著作権法 著作権法

2015/6/25
thema
情報メディアの活用
著作権法
2015年度前期
第13回a
2015年 7月 9日
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著作権法
知的財産法
商法
知的財産法
商標法,意匠法,特許法,実用新案法,
種苗法
著作権法
不当競争防止法
半導体集積回路の回路配置に関する法律
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知的財産法
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知的財産法
知的創作と経済活動におけるマー
クに対する排他的独占権の総称
著作権法
知的財産に対する私権,支配権で
あり,排他的独占権
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排他的独占権
排他的独占権
知的財産を他人が利用することを
排除して,
絶対的な排
他的独占権
独占的に利用することができる権
利をいう
相対的な排
他的独占権
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絶対的な排他的独占権
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絶対的な排他的独占権
工業所有権
特許法
審査主義
意匠法
先願主義
実用新案法
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相対的な排他的独占権
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相対的な排他的独占権
著作権
著作権法
無法式主義
著作と同時に著作権が発生
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著作権法
著作権法の特徴
著作権
小説や美術,音楽等の著作物を保護し,文化の発展
に寄与することを目的とする法律
著作隣接権
産業の発達を目的として産業財産権法(特許法,実
用新案法,意匠法,商標法)とは異なる
著作権法は,行政庁への登録をせずに権利が発生す
る無方式主義,依拠性が侵害要件とされる相対権
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著作権法
依拠性
著作物および著作権
著作物(法第2条の一)
著作者(法第2条の二)
依拠性とは,既存の他の人の著作
物を「利用して作品を制作」する
ことをいう
著作者の権利の発生・保護期間
著作権者の権利
著作物の自由利用
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著作物
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著作物
「思想又は感情」を表現
したものであること
思想又は感情を「表現し
たもの」であること
•単なるデータではない
•実際にメディアに表現された
もので,アイデアだけではない
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著作物
著作物
思想又は感情を「創作的」
に表現したものであること
「文芸,学術,美術又は音楽の
範囲」に属するものであること
•工業製品等は除く
•他人の作品の単なる模倣ではな
く,独創性があるもの
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著作者
著作者
法人著作
著作者とは,「著作物を創作した
人」
•以下の要件を満たした場合,創作活動を行った個人で
はなく,その人 が属している会社等が著作者となる
•その著作物を作る企画を立てるのが法人その他の使
用者であること
•法人等の業務に従事する者の創作であること
•職務上作成されること
•契約や就業規則で職員を著作者とする定めがないこ
と
•創作活動を職業とする個人
•創作活動を職業としない個人
•幼稚園児,児童,生徒など
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著作者の権利の発生
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著作者の権利の保護期間
権利の発生
保護期間
•原則
•著作者の生存期間およびその死後50年間
•例外
•無名・変名の著作物
•団体名義の著作物
•映画の著作物
•映画の著作物の著作権は、その著作物の公表後七十年(そ
の著作物がその創作後七十年以内に公表されなかつたとき
は、その創作後七十年)を経過するまでの間、存続する
•著作権,著作者人格権,著
作隣接権
•著作物を創作した時点で発
生
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著作権者の権利
著作者人格権
公表権(18条)
著作者
人格権
著作権
(財産権)
氏名表示権(19条)
同一性保持権(20条)
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著作権(財産権)
複製権(21条)
上演権および演奏権(22条)
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著作物の自由利用
学校等における複製(35条)
展示権(25条)
私的利用のための使用(30条)
頒布権(26条)
試験問題としての複製(36条)
図書館における複製(31条)
譲渡権(26条の2)
引用・転載(31条1項)
上映権(22条の2)
貸与権(26条の3)
教科書等への掲載(33条)
公衆送信権
および受信伝達権(23条)
翻訳・翻案権(27条)
口述権(24条)
二次的著作物利用権(28条)
学校教育番組の放送等(34条)
点字による複製・録音(37条1
号)
聴覚障害者のための自動公衆送
信 (第37条の2)
営利を目的としない上演等(38条
1項)
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私的利用のための使用(30条)
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私的利用のための使用(30条)
家庭内で
デジタル方式の録音録画機器等を
用いて著作物を複製する場合には,
仕事以外の目的のために
使用するために,
著作権者に対し補償金の支払いが
必要となる
著作物を複製することができる
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図書館における複製(31条)
政令で認められた図書館
政令で認められた図書館に限り,
一定の条件(注4)の下に,
国立国会図書館
利用者に提供するための
複製,保存のための
複製等を行うことができる。
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政令で認められた図書館
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政令で認められた図書館
図書館法第2条第1項の図書館で、
都道府県、市区町村が設置する
公共図書館等
大学・高等専門学校
の図書館等
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政令で認められた図書館
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政令で認められた図書館
図書、記録その他著作物の原作品又は複製物を
大学等における教育に類
する教育を行う教育機関
収集し、整理し、保存して
一般公衆の利用に供する業務を
主として行う施設で
(水産大学校等)の図書
館等
法令の規定によって設置されたもの
•博物館・美術館等で都道府県や市区町村立も含む
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政令で認められた図書館
政令で認められた図書館
学術の研究を目的とする研究所、試験所その
他の施設で
国、地方公共団体又は民法法人が設置する
施設で
法令の規定によって設置されたもののうち、
[博物館等又は研究機関に設けられた]施設
と同種のもののうち文化庁長官が指定する
もの
その保存する図書、記録その他の資料を一般
公衆の利用に供する業務を行うもの
•具体的には、日本医師会医学図書館、東京商工会議所
商工図書館等36施設が指定されている
•具体的には、日本原子力研究所、アジア経済研究所等
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(注4)一定の条件(1/6)
(注4)一定の条件(2/6)
複製行為の主体が図
書館等であること
図書館等の営利を目的としな
い事業として複製すること
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(注4)一定の条件(3/6)
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(注4)一定の条件(4/6)
コピーサービスの場合には,
利用者の求めに応じ,
図書館等が所蔵している資
料を用いて複製すること
利用者の調査研究の目的のために,
公表された著作物の一部分
(発行後相当期間を経過し,通常の販売経路による入手が困難となった定期刊行物
に掲載された一つの著作物についてはその全部も可)を
一人につき1部提供するための複製であること
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(注4)一定の条件(5/6)
(注4)一定の条件(6/6)
他の図書館への提供のための複製
の場合には,
保存のための複製の場合には,
汚損の激しい資料等の複製に限
ること
絶版等一般に入手することが困難
である資料の複製を求められたも
のであること
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引用・転載(31条1項)
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(注5)引用における注意事項
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,
公正な慣行に合致すること,引用の目的上,正当な
範囲内で行われることを条件とし,自分の著作物に
他人の著作物を引用して利用することができる。同
様の目的であれば,翻訳もできる。(注5)
すなわち引用を行う場合
,一般的には,以下の事項に注意しなければならない
•他人の著作物を引用する「必然性」があること
•かぎ括弧をつけるなど,「自分の著作物」と「引用部分」とが区別さ
れていること
•自分の著作物と引用する著作物との「主従関係」が明確であること
(自分の著作物が主体)
•「出所の明示」がなされていること。(第48条)
•(参照:最判昭和55年3月28日 「パロディー事件」)
国等が行政のPRのために発行した資料等は,説明
の材料として新聞,雑誌に転載することができる。
ただし,転載を禁ずる旨の表示がされている場合は
許諾が必要となる。
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学校等における複製(35条)
学校等における複製(35条)
学校その他の教育機関(営利を目的として
設置されているものを除く。)において
その授業の過程における使用に供するこ
とを目的とする場合には、
教育を担任する者
必要と認められる限度において、
及び授業を受ける者は、
公表された著作物 を複製することがで
きる。
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学校等における複製(35条)
試験問題としての複製(36条)
ただし、当該著作物の種類及び用途並び
にその複製の部数及び態様に照らし
著作権者の利益を不当に害することとな
る場合は、
入学試験や採用試験などの問題として著作物を複製
できる
ただし,営利目的の模擬試験などのための複製の場
合には,著作権者への補償金の支払いが必要となる
同様の目的であれば,翻訳もできる。
この限 りでない。
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点字による複製・録音(37条)
点字による複製・録音(37条)
2 公表された著作物については、電子計
算機を用いて点字を処理する方式により、
1 公表された著作物は、点字
により複製することができる。
記録媒体に記録し、又は公衆送信(放送又
は有線放送を除き、
自動公衆送信の場合にあつては送信可能化
を含む。)を行うことができる。
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点字による複製・録音(37条)
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著作隣接権とは
3 点字図書館その他の視覚障害者の福祉の増進を目的
とする施設で政令で定めるものにおいて は、
公表された著作物について、専ら視覚障害者向けの貸
出しの用若しくは自動公衆送信(送信可能化を含む。
以下この項において同じ。)の用に供するために
著作物の公衆への伝達に重要
な役割を果たしている者
(実演家,レコード製作者,
放送事業者及び有線放送事業
者)に与えられる権利
録音し、又は専ら視覚障害者の用に供するために、そ
の録音物を用いて自動公衆送信を行うことができる。
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著作隣接権とは
著作隣接権の権利関係
実演家,レコード製作者,放
送事業者,有線放送事業者
例:甲の作詞作曲,乙の歌唱,
丙のレコード製作
•著作隣接権として,その成果物の
利用行為に対する禁止権や報酬請求
権を付与
•著作権とは別個独立の権利
•甲:複製禁止権(21条)
•乙:録音禁止権(91条 1項) – 著作隣
接権
•丙:複製禁止権(96条) – 著作隣接権
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著作隣接権の発生
著作隣接権の保護期間
実演,レコードへの固定,放送又は
有線放送を行った時点で発生する
実演,レコードへの固定,放送又
は有線放送が行われたときから
無方式主義
50年間
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著作物の利用
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インターネット時代の著作権
利用の許諾(第63条)
ホームページの著作権
出版権の設定(第79条~第88条)
•著作権を認められる – 例外はある
著作権の譲渡(第61条)
無断でリンクを張る
文化庁長官の裁定(第67条~第69条)
•67条著作権者不明等の場合における著作物の利用
•68条著作物の放送
•69条商業用レコードへの録音等
•著作権侵害とはならない
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公貸権(公共貸与権)
わが国の著作権法の問題点
パブリック・レンディング・ライト(public
lending right)
訳語:公共貸与権あるいは自著貸し出し権
Fair Useの規定がない
内容
•公共図書館における貸し出しに対し著者が補償を要求できる権利
•貸し出された場合に一定の金額が支払われる制度
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