リバーシブルGPS&リアルタイムキネマテックソフトウェアー 株式会社オー・ケー・イー・サービス TEL045−324−1711 FAX045−324−1714 E-mail: [email protected] HP: www.d1.dion.ne.jp/~okes 1)概要 近年GPSによる高精度の測量/計測が陸上におけるGIS、工事現場での精密測量等 、 また海上においては、作業船の施工管理システムや海洋土木工事等に利用されております。 通常、計測される精度は高精度さが要求される場合が多く、使用されるGPS受信機も価格的 にまだ高価なのが現状のようです。 一般的に高精度の測量をする場合、高精度なGPS受信機を用いデファレンシャルによる DGPS や RTK 測量をすることにより実現しています。 ここで紹介する GPS Real_Time Kinematic Software は Windows9x/NT 上で GPS か らのデータをパーソナルコンピュータに取り込み、リアルタイムで処理することにより高精度 な位置精度を得ることが出来、利用する GPS も低価格な GPS 受信機を使用することも可能 となりました。測量方法にも新たな機能が加わり、バリエーションが増えました。 2)リアルタイムキネマテックソフトウェアー RTK_NAV 本ソフトウェアーは Windous9x/NX 上で稼動し、衛星情報、解析データ、GPS 受信機の各 種情報や基準局と移動局 GPS の軌跡点の表示等をデータ更新毎に画面に表示できます。 図1表示画面 3)精度 使用する環境が最適の場合精度1cm+2ppmが可能です。 通常 KAR Initialization(このソフトウェアーの OTF アルゴリズムである Kimenatic Ambiguity Resorution)が機能した状態で GPS 受信機が2週波タイプで1∼2分程度, 1周波タイプで8∼25分程です。また不確定なフローテング状態での測位では10 ∼30 cm程度となります。方位精度に関しては GPS アンテナ間の距離間隔にもよりますが、距 離 間隔2mで0.5度から1.0度程度となります。 4)使用環境例 4−1)海洋調査(船舶とブイ等) 船舶と1つ、または複数のブイに対して相対的な距離が必要である。そのようなアプリケー ションにおいて使用され、船上の1台の処理コンピュータを用いることによりすべてが処理 出来ます。(基準となる GPS マスター局が固定していなくても RTK 測量が可能で、この場合 移動局との相対距離の計測となります。) 図2海洋調査 4−2)方位検出 船舶や航空機等の移動体の方位検出に利用されます。 図3方位検出 4−3)姿勢検出 移動体の固定した位置に GPS アンテナを設置することにより、移動体のロール、ピッチ 方位の3次元検出が出来ます。 図4移動体の姿勢検出 4−4)センチメータ RTK 2週波対応の GPS を用いることにより数分の間で数センチメータ精度の計測が出来ます。 図5高精度位置検出 5)システム概略図 このシステムでは、1つの基準局と最大20個の移動局を構築することができます。 図右側の4つの移動体からの位置データは、各々の高速度のデータ信号速度の無線モデムにて 基準局側に転送され、左側の処理用コンピュータ内で演算解析され結果が外部へ NMEA 形式 で出力されます。 図6システム概略図 6)システム運用方法がバラェティ 6−1)通常の RTK 測量 今までの RTK 測量方法でのシステム運用ができます。 6−2)リバースモードによる RTK 測量 基準局側で移動局の位置データを収集し解析できます。 6−3相対座標による RKT 測量 基準局となるマスター局が移動しても測量可能です。 6−4)基準局1、移動局 N での RTK 測量 解析処理ソフトの採用により1:N での測量が可能で、基準局側で一括して複数の移動局 の測量結果を収集し解析できます。 6−5)低価格 GPS 受信機による RTK 測量 解析処理ソフトが GPS 受信機の内部に埋め込まれていないため低価格の GPS 受信機 でも RTK 測量が可能となりました。 7)使用例 現在海上保安庁の横浜港で本システムを利用し、航路ブイの位置データを弊社の特定小電力 無線 DT-3000 で外防波堤横に設置された基準局へ無線伝送しブイの位置を正確に計算、レー ザー光線を当てる実験に採用されました。
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