夏休みの小児肥満診療(入院治療)のご案内

夏休みの小児肥満診療(入院治療)のご案内
現在、小児の肥満が全国的に増加し、高度肥満の場合、脂肪肝や糖尿病の予備軍となり、この時期に適切に治
療しないと成人の肥満すなわち各種重大な成人病に移行する事がわかっています。
また、肥満の子供たちは、長期休暇、すなわち夏休みに太りやすいことが知られています。これは、学校の体
育や部活がなく、暑いので外出の機会も減り、クーラーの効いた部屋で、清涼飲料水やアイスクリームなどの摂
取が増加するからです。
従って、夏休みの管理状態が、その後の肥満の経過に大きな影響を与えます。そこで、当クリニックでは通常
の肥満外来の他、夏休みを利用した肥満の子供たちの入院診療・治療を行っています。
●対象患児
小学生、中学生。
●付添
原則として必要ですが、小学校高学年以上なら 1 人でも可能です。
●対象人数
最大で 4 床分の 4 人までです。
※5 人以上は同時期に対応できませんのでご承知おきください。
●期間
1 回約 3〜5 週間となります。ご家族のご希望と重症度によって変更は可能です。
●検査内容
採血:肥満に付随する病気が疑われる場合の高脂血症、脂肪肝、ホルモン異常などに対応します。
経口ブドウ糖負荷試験:糖尿病の有無を精密に検査するために、朝絶食でブドウ糖液を飲んで頂き、前後
で採血を繰り返す検査を行います。
尿検査:尿糖の有無を検査します。
超音波検査:脂肪肝が疑われる場合に検査します。
●治療
食事療法:カロリー制限食を提供します。
運動療法:午前午後 30 分、階段昇降やエアロバイクなどを用いて行います。
●学習
夏休みの宿題などを持参していただき午前・午後、時間を決めた自習になります。
※ 3 週間以上の入院では日記や工作以外は大抵宿題が終わる事が多いようです。
●食事
業者から取り寄せの入院食で、1 食〜260 円(収入により変わります)が別途必要です。
※ 詳しくは申し込みの時にお尋ねください。
●費用
入院費用は、調剤報酬基準に基づき計算いたします。
個室をご利用の際は、別別途室料差額を徴収させていただきます。
※ 特別室¥15,000、トイレ有個室¥4,000、トイレ無個室¥3,000(すべて税別)
●効果
腹八分目の食事に慣れ、筋肉が付くことで肥満が改善し、さらに将来的にも太りにくくなります。