平成16年度リングバッジ年間被ばく線量集計

当社サービスによるリングバッジ・年間手指被ばく線量の集計
平成1 6 年度
リングバッジによる平成1 6 年度の年間手指被ばく線量(7 0μm 線量当量)の集計結果を報告いたします。
集計方法
集計結果
平成16年4月から平成17年3月まで、当社のリングバッ
一人平均年間手指被ばく線量は 8.0 2 6 mSv となり、前
リングバッジにより求めた手指の70μm 線量当量は体
皮膚の等価線量が年間5 0 0 mSv を超えた人は、体幹部
ジによる測定サービスを受けられた 5,0 0 9 名のうち、当
年度(7.497 mSv )と比較いたしますと約 7 %増加いたし
幹部用個人被ばく線量モニタで求めた70μm 線量当量と
用個人被ばく線量計使用者で1名、リングバッジを使用さ
該期間を通して測定サービスを受け続けられた3,3 9 0 名
ました。機関別に見ても、医療機関、研究教育機関、及
比較し、より高い方の値を全身の皮膚の等価線量として
れた方で 5 名、計 6 名になりました。
(男性2 ,6 9 5 名、女性6 9 5 名)を集計対象といたしました。
び一般工業の全てにおいて増加しています。(図3 参照)
扱います。そこで、ルクセルバッジだけで評価した皮膚
機関別年間手指被ばく線量を見るため、全事業所を医
なお、図表には示していませんが、男女別の平均は、男
の等価線量とリングバッジを併用した場合の被ばく線量
*
療機関、研究教育機関、非破壊検査(集計対象者無し)、
性:8.20 mSv 、女性:7.33 mSv でした。年間を通して全
を比較しました。(表2 参照)
毎年、報告しております当社の年間手指被ばく線量の
一般工業の4つに分類し、該当する3 つを集計いたしまし
く検出されなかった人は全体の63.9%(前年度6 4.9%)
、
ルクセルバッジによる皮膚の等価線量は0.5 8 6 mSv で
集計結果が、放射線防護の参考となり、各事業所の被ば
た。
(表1、図1参照)
年間1.0 mSv 未満の低線量域の人は全体の71.1%(前年度
す が 、リン グ バ ッジ を 含 め る と 皮 膚 の 等 価 線 量 が
く低減に役立てていただければ幸いです。
また、職種別年間手指被ばく線量を見るため、職種を
71.0%)となり、大きな変動はありませんでした。また、
0.812 mSv となり、リングバッジの被ばく線量が平均値を
医師、看護師、診療放射線技師、助手、研究員、技術員、
年間100 mSv 以上の高線量域の人は全体の1.3%となり、
押し上げていることがわかります。
工員、教員、その他の9種類に分類し、集計いたしました。
その中でも年間500 mSv を越えた人は5名で全て医療機
(図 2 参照)なお、最小検出限界線量未満を示す「M」は 、
関の方でした。(図 1 参照)
図2
線量“ゼロ”
として計算しています。
平成1 6 年度 職種別年間手指被ばく線量
表2
(mSv)
2 5.0
22.53
表1
平成1 6 年度 機関別年間手指被ばく線量人数分布表(単位:人)
機 関 名
平均線量
(mSv)
M
(検出せず)
医 療 機 関
8.642
研究教育機関
1.282
2 0.0
10.0∼49.9
mSv
50.0∼99.9 100.0∼499.9
mSv
mSv
機 関 名
0.1∼0.9
mSv
1.0∼4.9
mSv
5.0∼9.9
mSv
500.0以上
mSv
1,606
208
280
116
195
39
39
5
2,488
158
7
5
3
1
2
0
0
176
合計人数
15.0
10.0
9.21
9.04
6.95
8.03
皮膚の等価線量 皮膚の等価線量
ルクセルのみ評価 ルクセルとリング
(リングバッジを除く) バッジを併用
(mSv)
(mSv)
リングバッジの
被ばく線量
(mSv)
医 療 機 関
0.796
1.059
8.642
研究教育機関
0.020
0.034
1.282
非破壊検査
0.830
0.830
一 般 工 業
0.148
0.389
7.549
全
0.586
0.812
8.026
6.24
5.0
726
0
0
18
142
59
75
30
402
7.549
一 般 工 業
平成1 6 年度
機関別の皮膚の等価線量
およびリングバッジの平均被ばく線量
2.87
1.94
合
図1
3,390
5
39
59
338
178
360
245
2,166
8.026
計
0.0
0.14
技診
療
放
射
師線
医
師
看
護
師
助
手
0.00
研
究
員
技
術
員
工
員
教
員
そ
の
他
全
平
均
平成1 6 年度 機関別年間手指被ばく線量分布(数字:%)
年間平均
線量
0
(機 関 名)
(単位:mSv)
10
検出せず
20
0.1以上
1.0未満
30
1.0以上
5.0未満
5.0以上
10.0未満
40
10.0以上
50.0未満
50
50.0以上
100.0未満
60
100.0以上
500.0未満
70
図3
過去7 年間の機関別
平均年間手指被ばく線量推移 500.0以上
80
90
100%
(mSv)
15
医 療 機 関
研究教育機関
一 般 工 業
8.642
mSv
64.6
1.282
mSv
7.549
mSv
8.4
11.3
4.7
89.8
55.4
4.1
10.3
8.1
7.8
0.2
1.6
1.6
4.0 2.8
1.1
1.7
0.6
19.6
医療機関
法
10
令
一般工業
改
5
2.5
全平均
正
全 平 均
8.026
mSv
63.9
7.2
10.6
5.3
10.0
1.7
0.1
1.2
研究教育機関
0
平 10
成年
度
11
年
度
12
年
度
13
年
度
14
年
度
15
年
度
16
年
度
平
均