会社にとって主要な4つの数字 会社が存続するために必要な2つの要素 ・ 利益を生み出すこと ・ キャッシュフローを生み出すこと 利益を生み出すマネジメントには3段階がある 自己資本 他人資本 (資本金) (借入金) 第1段階:資産を取得す るための資金を調達する (レバレッジ比率%:他人資本÷自己資本 ×100) 資 産 第2段階:資産を売上げに変える (総資本回転率:売上高÷総資本) 売上高 第3段階:売上げを利益に変える 当期純利益率%:当期純利益÷売上高×100 当期純利益 ROE%:当期純利益÷自己資本×100 第1段階、第2段階は、キャシュのマネジメント、第3段階が利益のマネジ メント キャシュと利益のマネジメントが効率的になされているかの指標が、ROE です。 会社全体のマネジメントがいかに効率的に行われているか、この点に関して は、ROEを用いて評価することができる。 株主資本利益率(ROE)= 利益 ――――――― 株主資本 × 100% どんな会社でも業績について調べる場合、その会社は株主に適切なリターンを 提供しているかという点です。 (ROE)は、調達されたキャッシュが、いかに効率よく利益に変わってい るかを測るものです。 資金を調達する方法については ・ 株主からの出資 ・ 銀行からの借り入れ 2つの資金調達方法の関係は「ギアリング比率」または「レバレッジ比率」 、 会社の調達資金のうち、どれくらいの比率で借り入れがなされているかを知る ギアリング比率 長期借入金 = ――――――― 長期総資本 × 100% ギアリング比率が50%を超えたハイギアード、以下をロウギアードという。 ギアリング比率は、会社の長期総資本のうちの、長期借入金の割合を計るもの である。 ギアリング比率は、資産を取得するためのキャッシュがいかに効率よく調達 されているかを測るものです。 利益を生み出す第2段階は、資産を売上げに変えることに関連するものでし た。 「資本回転率」は、会社がその資産のために調達した資金から、どれだけの 売上げを生み出すかという能力を測るもの。 資本回転率 = 売上高 ―――――――― 長期総資本 指数が大きいほど資産が有効活用されたことを意味します 資本回転率は、資産からいかに効率よく売上げの形として、キャッシュを 生み出されているかを測るものです。 利益を生み出す過程の第3段階は、売上げを利益に変える段階でした。 「利益 率」は、会社が売上げを利益に変える点で、どれだけ効果的に活動したかを計 る手段です。 利益率 = 利 益 ―――――― 売上高 × 100% パーセンテイジが高いほど、会社がうまくいっていることは明らかです。 利益率は、コストマネジメントです。 利益率は、会社が売上げを利益に変える能力を図るためのものです。 利益を生み出す過程はどのような戦略によって改善されるか 業績を改善するための具体的なマネジメント 業績評価その1:ROE 財務マネジメントの目的は適正なROEをていきょうすることであり、こ のROEはどんな戦略であれ、それがうまく機能しているかどうかを監視す る手段である。 業績評価その2:ギアリング比率 ギアリング比率によって、利益を生み出す第1番目の段階、すなわち資産 を取得するための資金の額とその種類について調べることができます。 ギアリング比率を高める方法はひとつ:借り入れによる資金割合を増やす こと 業績評価その3:資産回転率 マネジメントが本当に影響力を持つのが、この「資産を売上げに変える」 段階です。 資産回転率を向上させる方法 ・ 現状の資産を維持して売上げを増やす (開店時間の延長) ・ 資産を縮小して現状の売上げを維持する (売掛金の早期回収) 業績評価その4:利益率 売上げを利益に変える能力は利益率で測ります。 ・ 売上高に対する費用の割合を減らす 「費用の削減」と「費用のコントロール」の違い 費用の削減は、費用を減らすこと 費用のコントロールは、対売上げ比率で費用のマネジメントをおこなう こと 利益率を増やす方法はひとつ: 売上高に対する費用の割合を減らす ・ どんな会社にも当てはまる重要な意味を持つ4つの数字 * ROE: 投資家から調達した資金がいかに効果的に利益に変えられている かが評価できる * ギアリング比率 資産を取得するための資金調達方法における会社のリスクの度合 いが評価できる。 * 資産回転率 資産を売上げに変える段階での会社の能力が評価できる * 利益率 売上げを利益に変える段階での会社の能力が評価できる ROEは、ビジネスの目標であり、他の3つの評価手法は、この目標の達 成手段となります。したがって、ROE改善のための戦略は3つある。 1、 ギアリング比率を高める戦略 借り入れによる資金の比率が増える 2、 3、 資産回転率を高める戦略 現状の資産を維持したまま売上げを伸ばすか、資産を減らして 現状の売上げを維持するかのいずれか 利益率を増やす戦略 売上高に対する費用の割合を減らします。
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