伊 勢 崎 警 察 署 協 議 会 議 事 録 (平成27年度第2回定例会議) 開 催 日 時 平成27年9月29日(火) 視 察 午前11時から午後3時40分までの間 会 議 午後3時40分から午後4時30分までの間 開 催 場 所 伊勢崎警察署幹部会議室 出 委 員 (定数15人) 布施会長 竹原委員 森村委員 近藤委員 星野委員 齋藤委員 塩尻委員 中里委員 平田委員 福井委員 細井委員 薊委員 頌彦委員 大野委員 須田委員 計15人 席 警 察 者 須藤署長、鈴木副署長、林警務官、手島刑事生活安全官、 小坂井地域交通官、中島会計官、伊平警務課長、中沢生活安全課長、 金澤地域課長、肥留川交通課長、中嶋警備課長、塚越境次長、 亀里玉村交番所長、警務係長 そ の 他 計 議 1 計14人 事 の 概 人 要 会長挨拶 御多用中のところ、協議会定例会議に出席していただき感謝申し上げる。 本日は、午前中から二部構成で実施し、群馬県警察学校及び群馬県警察本部を見学した。 学校の中に入ったのは初めてで、学校長と職員の方の話を聞き、学校教育の大変さ、特 に倫理教育の重要性を感じた。学生の方々は、卒業後、署や本部に配属となり、倫理の見 本として私達を守ってくれている。学校では、一人でも多くの警察官を育成して第一線に 送り出すという責務があるなか、厳しい研修を修めさせ、私達を守っていただきたいと願 っている。 また、交通管制センターを見学して、いかに私達が色々なところで守られているか実感 することができ大変勉強になった。 2 署長挨拶 第2回定例会議に御出席いただき感謝申し上げる。 10名の方に午前中から視察に参加していただきましたが、昨日、短期課程50人が警 察学校を卒業し、当署にも7人が配属された。 管内の治安情勢は、交通事故総数や刑法犯認知件数が減少傾向にあるが、8月16日境 地内で110万円が奪われる強盗事件が発生し、未検挙である。さらに、振り込め詐欺事 件は依然やまない状況で、当署は25件発生し、被害金額は9,000万円以上である。 県下では140件、5億2,000万円の被害におよび、振り込め詐欺等によって高齢者 の財産、夢あるいは希望が失われている。振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺事件の検挙 及び被害防止対策を強力に推進していかなくてはならないと考えている。 3 議事 (1) 管内治安説明 ア 管内の治安状況(平成27年8月末現在)(刑事生活安全官) イ 交通事故発生状況(平成27年8月末現在)(地域交通官) ウ 主な検挙事件等(刑事生活安全官) エ 振り込め詐欺等発生状況(刑事生活安全官) オ 主な犯罪抑止対策(刑事生活安全官) カ 交通事故防止対策(地域交通官) キ 多文化共生活動(刑事生活安全官) ク 自転車が関係した交通人身事故(地域交通官) (2) 諮問・協議等(○~委員、●~署長等) 皆様には、事前に諮問事項を郵送させていただいたが、協議していただく内容を、 「自 転車利用者の交通事故防止対策」とした。この項目を選んだ理由は、 ① 人身事故総数が減少しているものの、自転車事故が関わる比率にそれほど変化 がないこと ② 自転車に関わる事故は、重大事故に発展するおそれが高いこと ③ 市民から、中高生の自転車マナーの悪さが指摘されること や、道交法が一部改正され、本年6月1日から、 ○ 自転車運転中に危険なルール違反を繰り返し、検挙されたり事故を起こした者 は、自転車運転者講習を受けなければならなくなったこと ○ 8月1日から、タンデム自転車で公道が走行可能になったこと 等の新ルールが定められたからである。 自転車事故の特徴は、 ○ 24歳以下の若者が約6割を占めており、そのうち、15歳以下が約半数を占 め、高齢者では75歳以上の事故率が高い ○ 時間帯では、通勤通学中の事故が多く、特に朝の時間帯(午前7・8時)での 事故が多い が挙げられる。 次に事故原因では、自転車側に一時停止違反や安全不確認等の違反があるケースもあ るが、昨年の事故のおよそ3分の1にあたる約100件は、自転車利用者側に違反のな い事故であった。自転車利用者は事故に巻き込まれてしまうことが多数あり、周囲に十 分注意しなくてはならない。また、地域住民から中高生の自転車の乗り方について、意 見を寄せられることもある。 最近、全国各地で凶悪な殺人事件が発生し、尊い命が奪われているが、人の命の重み という意味では、殺人事件での死も、交通事故の死も変わらない。昨年、概数であるが、 全国では交通事故で約4,100の方が亡くなっており、これは殺人事件の4倍(1, 054人)にも相当する。 そのため、管内の実情を踏まえ、死亡事故などの重大事故に発展しやすい自転車利用 者の交通事故防止策について協議していただき、皆様からの御意見を頂戴したい。 ○ 自転車事故でも多額の賠償を求められる現在、自転車に係る法律の一部改正を理解 していない現状が見受けられる。自転車の事故をいかに防止したらよいか、率直な意 見をうかがいたい。 ○ 最近、雨の日に傘さし運転の子供が少なくなり、中高生がカッパを着て自転車に乗 っているのを見掛けるようになった。その反面、横に2列・3列に広がって走ってい る姿を見掛けており、走行方法について、学校側に呼びかけてもいいのではないかと 思う。 また、道路に段差や障害物があるので道路整備を自治体に要請していただきたい。 〔要望〕 ● 管内には、小学校29校、中学校13校、高校6校があり、学校に対する指導を行 っている。〔回答〕 ○ 自転車道の整備をお願いしたい。段差が多く、気持ち良く走れない。 幼児からお年寄りまでが、信号を見ずに外れたところを渡ったり、右左折しており、 ルール、マナーが身に付いていないと感じる。 また、学校において、警察官の制服姿で、事故の悲惨さをしっかり教えるべきでは ないか。小さい子の飛び出しも多く、幼稚園から教えるべきである。高齢者も含めて しっかり教育、指導してほしい。〔要望〕 ● 交通安全教育は、幼稚園・小中学校のほか高齢者にも実施しているが中学校での交 通安全教育では、事故の悲惨さを伝えるためにスタントマンを使って行っている。 〔回 答〕 ○ 高齢者の電動自転車の取締り、交通安全教育を老人会を通してやったらよいのでは ないか。また、高齢者の自転車運転の制限を検討してはどうか。〔意見〕 ● 高齢者に限定して自動車の運転を制限することは困難だが、幅広い安全教育をして いきたい。〔回答〕 ○ 自転車交通事故の被害者にも加害者にもなりうるので、家庭で親が子供に話しかけ る等して交通事故を防止する、反射材を全校の学生に配布する、歩車分離式信号機の 正しい渡り方を指導するなどしたらどうか。〔意見〕 ○ 広瀬小学校の所にも歩車分離式信号機がある。近くの住民は信号を設置するときに 説明を受けているが、その場所を通行する隅々の人まで行き渡っていない。渡り方を 教示した方がよいのではないか。〔意見〕 ○ 歩車分離式信号機の正しい渡り方について、説明書等を設置したらどうか。 〔意見〕 ○ 住民の要望で設置された信号機の通行方法が変更されているので、検討していただ きたい。〔要望〕 ● 現場を見て検討していきたい。〔回答〕 ○ 携帯電話を使用したり、音楽を聴きながら自転車に乗っている人が多いので、自転 車を利用するようになる前に交通安全教育をしたら良いと思う。 また、自転車が路側帯を走っているので、自転車が走れるところをしっかり区別し てほしい。〔要望〕 ○ 娘が事故に遭った際、警察官から「自転車で曲がるときに合図を出したか。」と聞 かれた。合図を出すことは、決まっているのか。〔質問〕 ● 小学生には、安全教育の際、自転車で曲がるとき合図を出すよう指導しており、法 律上は、自転車で曲がるときは、合図を出すと決められている。〔回答〕 ○ ベスト・タスキ等光る物を配付し、管内全域で普及させて欲しい。学生だけでなく 一般に対しても同じである。〔要望〕 ○ サイクリングロードでロードバイク向けの交通指導をしてほしい。〔要望〕 ○ 認知症高齢者に対する自転車安全対策が必要だと思う。〔意見〕 ○ 小さいうちから保護者と一緒の安全教育をしたらどうか。〔意見〕 ○ 学校ごとの交通安全教育の実態を把握し、対策を立てたらどうか。〔意見〕 ○ 学生の登下校時、自転車に乗る頻度が高いので、学校の生徒に対しての指導をお願 いしたい。また、学校だけでなく企業に対する自動車安全運転指導も必要だと思う。 〔要望〕 ● 自転車は軽車両であり、車道の左側を走ることになっている。ただし、「普通自転 車補導通行可」との標識・標示がある場合などは、歩行者に注意して歩道を通行でき る。〔回答〕 4 閉会 第3回定例会は12月第3週の日に設定させていただきたい。具体的な日時については、 各委員の都合を勘案した上決定することを事務局が説明し閉会とした。 5 視察 午前11時から午後3時40分までの間、群馬県警察学校及び群馬県警察本部における 視察見学を実施した。
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