平和行動in長崎に参加

連合平和行動 in 長崎
8月8日~9日の2日間、連合2015平和ナガサキ集会、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈
念式典、連合ピースウォークに東海地区として愛知17人、三重9人そして岐阜から13
人計39人が参加した。
≪1日目≫
【結団式】
8日の早朝、中部国際空港(セントレア)にて、結団式を行った。愛知、三重、岐阜の
参加者39人を前に、団長の板谷和也連合岐阜副会長のあいさつ、平和行動in長崎に臨
む決意や行動に際しての諸注意等を行ない、一路長崎に向け出発した。
【世界遺産:旧グラバー住宅見学】
午前中に長崎入りをし、世界遺産に登録された旧グ
ラバー住宅や周辺にある大浦天主堂などを見学。旧グ
ラバー住宅は、長崎港を望む高台に位置し、現存する
日本最古の木造洋風建築で国の重要文化財でもある。
特に明治維新前後の勤王の志士などを匿った隠し部
屋なども現存しており、当時の生活様式を知る上で貴
重な建物である。
散策後、長崎ちゃんぽん発祥の店と言われている
「四海楼」で昼食を取った。
【2015平和ナガサキ集会】
長崎県総合体育館メインアリーナにて集会が行わ
れ、全国から3,627人が参加した。
被爆70年の節目の年という事もあり、集会前には
「語り部」のDVD上映とハンドベルの演奏などのオ
ープニングセレモニーが行われた。
最初に開催県である森光一連合長崎会長、主催者と
して古賀信明連合会長よりあいさつを受けたのち、来
賓として中村法道長崎県知事、田上富久長崎市長、そ
して海外からは国際労働組合総連合(ITUC)を代
表してウェリントン・チベベ書記長代行も駆けつけて
いただきあいさつを受けた。
語り部のDVD
ハンドベルの演奏
旧グラバー住宅
集会会場前で
古賀会長のあいさつ
1部では「NPT再検討会議報告~核兵器廃絶に向けての主要課題とRECNAの取り
組み~」と題して、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の鈴木達治郎センター長
の基調講演があり、続いて小川裕康連合副事務局長から「核兵器廃絶2015ニューヨー
ク行動連合派遣団」の取り組みについて報告を受けた。
2部として連合広島からピースメッセージとピースリレー、若者からのメッセージや高
校生平和大使からもメッセージの発表があった。その後、ミニコンサートとして大学教授
の吉岡しげ美さんが「金子みすゞ氏」や「与謝野晶子氏」の詩に自ら曲をつけた歌を披露
された。
≪2日目≫
【長崎原爆犠牲者慰霊祈念式典】
長崎市が主催する平和祈念式典に参列。戦後
70年たったとはいえ、遺族の方も多く参列を
されていた。
岐阜から参加した13人も、原爆投下された
時刻の11:02、式典会場で黙とうをささげ
犠牲者の冥福を祈った。
平和公園にて
【ピースウォーク】
連合長崎の青年委員会・女性委員会・事務局
の方々がガイドとなり、原子爆弾落下中心地碑
や浦上天主堂遺壁、原爆当時の地層や防空壕跡
などについて、説明された。
原子爆弾落下中心地碑
【解団式】
長崎空港で、連合愛知、連合三重、連合岐阜の3県合同で解団式を行なった。解団式に
当たり連合三重の峯孝二副会長が、「戦後70年経っても今なお癒えぬ傷を持つ人も多い。
また体験を語り継ぐ人も年々少なくなってきている。今回参加して感じたことを一人でも
多く伝えることが、我々連合に与えられた使命と感じ、各県に帰ってそれぞれの思いを仲
間に伝えて欲しい」とあいさつされ、平和行動 in 長崎を締めくくった。
≪参加して感じたこと≫(事務局)
【連合2015平和ナカサキ集会】
集会2部の高校生平和大使の中で、ひとりの高校生による「私は長崎原爆の被爆者を祖
父に、広島原爆被爆者を祖母に持つ被爆三世です。いま私たちの世代がしっかりと次の世
代に原爆の悲惨さを引き継ぎ、再び戦争による原爆投下をさせてはいけないという事を世
界に発信していきたい。」というメッセージがとても印象に残った。
【平和祈念式典会場】
式典会場で30代後半ぐらいの男性(遺族の方)が、連合岐阜の腕章をみて声をかけて
くださった。この方は岐阜市内に住んでいて母上が長崎の被爆者で親族も原爆で亡くなっ
ているとの事で参列されており「今回、母の名代で初めて参列しました。母は70年たっ
てもあの日の惨劇が記憶から離れない、私の代わりにしっかりと祈ってきて、と言われ今
日ここに居る。岐阜からたくさんの方が来ていてありがたい。」と話されていた。遠く離れ
た岐阜県にも長崎で被爆され今なお苦しんでいる方もいる事を知り、岐阜から参加した者
として「広島や長崎という限定された地域だけではなく被爆国日本として核兵器廃絶を訴
えていかねば」という思いを強く感じさせられた。
【ピースウォーク】
平和公園に「平和の泉」というモニュメントがあり、これは原爆の熱で水が欲しいと亡
くなった原爆犠牲者の鎮魂のために建立されたものだが、連合長崎の青年・女性委員会の
仲間が原爆犠牲者慰霊祈念式典を前に毎年清掃活動を実施していると聞き、とても感銘を
受けた。