2015 07 27 石原産業、JA 全農と連携し天敵農薬事業に本格参入～2016 年秋に３つの新製品を投入～石原産業株式会社は､同社農薬製品の国内販売会社である石原バイオサイエンスと共同で新規天敵製品 3 種（「アカメガシワクダアザミウマ」、「スワルスキーカブリダニ」、「ミヤコカブリダニ」）を 2016 年秋シーズンに商品化し､本格的に IPM 市場に参入いたします。石原産業と石原バイオサイエンスは､これら天敵製品を系統一元製品とし､JA 全農の全国組織を通じて販売いたします。JA 全農は、系統組織として初の本格的 IPM 市場参入と位置づけ、石原産業／石原バイオサイエンスと全面的な協力体制の下、普及を推進します。石原産業は、本年 6 月 10 日付でアカメガシワクダアザミウマ(商品名: アカメ )の農薬登録を取得しています。本天敵製品は、各種野菜類で化学農薬に対する抵抗性発達等の影響で防除困難となっているアザミウマ類（特にイチゴの重要害虫であるヒラズハナアザミウマ）に対する高い防除効果を有するのが特長で､春先のイチゴの収穫期延長や夏秋イチゴのアザミウマ防除が期待されます。また､石原産業は現在登録申請中のスワルスキーカブリダニ及びミヤコカブリダニを､両種の性能や有効期間を最大化する資材として「バンカーシート」を開発し、これと各天敵をセットにした製品を開発しました。これら 2 製品は､農水省の 2014 年農食事業プロジェクトとなり､現在､中央農研､園芸主要県の試験場､大協技研工業及び石原産業とで研究コンソーシアムを組織し､これらを活用した総合的害虫防除体系の確立、実証並びに普及のための研究を進めております。バンカーシートは､カブリダニに対して産卵場所を提供し、また化学農薬や灌水等によるカブリダニに対する影響を軽減することができます。石原産業／石原バイオサイエンスは、これら天敵製品と当社のネマトリンエース粒剤､ウララ DF､ランマンフロアブル､プロパティフロアブルなどの園芸化学農薬と組合せて同社独自の IPM 体系を組み立て、普及を進めてまいります。また､現在開発中の数種園芸用殺虫剤や殺菌剤もこの IPM 体系の中に順次組み込んでまいります。    この件に関するお問い合わせは、石原バイオサイエンス（株）営業統轄部特販グループ山本まで ℡03-5844-6351