15.2.10水労ニュース№9(協約破棄府労委命令文書手交)

2015 年 2 月 10 日 No.9
府労委「協約破棄不当労働行為命令」による文書手交(2/10)
当局より不当労働行為を
繰り返さないとする誓約文を受け取る
1 月 21 日付で大阪府労働委員会より救済命令が交付された
大阪水労の協約破棄事件について、中労委での再審査を求める
議案が 1 月 30 日の大阪市会において全野党により否決された。
議会判断を尊重した当局はこれを受け入れ、大阪水労に対し
て、2 月 10 日、組合本部で不当労働行為を二度と繰り返さない
とする誓約文書の手交が行われた。
手交に際し局長は、
「議会においても、
『一方的な態度を改め、
いま一度誠実な話し合いの場を持つよう』指摘がされた。あら
ためて一部改正の提案をさせて頂くので協議をお願いしたい」
と発言があった。
中村委員長は、当該協約の一部改正について、その必要性に
ついて疑問はあるが、
市会での議論や意見については、
労働組合としても真摯に受け止める必要があるとし、
「当
局が本当に誠実に対応されるのであれば、水労としても改めて交渉・協議に応じる用意がある」と述べ手交を終
えた。
これによりこの課題は、再び労使交渉の場に戻る事となるが、大阪水労は、これまでと同様、組合員の権利・
勤務労働条件の引き下げに繋がる不当な組合弱体化攻撃に屈せず、組合員の団結のもと交渉に臨み、少しでも
早く正常な労使関係に戻る様に努力をする。
【手交時の発言要旨】
(局 長)
○現在、失効となっている「労使関係の基本事項に関する労働協約」については、このたびの労働委員会の命
令及び議会の議決を受け、平成 24 年 11 月 20 日付けの協約の一部改正の申入れ等がなかったものとして取
り扱うこととします。
○なお、労働委員会の命令には、
「労使間で十分に協議し、合意形成を行うための適正な事前手続きが不可欠で
ある」とあり、また、議会においても、
「一方的な態度を改め、いま一度誠実な話し合いの場を持つよう」指
摘がありました。
○つきましては、
当該協約について、
あらためて一部改正の提案をさせていただきたいと考えておりますので、
ご協議賜りますようお願いします。
(次頁に続く)
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大阪市水道労働組合
(委員長)
●ただ今、局長から、労働協約破棄問題について、大阪府労働委員会からの命令に従って「今後、このような
不当労働行為を繰り返さない」とする文書が手交されました。
●しかし残念ながら、この件については、市長は一旦、中央労働委員会へ再審査申し立てを行うとして労働組
合と争う姿勢を示したものの、大阪市会で賢明な判断がされ、今回の手交に至ったものであります。
●先程、局長から、この間の協約の一部改正の申し入れ等がなかったものとして取り扱うとともに、当該協約
について、改めて一部改正の提案をし、誠実に労使交渉していく旨の発言がありました。
●水労としては、2009 年 3 月に締結した当該労働協約に沿い、この間、問題もなく労使で運用してきたことか
ら、局長が言われる当該協約の一部改正について、その必要性については疑問ではありますが、市会での議
論や意見については、労働組合としても真摯に受け止める必要があると考えます。
●この問題について、当局が本当に誠実に対応されるのであれば、水労としても改めて交渉・協議に応じる用
意があることを申し上げておきます。
【誓約文書】
平成 27 年2月 10 日
大阪市水道労働組合
執行委員長 中 村 寿 夫 様
大阪市
大阪市水道局長
玉 井 得 雄
印
当市が行った下記の行為は、大阪府労働委員会において、労働組合法第7条に該当する不当労働行為である
と認められました。今後、このような行為を繰り返さないようにいたします。
記
(1)平成 24 年 11 月 20 日に、同 21 年3月 31 日付け「労使関係の基本事項に関する労働協約」の一部を改
正する旨申し入れたこと及び「大阪市水道局と大阪市水道労働組合との交渉等に関するガイドライン」
を廃止する旨通知したこと並びに同 24 年 12 月 17 日に、同 21 年3月 31 日付け「労使関係の基本事項
に関する労働協約」を同 25 年3月 31 日をもって廃止し同年4月1日付けで新たな労働協約を締結する
ことを提案する旨通知したこと(3号違反)
。
(2)平成 25 年1月7日及び同年3月 28 日に行われた、同 21 年3月 31 日付け「労使関係の基本事項に関す
る労働協約」についての団体交渉において誠実に対応しなかったこと(2号違反)
。
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