保護者・教職員向け啓発資料(7月) 犯行予告の書き込みについて インターネット上に、殺人や爆破などの犯行予告が書き込まれることがあります。 こうした書き込みは、いたずら目的や、ストレス発散のため、注目を集めるため、などといった 動機で行われることが多いようですが、軽はずみな投稿が取り返しのつかない事態に発展してしま うこともあります。 犯行予告の書き込みの例 SNS 悪ふざけにも限度があるぞ! 犯罪だ! 通報しました。 B男 @Abc1 明日の13時に○○駅にいる人 間を片っ端からナイフで切り つけます。体にダイナマイト を巻きつけいつでも爆発を起 こせます。 犯罪予告はネタです。申し訳 ありませんでした。 B男は、自分のSNS上 で、「今から話題作りのた めに嘘の書き込みをする」、 と宣言したうえで、殺人予 告を書き込みました。 すると、SNSに非難 のコメントが殺到したた め、慌てたB男は、書き 込みを削除し、「殺人予 告は冗談だった」、と釈 明しました。 しかし、犯行予告の当 日、駅は多くの警察官に よって警戒態勢がとられ ており、後日B男は、偽 計業務妨害の疑いで、逮 捕されてしまいました。 こうした書き込みをすると、警察が特別な体制をとって警備にあたらなくてはならなくなったり、 犯行予告の対象となった企業や公共機関が通常の営業を行えなくなったりします。 事例のように、投稿者自身が、「嘘の書き込みだ」、と宣言していた場合であっても、真偽がわ からないため、警戒態勢がとられる場合があります。 そのため、実際に犯行を行うつもりがなくても、偽計業務妨害や威力業務妨害などの罪に問われ、 場合によっては、業務上被害を受けた企業などから莫大な損害賠償を請求され、家族にまで迷惑を かけてしまうこともあります。 犯行予告の書き込みを防ぐために 子供たちには、犯行予告は実際に犯行を行うかどうかにかかわらず犯罪であり、軽は ずみな書き込みが自分だけでなく家族にまで大きな影響を与えてしまう可能性がある、 ということを理解させる必要があります。 また、掲示板などの匿名で書き込みができるサイトでは、何を書き込んでも投稿者が 特定されることはない、と考えている子供たちもいるようです。 しかし、インターネット上の書き込みは、いつ、どこで、どの機器によって書き込ま れたものかという記録が残されており、匿名で書き込んだものであっても、投稿者を特 定することは可能です。 インターネット上に書き込みを行う際は、現実世界と同様、自分の発言に責任を持た なくてはいけない、ということを指導していくことが大切です。 Copyright(c) 2007-2015 PITCREW CO.,LTD All Rights Reserved.
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