FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド

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FileMaker 関数・スクリプト
ビギナーズガイド
FileMaker 14 プラットフォームに対応した
関数とスクリプトを学習
『FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド』は、FileMaker に関するスキルレベルが初級から中級の方を主な対象とした書籍で、
関数編とスクリプト編の 2 部で構成されています。FileMaker Pro のオンラインヘルプをベースに、日本のビジネス現場を熟知したプロ
フェッショナルの FileMaker デベロッパーが内容を加筆・修正しており、読者はわかりやすい解説を読みながら、実際の関数やスクリプト
ステップの使い方を学ぶことができます。
コンテンツ
テキスト関数
数字関数
日付関数
時刻関数
タイムスタンプ関数
オブジェクト関数
統計関数
集計関数
論理関数
$$ 変数 2 = 値 2
];
計算
)
目的
繰り返し関数
メモ Let 関数は、左から右に変数を設定します。以前定義した変数(たとえば、[ 変数を設定 ] スクリプ
トステップで定義した変数)を使用して新しい変数値を定義したり、Let 関数を別の Let 関数の中にネ
ストすることができます。以前定義された変数をネストされた Let 関数の内部で使用する場合、その変
数の有効範囲はネストされた関数の内部に限られます(完全に固有の変数を定義した場合と同様です)
。
次の「都市」の例を参照してください。
計算式の実行中またはスクリプトが終了するまで、またはファイルが開かれるまで指定した式の結果に
変数を設定します。
構文
定義した後、ローカルおよびグローバル変数は、その有効範囲の計算式で参照できます。グローバル変
数の有効範囲は、現在のファイルに制限されています。ローカル変数の有効範囲は現在のスクリプトで
す。計算式で定義されるローカル変数の有効範囲はファイルですが、スクリプトが実行されていない場
合にのみ利用できます。ローカルおよびグローバル変数
(または異なるスクリプトの2つのローカル変数)
には同じ名前を付けられますが、異なる変数として扱われ、別々の値を保存します。
Let ({[} 変数 1 = 式 1 {; 変数 2 = 式 2...]}; 計算 )
財務関数
論理関数
書式設定関数
関数リファレンス
for FileMaker 14
引数
変数 - 任意の変数名、ローカル変数名、グローバル変数名(変数の名前付け規則については、フィール
ド名の指定を参照してください)
論理関数
関数リファレンス
FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド
Let
例1
式 = 任意の計算式、フィールド、または定数
三角関数
計算 = 任意の計算式、フィールド、または定数
Let ( x = 5 ; x * x ) は、「25」を返します。
中カッコ { } 内の引数はオプションです。
例2
戻り値のデータタイプ
論理関数
Let ( [
一辺 = 5 ;
テキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプ、オブジェクト
正方形 = 一辺 * 一辺 ;
起点
取得関数
立方体 = 正方形 * 一辺
FileMaker Pro 7.0
];
説明
)
立方体
は、
「125」を返します。
角カッコ([ ])で囲んでセミコロンで区切ったリスト構文を使用すると、複数の変数を使用することが
できます。
例3
例:
Let ( [ 変数 1 = 100 ; 変数 2 = 200 ] ; 変数 1 + 変数 1 )
デザイン関数
Let (
City = " パリ " ;
Let (
City = " サンフランシスコ " ;
City & "-"
)
& City
) は、「サンフランシスコ - パリ」を返します。
変数の数が多くなる場合は、次の例のように改行を入れると見やすくなります。また、Let 関数内の変数
なのかフィールド名なのかを区別するための記号を変数名の先頭に付けるとわかりやすくなります。例
では「%」記号を使用しています。
例:
Let ( [
モバイル関数
% 変数 1 = 100 ;
% 変数 2 = 200
];
例4
% 変数 1 + % 変数 1
外部関数
)
次の例は、ローカル変数を現在のアカウントのアクセス権セットに設定し、変数の内容を返します。こ
の計算がスクリプトで使用されると、ローカル変数はスクリプトの実行中に使用できます。
[ 変数を設定 ] スクリプトステップで定義する変数を、Let 関数で定義することもできます。
$ 記号はローカル変数を参照し、$$ 記号はグローバル変数を参照します。繰り返し数(任意)は、変数
名の直後の角カッコ [ ] に表示します。
Let ( $ アクセス権セット = Get ( アカウントアクセス権セット名 ) ; $ アクセス権セット ) は、[ 完
全アクセス ] アクセス権セットを持つアカウントによって評価された場合、[Full Access] を返し
ます。
例:
次の例は、ローカル変数カウンタを、繰り返し回数 50 、値 120 で設定します。
Let ( [
Let ( $ カウンタ [50]=120;$ カウンタ [50]*2) は「240」を返します。
$ 変数 [ 繰り返し ] = 値 ;
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スクリプトステップリファレンス
制御に関連するスクリプトステップ
切り替え / 移動に関連するスクリプトステップ
目的
関連テーブル内の現在の関連レコードに移動します。
参照
関連テーブルと関連ファイルの操作
切り替え / 移動
作業を自動化するためのスクリプトの作成
構文
関連レコードへ移動 [ テーブル : 「< テーブル名 >」; 使用するレイアウト「< レイアウト名 >」; 新
規ウインドウ ]
オプション
ト順序を定義していない場合は、対象レコードは未ソートになります。
シップを指定します。テーブルが一覧に含まれていない場合や、リレーションシップを追加または変
更する必要がある場合は、[ データベースの管理 ...] を使用して [「
(ファイル名)
」のデータベースの
管理 ] ダイアログボックスを表示し、リレーションシップの作成や編集を行うことができます。
• [ レコードの表示に使用するレイアウト :] は、関連レコードの表示に使用される現在のファイル内の
レイアウトを指定します。
ウインドウに関連するスクリプトステップ
• [ 外部テーブルのレイアウトを使用 ] では、指定した外部テーブルを含むファイルを開き、関連レコー
ドを表示するファイルからレイアウトを選択できます。このオプションは、選択したソースのリレー
ションシップが別のファイル内のテーブルを参照する場合にのみ使用できます。
• [ 新規ウインドウに表示 ] は、新規ウインドウ内の関連レコードを表示し、新規ウインドウの設定値
を指定できるようにします。詳細については、新規ウインドウスクリプトステップを参照してくださ
い。
ファイルに関連するスクリプトステップ
ヒント 関連レコードをもつ新規ウインドウを自動的に前面に表示するには、ウインドウを選択スクリプ
トステップを追加します。
• [ 関連レコードのみを表示 ] では、関連テーブル内の新規対象レコードを、現在のレコードに一致す
るか、または対象レコード全体と一致するかのどちらかのオプションで作成できます。対象レコード
の最初のレコードが現在のレコードになります。このオプションを選択しないと、[ 関連レコードへ
移動 ] により、テーブルの未ソート順序内にある最初のレコードが現在のレコードになります。
アカウントに関連するスクリプトステップ
• [ 現在のレコードのみを照合 ] では、現在のレコードに一致するレコードのセットを含む関連テーブ
ル内に新規対象レコードを作成できます。たとえば、現在表示している顧客テーブル内の顧客レコー
ドに一致する関連請求書テーブルに3つのレコードがあって、3つの請求書すべてを見たい場合は、
[ 現在のレコードのみを照合 ] を使用して3つの請求書を表示します。
スペルチェックに関連するスクリプトステップ
互換性
スクリプトステップを実行する場所
サポート FileMaker Pro
はい FileMaker Server スクリプトスケジュール
はい FileMaker Go
はい カスタム Web 公開
はい FileMaker WebDirect
はい Runtime ソリューション
はい
起点
FileMaker Pro 6.0 以前のバージョン
説明
メニュー項目を開くためのスクリプトステップ
付録 FileMaker Pro エラーコード
• [ 現在の対象レコード内のすべてのレコードを照合 ] では、現在の対象レコード内のすべてのレコー
ドに一致する関連テーブル内に新規対象レコードが作成されます。たとえば、10 人の顧客の対象レ
コードがあって、10 人の顧客の誰かに一致する請求書テーブルに 40 の請求書がある場合は、[ 現在
の対象レコード内のすべてのレコードを照合 ] を使用して 40 の一致する請求書を表示します。ソー
• [ 関連レコードの取得元 :] は、現在のデータベース内のテーブルの一覧からソースのリレーション
対象レコードに関連するスクリプトステップ
その他のスクリプトステップ
切り替え / 移動
レコードに関連するスクリプトステップ
for FileMaker 14
関連レコードへ移動
編集に関連するスクリプトステップ
フィールドに関連するスクリプトステップ
FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド
スクリプトステップリファレンス
切り替え / 移動に関連するスクリプトステップ
たとえば、
「顧客」テーブルに関連付けられた「請求書」テーブルがあり、現在、ある特定の請求書が表
示されているとします。
「請求書」テーブルには [ 関連レコードへ移動 [ 顧客 ]] というスクリプトステッ
プが設定されたボタンがあります。このボタンをクリックすると、現在表示されている請求書がどの顧
客レコードに関連付けられているかが判別され、
「顧客」テーブル内の該当レコードに即座に移動します。
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■ 執筆 株式会社未来Switch ■ 監修 株式会社スプラッシュ
購入方法
『FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド』は、冊子版と電子書籍版(PDF 形式、ePub 形式)をご用意しています。
希望小売価格(税別)
:冊子版 1,800 円(ISBN:978-4-9906546-4-1)
、電子書籍版 900 円
1. FileMaker Store
冊子版および電子書籍版(PDF 形式)を、24 時間いつでも、ファイルメーカーのオンラインストアである FileMaker Store からお求
めいただけます。 お求めはこちらから:www.filemaker.com/jp/store/fbg
2. iBooks Store
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お求めはこちらから:www.filemaker.com/jp/store/fbg_ibooks
3. FileMaker 製品取扱店
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お問い合わせ窓口
ファイルメーカー株式会社 ビギナーズガイド担当 Eメール: [email protected]
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