里海を創る海女の会会報 〈 美 波 町 伊 座 利 と 阿 部 〉 を 訪 問 し ま し

平成27年2月1日
第6号
伊座利地区は阿南市中心部から大
型バスの通行も困難な県道を約 分
も か か る 僻 地 で す が、 漁 協 員
名の
じめたそうです。このCafeは地
漁 業 で 頑 張 る 純 漁 村 で す。 組 合 員
水漁に大きく依存した、自分たちの
歳、 代が3人います。昨
円だったそうです。ほかにはイセエビ
ト」に是非参加してくださいと、願っ
石原義剛
て名残惜しく帰りました。
国崎の海女さんが資源管理のやり方
を習いに行ったことがあり、その時
同行した海女さんもいて懐かしがっ
ていました。今年の秋の「海女サミッ
藻類を商品化するための注意点や器
具等の説明もしていただきました。
熱心に話を聴いていた海女さんた
ち は、「 海 女 漁 が 休 み の と き に 皆 で
やってみよか。」「誰々の小屋を借り
た ら で き そ う や な。」 と い う よ う な
前向きな意見が出ていました。
その後、志摩市越賀地区と和具地
区でも同様の説明会を開きました。
「 海 女 も ん 」 を ど ん ど ん 普 及 し て
いきたいので、海女振興協議会から
どこへでも説明に行きます。ご希望
の地区がありましたら、海の博物館
でご連絡ください。
0599(32)6006 山本ま
さんからは、海
しゃべり。ベテラン海女さん達の昔
話等はとても興味深いといいます。
美佳さんは、初めて潜った時は波の
の用心のため、煙突付きのドラム缶
とか。しかし、紀子さんの小屋は火
家族に指摘されて洗濯物も別にする
る た き 火 の 臭 い が い つ ま で も 残 り、
無かったそうです。困るのは暖をと
を「したば」、左を「うわば」と呼び、
荒く、風の様子を見て、灯台を背に南
しい後継者でもあります。波切は波が
中で「朝二時起きは辛いけど」と頼も
いと笑います。また、エビ網漁の修行
で潜ったが、海は宝探しのようで楽し
揺れに酔いがひどくて酔い止めを飲ん
で暖をとるようになったので、飛ん
今日はこっちが良いと決めるそうです。
瀧 泰子
だ火の粉で磯着に空いた穴を繕う仕
海女サポート&ガイド・ボランティア
いのは海女小屋でのたわいないお
事が随分楽になったようです。楽し
の資格が有ったので潜るのに苦労は
さんは子供の手が離れたのと潜水士
海女歴五年目の小川紀子さん(右)。
二 年 目 の 高 橋 美 佳 さ ん( 左 )。 紀 子
村物産㈱の北村
また、同席し
ていただいた北
ました。
こと等を説明し
を目指している
上や後継者育成
さん達の所得向
や、 目 的、 海 女
石原会長が「海女もん」を推進す
るに至った経緯
ん」の説明会を開きました。
月 日(金)波切地区の海女さ
ん9名に集まっていただき「海女も
「 海 女 も ん 」の 説 明 会 を 開 き ま し た
漁や一本釣り漁業に従事しています。
もらった資料によると、ここ 年
以上、アワビの水揚げ量は大きく減
ること無く推移しています。
※
どちらの漁村でも大歓迎してくれ
ました。阿部へは 年ほど前、石鏡・
10
徳島県の海女地区
〈美波町伊座利と阿部〉を訪問しました
努 力 で 地 区 の 活 性 化 に 取 り 組 ん で、
草野組合長がユーモアたっぷりに
説明された中の、たくさんの事業か
区の情報センターでもあり、高齢者
134人のうち102人が潜水業で
翌日訪問した阿部地区は、伊座利
とは正反対に、海女と海士による潜
※
■阿部
ら な い 」「 無 理 を し な い 」 な ど だ そ
着々と成果を上げています。
「里海を創る海女の会」の海女
人を中心とした視察訪問団(団長・
地区のモットーは地区の役に立つ
こ と は「 な ん で も す る 」「 行 政 に 頼
日、 徳 島 県 美 波 町 を 訪 ね、
ら2つ紹介します。
~
藤原鳥羽磯部漁協常務)で、去る1
月
うです。
で女性をターゲットに平成 年夏は
ワビカレー」が人気のしゃれた食堂
せます。「ジャンボ海老フライ」「ア
営み、ご当地の魚介の料理を食べさ
1 つ は「 イ ザ リ C a f e 」 で す。
伊座利の海女さんとお母さんたちが
同町伊座利(い
ざり)漁協と阿
部(あぶ)漁協の
視察をするとと
もに海女さんと
交流しました。
への生活支援サービスも受け持って
高齢は
さらにうち 人が海女さんです。最
年はテレビ等で宣伝され1万
年の総潜水漁水揚げは約7000万
「波切の海女さん」
35
40
27
いると、草野組合長さんはいいます。
平成
人の利用者があったそうです。
1つは平成 年
ス タ ー ト し た「 あ
人
歳の
42
20
※
■伊座利
日に訪ねた
伊座利は過疎化
高齢化で悩み
500人もいた
住民が100人
年 4 回 開 き、
~
が 1 回 の 定 員 で、
資格は
女 性。 参 加 費 は
1 万 円。 伊 座 利 の
男海士が指導に当た
ります。大阪を中心
にたくさんの応募
があるそうです。
海女の盛んな全国の知事さんが集
まって、海女文化の保存そして振興
を進める、海女の応援団の会を作っ
ていますが、その第2回目の会議が、
去る1月8日、東京で開かれました。
今回から、海女の有力な山口県の
知事も加わって9県に広がりました。
この会では、まず海女文化を国指
定の重要無形文化財にすることを文
化庁へ強く要望することが合意され
ました。ユネスコ世界文化遺産登録
92
輪
17
19
をめざす私たちにとって大きな励み
になります。
あまの
26
ま ち ゃ ん 体 験 塾 」。
24
10
を切るように
なった漁村地区が、最近年、新しい
12
日間だそうです。
16
40
試みで来訪者を増やし、また地区外
からの移住者を受け入れて、活性化
しているという情報を聞いて、その
中に地区外から来た新人の海女2人
も含まれていることから、その様子
を教えてもらおうと訪問したもので
す。現在海女が4人と海士が 人で
年間の操業日は
~全国海女文化保存・振興会議 第2回 開く~
18
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9県知事さん
10
16
伊座利のガイドブック「いざり人」より借用しました。
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15
力強い海女の応援団
いそひまち
里海を創る海女の会会報
発 行 海女振興協議会 【編集局】海の博物館内 TEL:0599-32-6006 【協 力】海女サポート&ガイド・ボランティア