ドマーニ サービスコンセプト

ドマーニ サービスコンセプト
〔明日への楽しみ〕
・
“ドマーニ”はイタリア語で明日という意味です。
・明日、どこ行こう
・明日、何食べよう
・明日、何着よう
・明日、何しよう
・明日の予定があると、今日の 1 日が楽しく意味のある日にな
ってきます。
・明日の予定があるから、今日 1 日を大事に暮らすことができ
ます。
・今日という日は、いつも明日という日と一緒にあります。
・明日という日への安心があるから、1 か月後、3 か月後、半年
後、来年のことを考えることができます。
・明日の予定の積み重ねが、希望や夢につながっていきます。
・今日 1 日を大切にするためにも、明日を楽しみにできる場所。
・ドマーニはそういう住まいを目指しています。
〔気分はいつもラテン系〕
・楽しいことは、いつもワクワクするものです。
・楽しむ心に、年齢は関係ありません。
・明日への楽しみは、明るく陽気で生き生きとしています。
・それはまるでラテン系の気分の陽気さです。
・イタリア語の明日(ドマーニ)には、そんな意味を込めました。
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〔成熟した若さ〕
・ヘルマン・ヘッセも言っています。
「人は成熟するにつれて若
くなる」(草思社刊)
・人は定年退職後、現役を退いてから人
生で初めて「日常生活」というものに直
面します。
・日常生活を生きる時、それは童心にも
似た純粋な感覚がよみがえります。
・しかし、それは幼稚さとは無縁です。
・刻まれた顔の皺が表情に彫りの深さを
与えてくれます。
・陽気さと陰翳のある味わい、成熟した
大人という意味の老人。
・かけがえのない日常生活の大切さを教えてくれる先達です。
〔上質な普通の生活〕
・「明日」「ラテン系の気分」「成熟した若さ」をキーワードに、
私たちはドマーニは、入居者様に“上質な普通の生活”を送
っていただけるような支援を目指しています。
・生活は伝統と季節の行事を大切にします。
・春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の過ごし方
と祭りがあります。
・古来、日本人はハレの日とケの日を大切にしてきました。
・淡々と過ぎる日々の暮らしに節目をつけ、生きる力をよみが
えらせる仕掛けを作ってきたのです。
・毎日変わらない生活が送れる安心への感謝と、しかし決して
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平穏だけではすまない暮らしの厳しさへの畏れや不安をしず
め、乗り越えるための祈り。
・私たちはそういう日々の暮らしの上に、介護支援というもの
があるということを心に刻んでいきます。
〔普通の生活と離床から始まる自立支援の介護〕
・自立支援の介護という言葉は誰でも知っていると思います。
・では、自立支援の介護の意味は何でしょうか。
・介護は昔、ただのお年寄りのお世話と思われていました。余
命少ない老人だから安楽・安静が、老人のお世話の第一義で
した。
・しかし、ただのお年寄りのお世話と思われていた介護が、自
立支援の介護へと進化し、専門サービスと言われるようにな
った最初のきっかけは、離床という取組みでした。
・
「普通の生活」という観点から見たとき、私たちは目が覚めた
後、必ず起きて着替えます。つまり離床します。
・要介護高齢者は病人ではありません。起こしてはいけない人
ではなく、自分で起きられない人です。だから、私たちが介
助して起きていただくのです。
・起きる。座位になる。これが起床後の日中の基本姿勢です。
起きると、体に素晴らしい変化が起きます。
・まず視界が広がります。寝ていれば天井しか見えませんが、
起きれば自分の前に 180 度以上、いろんなものが見えます。
さまざまな刺激が得られます。
・次に体に重力がかかります。表情も整い、筋肉や骨格に適度
な圧がかかり、全身に生きる力が活動を始めます。
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・反対に、毎日起きる習慣がないと、廃用症候群になり、基礎
体力の低下を招きます。たまに起きても疲れやすく、すぐに
横になりたくなります。悪循環です。
・もちろん、個人により体力の差がありますから、1 日中、起き
ていなければならないということではありません。ご本人の
能力に合わせ、1 日 1 回以上は離床し、居室から出ましょう
ということです。
・そこから自立支援の介護、普通の生活が始まるのです。
・起きることから着替えにつながり、身だしなみにつながって
いきます。そう、生活が始まるのです。
・ですから、単に離床だけを目的にしてはいけません。それで
はただ起こしておくだけになってしまうからです。
・起きる目的を作りましょう。
「窓から周りの山を見に行きませんか。だんだん春らしくなっ
てきましたよ」
「わあ、ほんと、きれいな緑が増えてきたねえ」・・起きるこ
とは楽しいことです。
・私たちは介護の基本に忠実に、どんな重度の入居者様でも、1
日 1 回、短時間だけでも、毎日離床し、居室の外に出られる
機会を作ることを目標にします。
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