関 西 詩 人 協 会 会 報

関 西 詩人 協 会会 報 第 79 号 ( 2015・ 10・ 1)
関西詩人協会会報
第22回
関西詩人協会(2015年度)総会ご案内
『言葉の花火 Ⅵ』出版記念会
2015年11月15日(日) 13時30分より(受付 13 時)
大阪リバーサイドホテル (環状線 桜の宮駅 徒歩 3 分)
〒 534-0027 大阪市都島区中野町 5-12-3 ☎ 06-6928-3251
総会=5F 懇親会、今年度詩誌・詩書を祝う会=3F桐・桂 17 時~ 19 時
参加費 会員 無料
一般 500 円
懇親会費 6000 円
日時
会場
総会
1934 年京都市生まれ。日本現代詩人会会員。1955 年「山
河」同人。以後大阪文学学校に関わるなど大阪に留まって表
現活動を続ける。1972 年「白鯨」同人。現在は「イリプス」
同人。
近著に詩集『化身』
『唐辛子になった赤ん坊』評論集に「倉
橋健一選集6巻」朝日新聞に「倉橋健一の詩集を読む」産経
新聞に「倉橋健一の文学教室」などコラム他を執筆中。
2、関西詩人協会『言葉の花火 Ⅵ』出版記念会 進行 すみくらまりこ委員
①翻訳者トーク
ノーマン・アンガス氏 藤井雅人氏、村田辰夫委員 薬師川虹一委員
②詩の朗読『言葉の花火 Ⅵ』より
翻訳者推薦作品 数名
(休憩
懇親会準備
会場へ移動
10分)
懇親会
司会進行 佐相憲一委員・近藤摩耶委員
開会の言葉
村田辰夫委員
会員の今年度刊行詩集・詩書並びに著者の紹介 釣部与志委員・中尾彰秀委員
乾杯
当日参加者にお願い
閉会の言葉
外村文象委員
-1-
第 79 号
2015.10.1
発行者
有馬敲
①総会案内
②詩画展報告/詩話会報告/「詩のひろば」について/子引き孫引き
③新入会員の詩(おしだとしこ・中村純・望月逸子)
④新入会員の詩(秋野かよ子・みちる・登り山泰至・木村勝美)
⑤新入会員の紹介(伊藤眞司・岡田直樹・かしはらさとる・柏原充侍・木立零・平野
鈴子・油谷京子・おうえさちこ)/退会者/運営委員会の模様/HPより
⑥会員の活動/会員の新刊書/会員発行・編集の詩誌/団体の会報・図書
第 1 部 第22回(2015 年度)総会
司会進行
榊次郎委員
物故者への黙祷
参加者全員
1、開会挨拶
大倉元委員
2、代表挨拶
有馬敲代表
3、議長選出 (司会進行一任)
4、議事
①運営事業報告
佐古祐二委員
②会報発行報告
永井ますみ委員
③会計決算報告
岩井洋委員
④会計監査報告
瀬野とし監査委員
⑤インターネット・ホームページ報告
松村信人委員
⑥次年度事業計画
名古きよえ委員
⑦次年度予算案
岩井洋委員
⑧質疑応答
⑨議案採決
5、議長退任
6、新入会員紹介
佐相憲一・奥村和子・嵯峨京子各委員
7、閉会挨拶
原圭治委員
第2部
司会進行 田村照視委員・吉田定一委員
1、講演 関西詩界の戦後を振り返る
「小野十三郎・
『山河』・
『BLACKPAN』・大阪文学学校」
講師 倉橋 健一氏
関 西 詩人 協 会会 報 第 79 号 ( 2015・ 10・ 1)
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和正、 根来眞知 子、原 圭治、松 原さおり 、三島 佑一、
村野由樹、森ちふく、吉田定一。
来年の詩画展に向けて、力作を準備していただ
きた い 。(外村文 象)
第六回 詩話会
田中~村田
下がグループうろこ雲
美、ハ ラキン、 松原さ おり、松 村信人、 三浦千 賀子、
三島佑一、南久子、村田辰夫、村野由樹、山下俊子、
やま も と れ い こ 、 横 田 英 子 、 力 津 耀 子
(会員 外)井口 幻太郎工 藤恵美子 、田中潤子、山 川茂
朗読者:右上
詩のひろば
皆 様 の 作品 の ひ ろ ば「 詩 の ひろ ば 」 の創 刊 号 をお 届
けいたします。ご参加ありがとうございました。
「 詩 のひ ろ ば 」は 会 員 の方 な ら ど なた で も 、ご 利 用で
き ます 2 号 は、 締 切 平 成 年 2 月1 日 、 発 行4 月 1日
です 。 1 行 字 ま で 、 行 以 内、 各 号 1 人1 編 まで 、
掲載無料。
作 品 が 多数 の 場 合 は次 号 に なる 場 合 があ り ま す。 ご
承諾下さい。
(創刊号に掲載できなかった作品は2号に
回りました。お詫び致します)
送り先 〒639―1056
大和郡山市泉原町9ー1
関西詩人協会事務局 大倉元宛
-2-
詩作 につ い て学 び 合お う
「詩 の生 ま れる 場と 詩 の 遠近 法」
―講 師 瀬 野とし
第六回詩話会が2015
年6月 日(日) 時半か
ら大阪市立西区民センター
で開 かれた 。
第一部の瀬野さんの講演
は、日常・経験を書く…か
ら始まり、自作の生まれた背景、詩への思いがわ
かりやすく整理された良いお話でした。まとめと
もなる、平和を願って…では、自身の中国東北部
からの引揚げ、娘 の出産と命をつないできた経験
から、戦争のない平和な世界をという願いが多く
の 参加 者に強 く伝わ って きまし た。
第二部は、自作詩を中心とした朗読の後、朗読
グループ「うろこ雲」が、谷川俊太郎の「詩人の
墓 」を朗 読、充 実し た会 となり ました 。
今回は、詩画展期間中の開催で、多くの方が、
前後の時間に隣の図書館で詩画展作品の鑑賞もし
て 有意義 な時間 を過 ごしま した 。
なお、第二部出演者は田中、秋野、岩井、おう
え、奥村、神田、香山、田島、中尾、村田と朗読
グル ープ「 うろ こ雲 」
( 司茜 、 市 原 、 横 田 、 近 藤 、
永 井)で す。
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子引き孫引き
(編集部)
「通る」と「通じる」
通るは真っ直ぐに向こうまで抜けていくこと。
通じる は狭い細い道を、ようやく相手や目的
地に行きつくこと。
大野晋『日本語練習帳』より
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年を 追 うご と に充 実す る 詩 画展
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関西詩人協会の第 回詩画展は6月5日から
日まで、大阪市立中央図書館一階エントランスギ
ャ ラリー で開催 され た。
今年の出品者は 名で昨年の 名とほぼ変わり
はなかった。数名の初参加もあり新鮮味が加わっ
た。
6月9日の大阪日日新聞に「十人十色の作品並
ぶ」と紹介された。詩画展のことが紹介されたの
は初 めての こと であり 、特筆 すべ きこと であっ た 。
6月 日には隣接する市立西区民センターで第
6回詩 話会 が開催 された 。講師は 瀬野 としさ んで 、
多くの人々が集った。詩話会の前後に多くの人が
詩画展の会場に足を運んでくれたことは、この企
画が成 功した と言え る。
会場に置いたノート
には多くの人の書き込
みがあったが、おおむ
ね好評であった。作品
の文字が小さいという
ことは、これまでにも
言われ てき たこ とだが 、
短詩にするとか詩の一
部にするとか考えて欲
し い と 思 う 。「 見 て い た
だく 、読ん でい ただ く 」
という気持ちが大切な
のではないだろうか。
今
[ 回の 出品 者 名 ]
出
[ 席者 名 (
] 会 員 ) 合 田 照 子 、青 木 春 菜 、 阿 形 蓉 子 、
秋 野 光 子 、 市 原 礼子 、 岩 井 洋 、 お う え さ ち こ 、 大 倉 元 、
奥村和子、おれんじゆう、亀井真知子、香山雅代、神
田さよ、岸本嘉名男、清沢桂太郎、熊井三郎、近藤摩
耶、嵯峨京子、左子真由美、佐古祐二、清水一郎、下
田 喜 久 美 、 白 井 ひ か る 、 須賀 千 鶴 子 、 す み く ら ま り こ 、
瀬 野 と し 、 園 田 恵美 子 、 田 島 廣 子 、 司 茜 、 司 由 衣 、 辻
下 和 美 、釣 部 与 志 、 外 村 文 象 、 永 井 ま す み 、 中 尾 彰秀 、
中西 衛、名古 きよえ、 西喜久子 、根来眞 知子 、信定和
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秋野光 子、市原礼子、井上
良子、大倉元、奥村 和子、
尾崎まこと、 梶谷忠大、和
比古 、加納由将 、香山雅代 、
神田 さ よ 、 岸 本 嘉 名 男、 近
藤摩耶 、斉藤明典 、榊次郎 、
左子 真由美、 佐藤勝太 、清水一 郎、田島 廣子 、司茜、
外村文象、永井ますみ、中尾彰秀、名古きよえ、苗村
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関 西 詩人 協 会会 報 第 79 号 ( 2015・ 10・ 1)
時 代遅れ の女
お しだ としこ
時代は 変わ ると うそ ぶきな がら
その ときど きの 気 まぐれ な流れ に
う っかり 乗 ってし まっ たら
どこへ 流さ れるか 知れや しな い
流行と いう コト バにな じめな いも のは
アナ クロ と揶揄 され る
時がど んな に速く 流れよ うと も
時代 がどん なに 変わろ うと も
お のれは おの れで 変わり よう がない
日本国 憲法 が公布 され たとき
男女 同権 これ から は女子 も努 力しだ いで
男 子と同 様に 活躍 できる 時代に なった と
目をか がやか せて 語った
先生の 言葉 に背 を押さ れて
重た い人生 の扉 を大 きく開 こうと
あ くせく して いたこ ろが あった
OL になっ てビ ルの窓 から
下 界をな がめた いと
夢 見た 時代お くれの 女は
身の丈 ほど の居場 所で
身の 丈ほど の暮 らしが 心地 良くな って
身 の丈ほ どに生 きて いる
子たち の帰 る時間 にあ わせて オヤ ツを作 り
知恵 をしぼ って 貧し い食卓 をかざ る
時代が どんな に変 わろう とも
わたく しは 変 わりよ うはな いの だと
長い 道中 の茶店 の椅 子にか けて
番 茶を 啜りな がら黄 昏色 に染め られ ている
花の狼煙、あげよ
中村純
八 月の草
バッハ
望月逸 子
ゴ ールド ベルグ変 奏曲
「 アリア」 にのせ て
「我 が党の アジ ェン ダを読 みまし たか?
答 えは全 てそ こに書 いて ありま す」
国会議 員第 一秘書 は
野太い 声で 「ア ジェン ダ」を 連呼 した
あ あ そん なこと を言っ てい る間も
福島 では放 射線 量の高 い小学 校で
あ の事故 がまる でな かった かの ように
水 泳の授 業が行 われ ている
コンク リー トの 下の死 者を聴 き
草の 露を思 え
幻 の花に 悲願 を
花の狼 煙あ げよ
人び との 心の中 に
傷 みの 果てに 咲き出 づる は花
そは幻 か 詩か
見え ぬ死者 の咲 かせる 花の 上に
置 ける露 の儚き 夢
根なし 草
民草
クズ
巻きつ く草 を探 して 葛の蔓 は伸 びる
大き な葉 は幾重 にも うち重 なりな がら
八 月の 昼下が りの熱 を内 にこも らせ ている
ヤブ ガラシ
ヒメ ジオ ン
民 衆を草 に例 えると き
若干の 侮蔑 と
そし て少し 怖れ も混じ ってい ない か?
意 志をも つ市民 が
八 月の 草のよ うに
広場を 埋め 尽くす ことへ の怖 れが
草 の根
花の狼 煙あ げよ
死者 と連帯 せよ
東日 本大震災原発事故以降、尊厳の奪わ
れた果てに、手がかりとした詩人たちの複
数のことばから、抱いたオマージュとの対
話 で産ま れた 、詩。
尊厳が奪われた果てに紡ぎだされる花が
詩なら、その花から狼煙をあげ、死者たち
と連帯したいと願う。聴こえる者たちがあ
る のな ら、花 の狼煙 あげ よ。 死 者たち の声
が聴こえなくなったとき、私たちは過つの
だか ら。
原民喜さん、石牟礼道子さん、小森香子
さん、石川逸子さん、河津聖恵さん、鴨長
明。 災 害や戦 乱、 原爆・ 水俣病 ・東 京大空
襲・在韓被爆者を詩に書き、手記や聞き書
きを編集し、聴いてこられた方たち。この
国は棄民 の歴史だった。詩人たちの重ねて
きた仕事は、死者や踏みしだかれた人たち
の声を聴き、書くこと。それを継承する力
量があれば。時代に、今また死者たちが、
ざわめ いて いる。
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関 西 詩人 協 会会 報 第 79 号 ( 2015・ 10・ 1)
猛 暑 の便 り
秋野 か よ 子
(1 )
真 夏の 夕 暮 れ を歩 く と
咲き乱れたオシロイバナに出会った
香 り は 体 の奥 か ら
螺旋 階 段 を 出し て く る
時 の 階 段を 降 り て いく と
少 女 た ち は 花 摘 み を し てい た
牛 が 歩い て い た 道
メ ダ カ がい た 溝
蟹が 横 に な って 隠 れ て い く
老 婆が 寝 て い た 藁 寝 台
愛 す るも の の 影 法 師
オシロイバナの黒い種を歯で割る
種 のな か は 白 い 粉
お し ろ いを 水 溶 き する と
オ ル ゴ ー ルが 鳴 る
目 が くら む
真 夏 に 湧き で る 黄 泉の 使 い た ち
黄 色 い チ ョ ウが 舞 う
(2)
キイロスズメ蜂 アリ ゴキブリ
蜘蛛 ・ ・
その機能 基質 外交 生活 家族
個体
完 璧 な 生 の姿 に 思 え て
退治 を す る 前で ひ と 呼 吸 おく
人 で あ るこ と の やや こ し さ と
人間の住み分けの仕方を 教わりた
い
みちる
「1 0秒の詩」は 10秒で読める短い詩
ある日の「10秒の詩」
*
私 が 好 きな ひ と は あな た
あ な だ か 好き な ひ と は私
お互 い 好 き どう し の 私 た ち
さ あ 英語 で 言 っ てみ よ う
と い う 授業 で し た
*
あ な たの い な い 部屋 に
あ な た の気 配 が 置 い てあ る
出て 行 っ た あな た の 肩 に
私 の気 配 が 置 いて あ る の よ
*
夜が 内 緒 ば なし し て い る
内 緒に し な く て もい い こ と を
誰 か に 聞い て ほ し くて
*
私 は 弱い と
強 気 で いう 人
私は強いと
弱 気で い え な い人
*
「誰にでも朝はやってくるよ」って
な ぐさ め ら れ ても
「 誰 に でも や っ て くる も の な ん か
価 値 が な い」 と 言 い 返す
あの ひ と が すき
マ イ ルス ト ー ン
登り山泰至
ゴツ ッ 、 と 音が す る
夜 も更 け た こ ろ
石 な ど 投げ る 子 供 がい る の か
か わ る が わる 模 様 が わり が 激 し い
継ぎ 接 ぎ だ らけ の 壁 面 か ら
ギ ョ ロリ と 眼 が のぞ く
夜 を つ い ばみ 損 ね た
鳥 の変 死 体 か
そ の 音は あ ま り にも
痛 々 し いじ ゃ な い か
い った い 誰 が 言い 出 し た の か
ビ ジ ネス 用 語 と い う言 葉 が 嫌 い だ
不 安 な 気 持ち に 苛 ま れる と き
私は 碁 盤 の 格子 の 中 に
押 し込 ま れ た 拡 張子 の よ う だ
発酵した疑念が充満する四角い中に
幸 い に し てま だ 石 は 落ち て こ な い
私は ま た ダ イ イン グ メ ッ セ ージ を
前 後 不覚 に 陥 り なが ら
ボロボロになったツメ の先できざむ
狭 隘な 空 間 か らの
脱出または逸脱へのメルクマールを
端 々 に 滲 ませ た 嚆 矢 のイ カ ズ チ に
なる よ う に
熱 い樹 液 の う ちま だ 温 も り の
冷 め ぬ よう に
私 は 詩 を マイ ル ス ト ーン に お く
し あ わせ の 絵
木村勝美
金時 豆 の 炊 いた の
筍 の炊 い た の
鮎 の 塩 焼き
タ コ と き ゅう り の 酢 の物
ポテ ト サ ラ ダ
ジ ャ ガイ モ を 炊 いた の だ け で も
食 べ る のが 止 ま ら ない お い し さ だ
もちろん
刺 身や 焼 き 肉 も並 ぶ し
野 菜 のて ん ぷ ら は山 盛 り だ
朝 は 卵 焼き に 味 噌 汁 に漬 物
アレ ル ギ ー のあ る ひ 孫 に は
小麦粉抜きのウインナーだってある
食 べ たい と 言 え ば 巻き 寿 司 も 並 ぶ
猿が 来 て 荒 らし た と い う 畑で
茄 子や ト マ ト を 一緒 に と っ た
土 間 に 置か れ た 洗 濯機 よ り 大 き い
冷 凍 庫 に も食 材 は た っぷ り だ
盆 休 みが 終 わ り
そ れ ぞ れが 帰 る と いう 頃 に は
姉 妹 ご と に 段ボ ー ル を 並 べ
荷 づく り が 始 まる
野 菜 が詰 め ら れ る
梅 酒 や ラ ッキ ョ ウ の 漬け た の や
柚子みそも 蕗やきくらげの佃煮も
真 っ赤 な カ リ カリ 梅 は
味見をしながらニンマリしてしまう
酸 っ ぱ さ と甘 さ が 同 時に 広 が り
最高 の 味 だ 色 も い い
ど れ も これ も
8 5 を 過 ぎた 母 の 手 料理 だ
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関 西 詩人 協 会会 報 第 79 号 ( 2015・ 10・ 1)
伊藤眞司
今回、有馬さんにお声をかけて
いただき、入会させていただきま
した 。現在『三重詩人 』
『詩人会議 』
『命の籠』に作品を発表しており
ます。長く鉄工労働者で生きて来ました。現在は、畑
を作り地域活動で忙しくしています。詩への思いとし
ては、 ゆったり した詩も 必要と思い ますが、竹刀 でな
く 真 剣 勝 負 の 詩 を と 念 ず るも の で す 。
岡田直樹
詩との なれ初 めは三十代半ば、 それ
から 二十年 近くも経ち、 時代も出版
界も 様変 わりしました 。心酔する作
家が亡 くなった り、挑戦しつづけて
いた文学賞が終わったという方も多いのではないでし
ょうか 。時代 に応える べく活動 されてい るみな さんと
出会えたことは幸いです。
かし は ら さ と る
こ の 度 は 『 関 西 詩 人 協 会』 に 加 入 さ
せ て 頂 き 、 と て も嬉 し く 感 謝 して お り
ま す 。 新し い 友 人 とい ろ い ろ お 付き 合
い 出 来 る こ と を 、 と て も 楽し み に し て
お り ま す . 私 は 瀬 戸 内 海 の 中 心 に あ る 因島 に 生 ま れ、
大阪市で教職につき退職後十数年学童保育に携わりま
した 。幼い子どもらを眼の前にしていると 、時 に「え ! 」
と思う不思議で、神秘的な行動を眼にすることがあり
ま す 。 そ う い う 瞬間 を 表 現 出 来 た ら と 考 え て お り ま す 。
柏原充侍
昭和 年 5 月 日生 まれ。 近畿大
学法 学 部卒 。近 畿大 学 大学 院文 学 部
文 芸 学 研 究 科 中 退。
木立零
『お 気 に 入 り 紹 介 』
身 の 回 り で 気 に 入 っ て い るも の は / 足
首 を 紐 で 止 め る 黒の ヨ ガ パ ン ツ/ ブ ル
ー の 横 縞 の ソ ッ ク ス/ 薄 め に 草 花の 地
模 様 の 入 っ た / 七 分 袖 の ブラ ウ ス / 一
度 買 う の を 諦 め て / や っ ぱり ま た 買 い
53
15
に行っ た/レン コンの 柄のお茶 碗/青い ガラス のコッ
プ/柿の木のお箸/少し小さめの赤い自転車/うさぎ
のガーゼハンカチ/スミレの茶高炉/ハイジの絵葉書
平野鈴子
昭和 年生まれ。大阪府在住。
詩 歴 一 年 生 。「 銀河 詩 手帖 」 同人 。
嬉しい事、悲しい事を詩に書き
心 の ス ト レ ス を 少し ず つ は き 出 し 、
心のバランスを保ち楽しみながら
詩 作 と 向 き 合 い た い と 願 っ て お りま す 。
油谷京子
1 9 5 2 年 大 阪 生ま れ 。
詩壇や同人とは無縁で、ネットの
中で属する場所もなく、時折、詩
を書いていました。アンソロジー
詩 集 『. S N S の 詩 の 風 』 へ の 参
加を期に紙の世界で現実に様々な
方々と交流し学ぶ場の必要も感じ入会させていただき
ました。還暦を過ぎてまた一からの新たな世界です。
おう えさち こ
《入退 会》
入会 は右記 の通り
退会 太 田武志 結 崎めい
吉 本弘
の各氏
初めまして! おうえさちこと申
し ま す 。『 読 む 人 と 聞 く 人 を つ な ぐ
朗読』をモットーに朗読勉強中で
す 。『 詩 朗 読 キ ャ ラ バ ン 』 の 参 加 を
ご縁に詩を読むに当たり詩の組立
てを学びたく入会しました。まだ
私 自 身 の 詩 は あ りま せ ん が 発 表 で き る 日 が 楽 し み で す 。
因 み に 朗 読 は 任 せ て く だ さい !
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運営委 員会 の模様
日 時 二 〇 一 五 年8 月 8 日 ~
場所 エルおおさか 出席
時
名
20 17
①入退会 4名を入会承認し、退会者は3名で、
1名 の増 加。永 年会員 は1 名につ き承 認。
②名簿 総会の出欠確認の際に、名簿の記載事項
の誤記や変更を確認するので、会員の方々には
協力をお願いする。名簿に掲載する広告依頼を
検討 。
③会計 会費の納入のお願いに努めた結果、財政
は改善 されて きて いる。
④会報 「会員が発行または編集する詩誌」の欄
のあり方を討議検討。主として発行人が会員で
ある詩誌を掲載することとし、発行人が不明の
詩誌は編集人が会員であれば掲載することとす
る。
⑤『言葉の花火』翻訳グループが精力的に翻訳作
業を進めており、順調に進捗している。9月中
旬には 本人 校正を 送付 する予 定。
⑥ホ ームペ ージ 改善 の必要 を討 議。
⑦ 詩のイ ベント 準 備状況 等の 討議。
⑧総会 時間配分、役割分担を討議。参加費は、
会員 は無料 、非会 員は 五〇〇 円と する。
⑨「詩 のひろ ば 」 会員 名 から詩 の投稿 があ り 、
第一回は無事発行できる。堤印刷で印刷する。
⑩協会 の角2 封筒が 不足 する ので印 刷する 。
⑪その 他
(文 責・佐 古祐 二)
10
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HPより
会員の部屋に、北口汀子、小沼さよ子、正岡洋夫氏の詩を掲載しています。
(8月1日より
月
日
テーマは「世界」です。見やすいHPとなるようにトップページを更新しました。次回から「会員の詩」
に加えて「会員のエッセイ」も掲載することにし、第 一回は永井ますみさんにご登場いただきます。
「会員の活躍」のコーナーにイベント開催情報も随時受付けています。HP担当(松村・すみくら)に
掲載内容の分かる資料を添えて早めにお知らせください。
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関 西詩人協会 会報第 79 号(2015・10・1)
と き め き 屋 正 平 氏 ・6 月 日 、 原 水 爆 禁 止 国民 平 和 大行
第 回 富 田 砕 花 賞 表 彰 式 月 日 時 よ り。 講 演 :香 山
進 の 斑 鳩 コ ー ス に て 、 詩 「 被 爆 年 なく そ う 核兵 器 !
雅代氏「能の[橋懸かり」
[能面]など」
つなごう被爆者の願い!」を朗読した。
《会員の新刊詩書》
外村文象氏・『詩と思想詩人集2015 』に詩「蟬しぐれ」
阿形蓉子詩集『つれづれなるままに』
(コールサック社)
『 平 和 を と わ に 心 に 刻 む 三 〇 五 人 詩 集 』 に詩 「 戦 争を 知
秋野かよ子詩集『細胞のつぶやき』
(コールサック社)
る一人として」を掲載。
後恵子『カトマンズのバス 』
(土曜美術社出版販売)
永 井 ま す み 氏 ・7 月 日 詩 朗 読 き ゃ ら ばん 北 海道 、 7 月
尾崎まこと 絵本『にゃんこの魂 』
(竹林館)
日、同沖縄県実施。
神田さよエッセイ集『東日本大震災 東北れぽーと』
名古きよえ氏・7月「北桑時報 275号」にエッセー「縁
側 か ら の 眺 め 」 を 掲 載 。 8 月 「 F A S 会報 「 風信 号 」
岸本嘉名男『うた道をゆく』
(土曜美術社出版販売)
に詩「先師を崇めて」が掲載された。
清﨑進一詩集『にぎやかな食卓』
(竹林館)
原 圭 治 氏 ・日 本 現 代 詩 歌 文 学 館 振 興 会評 議 員に 再 任 。松
清沢桂太郎詩集『風に散る花』
(竹林館)
本 市 芸 術 文 化 祭 ( 7 月 日 ~ 8 月 3 日 )で 詩 「 一発 も 残
曽我部昭美詩集『記憶のカバン』砂子屋書房
しては」が、テレビ松本賞を受賞した。
武西良和『遠い山の呼び声』
(土曜美術社出版販売)
村田 辰 夫 氏 ・ 陸 軍 少 年 通 信 兵 学 校 生 徒当 時 の 「日 誌 」 3
津坂治男詩/井上良子絵集『白い太陽』
(銀の鈴社)
冊が復元出版され、各方面資料館へ。
水野ひかる『水辺の寓話』
(土曜美術社出版販売)
吉 田 薫 氏 ・8 月 日 、 読 売 テ ィ ー タ イ ム に『 毛 虫 の逃 走
山本なおこ詩集『軋みをたてる時間』
(竹林館)
か わ い い 動 き 」 サ ン ケ イ 朝 の 詩 8 月 日 に 「 尊敬 」 が
掲載される。
《団体の会報・図書》
吉 田 定 一 氏 ・童 謡 詩 人 「 武 鹿 悦子 詩 人 論」 と 詩 鳩
秋田県現代詩人協会会報 第 号
「 (
」雑
誌『こども文学の実験 ざわざわ』
〔四季の森社〕)
、NA
石川詩人会会報
号
CK46回展(茶臼山画廊 )に油絵(小品4作品)出品。
いわての詩 2015 岩手県詩人クラブ
詩の 実 作 講 座 4 月 日 、 リ ル ケ 『 若き 詩 人へ の 手 紙 』
大分県詩人連盟会報 第 号
を読む、講師・尾崎まこと氏、5月 日、大江健三郎『沖
大分詩人協会 会報 №143
縄ノート』講師・藤谷恵一郎氏、6月マザーグースの歌、
大阪の文学 №
玉置幸孝
講師 ・ 寺 沢 京 子 氏 、 7 月 日 、 串 田 孫 一、 講 師・ 佐古 祐
岡山県詩人協会だより №
二氏
OCOS №206 大阪文化団体連合会
詩 を 朗 読 す る 詩 人 の 会 「 風 」ゲ ス ト に 5月 岩 井 洋氏 、 6
現代詩人会報 №139 日本現代詩人会
月中西衛氏、7月名古きよえ氏
岐阜県詩人会会報 第5号
群馬詩人クラブ会報 №292
《今後の予定》
埼玉詩人会会報 第 号
詩 の フ ェ ス タ ひ ょ う ご 2 0 1 5 年 月4 日 ( 日) 時
詩界通信
号 日本詩人クラブ
~ラッセホール。詩のフェスタ実行委員会
詩のよもやま話 福井県詩人懇話会
東日 本 ゼ ミ ナ ー ル i n 秋 田 平 成 年 月 日 主 催
栃木県現代詩年鑑 平成 年度版 栃木県現代詩人会
兵庫県現代詩協会会報
号
日本現代詩人会・秋田県現代詩人協会
福井県詩人懇話会会報
号
松 原 さ お り 氏 ・代 表 を 務 め る 「 ク ラ シ ック を 楽 しむ 会 」
福岡県詩人会会報 №162
は 、 月 日 ( 水 ) 時 分 よ り 、 秋篠 音 楽堂 ( 近 鉄 西
福島県現代詩人会会報 第110号
大 寺 駅 前 奈 良 フ ァ ミ リ ー 6 階 ) に 於 い て 「古 武 道 コ ンサ
福島県現代詩集 福島県現代詩人会
ート」
(古川転生氏、妹尾武氏。藤原道山氏)を開催予定。
山形県詩人会会報 第 号
ショパン、リスト、ドビュッシー他
横浜詩人会通信 №295
現代 詩 セ ミ ナ ー 神 戸 2 0 1 5 「 詩 を書 く こと と 生 活 す
北海道詩人協会会報 №139
ること」 月8日(日)神戸女子大学教育センター。
奈 良 県 大 和 郡 山 市 泉 原 町 九 ー 一 大 倉 元 方 ℡ ・ Fax0743-52-0230
関西詩人協会事務局 〶
639-1056
編集 永井ますみ
〶 651-1213神 戸 市 北 区 広 陵 町 一 ー 二 八 石 井 方
℡ ・ Fax078-581-9582
編集担当者のメールアドレス
[email protected]
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第七十九号 発行者
有馬 敲
次号原稿〆切り十一月末日です
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in
会 員の 活動
関西詩人協会会報
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あ ・う・ん 5 号
根来眞知子
異郷 33 号
村上久雄
苺通信 34 号
藤本数博
イリプス № 16
松村信人
銀河詩手帖 271・272 号 近藤摩耶
秋桜 第 17 号(春)
志田静枝
コールサック 83 号
佐相憲一
CYPRES 12 号
岸田裕史(個人誌)
柵 Ⅲ次8号
志賀英夫
詩人学校 779 ~ 781 号
竹内正企
新燎原 第 15 号
小林尹夫
軸 116 号
熊井三郎
憧憬 8 月
三浦千賀子(個人誌)
叢生 199 号
藤谷恵一郎
知井 19 号
名古きよえ
野の花 第 57・58 号
三浦千賀子
PO 158 号
左子真由美
三重詩人 231 集
加藤千香子
三重現代詩 97
みえ現代詩の会
リヴィエール 141
横田英子
ラビーン 195 号
薬師川虹一
有馬敲氏・6月9日、高槻講座『三好達治の世界・戦後』
に つ い て 講 演 会 。 7 月 日 、 高 石 市 公 民館 事 業 「フ ォ ー
クソングライブ」で詩朗読と話。
「詩人会議8月号」に詩
「狂歌ふたつ」発表。
遠藤カズエ氏・8月3日、
「城陽平和のつどい」鴻巣会館
にて、自作詩『平和について』を朗読。
大倉 元 ・ 北 原 千 代 ・ 司 茜 ・ 松 原 か お り各 氏 ・ 6月 日 大
津 市 歴 史 博 物 館 に て 現 代 美 術 作 家 と 現 代 詩人 が 語 る ワー
クショップに参加。
左 子 真 由 美 氏 ・ 8 月 1 日 、 京 都 音 楽 サ ーク ル 協 議会 「 作
詞教室」にて講師。
佐相憲一氏・「FMうらやす」トークと詩朗読 。「神奈川
新聞」に詩「天気予報」
。詩人会議平和のつどい司会。日
本・韓国・中国・国際詩誌「モンスーン」創刊参加。
白川淑氏・8月1日府民ホールアルティでコンサート『京
お ん な の 恋 』 開 催 。 自 作 「 さ い ご の 舞 子 ちゃ ん 」 朗読 。
主 催 者 奥 田 あ つ 子 氏 に よ り 「 祇 園 守 り 」な ど 4 篇が 歌 わ
れた。語りべ氏田(しだ)敦氏と対談。
「なぜ京ことばで
書く の か 、 祇 園 に つ い て 、 京 お ん な の こ と」 な ど を テー
マに語りあった。
田 村 照 視 氏 ・ 8 月 2 日 ウ イ ン グ ス 京 都 で京 都 放 送劇 団 に
よる 「 雲 の 嶺 」 朗 読 。 8 月 日 京 都 放送 劇 団に て 自 作 脚
本 「 い の ち を 削 る 」 初 読 み 合 わ せ 参 加 。 8月 日 滋賀 県
平和祈念館にて社団法人日本朗読協会が「雲の嶺」朗読。
《会員が発行または編集する詩誌》
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