夏休み直前号 - 広島県立五日市高等学校

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夏休み直前号 おススメの本
おススメの本 数学科 尾田安正先生
図書室だより
図書室だより 夏休み
★ 夏到来 ! 青春
の1ページを,
の1ページを ,
五高図書室で
…。
広島県立五日市高等学校図書室
平成27年7月22日発行VOL, 6
『8時15分/
『8時15分/ヒロシマで
時15分/ヒロシマで生
ヒロシマで生きぬいて許
きぬいて許す心』
美甘章子著
講談社/「8
講談社/「8時15分
「8時15分」
時15分」広島人としては
広島人としては,
としては,つい目
つい目が
止まってしまうタイトルである。
まってしまうタイトルである。高齢となった
高齢となった父
となった父の被爆体験と
被爆体験と思
い出を綴った…
った…昨年刊行の
昨年刊行の一冊である
一冊である。
である。
★ 新
着
図
書
『空が、赤く、焼けて/原爆
(復刻版
けて/原爆で
原爆で死にゆく子
にゆく子たちとの8日間
たちとの8日間』
日間』
(復刻版タイトル
復刻版タイトル)
タイトル)
原題「
小学館
原題「ほのぐらい灯心
ほのぐらい灯心を
灯心を消すことなく」
すことなく」奥田貞子著)
奥田貞子著)
『ブックのいた街
ブックのいた街』
関口尚著
(
瀬戸内の島で原爆投下の8月6日を迎えた奥田貞子さんは,翌日広島に入り
8日間,兄の子ども達を探して市内を駆け巡った…。彼女はその間,市内で
会った子ども達の死に立ち会うことになり,死を前にした子ども達の様子を
克明に日記に残していく…。本書は,原爆投下のために,数日の内に亡くな
ってしまった,名もない子ども達の記録であり,風化させてはいけない,読
み,語り継がれていかなくていけないものである。「正子はいい,もう痛く
ない,おじいちゃんに薬つけて」/「お母様にもあげようよ」「お母様には,
お兄ちゃんのを残しておくから,みどりは心配しないでお食べ」/「私はも
うダメだから,おばさんの子におにぎりをあげてください」…生死をさまよ
う厳しい状況の中でも,家族や周囲の人々を助けようとする言葉が,次々に
繰り出されてきている。著者は,市井の人である。子ども達に,大人が始め
たこの戦争がもたらした,昭和20年8月6日以後8日間の現実を,自分が
直面した真実と,子ども達の姿と言葉を軸として綴っている。五高生諸君に
は,「原爆の日」を前にして,ぜひとも読んでおいて欲しい一冊だ。
『広島のローカルタレントあっちゃん
』
広島のローカルタレントあっちゃん、
のローカルタレントあっちゃん、
西田篤史著
ザメディアジョン
最近では,テレビへの出演の方が多くあり,広島ではすっかり,お馴染み
のタレント西田篤史の半生を綴った自伝である…。さて,西田君は庄原格致
高校出身でもある。高校時代は放送部で,自分でリクエスト箱を作り,あち
こちに置いて,曲をリクエストしてもらい,毎日昼休みに一人でDJをやっ
て,実は自分の好きな曲以外は,全く流さなかったりとか…春の遠足では,
みんなの前で,ハモニカを吹きながら,吉田拓郎のフオークソングを熱唱し
てくれたり,肩までの長い髪がトレードマークで,ユーモアのセンスも抜群
の人気者であったが,なにしろ当時,バンカラな気風の残る学校である。勝
手な放送するな!とか歌い始めると,コラ,しっかりギター弾け!…とブー
イングやヤジも相当なものであったようだ…。しかし,高校時代のこれらの
経験や,友達や格致高校の先生方との関わりの中での貴重な時間が結局,西
田君の人生の大きな部分を,決定させたと言っても過言ではないだろう。自
分の好きな事のために,一生懸命に生きてきた彼から,五高生諸君が学ぶ所
は多くある。この夏,君の座右に置いて読んでみよう!きっと実りがある!
案
★人々はブックの目の前に自分の位置
を合わせ,柔らかい毛を撫で,語りかけ
る…ブックに慰められるのではなく,ブ
ックとその人との時間を,かけがえのな
い人生の時間として,生きるのである。
ブックは何も言わなくても,分かってく
れる…。感涙の一冊!
内
祥伝社
犬の一生は,人間の人生に比べ
れば僅かである。野良犬ブックは,
うらぶれた商店街,「ラブリ商店
街」に居る…。そして,商店街の
みんなに愛されいる。最初,ブッ
クを助けた少年はあっけなく死ぬ
…。そんなブックと,人々との交 『空色バウムクーヘン
空色バウムクーヘン』
バウムクーヘン』
流が描かれていく6つの連作短編 吉野万理子著
徳間書店
集だ。月並みな物語ではない。ブ
ックと関わるラブリ商店街の人々 高校に入ったら,お笑い芸
の,それぞれの孤独感,寂寥感が 人を目指すと決めていた若菜
圧倒してくるのだ。…自分と向き だったが,相方に目を付けた
合い,上手くいかない,傷つく…。 弥生に引っ張られ,何故かウ
が,そこから逃げない。街に逃げ エイトリフティング部に入部
て来たとは言わせない…全ての結 してしまう…。部活・恋愛・
果として人々は,傷ついたのだ。 将来の夢…と正に定番の青春
女子小説だ。楽しい物語だ。
『レオナルドの扉
レオナルドの扉』
真保 裕一著
角川書店
イタリアの小村に住む若き時計
職人ジャンは,祖父ベルナルドの
技術を受け継ぎ,村の機械の故障
を一手に引き受ける働き者だ。そ
んなある日,村にフランス軍が侵
攻し,ジャンの父であるコラード
のことを聞きたいと脅される。ジ
ャンが幼い頃に姿を消した,父の
失踪の理由には,どうやらレオナ
ルド・ダ・ヴィンチが,遺した秘
密 のノー トが関 わっ ているよ う
だ?俄然,物語は面白くなる!
『あん』
あん』
ドリアン助川著
ドリアン助川著
ポプラ社
ポプラ社
小さな,どら焼き店。バイ
トの求人をみてやって来たの
は,70歳を過ぎた手の不自由
な女性だったが…。彼女の作
る「あん」が評判になり…。