☆ 食品衛生ニュース ☆ 2010年 4 月吉日 4 月に入りだんだんと暖かくなってきました。気温の上昇とともに湿度も高くなるこれからの季節、 食品を取り扱う際にはカビに注意を払う必要があります。今回はカビについて取り上げます。 Ⅰ:温度 ほとんどは5~35℃の範囲で発育します。20℃を超えると急速に活気づき、28℃あたりでは繁殖が 一番盛んになります。冷蔵庫の中でも頻繁に扉を開閉すると温度が上昇するので注意が必要です。 ※一般に30℃以下であればいつでも発育し、逆に30℃以上になると生えにくくなります。 Ⅱ:水分 かなり低い湿度で生育するものもありますが、大部分のカビはジメジメした場所を好みます。 湿度が60%を超えるとカビ,ダニが発生しやすくなり、80%を超えるとあっという間に増殖します。 Ⅲ:栄養分 カビは栄養源となるものに寄生して成長します。特に好むのはデンプン,糖分などの炭水化物やセルロー スに富んだものです。また、カビ自身からも酵素や酸を出して、水に溶けない金属や繊維を分解して吸収, 発育します。 Ⅳ:空気(酸素) 発育する上で必要不可欠なものでごく少量でも酸素があると、液体中でも時間をかけてゆっくりと発育す ることができます。逆に、酸素のまったくない状態では発育できないため、脱酸素剤の利用は良い例です。 カビ毒とは? カビの産生する代謝産物のうち、ヒトや動物に対して有害な作用を示す化学物質のことです。 細菌の毒素(トキシン)に対して分子量が小さいのでマイコトキシンと呼ばれています。 一般的に「熱に安定」「低分子」「毒性がある(肝・腎障害,発がん性など)」といった性質を有します。 特にピーナッツや黄変米に生えるカビ毒が有名です。カビのすべての種類が産生するわけではありません。 ・空気が滞らないように常に換気を心掛けましょう。窓は全開にしないで少しだけ開ける方が効果的です。 ・室内の空気が多湿にならないように心掛けましょう。結露の発生は多湿のサインです! ・人が快適に感じる湿度は60~65%なので、少し乾燥気味に感じる50%程度を保つことが最良です。 ・こまめに清掃し、カビの栄養となるホコリや汚れを取り除きましょう。 本社 〒536-0008 大阪市城東区関目 5-22-23 TEL(06)6939-1044 FAX (06)6939-2350 東京営業所 〒105-0012 東京都港区芝大門 1-4-4 ノア芝大門ビル 304 TEL(03)5472-7551 FAX(03)5472-7552
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