KIPOにおける最近の特許情報普及の 取り組み

KIPOにおける最近の特許情報普及の
取り組み
トピックス
1. 開かれた政府のデータ戦略における新パラダイム
2. 知財データの普及と活用のための政策
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グローバルな知財情報の普及
高品質な知財情報の提供
知財情報へのアクセス性向上
知財データエコシステムの育成
3. 今後の計画
1. 開かれた政府のデータ戦略における新パラダイム
他国の現状
米国
EU
英国
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•
•
Freedom of Information Act(情報自由法) (1996年)
OPEN Government Act(政府公開法) (2007年)
ポータルサイト‘data.gov’ の開設 (2009年)
•
The Directive on the Re-use of Public Sector Information
(公共部門情報の再利用に関する指針)(2003年, 2013年改正)
•
Reuse Policy for Public Information(公開情報の再利用政策)
(2005年)
オーストラリア
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ポータルサイト‘data.gov.uk’ の開設
•
Declaration of Open Government (開かれた政府宣言)
•
ポータルサイト ‘data.australia.gov.au’ の開設 (2010年)
(2010年)
(2010年)
1.
行政運営のための新パラダイム: Gov. 3.0
1.
韓国における開かれた政府の現状
 ‘Act on Promotion of the Provision and Use of Public Data’(公開データの提
供と使用の促進に関する法律) (2013年制定) は以下の項目を保証:
• 全ての公開データの普及
• 公開データの無制限での利用
• 公開データへの平等なアクセスの保証
• 公開データの商業的利用
 16 の戦略的分野を重視
• 天気、運輸、土地、食糧/医薬、農業、特許、文化/旅行、災害/安全、健康/福祉
等
1.
オープンデータの促進
 データ普及率の拡大
施行前 (2013年9月)
施行後 (2014年7月)
539%
*オープンデータ戦略会議 (2013年12月)
 韓国がOECDにおいてオープンガバメント・データでトップ
*図表でみる世界の行政改革2015年調査 (2015年)
増加
APIs
116
データ
データ
セット
13,000
625
665%
増加
1,344
8,941
12,654
10,000
10,061
7,000
4,000
1,000
2012
API
ヒット
7,653
3,395
2013
2013
ユーザ
企業
2014
2014
2015
2015
2016
2016
191%
1億1,000万
増加
(月平均)
2億1,000万
(月平均)
736%
増加
42
309
2.
知財情報の普及に関するKIPOの4原則
• 世界規模の特許データへのアクセス拡大
• データ品質の管理
• 出版物のデジタル化
• KIPRIS と KIPRISPlus サービスの品質向上
• 高付加価値データの提供
• オープンデータシステムとの統合性向上
• グローバルなデータ交換と普及プロセスの向上
• 提供される異なる種類の情報
• オープン知財プラットフォームの性能向上
• スタートアップ支援
• 年間データ普及計画の提供
2.
知財データの普及政策
 グローバルな知財情報の普及
• 外国の知財情報利用を拡大するための国際協力の強化、審査目的から公衆の
検索目的へ
 高品質な知財情報の提供
• 多様性のある高品質な知財情報の作成と提供
• ユーザのニーズと選好を反映
 知財情報へのアクセス性の向上
• 高度なICTの導入
• 公衆向けKIPRISとKIPRISPlus の利便性増加による知財情報の利用促進
 知財データエコシステムの育成
• 民間及び公的機関の役割の設定
2.
データ蓄積範囲の拡大
 グローバル特許データの公開の拡大
• (IP5 データ) 五大特許庁(IP5)が2014年7月より公報、英文抄録を一般に提供
することに合意
 実用的価値の高い重要な知財データの広範な公開
• 代表出願人氏名、リーガルステータス、複数引用のリファレンス、CPC
2.
オープン知財データと活用に関する諮問委員会
• オープン知財情報政策に関する有益な意
見交換
•
産業界に必要とされる新しい知財データの
探索
•
知財情報業界を育成するためにより良い方
法の検討
• 委員会は10名の専門家より構成
•
’Government 3.0’の専門家3名
•
知財情報サービス業界の専門家4名
•
知財情報ユーザ3名
• 委員会は6か月ごとに開催
2.
‘IP-Biz 統合サービス’の強化
 特許情報とビジネスデータをカスタマイズ可能なフォームにて統合し、一般へ提供
するための‘IP-Biz統合サービス’を構築 (2014年)
IP-Biz サービス
IP-Biz情報分析
IP-Biz 情報分析 UI
ビッグデータ
サービス
カスタマイズされた分析
特許分析情報
ビジネス分析情報
特許動向
IP R&D
出願人
高度な技術
採用コスト
価値分析
テクノロジー
高度な特許/
特許動向/
市場シェア
分析等
市場
政策/技術
紛争
R&D
重要な特許
輸出
R&D支援設備
貿易政策
特許
分析
特許
動向
技術
開発
重要な
特許
出願人
高度な
技術
市場
動向
輸出
P政策/技術
R&D
動向
国別分析
出願人分析
2.
知財情報利用の認知度の拡大
PATINEX (国際年次会議)
•
知財情報と戦略
•
知財サービスプロバイダによるサービスと製品
IP DB & Solution Conference (知財データ
ベース及びソリューション会議)
• 知財サービス企業各社間でアイデアと情報を共
有する機会を提供
Contest for IP Data-based Ideas
(知財データベースアイデア競技会)
• KIPRISPlusを用いた新サービスモデルの開発の
奨励
2.
高度なICTの採用
 データ活用向上のために独立データを結びつけるLODベースの知財情報を提供
(2014年)
• リンクしたオープンデータ : 構造化データを公開する方法により各データが互いに結びつ
いてさらに実用的になる。これにより、異なるソースからのデータを結びつけてクエリを行う
ことが可能
2.
KIPRISPlus (plus.kipris.or.kr)による知財データの頒布
公的機関
リアルタイム
標準
大学、研究機
関
(XML)
中小企業
IPサービス会社
 KIPRISPlusの使用統計
•
製品: 65のオープンAPI及び60 バルクデータ
•
サービスユーザ数: 40ユーザ
•
データ検索: 1億2,100万件
(2013年) →
(2013年) →
47ユーザ(2014年) → 96ユーザ
(2015年8月)
→ 2億2,700万件
(2015年9月)
2憶件
(2014年)
 KIPRISPlusによる特許情報製品
•
公報 (特許、実用新案、意匠、商標), 裁判記録、登録、引用文献情報, KPA, 翻訳辞書等
2.
知財データエコシステムの育成
 知財サービスの公的機関及び民間機関提供との正しいバランスを追及し、知財マー
ケットの公正な競争と促進の支援
• (原則) 知財情報サービスは、(1)もし法的根拠が存在する場合、または、(2)知財サービス
が公共目的で提供される場合、を除いて民間機関が提供するものとする
• (サービス管理) 事業計画を発展させる際、サービスの実績と有用性を精査、民間機関の利益
を侵害するかを調査
• (調整機構) 審議委員会の開催と運営
• (実績検査) 整備計画の実績精査及び対処
3. 今後の計画
ありがとうございました