2 議事(岸会長が議長となり議事を進行する。) (1) 報告事項

平成26年度第2回福祉・健康協議会会議録
日
時 平成27年2月2日(月)
午後2時から4時
場
所 市役所5階大会議室
出席者 委員 13名出席(園田、岸、樋口、住田、宮﨑、矢野、古屋、鈴木、山崎、清水、
福岡、津田、石川)
2名欠席(井上、伊豆浦)
*敬称略
職員 前澤福祉健康部長、鈴木健康づくり課長、小澤高齢介護課長、杉田子ども課長、
福祉課 岩田福祉課長、湯川社会福祉班長、小澤障害福祉班長、秋澤主幹
会議の傍聴人 2名
・司会 岩田福祉課長
1 岸会長あいさつ
2
議事(岸会長が議長となり議事を進行する。
)
(1) 報告事項
ア 南足柄げんき計画(案)について
・・・資料1
(鈴木健康づくり課長より、資料1の概要版で説明)
(樋口委員)げんき計画推進会議の中で、げんきサポーターの人材育成、組織化、地域に
おける団体が一緒に協働していくと明記しているが、活動内容が不明確で、
具体的な内容になっていないという意見を述べ、事務局一任で検討してくれ
ることになっている。現状では、げんきサポーターは、健康度測定、脳トレ
体操を中心として行っているが、具体的な方向を示していただき、市の施策
のサポートをする立場であるということを明確にしていただきたい。また、
げんきサポーターは減ってきており、人材不足になってきている。どのよう
な形で増やしていくのか。新年度にやるとなっているが、急いで、補充をし
てもらいたい。
(鈴木健康づくり課長)げんきサポーターの人材育成については、平成27年度の当初予
算で、講師を招き、研修を予定している。また、新たな人材を発掘するため、
その後の研修についても予算化している。委員に対しても委嘱という形では
なく、認定証とするかを検討している。
(岸会長)計画の中にも具体的な内容を入れても良いのではないかと思うが、各論の中で
ということなので、検討のほど、お願いしたい。
イ 南足柄市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(案)について ・・・資料2
(小澤高齢介護課長より、資料2の概要版で説明)
(樋口委員)基本目標の2「バリアフリー・ユニバーサルデザイン」と表記されていて、
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取り組みとしては評価したいが、表記の仕方として、バリアフリーとユニバ
ーサルデザインとは違うものである。バリアフリーに特定なことに対して利
便性を向上するものであり、ユニバーサルデザインはすべての人に対して利
便性を向上するもの。「・」ではなく「や」や「と」と表記したらどうか。
(小澤高齢介護課長)バリアフリーだけでも良いかと思ったが、より広く利便性を向上す
るには、ユニバーサルデザインも考慮したほうが良いかと思い、記述した。
他の自治体の計画等を参考に検討したい。
(古屋委員)子どもたちと一緒に歩く歩道がユニバーサルデザインにより、具体的に取り
組んでいただけることは大事なこと。子どもも高齢者も同じである。都市マ
スタープランと協調を図りながら、道路整備などのユニバーサルデザインを
重要なこととして、進めていく形で位置づけしていただきたい。
ウ 南足柄市子ども・子育て支援事業計画(案)について
・・・資料3
(杉田子ども課長より、資料3の概要版で説明)
(宮崎委員)個別施策の中のネウボラをどのように進めていくのか。
(杉田子ども課長)健康づくり課と連携して、妊娠から出産、子育てまで一体的に支援し
ていく事業として考えている。そのために相談できる場所を開設して、保健
師や臨床心理士を非常勤になると思うが常設して、支援が必要な方々に寄り
添っていきたい。
(宮崎委員)今、児童相談員も相談事業を増えていく中で、人材確保が難しいと考えてい
るが、そのあたりも考えて、進めていくということか。
(杉田子ども課長)確かに、保健師についても募集をかけても応募がないが、保育士同士
のネットワークなどを活用して確保していきたい。
(宮崎委員)関係各課が連携を図ることにあたり、子ども課以外でも、教育委員会や市民
活動課、主任児童委員など多岐にわたる部署にまたがっていると思う。その
間のリーダーシップはどこが取るのか。
(杉田子ども課長)それぞれの年齢に応じて、かかわりが強くなる部署はある。ただ、そ
こに固執してしまうと縦割り行政になってしまう。現在も横の連携を図りな
がら、やっているつもりではいるが、全体的にどこがリーダーシップを取る
かというと難しい。年齢ごとに主たる部署が動くのは事実。ただ、そこから、
年齢を重ね移行するときに、連携を図っていかなくてはならないと思ってい
る。
(宮崎委員)年何回か、一同が集まって会議をするとかは、現在でもやっているのか。
(杉田子ども課長)今のところ、行政内部での集まりはない。ただ、総合計画の中でもう
たっているが、情報共有のネットワーク会議を設置する予定をしており、そ
の中で強化していきたい。
(矢野委員)げんきサポーターは赤ちゃんから高齢者までという対象で行っている。げん
きサポーターとしては、毎年8月に行われている赤ちゃんふれあい教室に参
加している。例えば、赤ちゃんからからお年寄りの交流を図れるような催し
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ものがあると、赤ちゃんはお年寄りの知恵を借り、お年寄りは赤ちゃんと触
れ合うことによって、脳の活性化につながり、お互いに利点がある。
(杉田子ども課長)何かの折に健康づくり課と連携して進めていけたらと思う。
(古屋委員)総合的な話の中で、子ども子育て支援制度そのものが,非常に大きな政策の
転換期。その中で、働いている人たちで、必要性が認められれば、保育認定
証が発行され、それがあれば、保育園に直接入れる。保護者にとっては、サ
ービス向上につながったとは思う。一方、子どもの発達面からみると、多少
の問題はあるかとも思う。子どもたちを振り分けるという側面も感じる。認
定子ども園にしても、直接契約になると、法的役割は弱くなると懸念してい
る。生活面、発達面において、保護者にとっても、子どもたちにとっても、
両方が良くなるような、制度にしていただければ良いと思う。具体的なこと
で言えば、障害児にかかる介助員を支援する制度が民間の保育所に対しては
ない。保育所に入ってきて、その中で、数は少ないが、個別対応が必要な子
がいる場合、一番問題になるのは、動き回り、高いところに上るなど怪我に
つながるような行動をとるときである。そうしたときは、どうしても個別対
応が必要になる。公立保育所、幼稚園がその制度の対象となっているが、公
立民間問わず、子どもたちの視点から制度を行っていただきたい。
(杉田子ども課長)補助メニューの中には介助員のメニューもある。今事例としてあげら
れたお子さんは、障害児の認定まではいっていないお子さんが多い。補助メ
ニューは、障害児として、障害者手帳を持っているとか、明らかに診断書に
名称が付いているなどのお子さんが対象となる。今、古屋委員がお話された
お子さんでも、障害者手帳などをもってくだされば、対象となる。ただ、保
護者が自分のお子さんを障害児として認めたくないという気持ちもあり、理
解をしていただけない。園にはたいへんなご苦労をお掛けしていることも承
知はしているが、プラスアルファーを出していけないのは事実。福祉課のほ
うで巡回相談も行っているので、活用してほしい。
(鈴木委員)巡回相談はどのようなメンバーで行っているのか。
(岩田福祉課長)PT(理学療法士)と臨床心理士が行っている。
(鈴木委員)そういった方々が相談を受け、説明をしても、親の理解が得られず、先に進
めないということか。
(岩田福祉課長)基本的に親や園が不安や心配があるお子さんがいた場合は、まず、巡回
訪問をさせていただき、子どもの面接、保護者の面接、くまさん教室の紹介
等をさせていただきながら、障害があるかどうかを確認させていただいてい
る。3歳から5歳くらいの子どもたちは、これから共同生活をして、他の子
どもたちとかかわりをもてば、大丈夫だという親御さんの期待があり、時間
をかけてお話をさせていただいている。
(鈴木委員)時間をかけなくてはわからないということもあるが、早期発見も非常に大切
である。この地域で小児精神科の専門医がいないということが非常に大きな
問題となっている。その判定をするために、リハビリの専門職などが対応し
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ていくなど対策を取らないとこの問題は解決しない。巡回に限らず、施設等
の訪問も含めた体制を強化していかないといけない。
(鈴木健康づくり課長)健康づくり課では、早期発見ということで、健診の中でぞうさん
教室などにより理解を深めていただいている。また、少し心配のあるお子さ
んを対象に、3ヶ月健診の時にじっくり相談で心理士が相談を受けている。
やはり一番問題になるのは、発達障害を認めないお母さんが多く、課題であ
る。
(鈴木委員)最終的にはご家族の判断というのはやむを得ないが、やはり、広く正しい知
識を啓発することは必要で大事なこと。そこを強化していただきたい。
(古屋委員)お子さんの発達の捉え方としては、早期発見早期治療というときに、判定が
先になってしまうと親御さんの理解を得るのは難しい。きちっとした教育や
医療に結び付かなくてはいけない場合もあるが、その判定が難しいお子さん
がいたときに、どのような手立てをしたら、その子がよりよく発達するか、
そうした視点をおいて、もう少しやわらかい働きかけが必要で、出来るので
はないかと思っている。
(鈴木委員)認定ありきではなく、最初に医療的な専門的知識でチェックをする。次に、
判断がつかない段階では、発達相談で援助していく。その後、発達障害が進
んだ場合は、認定して、福祉サービスでさらに手厚い援助をしていく。とい
う段階を踏むのが良い。やはりチェック機能が一番大切。家族が認めたくな
いという課題があるのは分かるが、必要な時期に必要な支援をするためには、
医療的な専門知識でチェックすべきであると考える。
エ 公立幼稚園・保育園のあり方について
・・・資料4
(杉田子ども課長より資料4で説明)
意見特になし。
(鈴木健康づくり課長、小澤高齢介護課長、杉田子ども課長
退席)
(2) 協議事項
南足柄市障害者保健福祉計画及び障害福祉計画(案)について
・・・資料5
(岩田福祉課長より資料5の概要版で説明)
(福岡委員)南足柄市の問題だけではないが、障害者の地域移行について国から通知があ
ったが、県の障害福祉計画でも特に神奈川県においては地域移行がまったく
進んでいない。南足柄市においても一部障害者施設があるが、もともと南足
柄市の住民の方が、入所施設に入っている人はたくさんいる。そうした施設
に入っていた人をこうした計画でいかに地域に戻すかを真剣に考えていかな
ければならない。また、特に発達障害の分野においては、親御さんに対する
家族サポートが障害者支援法の中で、明確にうたわれているが、計画の中に
入れなくて良いのか。障害者にとっては、昨年の2月からは障害者権利条約
が批准されたので、それに基づいた計画を作っていくのが課題。それをする
ためにはどうしたらよいか。すごく大きな課題として、障害分野だけでなく、
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高齢分野においても、専門職がなかなか集まらないこと。少し前に東京都の
老人施設の60%が定員割れをしている。これは職員がいないから定員割れ
をしていた。待機高齢者はたくさんいる。福祉施設においても、ヘルパーを
半年近く募集してもなかなか集まらない。決して賃金が安いわけではない、
それでも集まらないのはなぜか。それは、事業者だけで解決できる問題では
ないので、行政側から良い知恵があれば、お聞きしたい。
(岩田福祉課長)地域移行については、P57に地域生活支援拠点等の整備と記載がされて
いる。国の指針では、障害のある方が高齢化や重症化することに伴って、今
後、ご両親がいなくなった場合、入院や施設入所の障害者が地域に戻ってき
たときに、どのような形でサポートしていくか。コーディネイトしていく拠
点施設の設備をしてくようにとの国の指針が出されている。南足柄だけでな
く、全国的においても地域に移行していくということは重要なポイントにな
ると考えている。それらについては、足柄上自立支援協議会(圏域)で協議
していきたい。国としての具体的な部分が出てきていないが、平成29年度
までには圏域で一箇所は整備していくという目標に向けて進めていきたい。
発達障害の件だが、委員の皆様の意見のとおり、養育体制の整備となると、
障害児としての養育ということではない。学校、幼稚園、保育園等において、
心配な子どもについて、行政側の関係各課が月に1回ぐらいの集まり、連携
を図ることが必要ではないかと検討している。養育体制の整備というところ
で記載はさせていただいているが、来年度以降は、関係各課、関係者、専門
家などが集まり、皆で知恵を出し合いながら、南足柄市としては、どのよう
な形が、発達障害(かもしれない子も含めて)を持っている子ども、その家
族に寄り添っていくにはどうしていったらよいのかを検討していきたい。な
お、来年度以降にモデル事業を行っている先進地に視察に行きながら、本市
に合った体制作りを検討していきたい。
施設や行政において、専門職がいないのは、共通の課題なので、皆様方に
お知恵を借りながら、検討していきたい。
(福岡委員)58Pの福祉施設利用から一般就労に移行した人数だが、何を基準に算出し
ているのか。
(岩田福祉課長)現在、南足柄市にお住まいの方で、実績に基づいて算出している。
(山崎委員)南足柄市役所やりんどう会館などは、障害者の利用があり、大雄山線から先
の道路は、まず、坂を上がっていくのがたいへん。また、神奈川県内の鉄道
機関は80%近くがバリアフリーになっているのに、大雄山線はバリアフリ
ーになっていない。公共バスはリフトつきバスが来るようになったが、その
先の交通機関を考えるとどうにもならない。
市の広報を見ていて、障害者のことは載っていなく、さびしく感じている。
何十年か前にアジア大会などで活躍したときの記事は載っていた。同じ市民
なのに、障害者の記事がないのは物足りない。
神奈川県内の車椅子の児童が、小学校を卒業後、車椅子設備が整った他の
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生徒とは違う中学校を進められた。本人は、今まで通っていた友達がいる学
校に行きたい。そうした本人の気持ちを考えるようにしてほしい。
(岩田福祉課長)今回の計画に記載した広報活動の充実については、パラリンピックも2
020年に東京で行われるということを視野に入れながら、障害者の方にも
楽しんでもらえることがあればと考えている。進学する学校は障害がある方
もない方も希望に応じた教育を受けられるように努力をしていきたい。
(鈴木委員)専門職が少ないというのは、学校側でも責任を感じている。少数定員で一学
年50人もいない状況が続いている。政府の政策のひとつとして、鋭意努力
はしている。小中学校の教育については、学校の先生が障害の専門ではない
ので、学校や市の教育委員会からの依頼により、専門職を派遣し、教員向け
の相談などを行っている。そうした事業を南足柄市でもやっていると思うが、
充実していく必要がある。
(岩田福祉課長)小学校に入ってから問題行動が多いと言って、福祉課に相談がある。教
育委員会において教員を対象とした研修を行っていく予定。現在、教育委員
会、福祉課、子ども課などと連携を図っているところだが、先ほどの委員の
皆様の意見のとおり、発見する場所が重要と考えている。現在、健康づくり
課では、1歳児半健診や3歳児健診を行っているが、他市で行っている5歳
児健診を行うと効果的と聞いているので、そうしたことも含めて、実現する
のはまだ先になるかもしれないが、今後検討していきたい。
(福岡委員)障害者権利条約の批准が各国で行われている中、国の派遣団でヨーロッパ各
国に行った。その中で、西ドイツで養護学校が廃止となり、特別な教育をせ
ずに、みんな同じ教育をしようという方向性で動いている。ドイツだけでな
く、ヨーロッパ全体がそのような動きがある。日本では、先日あるテレビ番
組で、児童入所施設、高齢者施設、学生寮、近隣の自治会の人も含め、お互
いに尊重しあい、地域ぐるみでみんなで一緒に暮らしていきましょう。ボラ
ンティアがいやなら一緒に暮らせないというスタイルで暮らしている地域が
ある。そのような地域のようにはいかないが、児童・障害・高齢関係なく仲
良く暮らしていきたい。
(古屋委員)保育園の中で、お友達のほほをつねる子がいる。その話を保護者(ほほをつ
ねられている子)にはそう簡単にはできない。園にはなんらかのハンデがあ
る子もいることをどのように保護者に理解していただくか、どのように説明
をしたらよいか教えていただきたい。市とも連携を図っていきたい。ともに
尊重しあいって良い言葉であるが、理解をしていただくのは日々の積み重ね。
言葉ひとつで逆に作用してしまう場合がある。園の考えとして、せめてハン
デを抱えている子もいることを保護者に理解していただきたいと考えている。
(福岡委員)参考になるか分かりませんが、15歳になる東田直樹さんという重度の自閉
症の方が13歳のときに本を出した。言葉を発することは出来ないので、パ
ソコンとかを使って自分の意思を伝えたもの。その方はぴょんぴょん飛び跳
ねる。専門家にもなぜ飛び跳ねるか分からなかった。東田さんが出した『自
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閉症の僕が飛び跳ねる理由』という本で、明確に分かった。今、その本が、
イギリスやスェーデン、ノルウェーで、売り上げランキングが1位。ぜひ読
んでもらうと参考になると思う。
(鈴木委員)バリアフリーの関係だが、バリアーとともにいきる町をつくる取組みがある
地域で行われている。どんな障害を持った方でも過ごせるまち。バリアーが
あってもそれを乗り越えて生活できる。バリアフリーにすることがひとつの
方法論ではなく、バリアーがあってこそ、障害がある人の生きる力になると
いう発想もある。きちんと考え方を整理して進めていくべき。
(樋口委員)ここで考えるのは、バリアフリーやユニバーサルデザインなど言葉で表記す
ることは結構なこと。ただ、現実的に実施するのはどうなのか。バリアフリ
ーの場合はやらなくてはいけない内容がはっきりして、財政面の問題だけ。
それに比べて、ユニバーサルデザインは非常に難しい。どこをどのようにや
るのか。どこから知恵を持ってくるのか。行政や市民が考えるのか。静岡県
は議会を通して、特別委員会を作って、協議を積み重ねた結果を条例化して、
実行している。それほどたいへんなことで、留意事項はたくさん残っている。
例えば、失敗しても許容すべきであるということまで条件に入っている。確
かに、だれにでも利用価値を作るということはものすごく難しい。言葉だけ
を背負ってしまい、現実的には財政事情でここだけとなると、書いてあるこ
とはなんだということになってしまう。市で具体化して進めるときには、し
っかりと協議して、市民に明らかにするべきと考える。
(3) その他
「南足柄市地域福祉計画」などをつくるための市民アン
・・・資料6
ケート調査【結果報告(単純集計)】について
(湯川社会福祉班長より資料6で説明)
(樋口委員)この結果をみると、とても重要なことが出ている。市や社協の広報等で情報
を入手している人が61.9%もいるのに、社協を知らない人が50%近く
もいる。民生委員・児童委員を知らない人が59・9%。この数値はどうい
うことか。サロン活動の普及を要望している人が43%近くいる。また、い
ざというときの助け合いを必要だと思う人も77%いる。こういうことを言
いながら、ボランティアはいやだ、役員はいやだという人がいる。求めるけ
れども自分が何か頼まれるときは出ていない。ボランティアも減ってきてい
る。健康サポーターも60~70人ほどいたが、30人台まで落ちた。なぜ
か。ボランティアの内容がたいへんな負担になっている。数字をもう少し分
析をして、現実とつき合わせてみる。自治会加入者も減っている。民生委員
の選出についても苦労していると聞いている。そういう事実に対して、環境
づくりとして、行政で何かやっていかなくてはならない。福祉、健康に関す
ることについて、地域の中で活動するとき、行政が縦わりなので、いろいろ
なところから活動がおりて来る。事例として、サロンは社協、老人クラブな
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どでもやっている。参加者は、ほとんど高齢者。活動にかかわる人の負担が
大きい。計画の中にも協働ということばがある。こういう時代は個別ではな
く、共通することは一緒にやることで、回数は少なくなるが効率があがり、
役員の負担も少なくなる。推進連絡会や作業部会などの市のレベルで、関係
各課が集まると思うので、それぞれの団体が出している課題を整理、調整し
て、協働で行えるように、ぜひ検討していただきたい。
(湯川班長)ニーズの部分と担い手の部分の問題ではないかと思う。このアンケートだけ
ではなく、来年度以降、地域懇談会等を開催し、地域の皆様から寄せられた
意見を反映させていきたいと考えている。
(山崎委員)障害者は災害があってもうちにいるしかない。災害時に、身内から助けるこ
とは分かっているが、そのあとに、障害者のことも考えてほしい。
閉会のあいさつ
樋口副会長
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