世界の患者さんの期待に 応えられる企業をめざして

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世界の患者さんの期待に
応えられる企業をめざして
参天製薬は、
「天機に参与する」という基本理念のもと、
世界の患者さんのQOL(Quality of Life:生活の質)向上に貢献することが社会的使命であると考えています。
経営と一体となったCSR(社会的責任)活動を積極的に進め、参天製薬グループの総力を結集して、
持続的に成長する「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」をめざします。
眼科領域のスペシャリティ・カンパニーとして
着実に前進する
世界の患者さんの期待に応え続けるためには、専門性を
持った多様な人材が、参天製薬グループの一員として共通の
価値観のもと連携・協働することが不可欠です。
2014年度、参天製薬は、2020年までの長期的な経営ビ
そのために、基本理念に基づいた期待する人材像の定義
ジョンである「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパ
と、それに連動した新人事制度を構築し、グループ全体への
ニー」の実現に向け、事業展開と製品創製において着実に前
展開を進めています。
進することができました。
米国メルク社からの眼科製品の譲受により、製品ライン
基本理念の浸透を通じて、
「One Santen, One Team」
として、参天製薬グループの総力を結集してまいります。
アップの充実とともに、欧州・アジアを中心に新たな国と地
域における事業基盤が強化され、
プレゼンスが向上しました。
欧州初の成人患者において人工涙液などで効果が不十
経営と一体となったCSR(社会的責任)に
積極的に取り組む
分なドライアイに伴う重度の角膜炎を適応症とする治療薬
「アイケルビス」
(一般名:シクロスポリン)のドイツでの発売
高い倫理観を持って、経営すなわち事業活動とCSR活動を
を開始し、順次各国に展開してまいります。また、DE-109
一体として推進することが、企業が社会的責任を果たし、持
(一般名:シロリムス)は、非感染性後眼部ぶどう膜炎を対象
続的に成長するための前提であると考えています。
として欧州医薬品庁に販売承認を申請し、受理されました。
「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」の実現
米国・アジアでも国際共同治験を実施しており、世界の患者
に向けた事業のグローバル展開を進める中で、経営の健全
さんが待ち望んでおられる希少疾病用医薬品の発売をめざ
性と透明性を確保するため、コーポレートガバナンス機能の
しています。さらに、アジア太平洋地域最大の眼科研究機関
さらなる充実と強化を図り、世界的な環境問題や人権侵害の
であるシンガポール眼科研究所と戦略的共同研究を立ち上
防止、国や地域で異なる法規制に対するコンプライアンスを
げました。このような取り組みにより、患者さんの未充足
着実に推進してまいります。
ニーズを的確に捉えた新薬の創出に努めます。
眼科領域における製品とサービスの提供だけでなく、医療
分野や福祉分野に対する貢献も私たちの社会的責任です。
「One Santen, One Team」として
参天製薬グループの総力を結集する
医療分野では、医学・薬学研究や角膜移植の普及に対する
貢献、さらに事業展開している国のみならず発展途上国に
おける眼科医育成や失明予防に取り組む財団やNGOなどに
長期的な経営ビジョンの実現のためには、
「創造と革新」
を担う人材の育成と組織の強化が重要だと考えています。
眼科領域に特化したスペシャリティ・カンパニーとして培っ
対する助成も行っています。また、福祉分野では、盲導犬育
成事業や視覚障がい者支援団体の活動などに対する支援を
引き続き行ってまいります。
てきた強みを活かし、社員一人ひとりが自らの専門性を高
これからも、基本理念のもと、患者さんと患者さんを愛す
め、関連したあらゆる情報・技術に精通し、患者さんのQOL
る人たちを中心として、社会への寄与を果たしてまいります。
向上につながる製品とサービスの創造と革新に向けて行動
今後も一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
していかなければなりません。また、欧州・アジアにおいて
新たに40以上の国と地域に事業展開したことにより、人材
の多様化が急速に進みました。
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参天製薬 CSRレポート2015
2015年9月
代表取締役社長兼CEO
参天製薬 CSRレポート2015
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