33Jtt NF脚房アFCτ F誤 日本 国際政治学会 No 45 September 'l 988 日中友 好 の条 件 石 ∫‖ 忠 雄 (慶 応義塾大学) 私は ,長 年 にわた り中国の政治 と外交 に興味を もち研 究 してきたが ,最 近では日中友好21世 紀委員会の仕事な の結果生まれてきたものであったといえるのである。 どを通 して 日中関係 の実務面の一端に触れる機会を もつ よ うになった。そのよ うな経験をお、まえて ,日 中間の安 路線 の変化 である。 中華人民共和国 の成立以来 ,中 国共 第 2に 考慮 しなければならないのは ,中 国 の国内政治 定 した友好関係をつ くり出 し,発 展 させてい くためにど 産党の指導部が現実主義穏健路線 と左翼急進路線 との間 をゆれ動 いてきたことは周知の事実である。 この間 の特 のよ うな配慮をなすべ きか ,私 の感ずるところを述べて 徴 の一つは ,左 翼急進路線への転換過程 でつねに毛 沢東 みたい と思 う。 の強力な指導が行 なわれたことである。 したが って ,毛 周知 のよ うに,本 年は日中国交正常化以来 16年 目,日 中平和友好条約締結 10周 年 に当たる。 この間 ,日 中間 に 沢東亡き今 日において ,現 在 の現実主義穏健路線がかつ てのような左翼急進路線 に もどる可能性はきわめて少 な い と私は考えている。 しか し,か っての左翼急進路線 と は多 くの対立する問題が発生 したが ,全 体 として見れば 日中関係 は順調 に発展 してきたと評価できる。貿易量の 発展 ダ人的交流の拡大には 目をみはるものがあ る。 この 同 じ内容ではないに して も,現 在 の路線がゆれ動 く可能 .性 を完全 に否定す るて とはできな いように思われ る6つ ま り,現 在 の政治 。経済改革 と対外開放政策が所定 の 目 ような良好 な日中関係 は ,日 本 の経済 と安全保障の面 で 利益を もた らしたばか りでな く,ア ジァ全体の安定 に も 標を達成す ることができず ,共 産党の支配をおびやかす 大き く寄与 してい る。 結果を生み出 した場合には,党 は社会 に対す る統制を強 しか し,長 期的 に安定 した日中関係は 自然 に もた らさ めざるをえな くなるであろう。過去の経験 に照 らしてみ れるものではな く,両 国 の細心 の注意 と大きな努 力 によ れば ,こ のよ うな路線の変化は必ず 日中関係 に影響を与 えるとい うことができる。 って もた らされるものである。 そのためにわれわれが注意 しな くてはな らないことが い くつかある。その第 1は ,国 際政治 の構造のなかで 日 第 3の 問題点は ,戦 争 の傷跡 と歴史認識 ,そ れに加え て台湾問題が両国間の不協和音を生み出す とい うことで ある。 ここ数年間 に起 こった教科書問題 ,日 本の首相 め 中関係を考えな くてはな らないとい うことである。 この 靖国神社公式参拝 ,防 衛費の GNPl%突 破 ,光 華寮問 題 ,閣 僚 の 日中戦争評価 の発言は,い ずれ もこのよ うな ことは ,日 中国交正常化まで23年 の月 日を要 したとい う 過去の関係を見れば明 らかである。 この時代は 2極 化 さ れた冷戦 の時代であ り,日 中両国は自由主義 と社会主義 とい う敵対的陣営 に加わることによって 自らの国益を確 問題 にかかわるものであった。 これ らの問題の発生を未 然 に防 ぐ日本側の配慮 と,大 局を誤 らない中国側の自制 された態度がつねに求 め られ るであろう。 保 しようと していたのである。 しか し,1960年 代後半以 降 になると,ヴ ェ トナム戦争 の結果 によって もた らされ 以上の問題点を配慮 しつつ ,長 期的 に安定 した日中関 たアメ リカの力の相対的低下 ,日 本 , ドイツをは じめと す る西側諸国 の経済的発展 ,中 ソ論争 に端を発す る社会 係 をつ くり出すためには,両 国間の相互依存関係 を増す 以外 に方法はないのである。その意味で ,軍 事関係は別 主義陣営の実質的解体などの要因によって ,冷 戦的世界 政治の構造は弛緩せざるをえなか った。 このよ うな状況 のなかで 日本が直面 した外交課題は,ア メ リカとの友好 と して ,経 済 ,技 術 ,学 術 ,文 化の面 で両国が相互依存 関係を強化する分野は多 く残 されてい るとし`ってよい。 関係を維持 しつつ ,そ の他 の諸国 とも交渉す ることがで 的 な要件 は,日 本が経済 ,科 学 ,技 術 ,文 化 ,人 間性な どの面で中国人にとってつねに魅力的 な国 であ り続 ける そ して ,こ のよ うな友好関係を維持 してい くための究極 きるための外交行動 の範囲を拡大す ることであらた。 日 中国交正常化は ,ま さにこのような国際政治構造の変化 一 とい うことであろう。 -1-― 秋 季 研 究大 会共 通 論 題 趣 旨 I 国 際 関係 論 の 課 題 と方 法 Ⅱ 社 会 主 義 圏 の 新 潮 流 とその 波 紋 今秋 の研究大会 は久 しぶ りに国際政治 における理論的 問題 に集中す ることとした。以下大会 における報告順序 が再確認 された。 ここで地域 のみの特殊課題 に終始 しな 々刻 々その実質的内容を変化 させて い く問題である。大 最後 に社会主義的意義を考えてみたい。現在の ソ 。中 。東欧における経済改革 の進展 は ,社 会主義 とい う概念 い,よ り普遍的 な地域 研究の接近方法を追究 してみたい。 に拘泥せず ,運 営委員会の発案の趣 旨をまとめてみたい。 また現在 ,本 学会 には様 々の方法論を持つ研究者が集 い うまで もな く今 日の国際政治 においては ,経 済的問 中 して い る。 この状況をデー タ的 に整理分析 した論文が 題が従来考え られていた以上 に大 きな比重を占めている。 本学会員によ り今夏「国際政治学者の第 3回 世界集会 (ア したが ってここであ らためて経済の政治的意味を問 い直 メ リカ)」 において発表 された。 これは全学会員 にとっ す ことと した。経済学 と政治学 のか け橋あるいは統合的 て も見逃す ことのできない貴重 な報告 と考え られる。 こ 理論の新たな展開を期待 したい。次に戦争 と平和の問題 こで今大会を機会 にアメ リカにおける世界集会の紹介を は ,国 際政治学 において古典的課題であるとともに,時 あわせ ,会 員全体に公開 して いただ くことと した。 規模 な戦争 と地域紛争 の関係 も微妙である。そこで平和 学 の現代的課題を新 しい事態を踏まえて問 い直す ことと を もはや過去の ものと しつつあるように思われ る。 しか した。第 3に 地域研究 と国際政治学 の関係 の問題がある。 し党独裁 ,計 画経済 ,生 産財 の公的所有 などは ,原 理上 最近 も東京外国語大学 において国際 シンポジウム「地域 なお一定 の意味を持ち続 けるよ うにも思われ る。他方 研究 と社会 諸科学」が行 われたが,普 遍的概念によって地 世界における資本主義のあ りかた もまた変化 しつつある。 域研究を一般 的な国際政 治 の命題に結 σわ けるには,研 究 ここで冷戦的思考か ら離れ ,思 いき って柔軟 に社会体制 者によって意見が分か れ ,ま た方法論上困難の多 いこと の現状 と今後の可能性を検討 してみたい。 , , 機 関 誌 93号 事務 局だよ り 『 流 動 す る世 界 経 済 と国 際 関係論 』 (仮 題 )の 原 稿 募 集 に つ い て 7月 15日 (金 )評 議員就任承諾依頼状を発送 1989年 7月 締切 り (1990年 1月 刊行予定)に て,政 治 7月 27日 (水 )承 諾状況を理事長に報告 ,承 諾を得 られ と経済のダイナ ミックな相互作用を論 じた論文を募集 し ます。この種のテーマは,強 い関心が持たれている反面 明確な方法論や分析モデルが確立 していないのが現状で た 380人 の評議員 に互選によ り理事選出を依頼す す。従 って,今 回の特集号 も,き わめて過渡的な性格を 逃れ得ないでしょぅが ,現 時点における日本の国際政治 り,27日 に,選 挙管理委員会が開催 される予定。 る書状 ,投 票用紙などを ,翌 日発送 した。 なお,理 事選挙 の郵便投票 は 8月 25日 に締 め切 , 経済学研究の水準を明らかにし,さ らなる発展の契機 に なれば,と 考えています。貿易 ,通 貨 ,資 本 ,技 術 ,経 営,情 報等の国際秩序の変容や将来展望を扱った論文 独自のモデルや分析枠組の比較検討を行 った方法論中心 学会活動報告 , の論文,事 例研究をとお して経済と政治の相互作用に関 する独自の分析枠組を提示 した論文等々,幅 広 く募集 し ます。 報筆御希望の方 は,秋 季大会までに下記の編集責任者 まで,お およそのテーマを御連絡下さい。調整のうえ 編集作業に取 りかか ります。 , 連絡先 野林 健 (一 橋大学 ) 7月 9日 (上 )午 後 2時 -9時 (大 正 セ ン トラル) 7月 10日 (日 )午 前 9時 -12時 運営委員会 7月 10日 (日 (同 ) 主要議題 :秋 季研究大会のプ ログラ ム等 )午 後 1時 30-4時 (同 ) 評議員候補者選考委員会 会員数の増加 に鑑み ,現 評議員 359人 よ り20人 程度増員することと し,現 評議員より,70歳 にな られた方 ,退 会者を除 く339人 ,あ らたな候補者 42人 を選び,就 任 の承諾を求めることに した。 -2- (a 国 際 学 術 交 流 基 金 の 1988年 度 第 2回 申請 受付 け につ い て 前項 の申請のなかか ら,受 付後 3週 間以内に受給者 を選定する。 以下の要領 にて ,国 際学術交流基金 の1988年 度第 2回 申請 を受付 けた い と存 じますので ,ご 活用下 さい。 受給額は ,前 項に)該 当者 にエコノ ミー・ クラス程度 の航空運賃相当額 +5万 円 ,同 (口 )該 当者にFD様 の航空 言 己 該 当 者 運賃相当額 ,お よび同レヽ 該当者 に同様 の航空運賃相当 国際学術交流基金管理運用 規定第 4条 (Dに 定 め られ た 3項 目の活動 の いずれ かを ,1989年 1月 初 めか ら 7月 末 まで の 間 に行 うこ とを予定 して い る会 員。 2 受付 け方法 以下 につ いての書類 の郵送 または提 出。 (書 式 は 自由) {1)国 際会議 出席 の場合 選定 にあた っては ,対 外交流委員会 との緊密 な連絡 を計 るものとする。 国際学術交流基金委 員会 1 受給者 の選定 額または滞在費補助 10万 円とす る。 なお ,一 度受給者 となった ものは ,原 則 と して以後 9回 は申請することができない。 0)受 給者 の報告義務 受給者は,原 則 と して ,受 給後30日 以内にその活動 経過報告 (研 究発表のある場合 にはそれを添え る)を 委員会 に提出する。 : に)そ の国際会議 の 開催期 日,場 所 ,規 模 および 性格 など。 (口 )出 席 の方 法。 (報 告 す る場合 は ,そ の テ ーマ 編 集 委員会 だ よ り の 内容 ) (2)外 国人招待 の場合 編集主任 : その外国人 につ いての紹介 ,招 待 によ る活動 の 目的 ,方 法 および期 日。 0 3 受 付け期 日 1988年 10月 10日 ∼30日 (秋 季大会第 2 受付 け場所 学会事務局または秋季大会中は会場受 付 け。 5 6 結 翡 ley)教 授 (tel.0257-79-4411)に 所要経費 の概算見積 り。 日目)午 前 11時 。 4 木 戸 機 関誌『国際政治 』掲載論文の英文 サ マ リー は ,一 括 して国 際大学 の ロ ジ ャー・ バ ック レー (Roger Buck_ 校閲を依頼 す る ことに決 ま った。 印刷所 およびバ ック レー教授 の希望 に ょ り,各 執筆者 には英文サマ リー原稿をダブルスペース の タイプまたはワープ ロ原稿 に して ,各 巻の編集委員の もとへ送 っていただ くよう求 めることになった。 どうか 御協力をお願 い したい。 果 規定第 4条 (2)に よ り,申 請者宛 に連絡。 問 い合わせ先 学会事務局 (電 話 トラ ン ス ナ シ ョナ ル 研 究 分 科 会 か ら の お 願 い :0425-72-1101内 線 467) トランスナショナル研究分科会 メンバーの名簿を作成 したい と思 いますので ,本 研究分科会 に御加入御希望の 国際学術交流基金管理運用規定第 4条 (ご 参考) (1)申 請の受付 以下の 3項 目のいずれか に該当す るものについて 方は①お名前 ,② 御住所 ,③ お電話番号 ,④ 御所属を下 , 毎年 2回 (5月 および10月 ), 公示を もって財政的な 補助の 申請を受付 ける。 この うち,レ ヽについては ,当 記宛 に御連絡下さい。 また ,研 究会 で御発表を御希望の方 も下記宛に御連絡 下 さい。 該外国人研究者を学会 に招待することを希望 ,計 画 し ている会員による中請 とする。 に)学 会 と提携関係 にある海外学会を始め ,国 際会議 に出席を予定するものの うち,学 会の国際学術交流 の趣 旨か らみて有意義 と判断されるよ うな研究発表 を行 なうことを希望 して いる若手 。中堅の会員。 会を代表 して国際会議または海外学会 に出席す ")学 る予定 の会員。 馬 場 伸 也 <お 詑びと訂正 > 『 ニ ューズ レター』No44の 「研究分科会 の近況」の東 京地区院生研究会の寄稿者 名 に誤 りがあ りま したので お詑び申 し上げますとともに,下 記のように御訂正下 さ , ′ヽ 学会 においてその研究成果を直接報告 し,会 員 と の交流を深 めることが とくに有意義 であるような外 国人研究者。 いますようお願 いいた します。 東京地区院生研究会 角南治彦 (早 稲田大学大学院) -3- 関である。党中央書記処の政策研究室 ,国 務院の現代国 際関係研究所 ,外 交部の国際問題研究所などでぁる。 研 究 機 関・ 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト 紹 介 前述 したように現代国際関係研究所は ,80年 以降 に実 際の活動を開始 した。 ス タッフは 350人 前後で ,8つ の 研究室がある。 ソ連 。東欧 ,北 米 ,東 ア ジア,南 アジア 中国 にお ける国際 関係 にかんす る研究機関 (京 都産業大学) ・ 東南 アジア,西 ア ジア・ アフ リカ,ラ テ ン・ アメ リカ 中国 において も国際関係の研究機関が ,文 革 (1966 ‐76年 )以 前 にもなか ったゎけではない。1965年 には 国際問題研究室などである。国際問題研究所 も文革中は Jヽ 島 朋 之 , , 現代国際関係研究所 が政府 の指示 で設立 されていた。 し ヽ ρ し設立直後に文革 に見舞われ ,活 動停止の状態に追 い 込まれて しまった。本格 的な活動 は,80年 に入 ってか ら である。 78年 末 に国家の最重要 課題が現代化建設 に転換 し,体 閉鎖 され ,73年 に再開された。 ス タッフは約 300人 (研 究者は 200人 )で ,外 交部直属 とい う研究所 の性格上 , 外交部 との人事交流が頻繁である。 アメ リカ ,ア ジア・ 太平洋 ,西 欧 ,中 東・ アフ リカ,ソ 連 。東欧 とい った地 域 。国別の 5つ の研究室 と,国 際政治 と安全保障問題を 研究す る総合研究室 ,国 際経済を扱 う世界経済研究室が 制改革 と対外開放が急速に進展す るなかで ,社 会科学の ある。 研究体制 も整備されは じめた。77年 には ,科 学院 の哲学 社会学部を母胎 に して社会科学院が新設 された。いまで はその傘下 に35の 研究所が設置され ,2500人 の研究者を しか し対外政策の研究・ 提言機関と して ,最 も重要 な のは国際問題研究 セ ンター (総 幹事は宦郷)で あろう。 82年 6月 に当時首相であった通紫陽の提案 に もとづいて ふ くめて5000人 のスタ ッフを擁 している。1こ れ らの研究 所 は研 究 だ け で な く,ソ 連や フランスのよ うに大学院 国務院直属の シンク・ タンクの一 つ として設立 され ,83 年か ら正式に発足 した。 セ ンター 「研究 。答申機構Jで あ り,対 外政策 に関 (「 研究生院J)を 付設 して ,研 究者の養成 に もあたっ `ま ている。 現代国際関係にかん しては,8つ の研究所がある。国 際問題の結 合的な研究をめざす世界経済 。政治研究所 に 加えて ,ソ 連 。東欧 ,米 国 ,西 欧 ,ア ジァ・ ァフ リカ ラテ ン・ アメ リカ,南 アメ リカそ して 日本など 7つ の個 , 別 国 家・ 地 域 を 対 象とす る研究所がある。ちなみに日 本研究所は81年 に設立され ,ス タ ッフは87年 夏現在65人 (研 究者は45人 )で ,経 済 ,政 治 ,社 会 。文化研究室が ある。外交 。軍事戦略の研究は84年 に開始 され ,政 治研 究室が担当 している。 北京大学 ,復 旦 大学 ,北 京国際関係学院 ,外 交学院な どの大学 でも国際関係の講座が設置され ,学 部 と大学院 レベルの教育が行われる。吉林大学 の 日本問題研究所の 連す る「戦略的問題の研究 と論証」が期待 された。機構 上は首相直属であるが ,実 際 には党の書記処か らも研究 の諮問を うける。研究は主 として 3つ のルー トで進め ら れ る。第一がセ ンター直属の現代国際関係研究所 で,第 二が外部の研究者 (特 約研究員)を 組織 して ,第 三がセ ンター自身の専任研究者で進め られ る。まだ設立後 5年 で,組 織 として未整備 で,専 任研究員 も多 くない。 しか し対外政策の シンク・ タンクと して ,今 後 の活動が注 目 され る。 編 集 後 記 今年 の夏は異常気象で したが,皆 様 いかがお過 ごしで しょうか。原稿量 の都合上 4頁 届1り にな りま した。 (0) よ うに,国 際関係 に関連す る研究所が付設 されている大 学 も多 い。 一党支配下の中国にお いて ,こ れまでも学問研究はと きの政権 の政策動 向 に大 き く左右 されてきた。研究領域 が政権 の政策利害 と関係が深 ければ深 いほど,こ の傾向 は強まる。国際関係 の研究は ,こ の典型的な事例である。 現在 もこれは ,基 本的 には変わ っていない。変わ った と すれば ,現 政権が政策作成 にたいする研究者 と研究機関 の役割を これまで以上 に積極的 に評価す るようになった ことであろ う。政策の研究・ 提言の機能発揮が ,こ れま で以上 に期待 されるよ うにな り,研 究体制の整備はこの ための措置であ ったといってょぃ。 こうした機能は社会科学院の研究所 に も期待 されるが , 最 も強 く期待 され るのは党や政府 などに直属す る研究機 -4- <ニ ューズ レター委員会 > 中嶋嶺雄 (主 ),宇 佐美滋 (副 ),伊 豆見元 井尻秀憲 ,河 原地英武 ,小 沢真澄(編 集事務) , 1988年 9月 10日 発行 日本 国 際 政 治 学 会 ニ ューズ レター委 員会 〒 114 東京都北 区西 ケ原 4-51-21 東京外国語大学 中嶋嶺雄研究室 内 Tel.(03)917-611l ex.322 発行人 宇野 重昭 編集人 中嶋 印刷所 東洋 出版 印刷株 式会 社 嶺雄
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