ジャパン・フォー・サステナビリティ(代表 枝廣淳子) 成果の概要: 地域の

ジャパン・フォー・サステナビリティ(代表 枝廣淳子)
成果の概要:
地域の持続可能性と幸福度に及ぼす地域経済の影響に関する理論と事例の研究および情報発信
JFS「地域の経済と幸せ」プロジェクト
http://www.japanfs.org/ja/projects/local_wellbeing/wellbeing_id035232.html
事務局:坂本典子
1) JFS「地域の経済と幸せ」プロジェクトについて
ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)では、これからの私たちの幸せと地球環境の持続可能性の鍵は「地
域」にある、そして、幸せや地域を考えていく上で「地域の経済」の観点を欠くことはできないと考え、2013 年4月
より 「地域の経済と幸せ」プロジェクトを進めてきました。
地球環境問題や社会における矛盾や格差の拡大は、これまでの資本主義経済やグローバリゼーションが作り
出したのではないか、として、近年、ローカリゼーション、地域回帰への動きは世界的にも広く見られるようになっ
ています。
こうした動きの情報収集と海外の有識者との意見交換などを通じて、世界にも、日本にも、魅力的な考え方や取
り組みがたくさんあることがわかりました。2014 年度
の JFS「地域の経済と幸せ」プロジェクトでは、国内
外の「地域を豊かにする取り組み」や考え方をまとめ
ました。
2) 成果:JFS「地域の経済と幸せ」プロジェクト
(2014)特設ページ(日/英)の立ち上げ
a. 地域の経済と幸せを考える上で参考とした
い理論や考え方、実践例をまとめたポータル
ページとして、「地域の経済と幸せ」プロジ
ェクト特設ページを作成、調査結果を追加し
ていきました。
日本語版
http://www.japanfs.org/ja/projects/local_w
ellbeing/index.html
英語版・現在修正中
プロジェクトポータルサイト・トップ画面(日本語)
b. トランジション運動で知られる英国のトランジション・トットネスより、新しい地域経済のあり方
を創造、発信する REconomy Project の発起人のひとり、環境ビジネス活動家のジェイ・トンプト
氏を講師に迎えての講演会を開催しました。地域の産業や地域内での購買によって地域内経済循環
を促そうとする地域乗数効果・漏れバケツ理論の考え方を元に、地域経済の実態を報告書にまとめ
る、地域での起業を支える施設を作る、地域に根ざした起業を地域で支えるなど、地域経済の振興
を進めているトットネスの事例を紹介いただき、来場者との熱心な意見交換も行われました。
イベント報告:オープンセミナー~地域経済に変革を~
英国トランジショントットネス REconomy Project ジェイ・トンプト氏に聞く
http://www.japanfs.org/ja/information/event/event_id035182.html
c. 前述の講演会の際に、ジェイ・トンプト氏、また新潟国際情報大学 平山征夫氏へのインタビュー
を行いました。
ジェイ・トンプト氏のインタビューは、日英2言語の動画にまとめています。
・JFS 地域の経済と幸せプロジェクト:ジェイ・トンプト氏 インタビュー動画
日本語字幕つき
http://www.japanfs.org/ja/interview/index.html
英語版
http://www.japanfs.org/en/interview/index.html
国内外の有識者との情報・意見交換
(ジェイ・トンプト氏・平山 征夫氏)
d. 地域の経済と幸せをテーマに研究活動を進めている、海外
の研究機関との連携をはかり、先進的な理論や事例の概要
を日本語で紹介しました。
・英国シンクタンク New Economics Foundation による
漏れバケツ理論~Plugging the Leaks
http://www.japanfs.org/ja/files/wbg_131205_02.pdf
・英国 Transition Town Totness による
地域経済の青写真~Local Economic Blueprint
http://www.japanfs.org/ja/files/wbg_131205_03.pdf 漏れバケツ理論・概念図
・米国での、地域の小規模農家や食料事業者への投資を
地域経済の青写真・レポート表紙
促す スロー・マネー運動
・雇う・雇われる関係性ではなく、組合員が出資・経営・労働を担い、運営する組織、労働者協同
組合で、世界的にも知られるスペイン・バスク自治区のモンドラゴン協同組合
スロー・マネー運動のウェブサイト
モンドラゴン協同組合
e. 2015 年2月には、日本国内の地域づくりの現場で活躍されているトップランナーや、政府の「まち・
ひと・しごと創生本部」からのゲストをお迎えしてのシンポジウムを開催。
参加希望者が予想を大幅に上回り、
「地域」への注目の高さを実感しました。
JFS「地域の経済と幸せ」プロジェクト:シンポジウム
『生き残りにつながる地域の取り組みとは――地域経済・地方創生の視点から』
シンポジウムの模様 http://www.japanfs.org/ja/information/event/event_id035205.html
同シンポジウムでは、地域の経済と幸せプロジェクトの研究成果も発表しました。
JFS発表資料 http://www.japanfs.org/ja/files/event_150209_01.pdf
また、シンポジウムでの発表や学びを記事にまとめ、日英2言語で発信しました。
シンポジウムからの発信記事
地域資源「森林」を活用したエネルギー自給型小規模自治体モデルの構築(前編)
(日)http://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id035216.html
(英)http://www.japanfs.org/en/news/archives/news_id035217.html
地域資源「森林」を活用したエネルギー自給型小規模自治体モデルの構築(後編)
(日)http://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id035235.html
(英)http://www.japanfs.org/en/news/archives/news_id035236.html
「里山コミュニティ経済」で美しく豊かな農山漁村を後世に
(日)http://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id035261.html
(英)http://www.japanfs.org/en/news/archives/news_id035262.html
シンポジウム:生き残りにつながる地域の取り組みとは
――地域経済・地方創生の視点から
なお、同シンポジウムからの発信記事「地域資源
「森林」
を活用したエネルギー自給型小規模自治
体モデルの構築」については、アメリカの自然再
生や地域の再活性化を専門とするオンラインメ
ディア Revitalization News にもとりあげられ
ました。
Revitalization News にとりあげられた JFS の記事