サーバーリプレースにおける ESET Remote Administrator の移行手順 ― ESET Remote Administrator のバージョンアップを伴う場合 ― 最終更新日:2015 年 8 月 17 日 キヤノン IT ソリューションズ株式会社 ~1~ 目次 I. はじめに 3 II. サーバーリプレースに関する注意事項 4 III. サーバーリプレースにおける ESET Remote Administrator の移行の流れ 5 IV. ESET Remote Administrator の移行手順 6 ~2~ I. はじめに 本資料は、サーバーリプレースに伴い、現在の ESET Remote Administrator の設定 や 収 集 し た ク ラ イ ア ン ト 情 報 を 保 持 し た ま ま 、 新 サ ー バ ー に ESET Remote Administrator を移行する際の注意事項や手順をご案内しております。 ※ 本手順は、サーバーリプレースと同時に、ESET Remote Administrator を最新バ ージョンに変更する場合の手順です。 現在ご利用中のバージョンを継続利用するお客さまは、下記資料をご参照くださ い。 サーバーリプレースにおける ESET Remote Administrator の移行手順 ― 現在ご利用中のバージョンを継続利用する場合 ― http://canon-its.jp/supp/eset/doc/replace_era.pdf なお、設定やクライアント情報を引き継ぐ必要がない場合は、新サーバーに ESET Remote Administrator をインストールしたのち、ライセンスキーファイルとユーザー 名、パスワードの設定、その他必要な設定を手動でおこなっていただくだけで、引き 続き ESET Remote Administrator をご利用いただけます。 【 略称について 】 本資料では、プログラム名を以下の略称で表記します。 プログラム名 略称 ESET Remote Administrator ERA ESET Remote Administrator Server ERAS ESET Remote Administrator Console ERAC ESET Remote Administrator Maintenance Tool ERA Maintenance Tool ESET コンフィグレーションエディタ コンフィグレーションエディタ ~3~ II. サーバーリプレースに関する注意事項 サーバーリプレースに伴い、サーバーの IP アドレスやコンピューター名が変更になる 場合、以下のクライアントプログラムの設定に変更が必要になる可能性があります。 リモート管理設定(ERA によるクライアント管理をおこなっている場合のみ) アップデート設定(ERA をミラーサーバーとして使用している場合のみ) ERA によるクライアント管理をおこなっている場合、タスク配布機能でクライアント の設定を一括変更することが可能です。ただし、旧サーバーの廃棄後は各クライアン トを個別に設定変更する必要がありますので、該当されるお客さまはご注意ください。 [ 参考 ] [Q&A]複数のクライアントに新しい設定を適用させるには? ●ケース 3:増設もしくは新しく移行した ERAS への接続が可能になるよう、 リモート管理の設定を変更させる http://eset-support.canon-its.jp/faq/show/96?site_domain=business [Q&A] タスク機能を利用してクライアントに設定ファイル (.xml ファイル) を配布する http://eset-support.canon-its.jp/faq/show/139?site_domain=business ~4~ III.サーバーリプレースにおける ESET Remote Administrator の移行の流れ ERA の移行の流れは以下のとおりです。 なお、ご利用の環境により実施が必要ない項目もございますので、ご注意ください。 ERA の移行の流れ (1) 旧サーバーのデータをバックアップ 手順記載ページ P.6 (2) 旧サーバーの ERA を V5.1 にバージョンアップ P.18 (3) 旧サーバーから移行用データを取得 P.28 (4) 新サーバーに ERA V5.1 をインストール P.31 (5) 新サーバーに移行用データを復元 P.32 (6) 新サーバーでサーバー移行後の設定と動作を確認 P.40 (7) 旧サーバーの ERA をアンインストール (旧サーバーを破棄しない場合のみ実施) ~5~ P.42 IV. ESET Remote Administrator の移行手順 (1) 旧サーバーのデータをバックアップ バージョンの異なる ERA に現在の設定やクライアント情報などを移行することは できません。サーバーリプレースと同時にバージョンの変更をする場合、旧サー バーの ERA もバージョンアップする必要があります。 万が一、バージョンアップに失敗した場合に備えて、事前にバックアップを取得 します。 ※ 保持しているログのサイズによっては、バックアップに時間が掛かる場合が あります。作業の開始前にあらかじめ不要なログを削除していただくととも に、バックアップメディアの容量には十分ご注意ください。 <バックアップの流れ> STEP 1-1. ERAS サービスの停止 STEP 1-2. ERA フォルダーのバックアップ STEP 1-3. ERA Maintenance Tool の起動(*1) STEP 1-4. ERA Maintenance Tool によるデータベースファイルのバック アップ(*1) STEP 1-5. Microsoft SQL Server Management Studio Express を使用した データベースファイルのバックアップ(*2) (*1)…ERAV4.0 以降のデータベースに SQL サーバーを使用している場合 のみ実施 (*2)…ERAV3.0 以前のデータベースに SQL サーバーを使用している場合 のみ実施 ※ ERA のデータベースに Access を使用している場合は、STEP 1-2.で データベースファイルのバックアップも同時に取得されています。 ~6~ STEP 1-1. ERAS サービスの停止 1. Windows のスタートメニューから「管理ツール」-「サービス」を開きます。 ※ Windows Server 2012 をご利用の場合は、 「スタート」画面、または、 「ア プリ」画面( 「スタート」画面を右クリック - 「すべてのアプリ」) - 「管理 ツール」 - 「サービス」を開きます。 2. サービスの一覧から「ESET Remote Administrator Server」を右クリック して「停止(O)」を選択します。 ~7~ STEP 1-2. ERA フォルダーのバックアップ ERAS および ERAC のフォルダーをバックアップとして取得します。 既定では以下の場所に「Server」フォルダーと「Console」フォルダーが作成され ます。 ■ Windows 2000 Server / Windows Server 2003 の場合 C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\ESET \ESET Remote Administrator ■ Windows Server 2008 / Windows Server 2012 の場合 C:\ProgramData\ESET\ESET Remote Administrator 「Server」フォルダーと「Console」フォルダーの両方をバックアップメディアに コピーしてください。 ( ※ 画像は Windows Server 2008 / Windows Server 2012 の場合 ) ※ ProgramData フォルダー、Documents and Settings\All Users 配下の Application Data フォルダーは隠しファイルとして設定されています。 既定の設定ではエクスプローラなどで表示されませんが、パスを直接入力す ることでアクセスすることができます。 隠しファイルの表示設定を変更する場合は「コントロールパネル」にて「フ ォルダ オプション」の設定を変更してください。 ~8~ STEP 1-3. ERA Maintenance Tool の起動 本手順は、ERA V4.0 以降のデータベースに SQL サーバーを使用している 場合のみ実施してください。 ERA V3.0 以前で SQL サーバーを使用している場合は「STEP 1-5. Microsoft SQL Server Management Studio Express を使用したデータ ベースファイルのバックアップ」へ進んでください。 SQL サーバーを使用していない場合は「 (2)旧サーバーの ERA を V5.1 に バージョンアップ」へ進んでください。 データベースファイルのバックアップには ERA Maintenance Tool を使用してダ ンプファイルを作成します。 1. Windows のスタートメニューから「すべてのプログラム」 (Windows Server 2012 をご利用の場合は、 「スタート」画面を右クリック - 「すべてのアプリ」 ) -「ESET」-「ESET Remote Administrator Server」-「ESET Remote Administrator Maintenance Tool」を選択します。 ~9~ 2. ERA Maintenance Tool を起動すると、以下の画面が表示されます。 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 3. 次の画面にて ERAS の情報が表示されますので[次へ(N)]ボタンをクリック します。詳細情報を確認する場合は[詳細情報(M)]を選択します。 ※ 前述の手順にて ERAS サービスを「停止」しているため、サーバー状態 (下線部分) が[停止]と表示されています。サーバー状態が[開始] と表示されている場合でも ERA Maintenance Tool にて ERAS は自動的 に停止されます。 ~ 10 ~ STEP 1-4. ERA Maintenance Tool によるデータベースファイルのバックアップ 本手順は、ERA V4.0 以降のデータベースに SQL サーバーを使用している 場合のみ実施してください。 ERA V3.0 以前で SQL サーバーを使用している場合は「STEP 1-5. Microsoft SQL Server Management Studio Express を使用したデータ ベースファイルのバックアップ」へ進んでください。 SQL サーバーを使用していない場合は「 (2)旧サーバーの ERA を V5.1 にバージョンアップ」へ進んでください。 1. アクションの選択画面にて[データベースのバックアップ(外部ダンプファイ ルに)(U)]を選択して[次へ(N)]ボタンをクリックします。 ~ 11 ~ 2. 転送元データベース画面にて各項目を以下のとおり設定します。 ① ② データベースタイ プ(T) (*1) 接続文字列(S) ユーザ名(U) ③ パスワード(P) スキーマ名(M) [MS SQL Server]を選択 Driver={ドライバ名};Server=[サーバ名]\DB サー バインスタンス名;Database=DB 名(*1) 必要に応じて設定します。 ※SQL サーバの認証モードが Windows 認証以外 (SQL Server 認証など)の場合は有効なユーザ 名(sa など)とパスワードを設定します。 ① ② ③ *1)ERA V4.0 では、 「データベースの種類(T)」 *2)各項目はセミコロン“;”で区切ります。サーバー名と DB サーバイン スタンス名はバックスラッシュ(日本語環境は“\”)で区切ります。 ドライバ名の指定には{ }をつけます。 データベースタイプで SQL Server を選択した場合「SQL Server」 と「SQL Native Client」の 2 種類のドライバが利用できます。 例:サーバ名:ESET-TEST、SQL サーバ:SQLEXPRESS、DB 名:ESET_DB 「SQL Server」をドライバとして設定する場合 Driver={SQL Server};Server=ESET-TEST \SQLEXPRESS;Database=ESET_DB 「SQL Native Client」をドライバとして設定する場合 Driver={SQL Native Client};Server=ESET-TEST \SQLEXPRESS;Database=ESET_DB ~ 12 ~ 3. 各項目の設定が完了したら[接続テスト(E)]を実行します。 4. 接続に成功すると以下の画面が表示されます。 [OK]ボタンをクリックして転 送元データベース画面(手順 2 の画面)に戻り、[次へ(N)]ボタンをクリッ クします。 なお、接続に失敗すると以下の画面が表示されます。 [OK]ボタンをクリック して転送元データベース画面(手順 2 の画面)に戻り、各設定を確認して再 度[接続テスト(E)]を実行します。 5. ダンプファイル画面にて、データベースのバックアップを作成する場所(フォ ルダー・ファイル名など)を指定して[次へ(N)]ボタンをクリックします。 ~ 13 ~ 6. 保守の準備が整いました画面にて[開始(S)]ボタンをクリックします。 7. ダンプファイル作成処理中は、処理タスク画面にステータスが表示されます。 正常に処理が完了すると以下の画面が表示されます。ダイアログ画面を[OK] ボタンで閉じ、処理タスク画面を[閉じる(C)]ボタンで閉じます。 ~ 14 ~ 8. [終了(F)]ボタンをクリックして ERA Maintenance Tool を終了します。 9. ERA Maintenance Tool にて作成されたダンプファイルをバックアップメデ ィアにコピーします。 ~ 15 ~ STEP 1-6. Microsoft SQL Server Management Studio Express を使用した データベースファイルのコピー 本手順は、ERA V3.0 以前のデータベースに SQL サーバーを使用している 場合のみ実施してください。該当しないお客さまは「 (2)旧サーバーの ERA を V5.1 にバージョンアップ」へ進んでください。 1. 「スタート」メニューの「すべてのプログラム」 (Windows Server 2012 を ご利用の場合は、 「スタート」画面を右クリック - 「すべてのアプリ」 )から 「SQL Server Management Studio」をクリックして、Microsoft SQL Server Management Studio Express を起動します。 2. 該当のデータベースを右クリックして、 [タスク]-[バックアップ]を選択し ます。 ~ 16 ~ 3. [ソース]-[データベース]が ERA のデータベース名であることを確認し、 必要な項目を入力して「OK」ボタンをクリックします。 4. 「バックアップが正常に完了しました」と表示されたら、 [OK]ボタンをクリ ックします。 5. 作成されたファイルをリムーバブルメディアなどにコピーして、新サーバー に移動できるようにします。 ※ Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています。 ~ 17 ~ (2) 旧サーバーの ERA を V5.1 にバージョンアップ 旧サーバーの ERA を V5.1 にバージョンアップします。 ERA V3.0 / V4.0 / V5.0 をご利用のお客さまは、ERA V5.1 に直接バージョンア ップすることが可能です。 ※ ERA V2.0 をご利用のお客さまは、ERA V5.1 に直接バージョンアップするこ とができません。一度 ERA V3.0 または ERA V4.0 にバージョンアップして から、ERA V5.1 にバージョンアップしてください。 <バージョンアップの流れ> STEP 2-1. ERAS V5.1 の上書きインストール STEP 2-2. ERAC V5.1 のインストール STEP 2-3. ERA のバージョン確認 ※ ログ情報を引き継いで上書きインストールをおこなう際、インストールに時 間が掛かる場合があります。上書きインストールの実施前に、あらかじめ不 要なログを削除してください。 STEP 2-1. ERAS V5.1 の上書きインストール 1. ユーザーズサイトからダウンロードした ERAS のインストーラーを、ERAS がインストールされているコンピューター上で実行します。 [ 参考 ] ユーザーズサイト URL http://canon-its.jp/product/eset/users/ ~ 18 ~ 2. ERAS のセットアップウィザードが起動します。 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 3. エンドユーザー契約条項画面が表示されます。 内容を確認して、 [ライセンス契約条項を受諾します。(A)]を選択して[次 へ(N)]ボタンをクリックします。 ~ 19 ~ 4. インストールタイプの選択画面が表示されます。 [標準 (推奨)(T)]が選択されていることを確認して、 [次へ(N)]ボタンを クリックします。 5. ライセンスキー画面が表示されます。 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 ~ 20 ~ 6. 次に、セキュリティ設定画面が表示されます。 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 7. アップデート画面が表示されます。 ここでは現在 ERAS に設定されている内容が表示されます。 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 ※ ユーザー名とパスワードを設定していない場合は、 [後で更新パラメータ を設定(L)]にチェックを入れた上で[次へ]ボタンをクリックします。 ~ 21 ~ 8. 変換設定画面が表示されます。 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 9. インストールの準備ができました画面が表示されます。 [インストール(I)]ボタンをクリックしてインストールを実行します。 ~ 22 ~ 10. インストール中に、使用中のファイル画面が表示されたら、 [OK(O)]ボタン をクリックします。 (ERAS が再起動されます。) 11. インストール完了後、セットアップウィザード完了画面が表示されます。 [完了(F)]ボタンをクリックします。 ~ 23 ~ STEP 2-2. ERAC V5.1 の上書きインストール 1. ユーザーズサイトからダウンロードした ERAC のインストールプログラムを、 ERAC がインストールされているコンピューター上で実行します。 2. ERAC のセットアップウィザードが起動します。 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 ~ 24 ~ 3. エンドユーザー契約条項画面が表示されます。 内容を確認し、 [ライセンス契約条項を受諾します。(A)]を選択してから[次 へ(N)]ボタンをクリックします。 4. インストールタイプの選択画面が表示されます。 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 ~ 25 ~ 5. インストールの準備ができました画面が表示されます。 [インストール(I)]ボタンをクリックして、インストールを実行します。 6. インストールが実行されますので、しばらくお待ちください。インストール 完了後、セットアップウィザード完了画面が表示されます。 [完了(F)]ボタン をクリックします。 ~ 26 ~ STEP 2-3. ERA のバージョン確認 1. ERAC を起動し、ERAS へ接続します。 2. メニューバーから[ヘルプ(H)]-[ESET Remote Administrator Console について(A)]を実行します。 3. ESET Remote Administrator Console について画面が表示されます。バージ ョンが 5.1 以降になっていることを確認します。 ~ 27 ~ (3) 旧サーバーから移行用データを取得 旧サーバーから以下のデータのコピーを取得します。 ERA フォルダー データベースファイル(*) <移行用データの取得の流れ> STEP 3-1. ERA の設定を変更する STEP 3-2. ERAS サービスの停止 STEP 3-3. ERA フォルダーのコピー STEP 3-4. ERA Maintenance Tool の起動(*) STEP 3-5. データベースファイルのコピー(*) (*)…ERA のデータベースに SQL サーバーを使用している場合のみ実施 (Access を使用している場合は、STEP 3-3.でデータベース ファイルのコピーも同時に取得されています。) STEP 3-1. ERA の設定を変更する 1. ERAC を起動して ERAS に接続します。 2. ERAC のメニューバーより[ツール(T)]-[サーバオプション(S)]を選択し てサーバオプション画面を開きます。 ~ 28 ~ 3. サーバオプション画面にて[詳細]タブを開き[詳細設定を編集(A)]ボタン をクリックしてコンフィグレーションエディタを起動します。 4. コンフィグレーションエディタにて左側のツリーを[Remote Administrator] -[ERA サーバ]-[設定]-[詳細]-[データベースサーバ名の不一致を無視 する]と展開します。 [値]の項目にチェックを入れて、 [コンソール(C)]ボ タンをクリックします。 5. [設定を保存しますか?]というメッセージが表示されたら、[はい(Y)]を 選択してダイアログ画面を閉じ、サーバオプション画面に戻ります。 6. [OK(O)]ボタンをクリックしてサーバオプション画面を閉じます。 ~ 29 ~ STEP 3-2. ERAS サービスの停止 P.7「STEP 1-1. ERAS サービスの停止」の手順と同様です。 上記ページを参照し、ERAS のサービスを停止します。 STEP 3-3. ERA フォルダーのコピー P.8「STEP 1-2. ERA フォルダーのバックアップ」の手順と同様です。 上記ページを参照し、ERAS および ERAC フォルダーのコピーをとります。 STEP 3-4. ERA Maintenance Tool の起動 本手順は、ERA のデータベースに SQL サーバーを使用している場合のみ 実施してください。SQL サーバーを使用していない場合は「 (4)新サー バーに ERA V5.1 をインストール」へ進んでください。 P.9~P.10「STEP 1-3. ERA Maintenance Tool の起動」の手順と同様です。 上記ページを参照し、ERA Maintenance Tool を起動します。 STEP 3-5. データベースファイルのコピー 本手順は、ERA のデータベースに SQL サーバーを使用している場合のみ 実施してください。SQL サーバーを使用していない場合は「 (4)新サー バーに ERA V5.1 をインストール」へ進んでください。 P.11~P.15「STEP 1-4. ERA Maintenance Tool によるデータベースファイルの バックアップ」の手順と同様です。上記ページを参照し、データベースファイル をダンプファイルに出力します。 ~ 30 ~ (4) 新サーバーに ERA V5.1 をインストール ユーザーズサイトからダウンロードしたインストールプログラムを使用して、 ERAS、ERAC の順にインストールをおこないます。 インストール手順はユーザーズサイトに公開されている下記マニュアルをご参照 ください。 ◆ ユーザーズガイド 基本インストール編 ◆ Chapter 1 クライアント管理用プログラムのインストール方法 -1.2 ESET Remote Administrator Server のインストール -1.4 ESET Remote Administrator Console のインストール [ 参考 ] ユーザーズサイト URL http://canon-its.jp/product/eset/users/ ~ 31 ~ (5) 新サーバーに移行用データを復元 P.28~P.30「(3) 旧サーバーから移行用データを取得」で取得したデータを新サ ーバーに復元します。 <移行用データの復元の流れ> STEP 5-1. ERAS サービスの停止 STEP 5-2. ERA フォルダーの復元 STEP 5-3. ERA Maintenance Tool の起動(*) STEP 5-4. データベースの復元(*) STEP 5-5. ERAS サービスの再起動 (*)…ERA のデータベースに SQL サーバーを使用している場合のみ実施 (Access を使用している場合は、STEP 5-2.でデータベースの 復元も同時に実施されています。) STEP 5-1. ERAS サービスの停止 P.7「STEP 1-1. ERAS サービスの停止」の手順と同様です。 上記ページを参照し、ERAS のサービスを停止します。 ~ 32 ~ STEP 5-2. ERA フォルダーの復元 旧サーバーで取得した ERA フォルダーを以下のフォルダーに上書き保存します。 ■ Windows 2000 Server / Windows Server 2003 の場合 C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\ESET \ESET Remote Administrator\ ■ Windows Server 2008 / Windows Server 2012 の場合 C:\ProgramData\ESET\ESET Remote Administrator\ ※ フォルダーの上書きの確認画面が表示された場合は、「はい(Y)」をクリック します。 必要に応じて、 「同じ処理を現在の項目に全て適用(A)」を選択します。 ※ ファイルのコピー画面が表示された場合は、 「コピーして置き換える」を選択 します。 必要に応じて「同じ処理を次の xx 個の競合に適用(D)」を選択します。 ※ 対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました画面が表示された場合は 「続行(C)」を選択します。ユーザーアカウント制御画面が表示された場合は 「続行(C)」を選択します。 必要に応じて“同じ処理を現在の項目すべてに適用(A)”を選択します。 ~ 33 ~ STEP 5-3. ERA Maintenance Tool の起動 本手順は、ERA のデータベースに SQL サーバーを使用している場合のみ 実施してください。SQL サーバーを使用していない場合は「STEP 5-5. ERAS サービスの再起動」へ進んでください。 P.9~P.10「STEP 1-3. ERA Maintenance Tool の起動」の手順と同様です。 上記ページを参照し、ERA Maintenance Tool を起動します。 STEP 5-4. データベースの復元 本手順は、ERA のデータベースに SQL サーバーを使用している場合のみ 実施してください。SQL サーバーを使用していない場合は「STEP 5-5. ERAS サービスの再起動」へ進んでください。 1. アクションの選択画面にて[データベースの復元(外部ダンプファイルか ら)(R)]を選択して[次へ(N)]ボタンをクリックします。 ~ 34 ~ 2. 転送元データベース画面にて各項目を以下のとおり設定します。 ① ② データベース タイプ(T) 接続文字列(S) ユーザ名(U) ③ パスワード(P) スキーマ名(M) [MS SQL Server]を選択 Driver={ドライバ名};Server=[サーバ名]\DB サ ーバインスタンス名;Database=DB 名(*1) 必要に応じて設定します。 ※SQL サーバの認証モードが Windows 認証以外 (SQL Server 認証など)の場合は有効なユーザ 名(sa など)とパスワードを設定します。 ① ② ③ *1)各項目はセミコロン“;”で区切ります。サーバー名と DB サーバイン スタンス名はバックスラッシュ(日本語環境は“\”)で区切ります。 ドライバ名の指定には{ }をつけます。 データベースタイプで SQL Server を選択した場合「SQL Server」 と「SQL Native Client」の 2 種類のドライバが利用できます。 例:サーバ名:ESET-TEST、SQL サーバ:SQLEXPRESS、DB 名:ESET_DB 「SQL Server」をドライバとして設定する場合 Driver={SQL Server};Server=ESET-TEST \SQLEXPRESS;Database=ESET_DB 「SQL Native Client」をドライバとして設定する場合 Driver={SQL Native Client};Server=ESET-TEST \SQLEXPRESS;Database=ESET_DB ~ 35 ~ 3. 各項目の設定が完了したら[接続テスト(E)]を実行します。 4. 接続に成功すると以下の画面が表示されます。 [OK]ボタンをクリックして転 送元データベース画面(手順 2 の画面)に戻り、 [次へ(N)]ボタンをクリック します。 なお、接続に失敗すると以下の画面が表示されます。 [OK]ボタンをクリック して転送元データベース画面(手順 2 の画面)に戻り、各設定を確認して再度 [接続テスト(E)]を実行します。 5. 転送先データベース画面にて[新しいデータベース内に自動的にテーブルを作 成する(R)]にチェックをつけ、 [次へ(N)]ボタンをクリックします。 ~ 36 ~ 6. ダンプファイル画面にて復元するダンプファイルを指定して[次へ(N)]ボタ ンをクリックします。 7. 保守の準備が整いました画面にて[開始(S)]ボタンをクリックします。 ~ 37 ~ 8. ダンプファイルリストア処理中には、処理タスク画面にステータスが表示され ます。 正常に処理が完了すると以下の画面が表示されます。ダイアログ画面を[OK] ボタンで閉じ、処理タスク画面を[閉じる(C)]ボタンで閉じます。 9. [終了(F)]ボタンをクリックして、ERA Maintenance Tool を終了します。 ~ 38 ~ STEP 5-5. ERAS サービスの再起動 移行用データの復元開始時に停止した ERAS サービスを再起動します。 1. Windows のスタートメニューから「管理ツール」-「サービス」を開きます。 ※ Windows Server 2012 をご利用の場合は、 「スタート」画面、または、 「ア プリ」画面( 「スタート」画面を右クリック - 「すべてのアプリ」 ) - 「管理 ツール」 - 「サービス」を開きます。 2. サービスの一覧から「ESET Remote Administrator Server」を右クリックし て「開始(S)」を選択します。 ※ ERAS サービスの起動に失敗する場合は、主に次のような原因が考えられます。 [データベースサーバの不一致を無視する]が[いいえ]に設定されてい る データベースサーバへの接続に失敗している(SQL サーバの設定が正しく ない) ~ 39 ~ (6) 新サーバーでサーバー移行後の設定と動作を確認 ERAS サービスが再起動されたことを確認して ERAC から ERAS へ接続します。 移行前の設定がすべて反映されているか、ERA が正しく動作しているかを確認し ます。 STEP 6-1. クライアントペインの確認 クライアントが新しいサーバーの ERA にアクセスしていることを確認します。 クライアントペインの[最終アクセス]が ERA 移行後の時間になっている場合、 クライアントは新しいサーバーの ERA にアクセスしていることになります。 また、旧サーバーで管理していたクライアントの中に新サーバーで管理しないク ライアントがある場合は、そのクライアントの情報を削除します。情報が残って いる場合、クライアントとの接続情報が更新されないなどにより不必要な警告が 発生します。加えて、ライセンスはクライアントペインに表示されるクライアン トの数だけ消費されるので、ご契約のライセンス数を超過する可能性もあります。 不必要なクライアント情報を削除するには、その情報を右クリックして[削除(D)] を選択します。確認画面が表示されたら、[はい(Y)]ボタンをクリックします。 ~ 40 ~ STEP 6-2. アップデート設定・ミラー機能(設定)の確認 1. ERAC のメニューバーより[ツール(T)]-[サーバオプション(S)]を選択し てサーバオプション画面を開きます。 2. [アップデート]タブを開いて、赤枠内の項目が旧サーバーの設定を引き継 いでいるか確認します。引き継がれていない場合は、設定をおこないます。 3. [今すぐアップデート(U)]ボタンをクリックして、ウイルス定義データベー スのアップデートをおこないます。 [アップデートステータス]に[終了しま した]と表示されたら、アップデートは正常に完了しています。 ~ 41 ~ (7) 旧サーバーの ERA をアンインストール(旧サーバーを破棄しない場合のみ実施) 旧サーバーを廃棄するお客さまは、本手順を実施する必要はありません。 [スタート]メニューの[すべてのプログラム] (Windows Server 2012 をご利 用の場合は、 「スタート」画面を右クリック - 「すべてのアプリ」 )から ERAS、 ERAC の順にアンインストールをおこないます。 アンインストール手順はユーザーズサイトで公開している下記マニュアルをご参 照ください。 ◆ ユーザーズガイド 基本インストール編 ◆ Chapter 1 クライアント管理用プログラムのインストール方法 -1.3 ESET Remote Administrator Server のアンインストール -1.5 ESET Remote Administrator Console のアンインストール [ 参考 ] ユーザーズサイト URL http://canon-its.jp/product/eset/users/ ~ 42 ~
© Copyright 2024 ExpyDoc