多夢多夢通信３０号 2015.5.15 発行旧ポコアポコ通信柏市松葉町 6-8-1 T/F 04-7136-0505 一般社団法人多夢多夢地域活動支援センターポコアポコ就労継続支援 B 型事業所タムの木鍼灸マッサージ・リフレッシュとんぼメール：[email protected] ホームページ：http://tamutamu.or.jp 多夢多夢は障害者自らが運営し、視覚障害者を中心として、精神、知的、身体のすべての障害を受け入れ、共に補い合いながら、社会参加と生きがいづくりを目指しています。ついに完成！パッチワークブランケット●●●★★★●●●★★★●●●★★★★★★●●●★★★●● ポコアポコの利用者はほとんどが視覚障害者ですが、編み物が得意な女性がたくさんいます。中途失明で以前から編み物が好きだった方、子どものころに失明して点字で色々な模様編みを習得した方もいます。ポコアポコでは毎週水曜日が手芸の日です。それぞれセーターやレッグウォーマーを編んだりしながらおしゃべりに花を咲かせて、それは賑やかです。たくさんの方から頂いた余り毛糸を使って半年がかりで大作ができあがりました。２０センチ四方のかのこ編みをみんなでたくさん作り、ボランティアさんにつなげてもらいました。暖かいパッチワークブランケット（毛布）の完成です。（写真参照）とても余り毛糸とは思えない豪華さです。今、膝かけもパッチワークで制作中です。隣のお店（タムの木）で販売しています。お近くにお寄りの際は是非お立ち寄りください。障害者権利条約第7条１、前回は第 6 条を紹介しましたが、今号では第 7 条の紹介です。障害のある子ども締約国は、障害のある子どもが、他の子どもとの平等を基礎として、すべての人権及び基本的自由を完全に享有することを確保するためのすべての必要な措置をとる。２、障害のある子どもに関するあらゆる決定において、子どもの最善の利益が主として考慮されるものとする。３、締約国は、障害のある子どもが、自己に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を有することを確保する。この場合において、障害のある子どもの意見は、他の子どもとの平等を基礎として、その年齢及び成熟度に応じて十分に考慮されるものとする。締約国は、また障害のある子どもが、当該権利を実現｛行使｝するための障害及び年齢に適した支援を提供される権利を有することを確保する。 1 ３月の誕生会３月の誕生会は、２３日（月）に行なわれた。この日るようだった。畑のあぜの端には近くの小学校の学年とは、午前中は好天気に恵まれ春本番を感じさせる暖かさクラスを記した木札が立っていた。クラスの間でチュウだった。午後より曇り空となったがまずまずの天候だっリップが咲いた時の美しさを競うのであろう。た。散策を終えて、再び車で移動し、近くの台湾レストラ午前１０時に「けやき教室」に集まった参加者は合計ン「好味来」で昼食をとった。ここは、以前に一度行っで２５名。自己紹介の後、今月の誕生者、穂積さんと白たことがあるが、日本人が好む料理をだすので好評だっ倉さんを祝って「ハッピ－バ－スデイ－ソング」を全員た。で合唱し、その後お二人にプレゼントが贈られた。参加今日のメニュ－は、若鶏の唐揚げ、上海焼飯、高菜チ者は、４台の車に分乗し「あけぼの山農業公園」に向っャ－ハン、麻婆春雨、野菜ス－プの順番で出てきた。味た。１時間あまり公園での散策を楽しんだ。所々に咲いは良かったが料理を出す順番にもうひと工夫ほしかっている梅の花に触れたり、香りを嗅いだりした。池にはた。中には紹興酒を味わう人もいた。満腹となって「け多くの鯉が見られたが、どれも黒一色だった。畑には、やき教室」に帰ったが、そくで出された熱い日本茶の味チュウリップが植えられていたが、花が開くには早すぎがとてもおいしかった。（伊藤稔）ネパールの視覚障害者を支える会ポコアポコではネパールの視覚障害者を支える会の事務局をしていましたが、代表の渥美資子さんが昨年亡くチャイという甘くてスパイシーなミルクティーしたり、ストレートで味わい楽しみました。なられたため、事務局がネパールに移ることになりましビソさんも無事らしいという便りも届いています。すた。引き継ぎのため現地の代表であるビソさんが来日さぐにでも駆けつけたいところですが、今はネパールの皆れました。残金で渥美資子基金を立ち上げ、これからはさんのために祈りたいと思います。（藤原）ネパールの視覚障害者のために奨学金制度をつくり、援助を続けていくそうです。これまでもネパールの製品、アクセサリー、パシュミナストール、岩塩、紅茶などをポコアポコで売らせて頂いていましたが、今回、ビソさんと同行された上田さんがネパールへ行かれるということで、帰国時に紅茶をもってきてくださるようお願いしました。この度のネパール大地震の前日にカトマンズ空港を出発と聞き、心配しましたが、上田さんは無事到着、今年の春収穫の香りの高い紅茶が何種類も届きました。早速 2 ４月の誕生会柏の葉公園に行ってきました。暖かくて風もなく、真っ青な空、これ以上ないくらいのいい天気です。アキレス腱を伸ばすなど軽く体操をしてから、ゆっくりウォーキングです。木陰で休んだり、いすに座ってハーモニカの伴奏で「隅田川］や「若者たち」を歌いました。ハトがそろりそろり寄ってきました。昼食は近くのレストラン「サンマルク」へ行きました。焼きたてのパンが次々運ばれてきます。メインディッシュのチキンの前にお腹がいっぱいになりそうでした。それでもデザート、コーヒーまで平らげました。ビールやワインを飲んだ方もいます。大勢で食べるといつもより沢山お腹に入るようです。お土産のパンも買って、また公園まで歩き、３台の車に分乗して家路につきました。グループホーム「タムの家」便りタムの家が開所して１ヵ月、いろんなことがありましたが少し落ち着いてきたところでしょうか。定員４人のところ今はまだ３人ですが（男３、女１）それぞれの個性がうまく絡み合い相乗効果でとてもうまくいっているように思えます。 Y 君は末っ子だったせいか I 君を年は上だけど弟だなととても良く面倒を見てくれ、いつも気にかけ髭剃りの手伝いなどは見ていてとても微笑ましいものです。また、I 君のきちんとした生活習慣態度には見習うことも多いようで、靴をそろえるなどお家でもほめられ嬉しいことでした。良いことは習慣づけられたらとても喜ばしいことです。I 君はマスコット的存在で皆のアイドルです。I 君のお手伝いは新聞取り。みな自分で取りたいけど我慢しています。経験していない新しいことを覚えるのは大変ですが、覚えたことはきちんとできるのでこれからは新しいことにどんどん挑戦していってもらいたいです。 J さんも刺激を受けて自分のことは自分でやると、お布団の上げ下ろし（彼女の部屋は和室）や洗濯物も自分のものは干すなどやれることが増えてきました。Y 君はじめよくお手伝いもしてくれてとても助かっています。まあ、帯に短し、たすきに長しは仕方のないことでお手伝いの楽しさを知ってもらい皆のためになっていることが大きな喜びに変わることを期待しています。みな気持ちがやさしく一緒にいて楽しく癒されています。何もできない私ですが、お互いに足りない部分を補いながら楽しく生活できたらと願っています。みなよく食べるので最初はびっくりしてしまいました。だって５キロのお米があっという間だったんですから・・・今思えば当たり前のことだったかもしれませんが、食べることが最大の関心事！作業所から帰ってきたらおやつを食べて、１日の終わりにデザートを食べて満足して眠りにつけたらこんな幸せなことはないでしょう。そう思って世話人さんは今日も頑張ります。（佐藤） 3 利用者会議今年度のポコアポコの利用者会議が３月１８日「けやき教室」で開催された。主催者側を代表して青山理事長の挨拶があり、その後利用者側より発言があった。利用者側の意見と主催者側の対応を下記の如く要約する。１）就労Ｂの設置以来、さまざまな問題が出てきた。その原因と今後の方針を示して欲しい。 2）職員やボランテイアの待遇改善を考えてほしい。（財源がないのなら工賃の利用者配分枠を充当できないか。） 3）教室内の安全面への配慮及び衛生、設備の改善を要望する。以上に対し主催者側より下記の如き応答があった。１）ポコアポコの補助金が自治体から支給されているのに対し、就労Ｂは国が支給しており、金額にも差がある。利用者数が就労Ｂに移った分、減っている。今後は活動が不公平にならないよう配慮してゆきたい。２）支出の大半は人件費で、その他は車関連の支出や光熱費が占める。３）給与水準の改善や人材育成については今後の課題として取り組んでいきたい。４）教室内の備品や物の配置は安全面を考えて対処したい。木工教室のトイレ設備については早急に取り組みたい。針灸施術室の設備改善は既に完了している。（伊藤稔）沢田さんのわらじ 83 歳の澤田さんは古い浴衣やシーツなど木綿の生地を割いて、わらじを編んでいます。澤田さんは小学 4 年生の頃授業といっても教科書がないので、わらじや鳥かごなどを作って売っていました。目が不自由になって、70 歳ころには完全に見えなくなりました。今、松葉町 6 丁目にある地域活動支援センターポコアポコに通って、思い出しながらわらじを作り始めました。仏様や神様に奉納して、この草履をはいて、いい方向へ案内してくださいと拝んでいるそうです。素足にはいてツボを刺激する健康に良いわらじです。タムの木で販売中です。是非お越しください。これからの予定５月２１日（木）誕生会（茨城県立博物館とハーブハーモニーガーデン）６月１２日（金）歌の会（富樫先生）６月２６日（金）誕生会（野田の煎餅屋喜八堂とコメスタ）７月１０日（金）歌の会（民謡）７月２４日（金）手賀沼遊覧船編集後記五月晴れの美しい空につつじの淡い桃色がよく合います。木々の若芽もみずみずしく風に揺れています。事務所の前の柿の葉や、もみじ、菊の若い葉っぱを摘んできててんぷらにしていただきました。ネパールの岩塩を少しつけると、おいしい春の香りがしました。季節の変わり目です。体調を崩さないよう気をつけましょう。藤原 4