あいまいな喪失 - 日本家族研究・家族療法学会

あいまいな喪失
東日本大震災行方不明者家族支援ワークショップ in 盛岡
東日本大震災津波の行方不明者は約2600人に上ります。大切な人との突然の死別はご遺族の心に深い悲し
みをもたらしますが、大切な人との「さよならのない別れ」に伴うご家族の悲しみも深く、特有です。いつまで
も気持ちの整理がつかず、孤立しがちになるなど、日常生活にさまざまな影響を及ぼすこともあります。
この行方不明者のご家族に特有の心理について、近年、米国のポーリン・ボス博士が「あいまいな喪失
(Ambiguous Loss)
」と名付けて援助法を体系化し、日本でも注目されています。第一線の講師によるワークシ
ョップが、ご家族の悲しみに理解を深め、周囲の方々が寄り添い、回復を支えていく一助になれば幸いです。
日時:2015年8月8日(土)13:30~16:00
場所:盛岡市総合福祉センター・4階講堂(盛岡市若園町2-2)
※会場は駐車場に限りがありますので、公共交通機関をご利用下さい。
講師:後藤雅博(日本家族研究・家族療法学会(JAFT)震災支援委員会委員長、南浜病院長)
石井千賀子、黒川雅代子、瀬藤乃理子、中島聡美(JDGSプロジェクト)
プログラム:
第1部:講演 後藤雅博「あいまいな喪失について」
第2部:シンポジウム「あいまいな喪失に向き合いながら、穏やかに豊かに生きるとは」
対象:精神保健・復興支援関係者、ご遺族・行方不明者のご家族、傾聴ボランティア、学生等
主催:日本家族研究・家族療法学会
共催:災害グリーフサポート(JDGS)プロジェクト
参加費:500円
問い合わせ&申し込み:ワークショップ事務局
(社会医療法人智徳会 未来の風せいわ病院)
TEL.019-696-2055
FAX.019-696-4185
※日本家族研究・家族療法学会(http://jaft.org/)は 1984 年、日本における家族支援、家族療法に関する精神医
学的、心理学的、社会福祉学的、社会学的な研究、応用、普及を目的に設立されました。JDGS(Japan Disaster
Grief Support)プロジェクト(http://jdgs.jp/)は東日本大震災を機に、日本国内で「悲嘆(グリーフ)」を専
門に支援活動や研究を行ってきた者が集まり、災害時に残された人たちを支援するためのプロジェクトとして
誕生しました。
※本プログラムは、日本家族研究・家族療法学会、日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究(B)東日本大震災後の喪失悲嘆に対する中長期の
心理社会的支援プログラム開発(15H03443)によって運営されています。