青高通信114号 - 都立青山高等学校

(3-6)、磯谷一希くん(2-1)でした。かなりの接戦でし
たが、磯谷君が紹介した『シロクマことだけは考える
な』が第3代目のチャンプ本に決定しました。なお、
都立青山高等学校
統括校長 小山利一
磯谷君は9月 27 日(日)に開催される東京都大会に青
高を代表として出場することになります。
主権者としての意識をもつ大切さ!
この大会を見ていると青高生が様々なジャンルの本
を読んでいることが良く分かりました。しかし、まだ
公職選挙法改正で 18 歳から選挙権
まだビブリオバトルへの関心の低さが気になります。
「一九六九年十月二十一日午前七時三十分。東京都
さらにこれを機に、より一層図書室が身近になり、読
立青山高校。校舎屋上から投げつけられた火炎ビンが、 書をする青高生が増えていくことを期待しています。
オレンジ色の弧を描いてアスファルトの地面に落下し
≪紹介本≫
た。ガチャンという音とともにガラス破片が散らばり、
磯谷君『シロクマのことだ
炎が二~三メートル四方に広がる。あたりに油のにお
けは考えるな』
いが立ちこめた。炎が消えかけると、石が飛んでくる。
齋藤君『間取りの方程式』
その先には、警視庁機動隊が列をなしていた。火炎ビ
深沢さん『カラスのジョ
ンや石を投げつけたのは、青山高校全学共闘会議(以下、
ンソン』
全共闘)のメンバーである。」
【写真】左から深沢さん、齋藤君、磯谷君
これは、『高校紛争』(小林哲夫著:中公新書)の第
青
青 高
高 6
6月
月 の
の表
表 情
情((体
体育
育祭
祭特
特集
集))
一章、冒頭の文章です。1960 年代後半から 70 年にか
けて、当時の高校は政治闘争の舞台になりました。文
部省(当時)が編纂した『学制百二十年史』(1992 年)に
は、「大学紛争を契機に一部高校生が暴力的な政治活動
に走る現象が生じ、昭和四十四年にはこのような事例
が全国的に多発した」と記されています。
この件については、何度か集会等で触れました。「当
時の青高生のとった行為は決して許されるものではあ
りませんが、その姿勢は見習うべき点もある」と話しま
した。あまりに今の青高生(高校生と言ってもよいと思
いますが)が社会や政治に無関心すぎることに危惧を
抱いていたからです。そんななか、6月 17 日(水)に改
正公職選挙法が全会一致で可決し、選挙権年齢が 18 歳
に引き下げられることになりました。来年夏の参議院
【上左】トップを競う!(100 ヤード走:3年男子))
議員選挙から実施されることになりますから、現3年
【上右】気持ちを合わせ、足をそろえ!(3年女子ムカデ走)
【下左】迫力満点!これぞ青高男児!(2年男子騎馬戦)
生は全員が、現2年生は一部生徒が選挙権をもつこと
【下右】3年男子の気迫を見よ!(3年男子棒倒し:スタート)
になります。
これまで学校教育では政治教育が禁止されていまし
た。今後は高校での授業等を通じて、生徒に主権者と
しての意識や資質、能力を身に付けさせる主権者教育
を進めていきます。現在、安全保障関連法案をめぐり
与党と野党が大きく対立しています。主権者になる皆
さんはこの問題をどのように考えますか?一つの意見
だけにとらわれず、様々な意見に耳を傾けることが大
【写真】初めての体育祭を楽しんでいます!(1年生)
切です。そして最後は自分自身で考え判断することに
【7月の主な予定】
なります。今からその心構えと意識をもって、私たち
○2日(木) 期末考査(~7日)
を取り巻く社会(広く世界)をしっかり見る力を付けて
○7日(火) 合宿前健診、熱中症予防研修
ほしいと思っています。
○8日(水) 外部模試(全学年)
○9日(木) 外部模試(3年)、特別授業(~16 日)
第3回ビブリオバトル開催!
JICA 地球広場訪問(1年:~15 日)
○10 日(金) 大学探訪(2年)
磯谷一希くんの『シロクマのことだけは考えるな』がチャンプ本
○11 日(土) 入試問題解説会
今年で3回目を迎えたビブリオバトル(書評合戦)が
○13 日(月) 答案返却(~14 日)
6月 15 日(月)から 19 日(金)まで行われました。4日
○15 日(水) 土曜時間割+水 4 限
間、12 人の参加者から決勝に残るのは僅か3人という
○16 日(木) 薬 物 乱 用 防 止 教 室 (自 転 車 安 全 運 転 講 習 含 む )
○17 日(金) 一学期終業式
例年以上に厳しい戦いになりました。そんな中で決勝
○18 日(土) 夏季休業日始(~8 月 23 日)
に勝ち進んだのは深沢照葉さん(2-7)、齋藤千春くん
青高通信
№114
平成27年6月30日