+ 街の屋根 ×暮らし

街 の 屋 根 × 暮 らし
concept
現 在日 本 全 国 に 沢 山 存 在 す る ア ー ケ ード の か か っ た シ ャッター 街 が 存
在 す る 。昔 は 雨 の か か ら な い ア ー ケ ード の 下 で 商 い を 行 い 賑 わ い を み
せ 、コミュ ニ テ ィを 作 っ て い た 。し かし シ ャッター 街 に な っ た 今 、ア ー
ケ ード の 屋 根 は日の 光 や 風 を 遮り、通 りに 暗 い 印 象 を 与 え る 原 因 に
な っ てし まっ た 。そ こ で ア ー ケ ード の 屋 根 を ポ テ ン シ ャ ル とし て 残し 、
プ ロトタイ プ の 住 宅 を 提 案 す る 。日 が あ たり、風 が 通 る 屋 根 の 下 で は
植 物 が 育 ち 、人 々 が 散 歩 に 訪 れ 、ベ ン チ が 置 か れ ると そ こは 休 憩 所 と
な る 。公 園 の 様 な 屋 根 の か か っ た 通 りで は 昔 と は 違 う 形 で コミュ ニ
テ ィが うま れ そこは こ の 街 の 屋 根 に なり、新 た な 記 憶 を つくる 。
敷地説明
after plan
プ ロトタイ プ と 住 宅 が 増 え て き た 時 の 暮 らし 方 の 変 化
+
after
通 りに 近 づ くと 行 き 交 う 人 の 様 子 が 見 え 、奥 に 行 く
と 通 りか ら 切り離 さ れ た プ ラ ベ ートな テ ラ ス と な る 。
現在、日本に多く見られるアーケード街は
建物と建物の隙間、建物とアーケードの隙
日中でも日の光や風も入ってこない。また
間から空が見えればアーケードの下に日が
住空間も閉ざされていて暗い印象をもつ。
入り、風も通るのではないか。
after
プ ロトタイ プ の 住 宅 が 増 え 、テ ラ ス と テ ラ ス が 向 か い
合 う時 も お 互 い が 通り 側 の 近くにくると 、コミュ ニ
ケ ー ション が 生 ま れ 、離 れ ると 存 在 は 感じ る が 気 に な
らない距離を保てるテラスになる。
時 間 が 経 つ に 連 れ 、もし かし た ら 住 戸 間 の テ ラ
ス と テ ラ ス が 繋 がり、住 民 達 の 共 有 テ ラ ス が ア ー
ケ ード の 下 に か か る か もし れ な い 。
diagram
計 画 地 は 愛 知 県 瀬 戸 市 尾 張 瀬 戸 駅 付 近 の 銀 座 商 店 街 。瀬 戸 市 は か つ て 瀬 戸 物 と 呼 ば れ る 陶
器 で 街 が 発 展し て き た 。今 観 光 地 とし て 駅 周 辺 に いくつ か 瀬 戸 物 の 記 念 館 な ど が 建 て ら れ
て い る 。そ の 建 物 達 と 呼 応し て 祭 りや イ ベ ントを 行 い 、住 民 と 密 接 に 関 わ ること の で き る
現在通りには日や風が入らず、一層目
House
Arcade
の店とアーケードが使えず、二層目の
Shop
住戸部分が閉じこもっている。
自分の趣味などが
テラスに滲み出てくる
法雲寺・深川神社
sun
after
after
壊した家の敷地が通りに続く
新しい抜け道になる。
wind
この
一層目も住居にし切り妻を
ような形に切り欠くことで、通りに日
Arcade
House
老朽化し壊した敷地が
街の畑になる。
が入り、風が通る。
通りに近いテラスで向かいの
住民とコミュニケーションをとる
Terrace
パルティせと
瀬戸蔵ミュージアム
工芸記念館
隣の住居の趣味が気に入り
新たなコミュニティが生まれる。
House
Arcade
通りは屋根のかかった公園になり、閉
じ込められてた住戸は通りや新しいテ
ラスに生活の色をにじみ出す。
向かいの住居とテラスが繋がり
住民共有テラスが生まれる。