卒論執筆の手引き(英語英文学科)

2015 年度卒業予定(2016 年 3 月卒業予定)の学生諸君へ
卒論執筆の手引き(英語英文学科)
1.中間報告提出の義務
次の要領で中間報告を必ず提出すること。提出しないと本年度の卒論提出資格を失います。
(1)締め切り
2015 年 10 月 6 日(火)午後 5 時厳守
(2)提出場所
教育学部レポート BOX(7月上旬設置予定。各自で確認すること)
(3)内容
卒業論文に関する次の項目を含むこと。
(ア)論文のテーマ(何を明らかにするための論文なのか)
(イ)現段階での成果(これまでに何が分かったのか)
(ウ)参考文献(これまでに何を調べたのか)
(4)構成
段落の分け方を含む全体の構成と、参考文献の扱い方の2点については実際の卒業論文と同じレベルの
完成度を要求する。なお、
(ウ)の情報は、報告の最後に参考文献表(Bibliography または References)
として提示し、かつ、
(イ)の中で言及すること。
(5)長さ
英語なら 1000 語以上、日本語なら 4000 字以上とする。
(6)用紙
A4の用紙を使うこと。
(7)表紙
学部指定のレポート提出用表紙を付け、指導教員名を必ず明記すること。
(8)注意
提出前に少なくとも1回は論文指導を受けること。中間報告には指導教員による日付の記入、捺印のあ
る「卒業論文指導記録票」のコピーを添付すること。(「記録票」および「卒業論文計画書」は教育学
部の HP からダウンロードすること。
「記録票」の原本は卒業論文に貼り付けるものなので誤って提出し
ないこと。
)
2.執筆上の注意
大学4年生の多くは、卒論で初めて学術論文を書くことになります。卒論執筆がなるべく実りのある経験にな
るように、英語英文学科では以下の諸注意を提示することにしました。卒論においては、学術論文に関する最
低基準を遵守する必要があります。特に、次の5つのことに、卒論を書く皆さんは充分留意してください。
(1)他の学術論文と同様、卒論にはテーマまたは焦点が必要です。最も明瞭な形のテーマはおそらく論文中
に検証される仮説でしょう(以下の例を参照)。
仮説例1 『リア王』が今世紀ことに好評であることは、部分的にはその劇で見られる悲観的・虚
無的な要素に起因すると思われる。
仮説例2 存在構文 there be NP の NP に対する制約は、統語論に基づいた説明よりも意味論に基
づいた説明の方が適当であろう。
仮説を立てる段階に至っていない場合、その代わりに疑問文の形で、卒論で検討する問題を提示するこ
とが可能です(以下の例を参照)
。
問題提示例1 ロレンスの小説には、どれほどフロイトの影響が見られるか。
問題提示例2 英語不定詞におけるゼロ主語の指示対象は、どのような原理によって予測できるか。
このような問題提示は、簡単にいえば「何が知りたくて卒論を書いているのか」ということを特定する
ものです。仮説を立てた場合、仮説を立証したり反証したりする証拠はどのようなものになるか、そし
てその証拠をどのように集めればよいか、はっきりした理解および計画がなければなりません。問題提
示の場合も、どのように問題に解決を出せばよいかについて、具体的な案が必要です。論理的展開を心
がけるとともに、自分の意見をつけ加えること。
(2)論文の独創性に関わらず、テーマに関して自分の意見を持つようになるくらいの読書や勉強が執筆の準
備として不可欠です。執筆が主に後期の仕事になった場合でも、前期からテーマを考えたり参考文献を
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読んだりしておかないと、説得力のある卒論を書ける見込みが少なくなります。
(3)執筆にあたって、読書や勉強で育てた自分の意見や結論を、他人の意見や結論とはっきり区別をつける
必要があります。参考文献の文章を引用した場合はもちろん、参考文献のアイディアを自分の文章に盛
り込んだ場合も、必ずその参考文献に言及しなければなりません。そのようにしなければ、剽窃
(plagiarism)という罪に当たります。卒論における剽窃は、替え玉受験や試験場でのカンニング・ペ
ーパーの使用と同じような不正行為であり、処罰の対象となります。もし剽窃が発覚した場合、停学
処分の上、当該年度に履修している科目はすべて不可になりますので、くれぐれもこのような不正行
為がないようにしてください。
(4)注釈・参考文献表の書式は、専攻する分野によって異なるので、指導教員の指示に従って、ふさわしい
書式を選択してください。
『MLA英語論文の手引き』や『APA論文作成マニュアル』などが一般的
に用いられています。
(5)テーマ選択、参考文献に関しての留意点

テーマ選択の際は、英語英文学科の卒論として相応しいものとする。

参考文献には、必ず英語資料を含むこと。
3.卒論提出上の注意
(1)提出にあたっては掲示に注意を払うとともに、下記の事項を遵守してください。これに反した場合、卒
業論文は受理できなくなり、卒業ができなくなりますので充分注意してください。
(2)卒論提出前に最低3回指導教員の指導を受けること
※製本に出す前に、必ず「最終確認・製本許可」の欄に捺印を受けること(2012 年度より)
。
なお、指定の提出日時(掲示により告知)を過ぎると受理されないので充分注意すること。
(3)論文はプリントアウトした原本をハードカバー製本すること。
論文の題目シール(16 号館 2 階サービスルームで交付)に定められた事項を記入して論文の表紙に貼
付すること。
卒業論文指導記録票を論文の裏表紙の裏(見返し)に貼付すること。
(4)以下に、卒業論文執筆上の規定書式を示す。
≪英文の場合≫
用
紙:A4 判、横書き(左綴じ)
ページ設定:上下左各 3cm、右 2cm の余白で1ページ 25 行。フォントは Times または Times New Roman。
フォントサイズは 12 ポイント。
総 語 数:9,000 語程度
そ の 他:考察対象の言語材料としての日本語等は含まれていても構わない。図表や特殊記号を除き、手
書きは認めない。タイトル、目次、参考文献目録は本文に含まない。共同研究は認められない。
最後のページの下段に総語数(実際の語数)を記すこと。
≪和文の場合≫
用
紙:A4 判、横書き(左綴じ)
ページ設定:原則として1行 40 字×36 行。
総 字 数:32,000 字程度
※英文引用は単語としてカウントする。
そ の 他:図表や特殊記号を除き、手書きは認めない。タイトル、目次、参考文献目録は本文に含まない。
共同研究は認められない。最後のページの下段に総文字数(スペースを含める)を記すこと。
QR コード
(5)書式テンプレートについて
上記規定書式に沿ったテンプレートが利用可能。
以下の URL、または QR コードから英語英文学科 HP にアクセスし、ダウンロードすること。
英語英文学科 HP: http://www.dept.edu.waseda.ac.jp/eng/
※書式に関する質問は各指導教官にお問い合わせ下さい。
その他、提出方法についての質問は英語英文助手 [email protected] まで。時間に余裕をもって質問をして下さ
い。
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