校長 安部 英志 前期前半が、無事終了しました。行事を振り返ってみると

学校だより
平成27年 7月24日
第 5 号
学校教育目標
◎考える子 (知)◎強い子(情)
◎やさしい子 (意)◎元気な子(体)
校長 安部 英志
前期前半が、無事終了しました。行事を振り返ってみると遠足はとても寒い1日となりまし
たが、運動会・修学旅行・持久走記録会は、天気に恵まれました。1年生は、全ての学校行事
が初めてなので緊張の連続だったと思います。保護者の皆様方の温かい励ましと担任のがんば
りで1年生は、順調に学校生活を送っています。入学時よりもとても逞しくなってきています。
6年生は、全ての学校行事に「最後の○○」という言葉がついてしまいます。「最後の○○
だから、頑張りましょう」とか「最高学年だから○○」というプレッシャーが絶えずついて回
ります。この「最後の○○、高学年として○○」をむしろ楽しみに変えて、残りの学校生活を
充実したものにして欲しいと思います。他の学年もがんばっていました。学年便りを読んだり、
教室での学習や過ごしている様子を通して、4月に立てた目当てに向かって一人ひとりがコツ
コツ努力している姿を見ることができました。
児童玄関で交わす「おはようございます」の挨拶にも変化が出てきました。自分から進んで
笑顔で挨拶する松恵っ子が増えてきました。
「玄関は、学校の顔です。きれいに使いましょう。
靴箱には、靴をそろえて入れましょう」と松恵っ子に語っていますが、なかなか意識するのが
難しいようです。毎日、6年生の男子数人が、靴をそろえてくれています。夏休み明けからは、
自分からしっかりできるでしょうか?家庭でも「靴をそろえることの意味や大切さ」を教えて
頂きたいと思います。外から帰った時は、
「靴をそろえる習慣」を身につけさせたいものです。
12日(日)「脳トレ」の監修でおなじみの川島教授の講演会に参加してきまし
た。演題は「生活習慣と子どもの心身の発達~脳科学から見るネット社会の影
響」です。この紙面では、詳しくお伝えすることはできませんので気になる方は、
「パインのめぐみ」にも掲載するので見ていただければと思います。
大事なこと1:「早く寝る・午後9時から10時までが睡眠のゴールデンタイム」
人間のメカニズムによると睡眠している状態で、午後9時から10時までが成長ホルモン
がたくさん分泌されているし疲れを癒やす時間帯なのだそうです。この時間帯にしか分泌され
ていないそうです。夜遅くまで勉強しても効果はない。進学校と言われている生徒を調査した
ところ、生徒の80%までもが午後11時には、就寝している。人間は寝ている間に5~6回
のレム催眠が訪れます。この時、脳は昼間学習した内容を繰り返し記憶に留めるそうです。P
Cに例えると睡眠中に5~6回バックアップを繰り返すという事になるのでしょうか。
大事なこと2:「朝ご飯を食べる。ごはんやパンだけではなく、おかずも合わせて食べること」
「早寝・早起き・朝ご飯」この「朝ご飯」は、おかずも合わせて食べることが大切。おかず
を食べることによって脳を上手に働かせる事ができる。そんな事を言っても「朝は忙しくてお
かずを用意するのは、ちょっと無理」。でも、晩ご飯のおかずを多めに作っておき、翌朝レン
ジで温める方法もあります。
学習することによって、脳はネットワークを強化しながら脳自身を形成していきます。記憶
するのに重要なシナプスを増やすためには、栄養が不可欠です。朝食時のパンやご飯におかず
も合わせて食べる事がとても大切なんです。パンだけという朝食になっていませんか?
大事なこと3:「TVやネット社会(ゲーム・スマホ・ライン)は、脳の毒である」
川島教授は、ずばりこのように言っています。長年の研究データをもとに説明していました。
TVやゲーム・スマホを見ている時の脳の状態は、「寝ている状態」である。学校から帰って
きて宿題をする前に「ゲーム」をするのは最悪である。「ゲーム」をした後脳が覚醒するのに
時間がかかる。「ゲーム」をした後に宿題をしても、脳はまだ寝ている状態なので働かないの
である。寝る時はスマホの電源をオフにする。オフにしないと着信音が気になったり、ライン
やメールの返信が気になり熟睡できない。眠りが浅くなってしまい、睡眠の質が低下するので
ある。 夏休みこそ、規則正しい生活を取り戻すチャンスではないでしょうか?