平成26年度自然学校のまとめ(PDFファイル)

3^平成 26 年度自然学校 一年間のまとめ
1.特色のある活動の報告
・パン作り
地域の集会所をお借りしての活動でした。
パン生地を加工するところからはじめて、材料のたくさん乗った
ピザや、ソーセージパンを焼いて、おやつに食べました。
・お弁当作り
お昼からの大いちょう公園への見学のために、
みんなでお弁当を作りました。
大いちょう公園での手作りお弁当は、忘れられない味でした。
・遊び場作り
学校から遊具を持ってきての遊び場作り。
綱渡りや、大ブランコなど、普段の基地作りとは少し
違う楽しい時間になりました。
・ハンモック作り
学校からPPロープと木材を持ってきてのハンモック作りです。
先生方の指導の元、自分のハンモックを作りあげました。
完成したあとに、自分で乗ってみて、不思議な乗り心地
と達成感を味わっていました。
2.自然のなかでの体験活動の報告
・木工クラフト
/
竹細工
枝や小枝、木の実、葉っぱなどの材料を使って、
自分の考える作品に挑戦しました。
竹細工では、コップやスプーンを作りました。
竹の性質を学びながらの活動でした。
児 童 の 言 葉
<木工クラフトで、木などを使って鉛筆と、どんぐりでできた人を作ったことが、心に残っています。>
<ダイコン鉄砲を5回ぐらい打って楽しかったです。>
<パズルのスタンドと森の妖精たちを作りました。でも二つとも失敗してしまいました。>
・テント泊
6人用のテントをグラウンドに張ってのテント泊です。
大きなテント、みんなで協力することで組み立てることができました。
少し声をひそめてのテントの中での会話は、思い出に残ったことでしょう。
使い終わったあとの片付けも、キチンと丁寧にしてくれました。
児 童 の 言 葉
<テント泊でテントを立てるときに、みんなで一緒に協力できてよかった。>
<テントを立てるのは始めてで、できるかどうか心配だったけど、早くテントを立てることができた。>
<テント泊のとき、すごくどきどきして、人の声もすごくして、テントの中でずっと笑っていたと思う。>
・焼き板工作
ガスバーナーで焼いた板を削って、ドア掛けを作りました。
焼き板を思い思いの形に切って加工し、立体的な作品を
作り上げた児童や、雲海を描いた児童など、個性が発揮さ
れた活動でした。
児 童 の 言 葉
<焼き板工作で自然の松ぼっくり、どんぐり、くるみなどを貼ることができたのが良かったです。>
<家島で拾って来た貝を二つ使って、男の子がカヤックに乗っている作品がとても上手に作れた。>
・草木染め
栗のイガで、ハンカチに色をつけました。
鍋の中に、水とたくさんのイガを入れて煮込み、
その中にハンカチを入れて引き上げると、
自然から生まれた模様と色がついていました。
児 童 の 言 葉
<草木染めで、自分で考えて、いい作品ができたので心に残っています。>
・基地作り
木とロープを使っての、基地作り。ブランコやハンモックも一緒に
作って、林の中を遊び場に変えました。
木を足場にして、ツリーハウスを作り上げた学校もありました。
児 童 の 言 葉
<ハンモックや2階だての基地を作ることができてよかった。>
<広くてみんなが入れるぐらいの基地が作れてよかった。>
<森にある木にひもをつるしてツリーハウスを作ったこと。>
3.天文関係、外出先での自然学校の報告
・なゆた望遠鏡での天体の観察
公開望遠鏡では国内最大の望遠鏡、
2m なゆた望遠鏡をつかった星の観察です。
普段何気なく眺めている星のまったく別の姿を
みることができ、歓声をあげている児童もいました。
児 童 の 言 葉
<土星の輪は、かたまりがたくさん集まってできていることを知り、とても心に残りました。>
<はじめて「おおぐま」や「こぐま」などの星をみたときがすごく心に残っています。>
<なゆた望遠鏡で水星が見ることができて良かった。運が良くないと見られないと聞いたので良かった。>
<土星、火星、木星、ふたご座、かに座、M3など普段では見えない星が見ることができてうれしかった。>
<プラネタリウムを見るよ!と言われたとき、室内かな?と思ったけど、野外で本当の星を教えてくれて感動しました。>
・望遠鏡操作実習
小型望遠鏡の使い方を学ぶ、操作実習です。
夜空を見る前に、遠くのものを見る練習をして、
自分で望遠鏡が使えるようにしましょう。
誰が一番早く目標が見えるようになるかの競争もしました。
児 童 の 言 葉
<望遠鏡操作実習では色々な物とかを見ることができたので良かったです。>
<望遠鏡操作実習で、動かしたり見たりして、たくさんのことが分かったので、機会があったらまたしたいです。>
・研究員のおはなし、天文工作
天文台の研究員のおはなしです。
天文工作で、虹の見える分光器を作成しました。
さまざまな光を、分光器に通してみると、目に見える色とは
違う色になりました。虹の見える光もみんなで観察しました。
・佐用高校体験学習
佐用高校で、牛の世話やサツマイモ
掘りなどをしました。
始めての経験に、驚きの声も聞こえました。
児 童 の 言 葉
<佐用高校で、牛の散歩や、牛のブラッシングをするのが始めてだったので、心に残りました。>
・カヌー・カヤック体験
兵庫県立いえしま自然体験センターでの、カヌー・カヤック体験。
天文台から少し離れて、海での活動を楽しみました。
・バスでのおでかけ
みうち若杉館でのこんにゃく作り体験、兵庫環境体験館や
大イチョウの見学など、様々な施設へ出かけました。
(↑佐用の海内若杉館でのこんにゃく作り体験を撮影)
児 童 の 言 葉
<カヌー体験で、島を一周できるか心配だったけれども、全員の班が島を一周できたからすごいと思いました。>
<普段はあまり目にすることのない生き物や、水面と同じ目線で見る海の風景がとても綺麗でした。>
4,児 童 の 言 葉
・みんなと寝ることがなかなかなかったので、楽しかったです。
・楽しみにしていたテント泊ができなかったのが残念だった。
・家への手紙書きで、家の人が送ってくれた手紙が面白くて、返事を書くのがすごく
楽しかったです。
・キャンプファイヤーが、心が温まったから印象に残っています。
・野外炊事の片付けで鍋を綺麗にするのが大変だったので、心に残りました。
・ミッション10では、チャレンジ1・2や色々なところに隠されている文字を探す
ことが楽しかったです。理由は、みんなで協力して、あきらめずに解いたからです。
・自然の多い場所で、施設の人に「自然というものは、きれいですね。」といいま
した。言ってみてとても気持ちよかったので、また行ってみたいと思いました。
・キャンプファイヤーで、いつもは見えない友達の姿が見ることができて良かった。
・お風呂がとても綺麗だったし、お湯もとても気持ちよかったのでいいなぁと思いま
した。部屋もとても広くてきれいだったのですごいなぁと思いました。
・自然学校の食事がとてもおいしくて、嫌いなものも残さず食べることができた。
・自然学校でよかったことは、あまり普段しゃべらない人とふれあえて仲良くできた
ことや、相手と分かり合えたことです。
・なゆた望遠鏡で色々なことを教えてもらって、色々な惑星もわかったし、教えてく
ださった先生がおもしろくて楽しく観察できたから、心に残りました。
・ナイトハイクで、蛙の鳴き声やシカを見ることができて良かったです。
・イニシアティブゲームで、天文台を面白いゲームで回ることができた。
・障害者用トイレが充実していて助かった。
・ボールとかフリスビーを使えたことが良かった。サッカーが楽しかったです。
・木工クラフトや焼き板工作で、指導員の方に切ってもらったり、教えてもらったり
して、思い出に残るいい作品ができました。
・天然プラネタリウムが特に心に残りました、家に帰って、教えてもらったことを話
したら「よく知っているネ」と言われました。
・野外炊飯でご飯がこげてしまったけどバームクーヘンが作れてうれしかったです。
・心に残ったのはキャンドルファイヤーです。最後のリーダーからのメッセージと歌
で、涙が出てきました。
・朝霧観察がとてもきれいで、雲海と一緒に日の出も見えたこと。
・ミッション8で、すごい霧だったけど、迷いながら問題を解いていったこと。
・47個のろうそくに火をつけるのが心に残った。
・施設の環境が良くて、汚れているところがあんまりなかった。そうじのときに回っ
ても、ゴミが少なかった。
・雲海を見に行ったとき、自分が雲より上に来ていると考えると、すごく不思議だっ
たので心に残っています。
【要望】野外炊飯のなべやフライパンのこげつきがひどく、洗うのに時間がか
かりすぎました。子どもの手に余るこげつきでした。
午後が片付けで終わってしまい残念でした。もう少し洗いやすいものを
貸していただけると助かります。
【要望】最初の説明のときに、片付けはここまでしないといけないことを
伝えていただけたらと思います。
(鍋のススはしっかり落とす・・・etc)
【要望】デイキャンプ場の洗い場の数が少なかったように思います。もしでき
るのであれば、洗い場を広げていだだけたらな・・・と思いました。
5.教職員の方からの意見・要望
【要望】水道の数がもう一箇所あるとうれしいです。
水道の蛇口のうち、真ん中を使っていた班は、狭くて一人しか洗い物
ができず、他の子はずっと待っていることになるので。
(回答)今後は、野外調理で一段落ついた時点で、片付けの説明を行いたいと思
っています。
(昼食の場合は12時前後)
その際に、スポンジの使用方法や、鍋の洗い終わったときの状況、
鉄板やフライパンの洗い方の説明を行おうと考えています。
また、洗う場所について、参加人数の多い学校の場合には、
現在あまり使用されていない、残り1箇所のステンレス流し台の活用
を考えています。
【要望】1日目16時まで荷物を中に入れられなかったので、困りました。天気
がよすぎて、体調管理上、部屋の中で少し休ませたかったです。
(回答)こちらの宿泊施設に関しては、16時よりも前の利用については、
「休憩利用」として、一般のお客様からは料金をいただいております。
そのため、こちらから公に16時より前の入室を認める発言はできま
せんが、天候の都合や体調の問題などがありましたら、そのときに相談
していただければと思います。
6.アンケート結果
Q1:天文台での自然学校はどうでしたか?
公園全体の施設・環境
1%
21%
泊まった部屋・お風呂
2%
22%
3点
3%
3点
2点
78%
毎日の食事・食堂
2点
76%
1点
3点
33%
2点
64%
1点
1点
Q2:自然学校で心に残った活動はどれですか?(児童の心に残った活動を、実施校数で割ったグラフ)
0.0
(室内)イニシアティブゲーム
ミッションン8
ミッション10
木工クラフト
竹細工
和紙作り
焼き板工作
草木染め
基地作り
野外炊事
なゆた望遠鏡での星の観察
研究員のおはなし
望遠鏡操作実習
ハイキング
佐用高校体験学習
朝霧観察
テント泊
キャンプ(ランタン)ファイヤー
キャンドルサービス
家への手紙書き
カヌー・カヤック体験
兵庫環境体験館
上郡高校農業体験
佐用町内散策(大いちょう公園)
みうち若杉館
マックスバリュ買い出し
ふり返り(アルバム作りなど)
ナイトハイク
フィールドビンゴ
パン作り
自然遊び
ハンモック作り体験
スタンツ練習
交流タイム
天然プラネタリウム
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
最も心に残った活動は、前年に続き
キャンプファイヤー(キャンドルサー
ビス)でした。
続いて「朝霧観察」
「基地作り」
「ミ
ッション10」などが印象に残り、
特に朝霧観察は、コンディションに恵
まれ、非常に高い数字になりました。
30.0
平成26年度の自然学校振り返ってみると、天気予報とのにらめっこを
していたように感じました。
テント泊や朝霧の観察についても、当日の天候によってプログラムの変
更を余儀なくされるケースもありましたが、問題なくほとんどのプログラ
ムを実施することができたことを喜んでいます。
また、台風の接近により予定を変更するような場合もありましたが、多く
の方に助力をいただき、滞りなく実施できたことを、この場を借りてお礼を
させていただきます。
7.一年間を通して
今年度の児童のアンケートを見ていると、他の学校の生徒との交流の時
間、一緒に遊んだ時間が印象に残っているという回答が、少し増えたように
感じます。プログラムだけではなく、そういった自由時間での交流が、学校
同士の交流の場となったことを、うれしく思います。
最後に、教職員の方々、食堂の方々、野外活動指導員の方々、救急員の
方々、リーダーの方々、天文台の研究員の方々、他にもたくさんお世話にな
った方への感謝の言葉で締めさせていただきたいと思います。
「今年もお世話になりました。ありがとうございました。」
兵庫県立大学
西はりま天文台
主事
東
昌雄