図書室だより 図書室だより 霜月号 おススメの本 本 数学科 おススメの 広島県立五日市高等学校図書室 着 図 三浦孝先生 平成２７ 平成２７年 ２７年１１月 １１月１８日発行 １８日発行VOL, １０ ★暖かい吐息 かい吐息を 吐息を かじかむ指先 かじかむ指先に 指先に かけ，文読む 君 の 青春の 青春 の １ ペ ージは… ージは…？ ★ 新 ★ 教室掲示を,お願いします。 『ドーナツを穴 ドーナツを穴だけ残 だけ残して食 して食べる方法 べる方法』 方法』オオサカダイ ガクショセキカプロジェクト編著/ ガクショセキカプロジェクト編著/ タイトルが意味不明 タイトルが意味不明ですが 意味不明ですが， ですが，大学で 大学で行われてい る様々な 様々な分野の 分野の研究の 研究の一端がのぞける 一端がのぞける一冊 がのぞける一冊です 一冊です。 です。 書 案 内 図書活用状況 １０/１～１０/３０ ３年生…８０冊 ２年生…４７冊 １年生…９３冊 『しまってはいけない記憶/被爆体験記集 しまってはいけない記憶/被爆体験記集Ⅰ 記憶/被爆体験記集Ⅰ』国立広島被爆死没者追悼平 和祈念館編・ 和祈念館編・出版 『琥珀のまたたき 琥珀のまたたき』 のまたたき』 小川洋子著 講談社 広島に原爆が投下されて７０年が経つ…。被爆された方々は高齢となり 被爆の実態を後世にどう伝えていくかが，大きな課題となっているのは五 高生の諸君も知っていると思う。本書は，５０名の被爆された方々の手記 である。かけがえのないひとり・ひとりの「記憶」の記録である。被爆時 の年齢もそれぞれに違う…。特に読んでほしいのは，みんなと同世代つま り１５・１６・１７・１８歳で被爆した方々の手記である。７０年前の君 達と同じ年頃だった少年や少女が何を考え，被爆後の世界をどう生き抜い て，今日までこられたかを読み取ってほしい。また，少しでも多くの人々 の戦時下での記憶を，このような手記をはじめ多様な記録媒体によって保 存し後世に伝えていくことの重要性について示してくれる貴重な一冊だ。 著者ならではの，独特の静謐さ が最後まで漂う物語だ。母親によ って，古い館に閉じ込められて暮 らす姉・兄・弟…正確には，死ん でしまった妹も含めた四人は，大 きな声を出すことを禁じられて育 つ。長女のオパール・長男の琥珀 （こはく）・次男の瑪瑙（めのう） かたく は，課せられた約束ごとを 頑 な に守り，三人でかたまりのように 暮らす。外との交わりのない，テ レビもラジオも新聞もない閉ざさ れた家で，彼らは父親の残した図 鑑で勉強し，独自に編み出した遊 びに興じる…。深まる秋に落ち葉 の囁と共に一読を進める本だ。 『職業としての 職業としての小説家 としての小説家』 小説家』 村上春樹著 スイッチパブリッシング まず，写真は荒木経惟の撮影である。さて，昨今のタレントみたいな文 筆家が，ＴＶや雑誌あるいはＣＭにまでも出て，顔の方が著作より有名と いう人は多い…。村上春樹は，かつてのＪＤ・サリンジャーのように殆ど 文章以外では，多くの人の前に現れない小説家であるし，たいへんな読書 家でもある。本書は，小説家としての彼の自伝ということだが，これから 小説家や出版・編集者を目指そうという諸君には，得るところ大である。 そして，著者は…小説なんて―「小説なんて」という言い方はいささか乱 暴ですが―書こうと思えばほとんど誰にだって書ける…と述べている。し かし，そのためには，今の君達へのメッセージも含め生涯において読書が 不可欠とも語っている。秋の夜長，時に澄み切った夜空に目を向けつつ， 本書を紐解き「少年・カフカ」の旅に想いを馳せてみようではないか？ 『増補・ 増補・日本語が 日本語が滅びるとき』 びるとき』 水村美苗著 筑摩書房 国際的な学術論文は，例えば自然科学分野を見ても日本語で執筆される ことは無い。そして，日本語の牙城ともいうべき日本文学で明治期以降取 り組んできた個人の心の中の問題や人間の本質を問うなど，文学でしか扱 えなかった領域が「コンピューター」・「脳科学」・「心理学」で解明され始 めてきたことなどにより，日本語で読まれる優れた物語を書く人が減少し つつあるのではないか？と著者は緩やかに進み，直面する危機を述べる。 せいひつ ★琥珀とは，数千万年～数億年前、地上に繁茂していた 樹木の樹脂が土砂などに埋もれ化石化したもので，いわ ば「樹脂の化石」。瑪瑙は，でこぼこした表面の石の塊 を切ると赤みのあるベースに白っぽい渦のような模様が 現れる点が馬の脳に似ていることからこう呼ばれる。 『羊と鋼の森』 宮下奈都著 文藝春秋 『 （あるいは）ＳＦ あるいは）ＳＦのある ）ＳＦのある風景 のある風景』 風景』 文野はじめ 文野はじめ著 はじめ著 ディスカヴァー２１ ディスカヴァー２１ 時代設定は２０６１年の地球。 身に付ける電子機器のウェアラ ブルと人工知能「カミサマ」に よって緩やかな情報管理がされ ていた。僕はウェラブルを身に 付けていない少女・サラガネ・ サラサと出会う。まさに今，戦 争が始まろうとし世界は終わり に向かって下り始めていた…。 高校時代，調律師の仕事を見学 しピアノの調律に魅せられた一人 の少年が，調律師として，人とし て成長する姿を描く物語だ。 『中野のお 中野のお父 のお父さん』 さん』 北村 薫著 文藝春秋 『国を救った数学少女 った数学少女』 数学少女』 出版社の文芸部に勤める田川美 Ｊ・ヨナソン著 西村書店 ・ヨナソン著 希は，退職前国語教師の父親と共 に様々な謎とミステリーを解く。 数学好きの１３ 歳の少女が， 「闇の夜は，吉原ばかり月夜哉」 やがてスウェーデンの国王と首 に込められた秘密とは…？ 相の命を救うことに…？
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