いわしんの経営内容と方針

い わし ん の 経 営 内 容 と 方 針
地域の皆さまのご愛顧により、当金庫の業績は堅調に推移しております。
これからも、一段の経営内容の充実に努め、
お客さまのご要望にはスピード感を持って真摯に対応し、信頼に応えてまいります。
26年度業績のご案内
経営環境
26年度のわが国経済は、消費税率引き上げの反動からGD
おいては、生産拠点の海外シフトが一段と進んでいることに加
Pが2四半期連続で前年比マイナスとなるなど年度前半はも
え、円安の負の側面も顕在化しつつあり、原材料の値上がりの
たつき感がみられましたが、後半には日銀の追加金融緩和な
影響などから、大企業と比べ、当地域の中小企業における景気
どを受け、
緩やかな回復基調が続きました。
回復の足取りは、
依然として重い状況が続いています。
一方、当地域経済に目を向けると、基幹産業である製造業に
業務運営について
26年度は、
「 競争力強化のための金庫基盤の再構築」を
業務推進面では、収益向上に向け住宅・消費者ローンを中
重点方針とした計画期間3年間の「第五次中期計画」の中間
心とした個人向け融資の増強に注力したほか、取引基盤の強
年度として、業務計画の重点方針に、
「 徹底した顧客サポート
化に向け、定期積金の取引拡大やボーナス預金の獲得を軸
による地域経済への貢献 ∼リレーションシップバンキングの
に、複合取引の推進に取り組んでまいりました。また、投資信
進化∼」を掲げ、重点課題として「収益力の強化」、
「顧客志
託や保険などの預り資産については、女性職員を中心とした
向・地域志向の徹底」、
「挑戦する組織への変革」を設定し、 営業専担チーム「エリア・ソリューション・チーム(AST)」と営
収益や組織、人材などの金庫基盤の一層の強化に努めると
業店との連携による販売推進強化に努めました。
ともに、お客さまへの更なる金融サービスの向上に取り組
みました。
業績の概況について
〈預金の状況〉
〈貸出金の状況〉
平成27年3月末の預金残高は6,573億28百万円と前
期末比183億77百万円増加(2.87%増)
しました。中核と
なる個人預金の残高については81億37百万円増加しまし
た。また、日々の預金残高を平均した期中平残では、6,426
平成27年3月末の貸出金残高は、
3,
466億78百万円と
前期末比65億円増加(1.
91%増)
しました。
また、期中平残は3,
393億61百万円と前期に比べ83億
69百万円増加(2.
52%増)
しました。
億53百万円と前期に比べて72億65百万円増加(1.14%
増)
しました。
●預金残高の推移
●貸出金残高の推移
預金残高
(億円)
7,000
6,079億
96百万円
個人預金残高
6,292億
59百万円
6,423億
69百万円
6,389億
51百万円
6,573億
28百万円
3,000
5,000
2,500
4,000
2,000
3,000
1,500
2,000
1,000
4,591億
25百万円
4,687億
89百万円
4,771億
72百万円
4,888億
59百万円
4,969億
97百万円
0
23年3月末 24年3月末 25年3月末 26年3月末 27年3月末
資料編
住宅ローン残高
貸出金残高
3,500
6,000
1,000
3
(億円)
500
0
3,234億
80百万円
720億
81百万円
3,312億
2百万円
723億
3百万円
3,388億
24百万円
727億
64百万円
3,401億
78百万円
744億
95百万円
3,466億
78百万円
785億
2百万円
23年3月末 24年3月末 25年3月末 26年3月末 27年3月末
〈有価証券の状況〉
〈収益の状況〉
平成26年度の業務純益(本業での
け)は、超低金利の
と前期末比40億72百万円増加(1.
50%増)
しました。運用
影響などにより資金運用収益は減少しましたが、役務取引等
に際しては、安全性や流動性を重視するとともに、適切なリ
利益の増加や経費削減等により、
25億49百万円と前期に
スク管理のもと、許容されるリスクの範囲内において収益性
比べ、
2億32百万円増益となりました。また、貸倒引当金の
を考慮した運用を行っております。27年3月末の有価証券
減少等から、経常利益は10億54百万円増加し、
22億17百
含み益はネットで118億75百万円となりました。
万円となりました。当期純利益は、
13億45百万円と3期連
資料編
平成27年3月末の有価証券残高は、
2,
744億45百万円
続の増益となりました。
■ 主な経営指標等の推移
(単位:百万円)
平成23年3月期
預
貸
有
金
積
出
価
金
金
証
残
残
券
残
平成24年3月期
平成25年3月期
平成26年3月期
平成27年3月期
高
607,996
629,259
642,369
638,951
657,328
高
323,480
331,202
338,824
340,178
346,678
高
231,529
248,296
266,436
270,373
274,445
経
常
収
益
11,474
11,675
11,415
11,119
11,158
経
常
利
益
1,732
1,705
1,255
1,162
2,217
益
835
729
810
1,107
1,345
当
期
純
利
務
純
益
3,105
2,717
2,624
2,316
2,549
総
資
産
額
651,883
675,017
690,703
686,338
709,978
純
資
産
額
33,060
35,290
39,265
39,660
43,980
)
42,893
43,322
43,865
44,241
44,815
出 資 総 口 数( 千 口 )
2,267
2,280
2,290
2,297
2,310
出
額
1,133
1,140
1,145
1,148
1,155
金
45
45
45
45
45
額
33,221
33,927
34,651
35,621
36,556
自 己 資 本 比 率 ( % )
13.60
13.77
13.78
13.80
13.71
14
11
14
11
14
11
14
11
12
9
587
586
580
588
593
員
資
配
自
役
数
(
金
人
総
当
己
員
資
数
本
(
人
)
う ち 常 勤 役 員 数
職
員
数
(
人
)
2015
業
会
Iwata Shinkin Bank Disclosure Data
《単体》
事業の展望 および対処すべき課題
27年度のわが国経済は、
企業収益の改善、
海外経済の回復
などを背景に、緩やかな回復基調を続けていくものと期待さ
れます。
このため、27年度の業務計画では「リレバンの進化を軸と
した顧客満足度と持続的な収益力の向上」を重点方針に掲げ、
「将来に繋がる収益基盤の強化」、
「顧客の信頼と満足度向上
一方、人口減少や製造拠点の更なる海外移転等により、当
に向けた業務の合理化・効率化の実践」、
「職員の意識改革・行
地域経済の縮小が懸念される中で、当金庫としては、地域の課
動改革」の3点の重点課題に取り組みます。当金庫は、本計画
題に真伨に向き合い、実効性ある策を講じるとともに、更に地
の着実な遂行のため、必要な人材育成や態勢整備に注力する
域に必要とされる金融機関で在り続けるため、持続可能なビ
とともに、地方創生に向けた自治体の各種施策に積極的に関
ジネスモデルを構築することが最重要課題であると認識して
与することで、官民の連携力を更に強め、地域経済の活性化に
おります。
努めてまいります。
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