08:周 産 期 ・ 生 殖 器 コ ー ス 1.周産期・生殖器コースの概説 このコースでは、産婦人科が中心となり、小児科、腎泌尿器外科、脳外科、放射線科、病理学な どの講座の担当者と共に、1)生殖器の生理・病理、2)生殖内分泌、3)周産期、の3領域に対 応する講義をおこなう。これらは、生殖器(精巣、卵巣、子宮、腟など)腫瘍の診断と治療、内分 泌異常、不妊症(女性・男性)の診断と治療、性分化異常、妊娠・分娩・産褥、胎児・新生児の生 理と病理などの広範な領域をカバーし、該当するコアカリキュラムの項目を網羅して多彩な内容に 対応するためのもので、クリニカル・クラークシップに向けた基礎知識が習得できるように構成さ れている。 2.教育目標 (1) 一般目標 男女生殖器の構造と機能を理解し、内外生殖臓器に関連する、器質的・機能的な問題を有する 患者の診断・治療に関する基礎知識を学ぶ。生殖器由来の腫瘍、生殖内分泌学の理解に基づく不 妊の診断と治療、妊娠・分娩・産褥に関連する生理・病理的変化、胎児・新生児の生理と病理な どについて理解する。 (2) 行動目標 到達できた項目には○、もう一息の項目には△、まだまだの項目には×をつけ、自己評価に利用 してください。 到 達 目 標 生殖腺の発生と性分化の過程を説明できる。 男性生殖器の発育の過程を説明できる。 女性生殖器の発育の過程を説明できる。 男性生殖器の形態と機能を説明できる。 女性生殖器の形態と機能を説明できる。 性周期発現と排卵の機序を説明できる。 卵巣における卵胞発育と排卵後の変化を説明できる。 子宮内膜・頸管の性周期によるホルモン依存的な形態学的変化を概説できる。 血中ホルモン(FSH, LH, エストロゲン)測定値を評価できる。 基礎体温について説明できる。 月経不順の病態と原因を説明できる。 不妊症とはなにかを説明できる。 不妊症の原因を概説できる。 ― 320 ― 1 自己評価 到 達 目 標 不妊症の検査を概説できる。 不妊治療法、生殖補助医療について概説できる。 性分化異常について説明できる。 思春期女性の生理と病理について概説できる。 更年期女性の生理、更年期障害について説明できる。 子宮下垂、脱について説明できる。 精巣の組織構造と精子形成の過程を説明できる。 陰茎の組織構造と勃起・射精の機序を説明できる。 精液検査の方法と正常値を説明できる。 男性不妊について概説できる。 勃起障害と射精障害を概説できる。 精巣機能障害を概説できる。 停留精巣を概説できる。 精巣癌を概説できる。 精巣腫瘍の病理組織学的分類と病理組織像の特徴を説明できる。 骨盤内臓器のMRI画像による正常解剖を説明できる。 婦人科腫瘍のMRI画像を説明できる。 子宮頸部および子宮内膜の細胞診、腹水細胞診の所見を概説できる。 子宮頸癌の診断、病理、治療を概説できる。 子宮体癌(子宮内膜癌)の診断、病理、治療を概説できる。 子宮筋腫、子宮肉腫の診断と治療を概説できる。 卵巣腫瘍(良性、悪性)の診断、病理、治療を概説できる。 卵管、外陰、腟の腫瘍について概説できる。 婦人科癌の放射線治療を概説できる。 婦人科癌終末期の緩和医療について概説できる。 子宮内膜症、子宮腺筋症の症候、診断、治療を概説できる。 性感染症について説明できる。 産婦人科疾患による急性腹症について概説できる。 絨毛性疾患の診断、分類、病理組織像を概説できる。 婦人科における開腹手術、内視鏡手術について説明できる。 ― 321 ― 2 自己評価 到 達 目 標 妊娠の診断法を説明できる。 妊娠にともなう母体の身体的変化を説明できる。 超音波検査、分娩監視装置の意義を説明できる。 正常妊娠の経過を説明できる。 流産、異所性妊娠、胞状奇胎などの異常妊娠について概説できる。 正常分娩の経過を説明できる。 早産、前置胎盤、常位胎盤早期剥離などの異常妊娠の取り扱いを説明できる。 妊娠合併症(内科、外科疾患)の診断と取り扱いについて説明できる。 妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病の診断と取り扱いを説明できる。 多胎妊娠の診断と取り扱いを説明できる。 羊水、臍帯、胎盤の正常と異常について概説できる。 会陰裂傷、頸管裂傷、子宮破裂などの産道損傷について説明できる。 吸引分娩、鉗子分娩、帝王切開術の適応と要約を説明できる。 産科出血、DICについて説明できる。 正常産褥経過を概説できる。 産褥期の異常について概説できる。 胎児・胎盤検査法の意義を説明できる。 胎内発育の程度を在胎期間と出生体重とを加味して評価できる。 胎児の循環・呼吸の生理的特徴と出生時の変化を説明できる。 新生児の生理的特徴、新生児の全身診察の手順を説明できる。 正常児・低出生体重児・病児の保育の基本を説明できる。 救急を要する新生児疾患(けいれんを含む)を概説できる。 新生児救命処置に必要な薬物治療を説明できる。 低出生体重児固有の疾患を概説できる。 新生児の呼吸困難、チアノーゼの原因と病態とを説明できる。 低酸素性脳症による新生児異常の病態、診断、治療、予後などを説明できる。 新生児頭血腫、産瘤を説明できる。 水頭症の種類、症候と診断を説明できる。 二分脊椎症、脳瘤を概説できる。 ― 322 ― 3 自己評価 3.教育担当者 ※内線・・・枚方(80)、滝井(81)、香里(82) 役割 教員氏名 職位 所属部署 電話番号 コース 責任者 岡田英孝 教授 産科学婦人 科学講座 80-56334 hokada@ hirakata.kmu.ac.jp (水)(木) 14:00-17:00 松田公志 教授 腎泌尿器外 科学講座 80-56231 matsudat@ hirakata.kmu.ac.jp (木)16:00-18:00 (金)17:00-19:00 北 正人 診療 教授 産科学婦人 科学講座 80-56336 kitamas@ hirakata.kmu.ac.jp (火)(木) 15:00-18:00 埜中正博 診療 教授 脳神経外科 学講座 80-56458 nonakam@ hirakata.kmu.ac.jp (木)15:00-17:00 播磨洋子 准教授 放射線科学 講座 81-42500 harima@ takii.kmu.ac.jp (火)(木) 15:00-17:00 木下秀文 准教授 腎泌尿器外 科学講座 80-56232 kinoshih@ hirakata.kmu.ac.jp (火)15:00-19:00 (金)17:00-19:00 安田勝彦 准教授 産科学婦人 科学講座 81-42601 yasuda@ takii.kmu.ac.jp (水)(木)17:00以降 黒川弘晶 講師 放射線科学 講座 80-56315 kurokawh@ hirakata.kmu.ac.jp (火)(水) 15:00-17:00 圦 貴司 講師 病理学 第二講座 80-2374 yurit@ hirakata.kmu.ac.jp (月)(火)(水) 16:00 以降 大橋 敦 講師 小児科学 講座 80-56102 ohashia@ hirakata.kmu.ac.jp (月)9:00-12:00 椹木 晋 講師 産科学婦人 科学講座 80-56332 sawaragi@ hirakata.kmu.ac.jp (火)16:00-18:00 (木)18:00-19:00 生田明子 講師 産科学婦人 科学講座 82-4034 ikutaa@ kouri.kmu.ac.jp (月)15:00-17:00 吉村智雄 講師 産科学婦人 科学講座 80-56352 yoshimto@ hirakata.kmu.ac.jp (木)18:00-19:00 溝上友美 講師 産科学婦人 科学講座 80-56339 mizokamt@ hirakata.kmu.ac.jp (木)18:00-19:00 笠松 敦 助教 産科学婦人 科学講座 80-56341 kasamata@ hirakata.kmu.ac.jp (木)18:00-19:00 吉田桃子 助教 産科学婦人 科学講座 80-56357 yoshidmo@ hirakata.kmu.ac.jp (木)18:00-19:00 講義 担当者 メールアドレス オフィスアワー 4.コース前の準備について 第2学年までに履修した男性性器、女性性器の形態・構造を復習すると共に、参考書に記載し てある教科書を含めて学習し、本コースに関連する各種の生理的現象および病的変化の概略を整 理しておくこと。 ― 323 ― 4 5.講義・試験 (1) 講義(授業内容・コアカリキュラム) 授業内容 (総論) 女性生殖器の構造と機能 (総論) 産婦人科の診察・検査・診断法 (各論) 月経の異常・性分化異常1 (各論) 月経の異常・性分化異常2 (各論) 女性不妊・避妊・生殖補助医療1 (各論) 女性不妊・避妊・生殖補助医療2 (各論) 思春期、更年期 1 (各論) 更年期2、子宮脱 (各論) 女性生殖器の組織・病理 (総論) 男性生殖器の構造と機能 (各論) 子宮の腫瘍1 (各論) 子宮の腫瘍2 (各論) 子宮内膜症・子宮腺筋症 (各論) 卵巣の腫瘍 (各論) 外陰、腟その他の腫瘍 (各論) 婦人科腫瘍の病理組織 (各論) 男性生殖器腫瘍の病理組織 (各論) 産婦人科の外科処置・手術1 (各論) 産婦人科の外科処置・手術2 (各論) 婦人科腫瘍の画像診断1 (各論) 婦人科腫瘍の画像診断2 (各論) 婦人科腫瘍の放射線治療 (各論) 産婦人科の急性腹症 (各論) 婦人科癌と緩和医療 (各論) 性感染症 (各論) 男性性器の異常 コアカリキュラム C1(3)7), D9(1)1), D9(1)6),D9(1)7),D9(2)②2), D9(2) ② *3),D9(2) ② *4),D9(2) ② *5), D9(3) ② 1), D10(1)1), E2(2)3), F1(34)2), F2(9)2) D9(1)7),[D9(1)8),D9(2)②1),D9(3)②F1, D9(3)②1), D9(4)②1), D9(4)②2), D12(4)①3), D12(4)①*6), D12(4) ①*7), D12(4)④*5), F1(34)1), F1(34)2) C1(3)8),D9(1)8),D9(2) ② 1),D9(2) ② 2), D9(4) ② 3) D12(1)4), D12(1)8),D12(2)*5) E5(4)1), E62 D9(1)6), D9(1)7) D9(1)2), D9(1)3),D9(1)4), ,D9(1)5) D9(2)② *4), D9(4)② 4), D9(4)② 6), E2(2)4), E2(4)5), E2(4)6), E2(5)1), E2(5)4) D9(4)②4), D9(4)②5) D9(4)②7), E2(4)5). E2(4)6), E2(5)1), E2(5)4) D9(4)②8), E2(4)5), E3(3)⑤4) D9(2)②*4),D9(2)②*5), E2(4)1), E2(4)4) D9(4)①4). E2(4)1),E2(4)4) D10(5)1), D10(5)2), D10(5)*3), D10(5)*4), D10(5)*5), E2(5)2), F2(3)*4) D9(2)②*6), E2(4)2), F2(7)2) E2(5)3), E4(3)②*4), F2(7)3) F1(24)1), F1(24)2), F1(24)3) E2(5)7), F2(13)1), F2(13)2), F2(13)*3), F2(13)*4) C3(1)12), D3(4)⑧*4),D9(2)②*3), E1(2)2), E1(2)*4), E1(4)③1), E1(4)④1), E1(4)⑤1) D9(2)①1),D9(4)①*5),D9(4)①*6) ― 324 ― 5 授業内容 コアカリキュラム (各論) 精巣癌(診断・治療) (各論) 男性不妊・勃起障害・射精障害1 (各論) 男性不妊・勃起障害・射精障害2 (各論) 正常妊娠・分娩・産褥1 (各論) 正常妊娠・分娩・産褥2 (各論) 異常妊娠1 (各論) 異常妊娠2 (各論) 異常分娩1 (各論) 異常分娩2 (各論) 異常分娩3、妊娠合併症、産褥の異常 (各論) 異常分娩 4、妊娠合併症、産褥の異常 (各論) 周産期画像診断 (各論) ハイリスク妊婦・胎児管理 (各論) 周産期病理(胎盤、絨毛性疾患) (各論) 産科出血とDIC (総論) 新生児学総論 (各論) 新生児仮死、新生児の異常 (各論) 先天性と周産期脳障害1 (各論) 先天性と周産期脳障害2 (総論) 産婦人科領域の医学英語 D9(2) ② *5), D9(4) ① 4),E2(4)4), E2(4)5),E2(4)6), E2(5)1), E2(5)4) D9(1)4), D9(1)5), D9(2) ① 1),D9(3) ① 1), D9(3) ① 2), D9(4)①1) D10(1)1), D10(1)2), D10(1)3),D10(3)1), D10(3)2), D10(3)3), D10(3)4), D10(3)5), D10(3)*6), E5(1)1), E5(1)2), E5(1)*10) D10(1)*4), D10(4)1), E5(1)5) D10(4)2), D10(4)3), D10(4)*4), D10(4)*5), E5(1)5), E5(1)6), E5(1)*10) D10(1)3), D10(1)*4), E5(1)2), E5(1)5), F2(9)2) D9(4)②*9) D10(4)*4), F1(1)1), F1(1)2), F1(1)3) D6(5)⑧3), D12(4)⑨*1), D12(4)⑨*2), D12(4)⑨*3), D12(4) ⑨ *4), E1(4) ② *8), E5(1)3), E5(1)4), E5(1)6), E5(1)7), E5(1)8), E5(1)9), E5(1)*10), E5(1)*11), E5(1)*12) D2(4)⑨1), D2(4)⑨2), D2(4)⑨*3), D2(4)⑨*4) (2) 試験 試験名 日付 本試験 1/16(土) 9:30~10:30 試験・実習室 本コース全般 マルチチョイス 追・再試験 2/16(火) 14:30~15:30 第3講義室 本コース全般 マルチチョイス 時 間 場 ― 325 ― 6 所 範 囲 形 式 6.週間時間割 周産期・生殖器コース第1週(平成27年11月30日~12月4日) 11/30(月) 1時間目 9:00~ 10:10 2時間目 10:25~ 11:35 12/1(火) 12/2(水) 男性不妊・勃起 女性生殖器の 障害・射精障害 構造と機能 1 (産婦・岡田) (腎泌・松田) 産婦人科の 男性不妊・勃起 診察・検査・ 障害・射精障害 2 診断法 (腎泌・松田) (産婦・岡田) 12/3(木) 12/4(金) 月経の異常・ 周産期 正常妊娠・ 性分化異常1 画像診断 分娩・産褥1 (産婦・岡田) (産婦・笠松) (産婦・安田) ハイリスク妊 月経の異常・ 正常妊娠・ 分娩・産褥2 婦・胎児管理 性分化異常2 (産婦・岡田) (産婦・笠松) (産婦・安田) 12:50~ 3時間目 14:00 周産期病理 女性生殖器の 男性生殖器の 異常妊娠1 [胎盤、絨毛性疾 男性性器の異常 構造と機能 組織・病理 患] (産婦・安田) (腎泌・木下) (2病理・圦) (2病理・圦) (2病理・圦) 14:15~ 4時間目 15:25 先天性と周産 女性不妊・避妊・ 異常妊娠2 期脳障害1 生殖補助医療1 (産婦・安田) (脳外・埜中) (産婦・岡田) 異常分娩1 (産婦・椹木) 精巣癌 [診断・治療] (腎泌・木下) 15:40~ 5時間目 16:50 先天性と周産期 女性不妊・避妊・ 生殖補助医療2 脳障害2 (脳外・埜中) (産婦・岡田) 異常分娩2 (産婦・椹木) 自習 自習 周産期・生殖器コース第2週(平成27年12月7日~12月11日) 12/7(月) 12/8(火) 12/9(水) 12/10(木) 12/11(金) 産婦人科の 急性腹症 (産婦・北) 卵巣の腫瘍 (産婦・北) 1時間目 9:00~ 10:10 産婦人科領域の 医学英語 (産婦・岡田) 思春期、 更年期1 (産婦・吉村) 産婦人科の外科 処置・手術1 (産婦・生田) 2時間目 外陰、腟 性感染症 10:25~ 産科出血と DIC その他の腫瘍 (産婦・吉田) 11:35 (産婦・吉田) (産婦・北) 更年期2、 子宮脱 (産婦・吉村) 産婦人科の外科 処置・手術2 (産婦・生田) 子宮内膜症・ 子宮腺筋症 (産婦・北) 婦人科腫瘍の 画像診断1 (放射・黒川) 12:50~ 3時間目 14:00 子宮の腫瘍 1 (産婦・溝上) 14:15~ 4時間目 15:25 子宮の腫瘍2 (産婦・溝上) 5時間目 15:40~ 16:50 自習 婦人科腫瘍の 放射線治療 (放射・播磨) 異常分娩3、 妊娠合併症、 産褥の異常 (産婦・椹木) 異常分娩4、 妊娠合併症、 産褥の異常 (産婦・椹木) 新生児学総論 (小児・大橋) 婦人科腫瘍の 婦人科腫瘍の 新生児の 画像診断2 病理組織 仮死・異常 (小児・大橋) (2病理・圦) (放射・黒川) 7.評価方法 出席率、試験で判定する。 ― 326 ― 7 自習 男性生殖器腫瘍 の病理組織 (2病理・圦) 婦人科癌と 緩和医療 (産婦・溝上) 8.参考書等 産科学婦人科学講座 標準産科婦人科学(医学書院) New 婦人科学(南江堂) ラングマン人体発生学(メディカル・サイエンス・インターナショナル) Williams Obstetrics (McGraw-Hill Medical Publishing Division) Manual of clinical problems in obstetrics and gynecology (Lippincott Williams & Wilkins) 腎泌尿器外科学講座 New 泌尿器科学(南江堂) 標準泌尿器科学(医学書院) 小 児 科 学 講 座 小児科学 (金芳堂) 必修小児科学 (南江堂) Nelson Textbook of Pediatrics (Behrman and Kliegman) 脳神経外科学講座 ベッドサイドの神経の診かた 標準脳神経外科学 脳神経外科 病理学第二講座 放射線科学講座 (南山堂) (医学書院) (金芳堂) 新病理学総論 (南山堂) 現代の病理学各論 (金原書店) 図説マクロ病理学 (医学書院) 標準放射線医学 (医学書院) マイヤース腹部放射線診断学 重要項目放射線医学 (南江堂) (金芳堂) がん・放射線療法 2010 (篠原出版新社) 婦人科 MRI アトラス (秀潤社) 子宮頸癌治療ガイドライン 2011 年版日本婦人科腫瘍学会編(金原出版) 9.そのほかに学生諸君に伝えたいこと 周産期・生殖器コースでは、男女生殖器の解剖と生理を理解した上で、関連する各種疾患・腫瘍 (良性、悪性)の診断と治療、妊娠の診断と生理・病理、分娩の生理・病理、胎児および新生児の 生理・病理などを学ぶが、さらに生殖内分泌学の基礎を理解し、不妊症の診断と治療、先進生殖補 助医療(ART)の概略を把握することなども重要である。 本コース期間中に学習する知識は、共用試験や医師国家試験においても量的に非常に大きな比重 を占めている。生殖(リプロダクション)という生体の根源的現象から生命の誕生(出産)にいた る一連の過程にかかわる生殖器の生理・病理についてしっかり学んでほしい。 ― 327 ― 8
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