ノボシリンジ解説 - 第4回日本くすりと糖尿病学会学術集会

1920年代 当時、一般的であった金属製の注射器
当時はインスリン製剤の純度が低かったため、1回に投与する注射液の量は多く、
また、太く、長い注射針で、1日3~4回の注射を余儀なくされる患者さんの負担は計り知
れないほど大きいものでした。
しかも、注射器や注射針は、煮沸消毒して繰り返し使用しなくてはならないという煩わし
さもありました。
1925年 「ノボシリンジ」 インスリンペン型注入器の原点
投与量設定の仕組み
①小さいダイアルを回すと、
②小さいダイアルが右に移動し、
投与量を設定
③大きいダイアルを回すと、小さいダイアルも一緒に回り、
注入器本体にねじ込まれていく。
小さいダイアルが根元にぶつかると止まる。
1921年インスリンの発見から4年後の1925年、現代のインスリンペン型注入器の原点と言える
「ノボシリンジ」が発売されました。
バイアルからインスリンを毎回吸引する手間を省くため、注射器内部に数回分のインスリンを
充填し、1回分の投与量を設定して投与できる機構を持っていました。
第4回日本くすりと糖尿病学会学術集会
2015年9月26日(土)・27日(日)
朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター) ノボ ノルディスク ファーマ社展示ブース
インスリン注入器 開発の歴史
※年号は日本での発売年