物流 H27.3.10時点 浜田港・三隅港の振興に期待 地域の課題 ■国際物流拠点への対応の遅れ 浜田港に入港する貨物船が大型化してきており、チッ プヤードの新設や、倉庫増設、原木ヤード・コンテナヤー ドの拡大、併せて岸壁の水深や湾内の浚渫の改善が急 務です。 さらに多目的クレーンも時代遅れとなっており、新規代 替も必要となっています。 ▲ 浜田港コンテナターミナル ■高い物流コスト 浜田港運株式会社社長 山本洋治さん 74年に日本通運株式会社に入社し、浜田支店長、広島支店 部長などを歴任。2011年6月に島根統括松江支店長に就任し 、島根県トラック協会会長、全日本トラック協会理事、県 道路利用者会議会長などを務め、13年5月より現職。 国際コンテナは無条件で道路を走れないといけません が、実際には周辺工業団地へも先導車・後導車を付け ないと走れません。他港に比べハンデがあり、物流コスト が非常にかさみ、企業誘致にデメリットとなっています。 東の方については低いトンネルのため、ハイキューブの 海上コンテナは通れません。浜田道を通って千代田ま で出て、三次から松江道に入って松江まで行かないと 許可が出ない状況です。そのためには例えば20t車を 10t車2台に分けるなど、量を分散して積載し、トラック 台数を増やして輸送するしかありません。 ▲ 浜田港の原木ヤード 山陰道に期待すること 長浜地区 福井地区 ■物流の効率化 浜田・三隅道路の開通に加え、将来的に臨港道路が建設されることにより、福井埠頭、長浜埠頭が 一体化されます。さらに平成29年度完成予定の福井4号線により山陰道直結となり、物流の効率化 が図られます。 今後山陰道の整備が進むことで、国際標準コンテナが通行できない国道9号の狭小トンネルを回 避できます。距離と輸送台数を減らし、さらに時間短縮によるコスト軽減を期待しています。 浜田港はワンストップをコストカットのメリットとしており、山陰道整備と合わせ競争力の確保につなが ることを期待しています。 ▲ 浜田港 三隅発電所 ■三隅港の開港 浜田・三隅道路開通により浜田港の両地区(福井地区・長浜地区)が高規格道路によって繋がりま す。浜田の港が福井埠頭、長浜埠頭、三隅埠頭となることで、未だ不開港である三隅港の開港へ向 かうことを期待しています。三隅港が開港することで、外国貿易船が入港の際に支払う税金(とん税) が地元に入ります。また既存施設の有効活用にもつながり、手狭である浜田港を補完することもできま す。 ▲ 三隅港 ■安定した物流確保 安定した物流の確保は様々な分野で重要です。例えば銀行における現金、手形、小切手は血液 であり、時間通りに輸送できない場合は倒産の可能性もあります。救急医療における血液輸送も同様、 道路はまさにライフラインであり、山陰道整備による安定した物流の確保に期待しています。 ■周辺道路の安全性向上 国道9号の交通渋滞があるため、浜田商業高校、長浜小学校の通学路に流れ込んでいた通勤車 両が減少し、地域住民の生活道路として安全性が向上すると思われます。 三隅・益田道路 浜田・三隅道路 西村IC~石見三隅IC 三隅港 原井IC~西村IC 平成27年3月14日開通 浜田港 ▲ 狭い通学路に流入する車両
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