第9号 平成27年10月 黒 部 市 黒 部 市 農 業 技 術 会 議 ポイント1:土づくり資材の施用 土づくり資材の施用で、葉や根を丈夫にし、病気や倒伏に強い稲を作りましょう。 資 材 名 高品質で美味しい米づくりには、土づくりが不可欠です。 美味しい「黒部米」のために、土への愛情を込めて、 元気な土づくりをお願いします。 ケイ酸(目標 25以上) 25 20 15 10 H26 腐植(%) 4.0 目標 20 カリ(目標 15以上) 6.5 珪酸石灰 稲体を丈夫にし、倒伏やいもち病の抵抗性が 増し、PH矯正に効果がある資材 200kg 米取けいさん鉄 秋落ちしやすい砂質浅耕土等の鉄分補給と 稲が吸収しやすい珪酸を同時施用する資材 80kg シリカロマン ケイ酸(25%) 、リン酸(5%) 、苦土(7%) 、 鉄(5%)を一度に施用できる複合資材 pH(目標 6以上 ) 〇堆肥や発酵鶏糞の施用 堆肥の施用 5.5 10 4.5 5 H26 目標 H26 10a 当り施用量 100kg ポイント2:有機物の施用 15 pH 30 交換性カリ(mg/100g) 有効態けい酸(㎎/100g) (1)黒部市内の水田土壌の実態(平成26年度土壌調査の結果) 資 材 の 特 徴 目標 腐植(目標 3~5) (乾田の場合) 牛ふん堆肥 秋施用の場合 2t 春施用の場合 2t 豚ぷん堆肥 1t 0.5~1t 100㎏ 150㎏ 発酵鶏糞 ・堆肥を散布した場合は、速やかに耕起作業を行いましょう。 ・春施用の場合は、基肥チッソを1~2kg減肥して下さい。 〇地力増進作物の種類と活用方法 3.5 カリやケイ酸は、目標をかなり下回っています。 腐植は、やや不足しています。 3.0 2.5 2.0 H26 目標 (2) 「元気な土づくり」のポイント ○ポイント1:土づくり資材の施用 土壌酸度の矯正や不足養分の補給として → けい酸質資材など土壌改良資材の施用 播種量(10a) 鋤込時期 レ ン ゲ 9月 2~4 ㎏ 開花最盛期 エ ン バ ク 9月下旬~10月上旬 4~6 ㎏ 4月~5月 ヘアリーベッチ 9月下旬~10月上旬 4~6 ㎏ 4月~5月 クロタラリア 6月~8月 6~8 ㎏ 開花始期 ・生育量が大きい場合は、鋤込み難いので鋤込時期を早め、ロータリーの2回掛けを 行って下さい。 ・鋤込後の作付作物により、基肥チッソの減肥が必要となります。 ポイント3:秋耕と深耕 ○ポイント2:有機物の施用 腐植含量の増加、物理性改善のため 播種時期 → 堆肥や発酵鶏糞などの有機物の施用 ヘアリーベッチなどの地力増進作物の活用 ○ポイント3:秋耕と深耕 深耕等による作土の増加と排水性の改善のため → 作土深15cmの確保 秋耕しで、稲わらの腐熟促進 作土層が浅いと、根が十分に伸長できなくなり、気温や水分変化の影響を受けやすくなります。 〇秋耕の実施 ・秋耕により、稲ワラの腐熟が促進され地力改善につながります。また、田植後の田のワキ も少なくなり、翌年度の初期生育の確保が容易になります。 ・腐熟を促進するために、秋耕後は排水溝を設けましょう。 秋の土づくり運動実施中 9月15日~11月15日
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