新渡戸記念館の廃館および建物取り壊しの撤回を

十和田市長 小山田 久様
十和田市議会議長 工藤 正廣様
~大切な文化財を守り、未来に伝えよう!~
新渡戸記念館の廃館および建物取り壊しの撤回を求めます
平成27年7月
新渡戸記念館の建物の耐震強度不足を理由に、青森県十和田市は、所蔵する文化財の行き先も決まらないまま、「新
渡戸記念館の廃館」「建物の取り壊し」の方針を決め、それによって十和田市ひいてはわが国の貴重な文化財の保存環
境が、非常に不安定な状態に陥っています。
新渡戸記念館は、大正14年(1925)「私設新渡戸文庫」の設立を経て、昭和40年(1965)、十和田市が所蔵資料を永久
に保存するとして新渡戸家の協力を得て文庫を取り壊し、「十和田市立新渡戸記念館」を建設、開館しました。文庫設立
のために新渡戸稲造博士が寄贈した新渡戸家文書はじめ十和田市発展のルーツ・三本木開拓の資料、伝来の甲冑、
博士の蔵書などの所蔵品は、昭和56年(1981)市指定有形文化財第8号になっており、建物自体も有名な建築家・生田
勉先生(東京大学名誉教授)の作品です。
十和田市にとって新渡戸記念館は市民憲章にうたう「先人の開拓精神」を伝えるための重要な施設であり、廃館、取り
壊しを行うべきではないと考えます。また、新渡戸稲造の足跡や精神は、新渡戸家や十和田市民などの血縁、地縁にと
どまらず、東北人、また広く日本人、さらには日本文化に理解の深い世界の人々の心に生き続けており、新渡戸記念館
が太素塚と同じ場所にあって資料保存や研究教育の拠点として活動してきたことに、大きな文化的意義があると思われ
ます。すなわち、これまでの新渡戸記念館を中心とする文化的活動は、国内外の人々にとって偉大な財産であり、記念
館の立地や施設そのものが歴史的文化的に高い価値を有していると考えられます。よってここに、以下の3項目を要望し
ます。
1 新渡戸記念館条例の廃止・廃館方針の撤回をもとめます。
2 新渡戸記念館の建物取り壊し方針を撤回し、建物を補修補強して残し活用することを求めます。
3 新渡戸記念館の所蔵資料をこれまで通り保存し、郷土学習に役立て、地域固有の歴史と稲造の精神を他地域に
発信することを求めます。
氏名
住所
集約先:新渡戸記念館取り壊し撤回署名とりまとめ世話役
伝記作家 まちづくりコーディネーター 小笠原カオル
事務局 角田美恵子(電話 080-3323-8804 FAX 0176-23-4430)
〒034-0031 十和田市東三番町24-1 E-mail [email protected]
とりまとめ協力者 御嶽山御嶽神明社 佐藤一伯
〒029-3103 一関市花泉町老松字水沢屋敷161-2
電話 0191-82-3382 FAX 0191-82-2461 URL http://ontakesan.jp
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