- 1 - 瀬 戸 内 海 環 境 保 全 特 別 措 置 法 の 一 部 を 改 正 す る 法 律

◎ 瀬 戸 内 海 環境 保 全 特 別措 置 法 の 一 部を 改 正 す る法 律 案 新 旧 対照 表
○ 瀬 戸 内 海 環境 保 全 特 別措 置 法 ( 昭 和四 十 八 年 法律 第 百 十 号 )( 抄 )
案
現
行
( 傍線 部 分 は 改 正部 分 )
総 則( 第 一 条 ・第 二 条 )
正
第一章
〔 略〕
改
総 則( 第 一 条 ―第 二 条 の 二 )
第二章
目次
第一章
〔 略〕
瀬 戸内 海 の 環 境の 保 全 に 関 する 特 別 の 措置
目次
第二章
第三章
〔略〕
環 境保 全 の た めの 事 業 の 促 進等 ( 第 十 四条 ― 第 十 九条)
雑 則( 第 二 十 条― 第 二 十 三 条)
第四節
第 一 節 ~ 第 三節
瀬 戸内 海 の 環 境の 保 全 に 関 する 特 別 の 措置
〔略〕
第三章
第 一 節 ~ 第 三節
環境保全のための事業の促進等(第十四条―第十九条の
第四章
第四節
雑 則( 第 十 九 条の 四 ― 第 二 十三 条 )
〔 略〕
三)
第四章
第五章
附則
〔 略〕
附則
(目的)
第五章
(目的)
進 す るた めの 瀬 戸内 海の環 境 の保 全に 関 する 計画の 策 定等 に関 し
この法律は、瀬戸内海の環境の保全上有効な施策の実施を推
め、及び瀬戸内海の環境の保全上有効な施策の実施を推進するため
必要な事項を定めるとともに、特定施設の設置の規制、富栄養化に
第一条
の 瀬 戸内 海の 環 境の 保全に 関 する 計画 の 策定 等に関 し 必要 な事 項
よる被害の発生の防止、自然海浜の保全等に関し特別の措置を講ず
こ の法 律は 、瀬戸 内海 の環 境の 保全 に関す る基 本理 念を 定
を定めるとともに、特定施設の設置の規制、富栄養化による被害の
る こ と に よ り、 瀬 戸 内 海の 環 境 の 保 全を 図 る こ とを 目 的 と す る。
第 一条
発生の防止、自然海浜の保全、環境保全のための事業の促進等に関
し特別の措置を講ずることにより、瀬戸内海の環境の保全を図るこ
- 1 -
と を 目 的 と する 。
(定義)
この法律において「瀬戸内海」とは、次に掲げる直線及び陸
この法律において「瀬戸内海」とは、次に掲げる直線及び陸
(定義)
第二条
岸 に よつ て囲 ま れた 海面並 び にこ れに 隣 接す る海面 で あつ て政 令
第二条
岸 に よつ て囲 ま れた 海面並 び にこ れに 隣 接す る海面 で あつ て政 令
和歌 山県 紀 伊日 の御岬 灯 台か ら徳 島 県伊 島及び 前 島を 経て 蒲
で 定 め る も のを い う 。
一
で 定 め る も のを い う 。
和歌 山県 紀 伊日 ノ御埼 灯 台か ら徳 島 県伊 島及び 前 島を 経て 蒲
愛 媛 県 佐田 岬 か ら 大分 県 関 崎 灯 台に 至 る 直 線
一
二
生 田 岬 に 至 る直 線
愛 媛 県 佐田 岬 灯 台 から 大 分 県 関 埼灯 台 に 至 る直 線
生 田 岬 灯 台 に至 る 直 線
二
山 口 県 火ノ 山 下 灯 台か ら 福 岡 県 門司 崎 灯 台 に至 る 直 線
〔 略〕
三
2・3
山 口 県 火ノ 山 下 潮 流信 号 所 か ら 福岡 県 門 司 埼灯 台 に 至 る 直線
〔 略〕
三
2・3
( 瀬 戸 内 海 の環 境 の 保 全に 関 す る 基 本理 念 )
瀬戸内海の環境の保全は、瀬戸内海が、我が国のみなら
瀬戸内海の環境の保全に関する施策は、環境の保全上の支障を防
と を 旨 と し て、 行 わ な けれ ば な ら な い。
す る 多面 的価 値 及び 機能が 最 大限 に発 揮 され た豊か な 海と する こ
いること、生物の多様性及び生産性が確保されていること等その有
自然に対し適切に作用することを通じて、美しい景観が形成されて
国民に継承すべきものであることに鑑み、瀬戸内海を、人の活動が
漁業資源の宝庫として、その恵沢を国民がひとしく享受し、後代の
化的景観を併せ有する景勝の地として、また、国民にとつて貴重な
の 生 活及 び生 業 並び に地域 の にぎ わい と が調 和した 自 然景 観と 文
ず世界においても比類のない美しさを誇り、かつ、その自然と人々
第二条の二
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止するための規制の措置のみならず、地域の多様な主体による活動
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を含め、藻場、干潟その他の沿岸域の良好な環境の保全、再生及び
創 出 等の 瀬戸 内 海を 豊かな 海 とす るた め の取 組を推 進 する ため の
措置を併せて講ずることにより、総合的かつ計画的に推進されるも
のとする。
瀬戸内海の環境の保全に関する施策は、瀬戸内海の湾、灘その他
の 海 域 に よ つて こ れ を 取り 巻 く 環 境 の状 況 等 が 異な る こ と に 鑑み、
瀬戸内海の湾、灘その他の海域ごとの実情に応じて行われなければ
ならない。
( 瀬 戸 内 海 の環 境 の 保 全に 関 す る 基 本と な る べ き計 画 )
( 瀬 戸 内 海 の環 境 の 保 全に 関 す る 基 本と な る べ き計 画 )
上有効な施策の実施を推進するため、瀬戸内海の沿岸域の環境の保
資源の宝庫として、その恵沢を国民がひとしく享受し、後代の国民
のない美しさを誇る景勝地として、また、国民にとつて貴重な漁業
政府は、瀬戸内海が、わが国のみならず世界においても比類
全、再生及び創出、水質の保全及び管理、自然景観及び文化的景観
に継承すべきものであることにかんがみ、瀬戸内海の環境の保全上
第三条
の保全、水産資源の持続的な利用の確保等に関し、瀬戸内海の環境
有効な施策の実施を推進するため、瀬戸内海の水質の保全、自然景
政府は、前条の基本理念にのつとり、瀬戸内海の環境の保全
の保全に関する基本となるべき計画(以下この章において「基本計
2・3
〔 略〕
ばならない。
計画(以下この章において「基本計画」という。)を策定しなけれ
観の保全等に関し、瀬戸内海の環境の保全に関する基本となるべき
政府は、瀬戸内海の環境の保全に関する施策の効果に関する評価
画 」 と い う 。) を 策 定 しな け れ ば な らな い 。
第三条
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を踏まえ、おおむね五年ごとに、基本計画に検討を加え、必要があ
〔 略〕
る と 認 め る とき は 、 こ れを 変 更 し な けれ ば な ら ない 。
3・4
関係府県知事は、基本計画に基づき、当該府県の区域におい
( 瀬 戸 内 海 の環 境 の 保 全に 関 す る 府 県計 画 )
関 係府 県 知 事 は、 第 二 条 の 二の 基 本 理 念に の つ と り 、か つ 、 第 四 条
( 瀬 戸 内 海 の環 境 の 保 全に 関 す る 府 県計 画 )
第四条
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2
に関し実施すべき施策について、瀬戸内海の環境の保全に関する府
基本計画に基づき、当該府県の区域において瀬戸内海の環境の保全
と い う 。 ) を定 め る も のと す る 。
の 環 境 の 保 全に 関 す る 府県 計 画 ( 以 下こ の 章 に おい て 「 府 県 計画」
て瀬戸内海の環境の保全に関し実施すべき施策について、瀬戸内海
〔 略〕
前 三 項 の規 定 は 、 府県 計 画 の 変 更に つ い て 準用 す る 。
〔略〕
( 基 本 計 画 及び 府 県 計 画の 達 成 の 推 進)
第十二条の七
関係府県は、条例で定めるところにより、瀬戸内海の
( 自 然 海 浜保 全 地 区 の指 定 )
第四条の二
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2~4
県計画(以下この章において「府県計画」という。)を定めるもの
とする。
関係府県知事は、府県計画を定めようとするときは、府県計画が
関係のある瀬戸内海の湾、灘その他の海域の実情に応じたものとな
るようにするため、あらかじめ、当該湾、灘その他の海域を単位と
して関係者により構成される協議会の意見を聴き、その他広く住民
の 意 見 を 求 める 等 、 必 要な 措 置 を 講 ずる も の と する 。
〔 略〕
第 二項 から 前項 までの 規定 は、 府県 計画 の変更 につ いて 準用 す
3~5
6
る。
( 基 本 計 画 及び 府 県 計 画の 達 成 の 推 進)
〔略〕
国は、地方公共団体による前項の措置が円滑かつ着実に実施され
第四条の二
2
るよう、地方公共団体に対し、必要な援助を行うように努めるもの
とする。
関係府県は、条例で定めるところにより、瀬戸内海の
( 自 然 海 浜保 全 地 区 の指 定 )
第十二条の七
海 浜 地及 びこ れ に面 する海 面 のう ち次 の 各号 に該当 す る区 域を 自
水際線付近において砂浜、岩礁その他これらに類する自然の状
海 浜 地及 びこ れ に面 する海 面 のう ち次 の 各号 に該当 す る区 域を 自
一
然 海 浜 保 全 地区 と し て 指定 す る こ と がで き る 。
水際線付近において砂浜、干潟、岩礁その他これらに類する自
然 海 浜 保 全 地区 と し て 指定 す る こ と がで き る 。
一
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二
然 の 状 態 が 維持 さ れ て いる も の
二
態 が 維 持 さ れて い る も の
海水浴、潮干狩りその他これらに類する用に公衆に利用されて
おり、将来にわたつてその利用が行われることが適当であると認
海水浴、潮干狩りその他これらに類する用に公衆に利用されて
おり、将来にわたつてその利用が行われることが適当であると認
められるもの
関係府県知事は、瀬戸内海における公有水面埋立法(大正
( 埋 立 て 等 につ い て の 特別 の 配 慮 )
められるもの
( 埋 立 て 等 につ い て の 特別 の 配 慮 )
第十三条
十年法律第五十七号)第二条第一項の免許又は同法第四十二条第一
関係府県知事は、瀬戸内海における公有水面埋立法(大正
十年法律第五十七号)第二条第一項の免許又は同法第四十二条第一
項の承認については、第三条第一項の瀬戸内海の特殊性につき十分
( 下 水 道 及 び廃 棄 物 の 処理 施 設 の 整 備等 )
〔略〕
項の承認については、第二条の二第一項の瀬戸内海の特殊性につき
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配 慮 し な け れば な ら な い。
〔略〕
十 分 配 慮 し なけ れ ば な らな い 。
第十三条
2
( 下 水 道 及 び廃 棄 物 の 処理 施 設 の 整 備等 )
国及 び地 方公共 団体 は、 瀬戸 内海 の汚染 の現 状に かん が
み、下水道及び廃棄物の処理施設の整備、汚でいのしゆんせつ、水
第 十四 条
水道及び廃棄物の処理施設の整備、汚泥のしゆんせつ、水質の監視
質 の 監視 又は 測 定の ための 施 設及 び設 備 の整 備その 他 瀬戸 内海 の
国及び地方公共団体は、瀬戸内海の水質の現状に鑑み、下
又 は 測定 のた め の施 設及び 設 備の 整備 そ の他 瀬戸内 海 の水 質の 保
水 質 の 保 全 のた め に 必 要な 事 業 の 促 進に 努 め な けれ ば な ら な い。
第十四条
全 の た め に 必要 な 事 業 の促 進 に 努 め なけ れ ば な らな い 。
国 及 び 地方 公 共 団 体 は、 瀬 戸 内 海の 海 域 等 に おい て 、
( 漂 流 ご み 等の 除 去 等 )
第十六条の二
漂流し、又は海底に存するごみその他の汚物又は不要物(以下この
条において「漂流ごみ等」という。)に起因する瀬戸内海の環境の
保全上の支障を防止するため、漂流ごみ等の除去その他の必要な措
置 を 講 ず る よう に 努 め るも の と す る 。
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( 技 術 開 発 等の 促 進 )
( 技 術 開 発 等の 促 進 )
政府は、速やかに、赤潮の発生機構の解明及びその防除技
術の開発に努めるとともに、船舶内における油の処理技術その他瀬
第十八条
並びにそれらの防除技術の開発に努めるとともに、船舶内における
戸 内 海 の 環 境保 全 の た めの 技 術 の 開 発に 努 め 、 その 結 果 に 基 づき、
政府は、速やかに、赤潮及び貧酸素水塊の発生機構の解明
油 の 処理 技術 そ の他 瀬戸内 海 の環 境保 全 のた めの技 術 の開 発に 努
必 要 な 措 置 を講 ず る も のと す る 。
第十八条
め 、 そ の 結 果に 基 づ き 、必 要 な 措 置 を講 ず る も のと す る 。
( 生 物の 多様 性 及び 生産性 の 確保 に支 障 を及 ぼすお そ れが ある 動
国及び地方公共団体は、瀬戸内海の海域における生物
植 物 の 駆 除 等)
第十九条の二
の 多 様性 及び 生 産性 の確保 に 支障 を及 ぼ すお それが あ る動 植物 に
つ い て、 駆除 そ の他 の必要 な 措置 を講 ず るよ うに努 め るも のと す
る。
国及び地方公共団体は、瀬戸内海の水産資源の持続的
( 水 産 動 植 物の 繁 殖 地 の保 護 及 び 整 備等 )
第十九条の三
な利用の確保を図るため、水産動植物の繁殖地の保護及び整備、生
物 の 多様 性の 確 保に 配慮し つ つ行 う水 産 動物 の種苗 の 放流 その 他
の 必 要 な 措 置を 講 ず る よう に 努 め る もの と す る 。
環境大臣は、瀬戸内海における水質の状況その他の環
( 瀬 戸 内 海 の環 境 の 調 査)
第十九条の四
境の状況について定期的に調査をし、その結果をこの法律の適正な
運 用 に 活 用 する も の と する 。
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