国交職組ニュー ス228 ⑯大会特集 最終版 - j

2015.
7. 15
No.228
国交職組
健康・安全を維持できる職場を
発行
国土交通省職員組合
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国交職組第16回定期全国大会
6月27日
国交職組は、6月27日(土)、東京・友愛会館で、第16回定期全国大会を開催し、2014年度の
活動経過報告、会計報告および監査報告を満場一致で承認するとともに、2015年度の一般方針、組
織方針および予算を審議決定しました。大会での発言は、全て方針案に賛成の立場からのもので、こち
らも満場一致で採択されました。
また、新書記長に濵詰輝紀さん(近畿)を選出しました。また、川原副委員長(九州)、安井中執(東
北)の女性役員も続投となりました。全国の組合員のみなさん、ご支援をよろしくお願いします。
本号は、大会特集号として、写真を中心にして様子を紹介したいと思います。
☆★★
大会に参加した代議員、オブおよび役員です。お疲れさまでした。
☆★★
濵詰輝紀(はまづめてるのり)書記長は、国交職組旗の「職」の後ろに写っている方です。人情に厚
く職人気質の人柄は、仲間から絶大な信頼を得ています。近畿地本の全面的なバックアップも取り付け
ての登板となりました。今季で降板した村刺中執(北陸)、瀬川中執(四国)は、それぞれ地本委員長と
して活躍することになりました。同じく降板した白石中執(中国)もお疲れさまでした。
-1-
左から、大会議長の東北・大館さん、資格審査委員の中国・三谷さん、選挙管理委員の近畿・桑原
さんです。大会は、倉橋準備委員長から議長にバトンタッチされ、大会役員によって運営されました。
左から、加藤中央執行委員長、来賓として臨席いただいた森永国公連合書記長、浜野参議院議員・
民主党です。国交職組は、次回参議院議員選挙において、小林正夫参議院議員を推薦することとして
います。※浜野、小林の両議員は、いずれも電力総連出身の連合組織内議員です。
■ 心と身体の健康が第一、元気な時は頑張り、不調の時は休んでほしい・・・・加藤委員長
加藤委員長は、準備した原稿を省略し、「メンタルヘルスの不調で職場を離脱している仲間が少なくな
い。多くの場合、それは再発し、さらに長期化、深刻化している。組合としては、『未然防止』を重視し
て職場環境の改善を求めていくが、みなさんも元気な時は頑張り、不調なときはしっかり休んで欲しい。
職場組織に代替はあっても、家庭にそれはない。かけがえのない存在だ。心と身体の健康第一で、向こ
う一年間の運動に参加いただきたい。
」と強調しました。
■ 民間相場を反映した改善勧告を求めていく・・・・森永国公連合書記長
森永国公連合書記長は、「民間相場は昨年を上回っているが、今夏の人勧は、国公実態との比較で決ま
ってくる。6月18日に公務員連絡会として、人事院に要求書を提出し、人勧期闘争をスタートしてい
るが、7月28日には中央行動も予定しているので、国交職組のみなさんも積極的に参加いただきたい。
6月30日には、骨太方針2015や財政健全化方針が閣議決定される予定であり、公務員の総人件費
の扱いがどのようになるか注視している。『ゆう活』については、働くスタイルの多様化と受け止めてい
る。負担の少ないやり方で超勤縮減につながることを期待している。自律的労使関係制度の確立につい
ては、息の長い取組となる。引き続きの結集を要請する。5月にアゼルバイジャンでADB総会に連動
してPSI(国際公務労連)の会議が開催され、国交職組の倉橋書記長に参加いただいた。組織内の連
携強化のため、人と人とのつながりが大切。情報を共有しながら、運動を進めていきたい。」と詳しくお
話いただきました。
-2-
■ 働く者が大切にされる社会をめざして議会活動を展開していく・・・・浜野参議院議員
浜野参議院議員(民主党)は、「安倍政権において、労働者保護規制の緩和が進められている。働く者
をもっと大切にする社会・政治が必要だ。情勢は厳しいが、少しでも前進できるよう議会で頑張ってい
く。安保法制の議論は、「賛成・反対」の対立だけでは済まない。日本の安全保障をどう構築するのか、
しっかり議論していきたい。来年の参議院議員選挙に労働運動の先輩で同僚議員でもある小林正夫が立
つ。国交職組のみなさんの絶大な支持をこころからお願いする。」とあいさついただきました。
中部・内田さん
北陸・小町さん
退任挨拶をする瀬川さん(左)と村刺さん(右)
倉橋さんから、アゼルバイジャンの土産とし
て、中継地のイスタンブール(トルコ)で購
入したドイツ製のチョコをいただきました。
美味しいミント味なんだけど。複雑・・・・。
新 中 執 四 国 ・ 久 保 さん
◇◆◇ 2015年度役員 ◇◆◇
中央執行委員長
副中央執行委員長
同
同
同
書記長
書記次長
中央執行委員
同
同
同
同
会計監査
同
加藤 順一
下山 孝志
倉橋 和久
横山 洋範
川原 悦子
濵詰 輝紀
仁田脇一昭
中林
匠
安井香保子
小町 忠史
後藤 隆彦
久保 陽介
木付 太郎
田森 健吾
本部
東北
中部
中国
九州
近畿
九州
東北
東北
北陸
中国
四国
東北
中部
新副執行委員長
倉橋さん
2015年度の本部役員は左のとおりです。「組合員が
主人公」の組織運営と「実践あるのみ」を合い言葉に、一
丸となって取り組みます。
また、今期で退任した役員は、北陸・村刺憲司さん、中
国・白石崇さん、四国・瀬川晋士さんの中央執行委員3名
です。それぞれ、地本での活躍が期待されています。改め
て、この間の支援に感謝申し上げます。
「忙しさに埋没する」ことのないよう、役員は自律的な
行動に努めますが、限界もあります。みなさんからの叱咤
激励があればこそ、元気で頑張れます。
また、職場実態が判らなければ、的外れな活動になって
しまいます。職場の状況を、どんなことでも構いませんか
ら、役員に教えて下さい。1年間よろしくお願いします。
祝電・メッセージをいただきました。ありがとうございました。(順不同、略称)
-3-
連合、公務労協、全開発、国税労組、全農林、税関労組、全財務、沖縄
国公労、政労連、全駐労、国会職連、林野労組、全印刷、全造幣、JP
労組、自治労連、自治労、日教組、全水道、UAゼンセン、JAM、交
通労連、情報労連、基幹労連、JR連合、日鉄住金環境労組、全電工労
連、日建協(以上友誼労組)、大畠章宏、高木義明(以上衆議院議員)、
小林正夫、柳田稔、前田武志(以上参議院議員)、富士社会教育センタ
ー、明治安田生命
※会場では、時間の関係もあり、連合様からいただいたメッセージを紹
介させていただきました。
大 会 宣 言
わたしたち国土交通省職員組合は、東京・友愛会館において、第16回定期全国大会を開催し、1年
間の運動の成果を確認するとともに、明るく働きがいのある職場や社会をめざす2015年度の運動方
針を決定した。
わたしたちを取り巻く情勢は、相変わらず厳しく、課題は山積している。
その第一は、政権与党が「人事院勧告尊重」とともに「総人件費削減」を掲げていることである。昨
夏の「給与制度の総合的見直し」を含む人事院勧告は、それを具体化したものであることを忘れてはな
らない。今後、厳しい定員削減とともに、消費税増税を控えて更なる「歳出削減」を求める政治圧力が
増すことも想定される。慎重かつ粘り強い取組が求められる。
情勢は厳しくとも、組合員の生活を改善するため、一定の成果をあげた民間賃金相場を反映した人事
院勧告と給与改善を勝ち取らなければならない。
第二の課題は、昨年閣議決定された「国土強靭化基本計画」や「新たなステージに対応した防災・減
災のあり方」に基づき、防災・減災を重視した業務へ的確に対応することである。わたしたちの職場で
ある地方整備局の役割と責任はますます重大になっている。
絶対的なマンパワー不足に陥っている職場ではあるが、地域の期待に応えるため、定員・要員の確保、
省力化に結びつく実効ある事務の簡素・合理化、組織と運営の改善が決定的に重要になっている。大会
議論と組合員の英知を結集し、引き続き提言活動を大胆にそして粘り強くすすめなければならない。
第三の課題は、健康で安全な職場作りの課題である。特に、メンタルヘルスの不調は、長期病休の最
大の理由であり、多くの場合、再発と長期化の傾向が認められる深刻な疾病である。残念ながら、わた
したちには罹患した組合員を救うことができない。だからこそ、未然防止のための職場環境改善と早期
発見のためのメンタルチェックの早期導入に全力を尽くさなければならない。これまでの取り組みを確
実に引き継ぎ、具体的に成果をあげる一年にしなければならない。
最後で最大の課題は、国交職組の組織拡大と強化の課題である。停滞していた人事が動き出し、多く
の仲間が管理職に登用され、あるいは管理職等に異動した。一方で、近年にない新規採用があった。明
るく働きがいのある職場作りは、全ての職員の共通の願いであることを今一度確認し、仲間を増やす取
り組みを一丸となって展開する必要がある。合い言葉は「実践あるのみ」である。ともに頑張ろう。
国交職組は、今大会で決定した方針に基づき、組織拡大と要求前進を目標に、すべての組合員の英知
を結集し、向こう1年間、力強く諸活動を実践していくものである。
以上宣言する。
2015年6月27日
国土交通省職員組合第16回定期全国大会
編集後記
■第16回定期全国大会が参加者の熱意に支えられて無事終了した。事務方としては、まず「ホッ」と
した次第だが、あくまでスタートラインである。民間相場を反映した生活改善につながる人事院勧告を
めざして、しばらく熱い闘いが続くが、組合員のみなさんの積極的な参加を改めて要請する。
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■国交省と外務省の前が騒がしい。「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産に登録される経過で、韓
国の注文に譲歩した過ちを厳しく糾弾している。おそらく「右翼」の方たちだろうが、その主張には同
感することが少なくない。遺産登録は喜ばしいが、従軍慰安婦問題に火をつけた河野談話と同じことが、
また繰り返されるのかと思うと「残念」を通り越して「怒り」すら覚える。
■国交省の観光行政が、外国人旅行者を増やし、カネを稼ごうとする狙いは判る。外務省が、外交を通
じて近隣諸国と良好な関係を築こうとするのも判る。だが、猛スピードで走りながら、ハンドルを切れ
ば事故が起きる。「まず止まれ」である。アクロバチックなコントロールをしようとする者は、その基本
が決定的に大切である。しっかりした歴史認識を持って外交・通商にあたらなければ「事故」は再発す
る。国民野精神的ダメージは計り知れない。猛省を促したい。
(K)
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