平成 27年 10 月 20 日 NO7 香美町立香住小学校 朝夕がめっきり涼しくなり、日の暮れも早くなりました。秋の深まりを感じるこの頃です が、香住小学校の子ども達は「実りの秋」に向けて学習に、運動にがんばっています。 9月から10月にかけて自然学校や修学旅行と大きな行事が続きました。 体 験 は 宝 。自 信 を 力 に ! 9月28日(月)から5年生66名が4泊5日の自 然学校を行いました。浜上町長さんの激励を受け、さわや かな秋晴れのもとスタートした自然学校でしたが、兎和野 に移動した3日目(水)から涼しさを通り越して寒さを感 じる山の天候となり、4日目(木)は雨と強い風のなかキ ャンプファイヤーを行うことが出来ませんでした。途中、体調を崩した子どももありました が、多くの子ども達は元気に、そしてたくましく自然学校をやり遂げました。 初日の海の活動では、今年も香住ロータリークラブの皆さんに多大なご支援をいただき、 三田浜海水浴場で地引き網体験をさせていただきました。皆で元気よく引っ張った網の中に は大量のシマダイが入り、昼食ではその獲れたての魚をバ ーべキューでいただきました。おいしくて子ども達が列を なしておかわりする姿に、ロータリークラブの皆さんも喜 んでくださいました。魚に触れ、種類や特徴を学び、食べ てそのおいしさを体験できた宝物となりました。 兎和野に入り香住とは異なる景色や音、色を感じながら、登山やカレーづくりなどの飯ご う炊さん、スタンプラリーや蛇紋岩のストラップづくりなど、様々な山の体験を行いました。 特に3日目(水)はお昼ご飯、夜ご飯とすべて自分たちの手で作りました。自分で練り上げ た生地がなかなか発酵せず時間がかかったピザ作り。火熾しから苦労したカレー作り。すす がたくさんついた鍋や飯ごうの後片付けも大変で真っ暗になったキャンプ場で遅くまで皆 で頑張りました。また、野外でのキャンプファイヤーが出来ず、体育館で行ったキャンドル ファイヤーでしたが、真っ暗な中で揺らめく幻想的なロウソクの明かりが心に沁み、例年と は違った印象深い体験となりました。 ご家族や多くの方々の協力で無事行うことの出来た自然学校。66名の子ども達は改めて 家族への感謝の気持ちや家庭のありがたみを実感したことでしょう。また、1週間家族とは なれることで色々な不安もあったことでしょうが、それを乗り越えてきた事実と友達と力を 合わせ、協力し互いを思いやってきた体験の数々は、これからの大きな自信になるはずです。 「体験は宝」。この貴重な宝をぜひこれからの成長に生かしていってほしいと願っています。 成長をたくさん感じた修学旅行 10月15日(木)から2日間、6年生73名が広島、宮島、大阪への修学旅行を 行いました。例年5月に行っていた旅行でしたが、今年度から秋の旅行に変更しました。一 番心配していた台風にあたる事もなく、さわやかな秋晴れの中で全員そろっての旅行となり ました。 1日目、たくさんの家族に見送られて出発した香住駅のプラット ホーム。朝が早く寒さを感じる時間でしたが、皆これから始まる旅 行に心が浮き立っている様子がうかがえました。最初の訪問地・広 島では、戦争の遺産として訪れる人々に強く平和を訴えかける原爆 ドームや貞子さんの像に触れ、セレモニーでは美しい歌声とはっき りとした口調で平和の誓いを行ってくれました。そして、香住小学 校376名の思いのこもった千羽鶴を2名の代表がしっかりと納めてくれました。 美しい秋の風景に朱の大鳥居が映える宮島での宿泊、買い物の時間も子ども達には忘れら れない思い出となったことでしょう。自然学校以来のみんなで泊まったホテルでの楽しいひ と時や、家族のために一生懸命お土産選びをしている商店街での姿が印象的でした。 2日目は世界遺産である厳島神社を見学した後、再び新幹線、バスを乗り継いで一路大阪 へ。多分一番のお楽しみであったであろう(?!)ユニバーサルスタジオジャパンへ。大変 多くの観衆の中、限られた時間の中でハリーポッターのホグワーツ城をはじめ一つでも多く のアトラクションを体験しようと、各班が駆け足で会場に散っていきました。 約3時間後、様々なアトラクションを楽しみ、新たなお土産を抱えた子ども達が集まって きました。薄暮の会場を包むイルミネーションの明かりがそのまま子ども達の心を表してい るかのようでした。 たくさんの思い出と体験が凝縮された1泊2日の修学旅行。担任や一人ひとりの子ども達 が小学校生活の最高の思い出作りにとこの修学旅行に向き合い、春から学習や仲間作りを積 み上げてきました。この旅行中、様々な場面で集団としての高まりを感じることのできた思 い出深い旅行となりました。最高学年らしいけじめや態度、また、一人ひとりの友達を大切 にしようとする、本当に優しい振る舞いは立派な成長の証でした。 (文責 山本 真)
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