の2分の1額とする。
※1:休学中の期間は,在学年数ならびに在学学期数に含まれない
※2:当該年度春学期中に,所属研究科の修了に必要な要件を満たす見込がある学生
※3:休学中・停学中でないこと
※4:学費とは,授業料(在籍料を含む),教育充実費,実験・実習費をいう。
※5:私費外国人留学生で在留資格が「留学」により,授業料減免制度(2015年度の減免率
は35%[100円未満切捨て])の適用を受けている者は,特別修了の申請条件として
納入すべき授業料の金額が学費振込用紙送付時の分納1の金額と異なることがある。
※6:特別修了を許可された場合,許可された時点の学費の納入状況により返金を行うこと
がある。学費の納入額が特別修了の申請条件として納入すべき金額に不足する場合は,
特別修了願を受理しない。
263
コミュニティ福祉学研究科前期課程
⑴ 特別修了願配付
配 付 期 間 2015年6月1日(月)9:00〜7月15日(水)17:00
配 付 窓 口 ■文・経済・理・社会・法・経営・キリスト教の各研究科学
生,異文化コミュニケーション研究科(言語科学専攻)の学
生⇒ 教務事務センター
■観光・コミュニティ福祉・現代心理の各研究科学生
⇒ 新座キャンパス事務部教務課
■法務研究科学生 ⇒ 法務研究科事務室
■ビジネスデザイン・21世紀社会デザインの各研究科学生,異
文化コミュニケーション研究科(異文化コミュニケーション
専攻)の学生
⇒ 独立研究科事務室〔20:30まで〕
⑵ 特別修了願受付期間・許可者発表・学位授与式
受 付 期 間 2015年7月1日(水)9:00〜7月15日(水)17:00まで
*受付期間以外の申請はいっさい受け付けないので注意すること。
受 付 窓 口 ■文・経済・理・社会・法・経営・キリスト教の各研究科学
生,異文化コミュニケーション研究科(言語科学専攻)の学
生⇒ 教務事務センター
■観光・コミュニティ福祉・現代心理の各研究科学生
⇒ 新座キャンパス事務部教務課
■法務研究科学生 ⇒ 法務研究科事務室
■ビジネスデザイン・21世紀社会デザインの各研究科学生,異
文化コミュニケーション研究科(異文化コミュニケーション
専攻)の学生
⇒ 独立研究科事務室〔20:30まで〕
許可者発表 2015年9月7日(月)
成績参照システムに発表する(URL:https://r.rikkyo.ac.jp/)
発表時刻等の詳細は成績参照システムで確認すること。
学位授与式 2015年9月18日(金) 時間については,許可者発表日にあわ
せて成績参照システムに発表する。
4.修業年限短縮
「大学院特別進学生制度」においては,本学コミュニティ福祉学部学生が,学部4
修了(早期修
年次にコミュニティ福祉学部学生のままでコミュニティ福祉学研究科博士課程前期
了)
課程の講義を履修し,所定の条件を満たした場合,博士課程前期課程進学後1年で
課程を修了することができる。
学部のX「大学院特別進学生制度」92頁を参照のこと。
8
最長在学年数,休学・退学などに関する事項
1.最長在学年数
(82頁参照)
264
博士課程前期課程における最長在学年数は,4年とする。
◆休学中の期間は,在学年数ならびに在学学期数に算入されない。
コミュニティ福祉学研究科前期課程
2.休学・退学な
ど
休学,退学,復学および再入学については,「大学院学則第4章」(291頁)およ
び「Ⅷ 学生証・学籍・学費」(81頁)を参照すること。
9 保険への加入
コミュニティ福祉学研究科学生は全員「学研災付帯賠償責任保険」へ加入してい
る。詳細は93頁を参照のこと。
10 平和・コミュニティ研究機構科目
立教大学平和・コミュニティ研究機構(以下,「研究機構」)は,従来の平和研究の視野をより拡大し,
安全・公正・人権の原理に立つ持続的コミュニティのあり方を探求しつつ,「平和」の条件を研究するセ
ンターとして2004年3月に設立された。研究機構は,大学院博士課程前期課程にも授業科目を開設し,
専門性と広い視野および現実関心を養い,国際関係,人の安全保障,持続的開発,市民社会的協力,移動
と多文化共生などのテーマを相互関連的に学ぶ方途を大学院生に提供するものである。
〈2015年度 平和・コミュニティ研究機構科目一覧〉※ 履修対象:開講研究科以外の大学院生対象
文学研究科以外
法学研究科以外
経済学研究科以外
研究科以外
世紀社会デザイン
21
科目名( )内は開講研究科の学生が履修する科目名
担 当 者
単位数 学期
MT010
コミュニティ研究法A
(文学研究科の学生は,JD167「地域社会調査演習A」
として履修。)
丸山 浩明
2
春学期
MT011
コミュニティ研究法B
(文学研究科の学生は,JD168「地域社会調査演習B」
として履修。)
丸山 浩明
2
秋学期
MT013
フィリピンの移民と教育
(文学研究科の学生は,JF152「比較教育学特殊研究」
として履修。)
市川 誠
4
通年
MT040
欧州の平和・コミュニティ構築
(法学研究科の学生は,ND371「ヨーロッパ政治論特
殊講義(1)
」として履修。)
小川 有美
2
春学期
MT060
平和論の政治学
(法学研究科の学生は,ND461「政治過程論特殊講義
(1)
」として履修。)
孫 斉庸
2
秋学期
MT095
都市経済と平和構築1
(経済学研究科の学生は,KA113「財政学2特論1」と デウィット, A.
して履修。)
2
春学期
MT096
都市経済と平和構築2
(経済学研究科の学生は,KA114「財政学2特論2」と デウィット, A.
して履修。)
2
秋学期
コミュニケーションと国際協力
(21世紀社会デザイン研究科の学生は,VM336「コミ
MT102
ュニティデザイン学演習36(コミュニケーションと国
際協力1)」として履修。)
吉田 敏浩
2
春学期
環境教育論
(21世紀社会デザイン研究科の学生は,VM405「危機管
MT104
理学演習5〈環境教育論〉
」
,またはVM455「グローバ
ル・リスクガバナンス演習5〈環境教育論〉
」として履修。
)
萩原なつ子
2
春学期
コミュニティ福祉学研究科前期課程
※履修
科目コード
対象
265
コミュニティ福祉学研究科前期課程
※履修
科目コード
対象
世紀社会デザイン研究科以外
21
科目名( )内は開講研究科の学生が履修する科目名
国際社会の危機管理
(21世紀社会デザイン研究科の学生は,VM422
MT107 「危機管理学演習22〈国際社会の危機管理〉」,ま
たはVM472「グローバル・リスクガバナンス演
習22〈国際社会の危機管理〉」として履修。)
担 当 者
2
秋学期
アジアと平和1
(21世紀社会デザイン研究科の学生は,VM433
MT109 「危機管理学演習33〈アジアと平和1〉」,または カプリオ, M. E.
VM483「グローバル・リスクガバナンス演習33
〈アジアと平和1〉」として履修。)
2
春学期
アジアと平和2
(21世紀社会デザイン研究科の学生は,VM434
MT110 「危機管理学演習34〈アジアと平和2〉」,または カプリオ, M. E.
VM484「グローバル・リスクガバナンス演習34
〈アジアと平和2〉」として履修。)
2
秋学期
1.履修登録方法
長 有紀枝
単位数 学期
自専攻科目と同様,科目コード登録期間に,履修登録システム(URL:https://
r.rikkyo.ac.jp/)より行うこと。
2.修得単位の
扱い
3.重複履修に
本研究機構提供科目の修得単位の扱いは,各専攻の〈他専攻・他研究科科目・平
和・コミュニティ研究機構科目〉を参照すること。
重複履修については,各専攻の〈重複履修について〉を参照すること。
ついて
4.講義内容,授
一覧表中( )内の科目と,講義内容・授業時間・教室は同一であるので,各研
業時間・教室, 究科の講義内容,日課表で確認すること。教室変更についても同様に注意するこ
試験方法等
5.その他
と。試験日程・方法等についても,併置科目の発表・指示に従うこと。
⑴ 本研究機構提供科目は年度により担当者,科目内容が変更になる場合がある。
⑵ 各研究科の履修規程(規定)が準用される。
☆履修対象欄で対象外となっている大学院生は,自研究科で開講している併置科目
の科目名で履修することは可能である。
※なお,平和・コミュニティ関連の研究に関心を持つ大学院生は,研究機構が別途
に行う「セミナー」および「フォーラム」にも積極的に参加し,研究を深める機
会とされたい。
266
コミュニティ福祉学研究科前期課程
コミュニティ福祉学専攻 学科目表
*配当年次の○は履修可能年次,●は当該年次必修科目である。
科 目
コード
科 目 名
必修科目
担 当 者
研究科専任教員
研究科専任教員
VD8** 研究指導3
研究科専任教員
VD9** 修士論文
研究科専任教員
VD301
VD302
VD303
VD304
VD305
VD306
VD307
休 講
VD321
VD322
VD323
VD324
VD325
VD326
VD327
VD328
VD329
VD330
VD351
VD352
VD353
VD354
VD355
VD371
VD372
VD373
VD451
VD452
VD453
VD454
VD455
VD456
VD457
休 講
坂 田 周 一
鈴 木 弥 生
六波羅 詩 朗
三本松 政 之
原 田 晃 樹
藤 井 敦 史
外 山 公 美
選択科目
コミュニティ政策研究1
コミュニティ政策研究2
コミュニティ政策研究3
コミュニティ政策研究4
コミュニティ政策研究5
コミュニティ政策研究6
コミュニティ政策研究7
コミュニティ政策研究8
ソーシャルワーク研究1
ソーシャルワーク研究2
ソーシャルワーク研究3
ソーシャルワーク研究4
ソーシャルワーク研究5
ソーシャルワーク研究6
ソーシャルワーク研究7
ソーシャルワーク研究8
ソーシャルワーク研究9
ソーシャルワーク研究10
福祉人間学研究1
福祉人間学研究2
福祉人間学研究3
福祉人間学研究4
福祉人間学研究5
専門社会調査演習1
専門社会調査演習2
専門社会調査演習3
スポーツウエルネス研究1
スポーツウエルネス研究2
スポーツウエルネス研究3
スポーツウエルネス研究4
スポーツウエルネス研究5
スポーツウエルネス研究6
スポーツウエルネス研究7
スポーツウエルネス研究8
杉 山 明 伸
森 本 佳 樹
浅 井 春 夫
飯 村 史 恵
芝 田 英 昭
松 山 真
湯 澤 直 美
長 倉 真寿美
平 野 方 紹
結 城 俊 哉
熊 上 崇
小長井 賀 與
権 安 理
河 東 仁
空 閑 厚 樹
澤 口 恵 一
澤 口 恵 一
天 田 城 介
松 尾 哲 矢
濁 川 孝 志
沼 澤 秀 雄
石 渡 貴 之
佐 野 信 子
杉 浦 克 己
加 藤 晴 康
配当
年次
春学期 秋学期 1 2
2 ●
2
科目コードの下2
桁**は別表を
●
参照すること
●
●
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
備 考
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○ ○ 2単位
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○ ○ 欄外※参照
○ ○ 欄外※参照
○ ○ 春学期集中,欄外※参照
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○ ○ 2単位
コミュニティ福祉学研究科前期課程
VD1** 研究指導1
VD7** 研究指導2
単位数と
開講学期
267
コミュニティ福祉学研究科前期課程
科 目
コード
科 目 名
VD459
VD460
VD461
VD462
VD463
VD464
VD465
VD391
VD392
VD393
VD394
VD395
VD396
VD397
VD398
VD399
スポーツウエルネス研究9
スポーツウエルネス研究10
スポーツウエルネス研究11
スポーツウエルネス研究12
スポーツウエルネス研究13
スポーツウエルネス研究14
スポーツウエルネス研究15
特殊研究1
特殊研究2
特殊研究3
特殊研究4
特殊研究5
特殊研究6
特殊研究7
特殊研究8
特殊研究9
廃 止
コミュニティ福祉学演習
担 当 者
中 澤 公 孝
玉 木 正 之
中 村 大 輔
柳 沢 和 雄
鹿 熊 勤
三 浦 雅 弘
石 井 秀 幸
村 井 祐 一
高 橋 隆
益 子 洋 人
菊 池 礼 子
佐 藤 眞 一
島 田 博 祐
浮ヶ谷 幸 代
加 藤 尚 子
箕 口 雅 博
単位数と
開講学期
配当
年次
春学期 秋学期 1 2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
備 考
○○
○ ○ 秋学期集中
○○
○ ○ 春学期集中
○○
○○
○○
○○
○○
○ ○ 春学期集中
○○
○ ○ 春学期集中
○○
○○
○ ○ 春学期集中
○ ○ 秋学期集中
○ ○ 2014年度廃止,
2単位
※ 専門社会調査演習1~3は「一般社団法人 社会調査協会」が定める専門社会調査士の標準カリキュラムに準処
〈別表〉研究科専任教員
研究指導・修士論文の科目コード下2桁**には次のコードを用いること。
浅
藤
原
平
飯
石
加
268
担 当 者
コード
井 春 夫
12
井 敦 史
13
田 晃 樹
15
野 方 紹
16
村 史 恵
29
渡 貴 之
38
藤
晴
康
34
河
東 仁
19
北
島
一
30
小長井 賀 與
空 閑 厚 樹
松 尾 哲 矢
松 山 真
森 本 佳 樹
長 倉 真寿美
濁 川 孝 志
20
21
32
22
23
17
33
健
備 考
沼
鈴
研究指導1,2,3
修士論文を担当しない
研究指導1を担当しない
備 考
男
36
研究指導1,2,3
修士論文を担当しない
杉 山 明 伸
坂 田 周 一
三本松 政 之
26
27
28
研究指導1を担当しない
佐
野
信
子
39
研究指導1,2,3,
修士論文を担当しない
芝
杉
外
安
結
湯
田
浦
山
松
城
澤
英
克
公
幹
俊
直
昭
己
美
展
哉
美
11
37
14
40
18
31
石
井
秀
幸
24
大
研究指導1,3
修士論文を担当しない
担 当 者
コード
澤 秀 雄
35
木 弥 生
25
石
和
研究指導2,3,
修士論文を担当しない
コミュニティ福祉学研究科前期課程
資格取得 コミュニティ福祉学研究科
専門社会調査士 資格取得について
1.資格の趣旨
「専門社会調査士」は,社会調査について高度に専門的な知識と実施の技能があ
ることを証明するもので,日本社会学会などが協力して設立した「一般社団法人
社会調査協会」が認定する資格である。専門的な知識・技能・倫理観を有している
ことはもちろん,調査研究の企画設計から実施,報告論文に至る一連の実践的能力
を高度に有している人材に対して認定される。学術的な調査研究において重要であ
ることはもちろん,調査や分析・企画に関わるさまざまな分野の実務家による取得
も増えている。
資格についての詳細は,社会調査協会のホームページを参照すること。
http://jasr.or.jp/
2.資格取得の申
請方法・場所
⑴ 条件
資格取得のためには,以下の4つの条件を満たすことが必要である。
① 「社会調査士」資格を有すること
申請する際に同時に申請することができる。そのためには,コミュニティ政策学科
で設置されているA〜G科目を履修することが必要である。(詳しくはコミュニティ
政策学科履修規定:社会調査士該当ページ参照)
なお,社会調査士資格に必要な学部科目を履修し,単位を修得しても大学院の修
了要件単位には算入されない。
また,専門社会調査士の資格取得をめざす大学院生に向けて,社会調査協会が夏
期・春期に開講している「S1科目(社会調査士科目のA・B・C科目に対応)講習
会」や「S2科目(同じくD・Eの科目に対応)講習会」を受講して認定試験に合格
することでコミュニティ政策学科が設置している科目の単位修得と組み合わせて
コミュニティ福祉学研究科前期課程
ただし,社会調査士資格を有していない場合であっても,専門社会調査士資格を
「社会調査士」資格の同時申請に用いることができる。
※なお,S1・S2講習会の開講年度については社会調査協会のホームページで確
認すること。
② 社会調査協会が設定した,カテゴリーH〜Jに対応する科目の単位を修得する
こと
(3 「資格取得に必要な科目」を参照)
③ 社会調査データ等を用いた研究論文(修士論文を含む)を執筆すること。
④ 修士課程を修了していること(修了時に申請可能)
⑵ 手続き
資格取得のためには指定科目を履修・単位修得し,社会調査データ等を用いた研
究論文を執筆したうえで,必要な指定科目証明書(申請時発行)と,審査・認定手
数料を一定の期間内に揃えることが必要である。
資格取得の申請は,新座キャンパスメディアセンター窓口または池袋キャンパス
269
コミュニティ福祉学研究科前期課程
の社会情報教育研究センター(URL:http://csi.rikkyo.ac.jp/)で受け付けている。
今年度の受付期間や具体的な手順などについての詳細は,正式決定後にコミュニテ
ィ福祉学研究科掲示板に掲示する。
3.資格取得に
必要な科目
本資格取得のためには専門社会調査士認定科目の単位をすべて修得することが必
須である。本研究科では社会調査協会が認定したカテゴリーH〜Jに対応する開講
科目がある。今年度の開講科目は以下の通りである。
各科目の登録方法については,該当ページを参照のうえ,それぞれの登録方法に
したがって登録すること。科目申請受付期間や具体的な手順などについての詳細
は,正式決定後にコミュニティ福祉学研究科掲示板に掲示する。
4.学部科目の
履修
資格取得のため,学部科目の履修を希望する者は,所定の履修登録期間に届出す
ること。抽選登録科目の履修を希望する者は,抽選登録期間開始前に新座キャンパ
ス事務部教務課に申し出ること。
270
コミュニティ福祉学研究科前期課程
資格認定の科目区分 コミュニティ福祉学研究科の科目名称
H. 調査企画・
専門社会調査演習1
科目概要
社会調査を実践的に企画・設計
設計に関する
し,実施し,分析・集計をおこな
演 習( 実 習 )
うための実践的な知識と能力を習
科目
得する科目。調査方法論,調査倫
理を踏まえ,調査方法の決定,調
査企画と設計,仮説構成,調査票
の作成,サンプリングないし対象
者・フィールドの選定,実査,調
査データの整理(エディティング,
コーディング,データクリーニン
グ,フィールドノート作成,コー
ドブック作成)など量的分析とグ
ラフ作成,質的な分析,上記に基
づく報告書の作成などに関する実
践的な授業科目。
I.多変量解析
専門社会調査演習2
数理統計学の基礎を踏まえながら,
析,分散分析,共分散分析,ログ
リニア分析,ロジット分析,主成
分分析,因子分析,多次元尺度法,
クラスター分析,数量化理論,生
存時間分析,共分散構造分析など)
に共通する計量モデルを用いた分
析法を基本的に理解し,それらの
うちのいくつかについては,コン
ピュータを用いて実際に使用する
ことのできる能力を習得する科目。
J.質的調査法
に関する演習
(実習)科目
専門社会調査演習3
コミュニティ福祉学研究科前期課程
多変量解析(重回帰分析,パス解
に関する演習
(実習)科目
新聞・雑誌記事,資料文書,映像,
放送,音楽などの質的データの分
析法(内容分析等)を習得すると
ともに, さまざまな質的調査法
(聞き取り調査,参与観察法,ドキ
ュメント分析,フィールドワーク,
インタビュー,ライフヒストリー
分析,会話分析など)に関する基
本的理解を踏まえながら,そのあ
るものについての実践的な能力を
習得する科目。
271
コミュニティ福祉学研究科後期課程
コミュニティ福祉学専攻博士課程後期課程
履修規定その他注意事項
1 博士学位授与について
1.博士学位授与
の要件
博士学位は,3年以上博士課程後期課程に在学し,博士学位論文(以下博士論文)
作成に関する所定の研究指導を受け,博士論文を提出し,その審査及び最終試験に
合格した者に対して授与される。
ただし,優れた研究業績をあげた者については,コミュニティ福祉学研究科委員
会の判定によって,博士課程後期課程に1年以上在学すれば足りるものとする。詳
2 修業年限短縮制度(早期修了)を参照のこと。
細は,2修業年限短縮制度(早期修了)
2.学位名称
修了者に対して立教大学が授与する学位は「博士(コミュニティ福祉学,立教大
学)」とし,英文表記は,「DoctorofPhilosophyinSocialWork」とする。
2 修業年限短縮制度(早期修了)
1.趣旨
大学院学則第6条(優れた研究業績をあげた者)の規定による標準修業年限を短
縮し修了することができる制度である。
2.修業年限短縮
本研究科において,1年以上在学した者で,かつ本学大学院学則第6条に規定す
修了(早期修
る優れた研究業績をあげた者が,博士学位申請論文を提出し,その審査および最終
了)の条件等
試験に合格した場合,標凖修業年限を短縮し博士の学位を授与する。
について
3.優れた研究業
績について
⑴ 研究を進める中でその研究が飛躍的に進行し完成した場合
⑵ 論文が学会論文賞を受賞した場合または評価の高い国際誌に掲載され,国際的
に高い評価を受けた場合
⑶ 論文が当該分野の中核的ジャーナルやインパクトファクターが高い雑誌に掲載
された場合
4.申請手続き
⑴ 資格申請
①修業年限短縮修了(早期修了)を希望する場合は,研究科が定める期限までに,
所定の書式である「博士論文提出希望届」(中間審査会開催申請書類一式)「優れ
た研究業績であることを示す書類一式」を提出し,資格審査を受けなければなら
ない。
⑵ 資格審査
①申請書等が提出された場合,研究科委員長は,速やかに修業年限短縮資格審査委
員会(以下,審査委員会とする)を設置する。審査委員会は,研究科委員長が委
272
嘱する委員3名以上をもって構成する。審査委員会委員長は研究科委員長が指名
コミュニティ福祉学研究科後期課程
する。なお,指導教員は委員長になることができない。
②審査は,提出された書類等によって行う。
③審査委員会委員長は,審査報告書を作成し,研究科委員長に提出する。その後
研究科委員会において修業年限短縮資格審査結果について審議する。
④研究科委員長は,審議の結果について申請者に通知する。
5.資格審査許可
資格審査の許可を受けた者は,3.基本的学習過程及び「論文」提出に関する諸
後の博士学位
規定 1.基本的学習過程⑥「中間審査会」の開催及び判定以降の学習過程に準じ
の申請につい
て,博士学位申請論文を提出することができる。
て
3 研究指導
1.研究指導分野
コミュニティ福祉学専攻における研究分野は,次の3分野とする。
⑴ 社会福祉の臨床実践における援助やケアの方法等に関する研究分野
社会福祉における直接的社会福祉実践における方法(ケースワーク,グループ
ワーク,ケアマネジメント,面接技術等)を分析するとともに,援助やケアの
原理を追究する。
指導領域
社会福祉実践,社会福祉支援方法,福祉臨床心理,ケアマネジメント,エ
⑵ 社会福祉の政策,調査研究,地域組織化等に関する研究分野
社会福祉を政策現象としてとらえ,その原理を解明するとともに,政策との関
わりで現れる福祉サービスの諸現象について分析し,直接的社会福祉実践との
関わりを追究する。
指導領域
社会福祉政策・計画,福祉サービス原理,社会福祉調査,地域組織化等。
⑶ 社会福祉と宗教・思想・哲学・スポーツウエルネス等との関連性に関する研
究分野
社会福祉のもつ人間観,社会福祉に影響を与えた宗教,思想,あるいは社会福
祉と価値観,社会福祉とスポーツウエルネスとの関連性に注目しこれらの歴史
コミュニティ福祉学研究科後期課程
ンパワメント,臨床面接技法等。
等を整理し,いっそう深い社会福祉の価値,思想,人間観を構築するとともに,
ボランタリズム,ノーマライゼーション,人権尊重,職業倫理等の社会福祉実
践における思想的な課題を明確化する。
指導領域
社会福祉と宗教・思想・哲学・スポーツウエルネス等との関連性,ボラン
タリズム,ノーマライゼーション,福祉教育,スポーツウエルネス等。
273
コミュニティ福祉学研究科後期課程
2.指導教授
⑴ 担当教員と指導領域
担当教員
研究指導領域
研究指導の要点
浅井 春夫 教授
児童福祉実践論,セ 児童福祉に関する実践と政策について,現場における
※※ クソロジー,児童福 実践分析と政策批判・政策立案に力点をおいて研究指
祉行政の評価・分析 導をおこなう。たとえば各自治体の子ども・子育て事業
計画,
「居所不明児童」対策などについて比較検討し,
どのような政策形成が求められているかを検討する。個
別指導を基本にして,集中的な検討会なども企画する。
藤井 敦史 教授
NPO論,社会的企業 主に次の課題について指導する。①現代社会における
論,経営組織論
NPOの社会的機能(コミュニティ形成やアドボカシ
ー)
,②NPO固有のマネジメント,③NPOの発展にと
って重要な制度的条件(NPOと政府の協働等)
,④
NPOの現代的展開としての社会的企業に関する実証的
研究。
原田 晃樹 教授
地 方 自 治, 行 政 学, 主として,①サード・セクターと政府セクターとの協
NPO論
働,②住民と地方制度(含地域自治組織)との関係,
③行政組織の統制をめぐる諸問題(第一線職員論,ア
カウンタビリティ論等)などの課題を扱う。
平野 方紹 教授
社会福祉の理念と構
造,福祉サービス提
供体制論,公的扶助
論,障害福祉政策論
飯村 史恵 准教授
権 利 擁 護 シ ス テ ム, 近年,利用者主体の福祉制度が改めて目指される中
福祉マネジメント論 で,注目を集めている権利擁護システムや福祉サービ
スの第三者評価,サービス提供組織のマネジメント論
について,政策動向や地域社会との関連を視野に入れ
つつ考察する。
①実践科学としての社会福祉学の構築のための福祉の
理念・思想の検討,社会福祉のシステム設計,②地方
自治体を中心とする社会福祉行財政のあり方,③今日
における貧困とその様態,貧困に対応する制度と実践
のありかた,についての研究を行う。
石井 秀幸 特任准教授 バ イ オ メ カ ニ ク ス 「スポーツパフォーマンス向上」
「外傷・障害予防」
「健
(生体力学)
,スポー 康維持・増進」などに貢献することを目標とし,これ
ツ工学
らに関わる身体動作の仕組みについて力学的・工学的
手法を用いて研究する。シューズやボールをはじめと
した製品に関する研究も指導の対象とする。
274
石渡 貴之 准教授
環境生理学,温熱生 私達を取巻く生活環境の変化や生活習慣の乱れから生
理学,発育発達
じる生体の様々な問題やパフォーマンスの低下につい
て,生理学的・神経科学的観点から物事を捉え,解決
策を考えられるように指導を行う。ヒトにおける体温
調節反応や睡眠覚醒状態の計測,実験動物を用いた脳
内神経伝達物質の計測による研究を行う。
加藤 晴康 准教授
スポーツ医学,整形 スポーツは,身体的や精神的健康を維持するため,形
外科学
成するために重要な役割を果たす。しかし,ここで問
題となるのがスポーツ外傷・障害である。スポーツ外
傷や障害には,まだまだ未解明なことが多く,この病
因解明や予防に関しての探求を行う。また,健康をテ
ーマに基礎医学より,メラトニン,骨,軟骨および筋
に関する研究を行う。
河東 仁 教授
宗教学,宗教史学,深 福祉という問題を考える際,利用者の精神史的なルー
層心理学,日本の思 ツ,すなわち利用者のみならずその祖先たちがこれま
想史と文化史
でになしてきた,思想的文化的な営為の歴史を解明す
ることは極めて重要である。そこで,宗教学や深層心
理学の諸手法を援用して,精神史をその一端でも解明
する方法を模索したい。
北島 健一 教授
社 会 経 済 学, 非 営 新しい社会経済システムの構想・設計を念頭におい
利・協同セクター論 て,日本や欧米におけるNPOや協同組合などの民間の
非営利の事業体の現代的な展開を,社会福祉や労働な
どの分野の政策動向や地域の経済社会の実態との関わ
りの中で検討していくよう指導する。
小長井 賀興 教授
犯罪社会学,司法福 逸脱行為や犯罪の原因,それに対する社会からの対
祉論
応,当人の社会への再参入のあり方等について犯罪社
会学や司法福祉の視点から考察し,もって,多様な者
が共生できるコミュニティ形成のあり方について検討
する。
空閑 厚樹 准教授
生命倫理学
生老病死をめぐる生命倫理学における代表的なテーマ
である「生殖補助医療」
,
「医師患者関係」
,
「移植医
療」
,
「終末期医療」の諸課題を持続可能な福祉コミュ
ニティの観点から検討する。
コミュニティ福祉学研究科後期課程
松尾 哲矢 教授
スポーツ社会学,ス スポーツ事象を社会学的に検討する。なかでもスポー
ポーツとコミュニテ ツ場の構造変動,コミュニティスポーツシステム,障
ィ
害者,高齢者スポーツ,スポーツ競技者のキャリア形
成,スポーツ政策等を主な課題とする。
松山 真 教授
医療ソーシャルワー
ク,ソーシャルワー
ク実践理論,ソーシ
ャルワーク倫理
医療ソーシャルワーク実践現場に起きている事象およ
び日本の医療制度の問題の探求。ソーシャルワーク倫
理綱領や実践理論について理念的・実践的解釈につい
て検討。震災におけるソーシャルワーカーの役割。
森本 佳樹 教授※ 地域福祉論,福祉情 地域福祉計画,福祉ネットワーク,地域ケアシステ
報論
ム,ケアマネジメントなど,主として福祉のメゾ領
域にかかわる理論や実践に関する研究を指導の対象
とする。
長倉 真寿美 准教授 高齢者福祉論,コミ 高齢者や高齢者の家族が抱える問題やその背景を多面
ュニティケア論
的に捉え,問題解決の方法について研究する。特に,
高齢者が住み慣れた地域で生活することを可能にす
る,地域ケアシステムのあり方について追究する。
ウエルネス論,野外 全人的QOLの向上を主眼に置いたウエルネス領域の研
環境論
究を指導する。さらに環境問題とサスティナブルな社
会の在り方なども指導の対象とする。
沼澤 秀雄 教授
コーチング科学,ト スポーツのトレーニングあるいはコンディショニン
レーニング論
グについての研究を行う。研究フィールドは陸上競
技であるが,サッカー選手やスポーツ選手全般のフ
ィジカルトレーニングについても研究指導の対象と
する。
大石 和男 教授
健康心理学,スポー 研究指導の要点:ストレスに関する知識,動機づけな
ツ心理学,ストレス どの行動変容に関わる知識,および様々な心理療法や
マネジメント
その背景にある基礎理論を学ぶ。さらに,実際のリラ
クゼーション技術やメンタルトレーニングに関わる知
識について習得する。
坂田 周一 教授※
福 祉 サ ー ビ ス 原 理, 主に次の4つの課題について指導する。
(1)福祉国家
社 会 福 祉 政 策・ 計 体制の比較研究(2)福祉サービスの政策・制度の歴
画,社会福祉調査
史・原理に関する研究(3)福祉サービスへのニーズ
と供給の結びつきの有効性に関する政策科学的研究
(4)福祉ニーズの実証的研究
三本松 政之 教授
コミュニティ論,福 「社会的排除(social exclusion)
」に関わる事象,論説,
祉社会学,臨床社会 その分析視点の持つ課題,コミュニティにおける「社
学
会的包摂(social inclusion)
」の可能性,包摂する社会
システムの追求の道筋について,コミュニティ論,福
祉社会学,臨床社会学の視点から検討する。
佐野 信子 准教授
スポーツとジェンダ 男女共同参画社会の実現が謳われる現代社会において
ー学、学校教育にお も,スポーツの世界では,未だその実現は難しい。ジ
けるジェンダー
ェンダーの視点からスポーツにアプローチする。同様
に,学校体育においても,様々な男女不平等が散見さ
れる。指導においては,男女を越えた多様な性からみ
た不平等について考究する。
芝田 英昭 教授
社会保障論,福祉政
策 論, 福 祉 国 家 論,
ニュージーランドの
社会保障
社会保障の「公共性」について,財政面とサービス供
給面からのアプローチを中心に研究指導を行う。ま
た,福祉国家の発展論を踏まえて,日本とニュージー
ランドの社会保障を比較検討したい。
杉浦 克己 教授
スポーツ栄養学(競
技力向上および健康
増進のための栄養
学)
スポーツ選手の競技力向上のための栄養教育につい
て,競技種目,性別,年齢に応じた方法論を研究し,
教育を実践する。また,大学生を中心とし,一般人の
栄養摂取状況を調査して課題を摘出し,生活実態を踏
まえた改善法について研究する。広く日本の食に関わ
る問題についても探求したい。
鈴木 弥生 教授
途上国における援助 先行研究の徹底した分析と現地での継続的な調査を通
と社会開発
して,外国援助の批判的検討を行う。また,経済成長
重視の開発を見直す中で認識されるようになった社会
開発の諸過程や諸理論を分析し,現地NGO等による社
会問題への取り組み及びその意義について検討する。
杉山 明伸 准教授
医療ソーシャルワー 価値・知識・技術・施設・制度・連携・患者・家族な
ク,精神保健福祉
ど,精神科を含む保健医療分野のソーシャルワーク実
践の構成要素に係る検討を主な課題とします。
コミュニティ福祉学研究科後期課程
濁川 孝志 教授
275
コミュニティ福祉学研究科後期課程
外山 公美 教授
行政学,政策過程論, 国レベル,地方レベルを問わず,国民・市民からの行政
地方行政論
への要求は複雑化・多様化してきている。このような状
況における行政の対応手法について,①アメリカ及びカ
ナダとの比較研究,②行政苦情救済制度(オンブズマン
制度)の研究,③行政・市民・団体(企業・NPOなど)
の「協働」の在り方などの視点から考察していく。
安松 幹展 教授
運動生理学,環境生
理学,コーチ学,ゲ
ーム分析,フィジカ
ル分析,フットボー
ルサイエンス
運動パフォーマンス向上へのアプローチ方法とそのメ
カニズムの探求を目指す。体温調節機能と運動パフォ
ー マ ン ス の 関 係, 暑 熱 環 境 対 策, 試 合 中 の Time
motion analysisによるパフォーマンス分析,スポーツ
特性を考慮したフィジカル分析などから,パフォーマ
ンスを意識した研究を行う。
結城 俊哉 教授
障害者福祉論,ノーマ
ライゼーション論,ス
ティグマ問題,障害福
祉支援の方法論,障
害者の福祉文化活動
我が国の障害者をめぐる法律・制度・施策の歴史的展
開過程の課題を含め,災害時における障害者の生活支
援の方法,及びコミュニティにおける障害者に対する
スティグマ問題,さらに障害者の福祉文化活動につい
て検討し,ノーマライゼーションの思想・哲学・方法
の意義について考究する。
湯澤 直美 教授
女性福祉領域,ジェ ドメスティック・バイオレンス,婦人保護,母子家族
ンダーに関わる領域 など女性支援に関わる事象,及び女性・子ども・家族
の視角から貧困に関わる事象を対象として,実証的研
究を行う。
※2016年3月を以って退職のため,原則として新たに指導教授となることはできない。
※※2017年3月を以って退職のため,原則として新たに指導教授となることはできない。
⑵ 指導教授の選定
入学時点において研究指導を受ける指導教授(1名.准教授,新任教授,本年
度4月1日付で昇格した教授は除く)を選定し,併せて指導教授と協議の上,副
指導教授(2名.准教授,新任教授,本年度4月1日付で昇格した教授も含む)
を選定する。指導教授及び副指導教授は協力し,在学期間継続して研究指導を担
当する。
入学時点において指導教授が未決定の学生に対しては,学年度初めに開催され
るガイダンス,課程主任による個別指導を通して指導教授の選定を行う。
3.研究指導
各指導教授は,後記した基本的学習過程及び「論文」提出に関する諸規定(内
規,ガイドライン等も含む)等を踏まえ,担当する学生に対して年間を通して研
究上の指導と助言を行う。また個別指導に加え,指導教授別あるいは研究分野別
に適時研究会を開催し,学生同士の相互理解を図るとともに研究能力向上及び発
表能力向上を図る機会を設ける。
4.学会への参加,
後記するように,博士学位論文提出の前段階として位置づけられている「予備
研究発表及び
審査会」の発表資格の一つとして所定の研究業績を求めていることに鑑み,複数
論文投稿等の
の学会に参加し,研究発表及び論文投稿等の機会を有効に活用するように勧奨す
勧奨
る。なお,学会発表に関しては「大学院学生学会発表奨励金制度」を活用するこ
と。
276
コミュニティ福祉学研究科後期課程
5.「研究題目・
毎年度初に,所定の書式による「研究題目・指導教授届」を作成し,研究指導を
指導教授届」
受ける教員3名(指導教授及び副指導教授2名)の承認印を得た上で,所定の日時
の提出
までに提出しなければならない。提出期限等については,後述する「履修届提出要
領」で確認すること。
6.「年次研究報
告書」の提出
毎年度末に,年間の研究実績に基づいて,所定の書式による「年次研究報告書」
を作成し,指導教授を経て課程主任に提出し,研究科委員会の承認を受けなければ
ならない。「年次研究報告書」の提出期限審査については,掲示により通知する。
7.成績評価方法・
成績評価基準
年度初めに指導教授・副指導教授と相談のうえ提出される「研究題目・指導教授
届」と,年度末に提出される「年次研究報告書」をもとに総合的な評価を行う。こ
れにより,当該年度の研究指導を受け終えたと評価された場合,その成績は「認」
となる。
8.授業科目の履修
博士課程後期課程では,在学期間を通して個別に行われる研究指導以外には授業
科目を設定しないが,コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程に設置されてい
る科目について,研究に必要とされる場合は履修することができる。
4 基本的学習過程及び「論文」提出に関する諸規定
博士論文の提出,学位授与に至る基本的学習過程を次の通りとする。ただし,
1 博士学位授与について
1博士学位授与についてに記した「優れた研究業績をあげた者」については
適用されない。
①「研究題目・指導教授届」の提出
年間の学習予定を所定の日時・場所に提出すること。提出時期は,毎年4月中
旬とし,所定の書式に基づくこと。
②「年次研究報告書」の提出
年間の学習経過及び研究成果を指導教授を経て教務課窓口に提出のこと。
提出時期は,毎年2月下旬とし,書式はA4判用紙3枚程度にワードプロセッサ
で印字し,発表論文の「抜刷」,研究報告等のコピーを添付すること。
コミュニティ福祉学研究科後期課程
1.基本的学習過程
③「年次研究報告書」の判定
毎年2月下旬に提出される「年次研究報告書」に基づき,毎年3月上旬の最終
研究科委員会で,当該年度に「博士論文」作成に向けて優れた研究成果を挙げた
かどうかの審査を行い,「年次研究報告書」の適否に関する判定を行う。否とさ
れた者は,認定されない。判定結果は,速やかに学生に伝達する。
④「構想発表会」の開催(2013年度以降入学者,本人が希望する2012年度以前
入学者)
博士課程後期課程に1年半以上在学して研究指導を受け、所定の手続きを経て
「中間審査会」の開催申請を行う予定の者に対して「構想発表会」を開催する。
開催時期は1月下旬から2月上旬及び7月上旬から7月中旬を原則とする。
「構想
277
コミュニティ福祉学研究科後期課程
発表会」開催の申請は1ヶ月前までに指導教授を通して教務課窓口に提出のこ
と。
⑤-1「中間審査会」の申請(2013年度以降入学者,本人が希望する2012年度以
前入学者)
博士課程後期課程に2年以上在学して研究指導を受け,
「構想発表会」等所定の
手続きを経て「予備審査会」の開催申請を行う予定の者に対して「中間審査会」
を開催する。開催時期は4月下旬及び10月中旬を原則とする。「中間審査会」開
催の申請は教務課窓口に提出のこと。
⑤-2「中間報告会」の申請(2012年度以前入学者)
博士課程後期課程に2年以上在学して研究指導を受け,所定の手続きを経て
「予備審査会」の開催申請を行う予定の者に対して「中間報告会」を開催する。
開催時期は7月上旬から7月中旬および1月下旬から2月上旬を原則とする。「中間
報告会」開催の申請は教務課窓口に提出のこと。
⑥「中間審査会」「中間報告会」の開催及び判定(2012年度以前入学者)
「中間審査会」の開催申請がなされた場合,研究科委員会は申請資格の有無に
ついて判定し,資格を有する者について,審査会を開催する。
「中間審査会」は,研究科所属教員並びに在籍学生及び学内外関係者に公開す
る形式で開催する。開催にあたっては,研究科委員長名による公示を開催日の最
低1週間前に掲示するものとし,必要により他の通知手段を併用する。
「中間審査会」の終了後,研究科委員会で審査を行い,「予備審査会」開催申請
資格の適否に関する判定を行う。判定結果は,速やかに申請者に伝達する。
⑦「予備審査会」開催の申請
博士課程後期課程に2年以上在学して研究指導を受け,「研究題目・指導教授
届」を3回以上提出し,「年次研究報告書」を2回以上提出して合格判定を受け,
かつ研究科委員会が定めた規定によって,開催申請資格を有すると認められる者
は,「予備審査会」の開催申請を行うことができる。申請時期は4月上旬及び9
月中旬を原則とする。ただし,博士課程後期課程3年次生の申請時期は,9月中
旬を原則とする。
⑧「予備審査会」の開催及び判定
「予備審査会」の開催申請がなされた場合は,研究科委員会は発表資格の有無
について判定し,資格を有する者について,審査会を開催する。
「予備審査会」の開催時期は4月下旬及び10月中旬を原則とする。
「予備審査会」は,研究科所属教員並びに在籍学生及び学内外関係者に公開す
る形式で開催する。開催にあたっては,研究科委員長名による公示を開催日の最
低1週間前に掲示するものとし,必要により他の通知手段を併用する。
「予備審査会」の終了後,研究科委員会で審査を行い,論文提出の適否に関す
る判定を行う。判定結果は,速やかに申請者に伝達する。
2.「論文」提出に
関する諸規定
278
①「予備審査会」の発表資格に関する規定
「予備審査会」の開催申請は,コミュニティ福祉学研究科委員会の定める「博
コミュニティ福祉学研究科後期課程
士学位論文(課程博士)の提出および提出手続に関する規定」に基づいて行わ
れるものとし,「『予備審査会』発表資格該当基準に関する内規」に定められた
発表資格を有することを必要条件とする。
上記の「規定」及び「内規」は,後期課程在籍者に対して,年度初めに開催
されるガイダンスにおいて配布・説明される。併せて,指導教授からも研究指
導の一環として説明される。
なお,研究科委員会が,「予備審査会」開催に関する「規定」あるいは「内
規」の改定を行った場合は,研究科委員長名で公式通知を出し,必要に応じて
説明会を開催する。
②「学位論文」の提出並びに審査に関する諸規定
上記の「予備審査会」の結果,論文提出を認められた者についての,「学位
論文」提出方法,博士学位申請手続き及び最終試験実施要領並びに審査方法に
関しては,「立教大学学位規則」「立教大学博士学位申請手続要領」「立教大学
学位論文審査手数料規則」「学位論文取扱い事務に関する内規」のそれぞれ定
めるところによる。
③「学位論文」倫理規定
研究,教育,相談等の実践活動で得られた情報を「学位論文」として公表す
るに際して,あらかじめ対象者等の同意を得なければならない。また、「学位
論文」に利用したデータや事例等について,研究倫理上必要な手続きを経てい
ような取り上げ方や記述について細心の工夫を行い,プライバシー侵害がなさ
れないようにすること。
次の条件を満たす論文を博士論文の基準とする。
・独創性があること。
・論理性があること。
・再現性があること。
・量的または質的調査,または実験により,十分なエビデンスがあること。
・先行研究を把握していること。
・倫理的配慮がなされていること。
コミュニティ福祉学研究科後期課程
ることを本文に倫理的配慮として明記すること。また,対象者が特定されない
5 在学年限等に関する規定及び履修届
1.最長在学年数,
休学,退学,復
学及び再入学
(82頁参照)
① 最長在学年数
コミュニティ福祉学研究科コミュニティ福祉学専攻博士課程後期課程におけ
る最長在学年数は6年とする(立教大学大学院学則第8条)。休学期間は最長
在学年数には算入されない。
② 休学・退学に関する手続き等
立教大学大学院学則第24条を参照のこと。
③ 復学及び再入学の手続きについては,新座キャンパス事務部に相談すること。
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コミュニティ福祉学研究科後期課程
2.履修届提出要領
博士課程後期課程に在籍する全ての学生は,「研究題目・指導教授届」を,研究
指導を受ける教員3名(指導教授及び副指導教授2名,いずれかの教員が研究休暇
等で不在の場合は課程主任が代行)の承認印を得た上で,下記の日時までに提出し
なければならない。
イ.提出締切
2015年4月11日(土)12:30
ロ.提出場所
新座キャンパス事務部教務課
6 保険への加入
コミュニティ福祉学研究科学生は全員「学研災付帯賠償責任保険」へ加入してい
る。詳細は93頁を参照のこと。
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