阪神友愛食品㈱ 能力開発センター 新家 潤子様 より C・キッズ・ネットワークとのご縁に感謝して 阪神友愛食品㈱は 1986 年 西宮市鳴尾浜に設立され、まもなく30周年を迎えます。阪神タイガース2 軍の鳴尾浜球場が近くにあります。会社からは六甲山系が一望でき、海に囲まれた人工島でありながら、四 季が感じられます。 当社は、多数の障がいある社員が、主に筍など野菜の水煮パックを生産する工場と、知的障がい者の職業 訓練を行う能力開発センターの運営を行っています。工場での生産品は、主に生協コープこうべの店舗や宅 配事業で供給され、阪神間の学校給食や病院でもお使いいただいてます。小さな規模の会社ですが、障がい 者の「自立と共助、そして社会貢献」の実現をめざし、日々努力しています。 職業訓練施設の能力開発センターでは、1 年という限られた期間で、社会に適応する「生活する力」と企 業就職する上での基本的な技能・態度や集中力・耐久力など「働く力」を伸ばします。訓練生は就職という 大きな夢に向かって、日々訓練に励んでいます。訓練生は、就職すると社会人として生活していかなければ なりません。仕事でも大切な掃除や対人マナーは毎日、大切な食に関する調理実習は年間をとおして訓練し ます。加えて生活する上で重要な、契約や金銭管理については、C・キッズ・ネットワークの先生に講師をお 願いしています。地域での新たな経験が増える夏休み前の 7 月と、就職して社会に巣立っていく修了前の 2 月に、専門的なお話をしていただいています。夏休み前には「様々な契約と、インターネットトラブル」、 修了前には「夢を形にする金銭管理」がテーマです。2コマ漫画クイズや双六でたくさんの事例の模擬経験 や、訓練生が演じるロールプレイなど、若い訓練生が飽きることのないスピードで無理なく、要点をしっか り押さえて説明してくださいます。 訓練生の感想は 「ふつうにやっていた事が契約になっているんだなぁ」 「口約束も契約で、義務と権利が伴うのでびっくりしました」 「双六をやりながらだと、すごく解りやすかったです」 「私は断ることが苦手で、ついつい流されたりするので、これからは断る練習をします」 「教えていただいた事をしっかり覚えて社会に出たいと思います」 など、教えていただいた内容は、実生活で役立ちそう、使いたいというものです。 社会経験が少なく、1人で判断したり行動することが苦手な訓練生ですが、身近な生活での留意点を具体 的に学ぶことで、不安が減っていきます。自分を守り、信頼できる支援者がいる事で、訓練生は社会人とし て自立が可能になります。 C・キッズ・ネットワークにおかれましては、様々な年代、ライフステージの方を対象に、今後も消費者教 育講座を充実し、地域の消費者力の向上を実現されることを願っています。特に、生きづらさを抱える障がい 者に対して、これからも講座の機会を提供していただけることをお願いいたします。 阪神友愛食品㈱ 能力開発センター 新家 潤子 阪神友愛食品㈱は、兵庫県・阪神 7 市1町・生活協同組合コープこうべが出資する、コープこうべの特例子会社 です。特例子会社とは、障がい者が働きやすい環境を整え、それぞれの障がいに配慮した運営がされている会社 で、企業に義務付けられている障がい者雇用について、親会社の雇用率算定に際し、一事業所とみなされる子会 社のことです。
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