土壁 文 化を次 代 のまちづくりにつなげる 平成 27 年 9 月 19 日(土)午後 1 時~5時頃(開場 午後 0 時 30 分、土壁サンプル展示付) 『良質で長寿命の土壁の家を造る』建築実務者向け講習会 地球温暖化が世界的に危惧されている中で今後の日本の住まいのあり方を長 期的・総合的視点から考えた場合、千三百年の歴史をもつ竹小舞下地土壁の住 まいに大きな示唆が含まれていると考えます。 しかし、自然材料の品質管理の難しさ、法令上の耐震性の評価の低さ、工期の 長さ、コスト、情報不足等を背景に土壁を使いにくい状況にあります。 そのため、平成 24・25 年度に開催した土壁再生シリーズ公開研究会の成果を ふまえて、京左官の伝統技能と実験等による科学的知見を統合した、建築実務 木と土壁で構成された 京都西陣の歴史的まちなみ 者向け京町家の土壁設計・施工・維持管理マニュアルを整備しました。 本講習会では、同マニュアルをテキストとして、京都に膨大に残る既存京町家を良質で長寿命の住まい として適切に保全・再生するための土壁の設計・施工・維持管理の要点をわかりやすく解説します。 なお、同マニュアルは各地の伝統的な土壁の住まいにも役立つものと考えます。お気軽にご参加下さい。 ■プログラム 1.京都の土壁文化の魅力とは みやこ ★ 都 に求められた美しさと洗練された高度な技の追求の歴史 2.土壁の材料・工法―良質で長寿命の土壁を造るための伝統技能と創意工夫 ★200~300 年程度の耐久性をもつ荒壁 壁土原土採取場 ★既設土壁に塗り重ねてリフォーム・補修&再使用可能な壁土 ★京都の土壁の耐力の高さの要因 ★軸組と竹小舞下地と土壁を一体で考える 3.土壁の住まいの設計―土壁の材料・工法の特性を活かす ★住まいのライフサイクル*の中で土壁の優れた多機能性を活かす ・地球環境負荷を減らし、居住性、防火・耐震性、耐久性を共に高める 良質な壁土を造る-荒壁土水合せ ★部位別設計―土壁・漆喰仕上げの外壁の雨対策 他 ★コストと工期の工夫 *住宅の建設段階から解体・廃棄段階まで 4.維持管理 ★主な劣化の原因と対策 5.被災時の対処の仕方―地震被災時、水害時 ★剥落した壁土も使って適切に補修・補強すれば再使用できる場合が多い 質疑応答 講師 京都左官協同組合 佐藤ひろゆき、浅原雄三、 KARTH 土壁研究チーム 田村佳英、武田眞理子、伊庭千恵美(京都大学助教) 竹小舞下地土壁施工例 ★開場時間帯(午後 0 時 30 分~1 時)土壁各種サンプル展示解説 浅原雄三 ●会 場 ルビノ京都堀川 (京都市上京区東堀川通下長者町下ル、TEL075-432-6161、市バス:JR 京都駅から 9 又は 50 番、「堀川下長者町」下車、東側すぐ。または地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車、2 番出口より徒歩約 15 分) ●参加費 1000 円(土壁マニュアル付)、 ●定員 70 名(参加申込先着順。定員になり次第、締め切らせて頂きます) ●参加方法 お名前、所属、電話・FAX番号、メールアドレスを明記の上、9 月 12 日(土)までにFAX又はメール、電話 でお申込み下さい。申込時点で参加受理とさせて頂きます。できる限り公共交通機関でご来館下さい。 カ ー ス ●参加申込・問合先 NPO 法人 関西木造住文化研究会(略称KARTH) TEL 075-411-2730 悠計画研究所内、FAX 075-411-2725、 E-mail [email protected] http://karth.org/ ●主 催 京都左官協同組合、NPO 法人 関西木造住文化研究会 ●協賛 (一社)日本建築学会近畿支部、(公社)日本建築家協会 近畿支部(予定)、(一社)京都府建築士会、(一社)京都府 建築士事務所協会、京都府建築工業協同組合 ●後援 京都市、京都府、(公財)京都市景観・まちづくりセンター 下長者町通 地下鉄烏丸線 会場案内図
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