全教科の基礎となる確かな国語力の育成

本校の国語指導
考える力・伝える力を伸ばす
全教科の基礎となる確かな国語力の育成
あらゆる分野に必要な論理的思考力と豊かな感性を培う体系的な国語学習
論理的思考力の錬磨と、正確な読解力の向上を目指す現代文学習
夫婦、親子、兄弟、恋人・・・・・どんなに親しい友人であっても、人間同士が本当に分かり合うことはそう簡
単なことではありません。しかし、そのことを強く意識するようになると、人はお互いを分かり合うために、
「もの
ごとの筋道をたてること」の大切さについて改めて考え始めます。そして、私たちは望ましい人間関係を構築する
ための淵源となる「筋道」を重視し、それを「論理」と呼んでいるのです。
学校の場合、この「論理」を生徒たちとの約束事にすると、生徒たちはいろいろな場面で「話の筋道」を意識し
始め、
「筋道」を理解して整理しながら聞くことの重要性に気付くようになります。そして、活字化された文章を読
むときも、
「書き手がたてた筋道」を追いかけ掴まえようと意識するようになるのです。なぜなら、文章は、不特定
多数の誰だかわからない人を読み手と想定して書かれている場合がほとんどで、
「筋道のたて方」が口頭説明よりし
っかりしているからです。この「筋道」を正確に読み取る力が、読解力の要諦でもあります。
現代文学習がよくわからない人は、
「筋道」を無視して、独りよがりな勘やセンスに依存し、自分勝手な読み方を
している人です。反対に正しい訓練を積んだ人は、あらゆる分野、たとえばそれが英数理社に関する内容の文章で
あっても、
「論理」を意識して文章全体を扱えるものです。ですから、そのような人は「自ら学ぶ力」も身に付いて、
「筋道」をたてて「読み・考え・まとめて・説明する」ことができるようになります。ひいては、自分とは異なる
経験や考え方を持つ「他者」とのコミュニケーションにおいて、正確に自分の心情・意思・思考を伝え、更に深く
自分を理解してもらうのに必要なプレゼンテーション能力をも向上させられます。
本校の現代文学習では、これら全部を一つの体系的なものとして、習熟するまで生徒たちにトレーニングさせま
す。そして、現代文学習の指導者として実績がある、出口汪氏が開発した言語プログラム教材『論理エンジン』を、
中学課程でのサブテキストとして使用しながら、総合的な確かな国語力を伸ばす指導を実践しています。
『論理エンジン』(OS1~OS5)の主な学習項目
○一文の要点をおさえる
○指示語と指示内容
○話題と主張
〇比喩
○主語・述語
○イコールの関係
〇段落の要点
○言葉のつながり
○助詞・助動詞の働き
○文のなりたち
○接続語とその働き
○対立関係と対比
○文章全体の論理構造
○一文の正確な読み取り
〇正しい文の作成
〇因果関係と呼応関係
○段落相互の関係と段落区分
○文の要点と指示語
○文と文のつながり
○要点を摑み取る
○一般と具体
○主張と対立命題
○レトリック
○要旨の把握
○小説問題解法
○記述問題解法
○文脈をとらえる ○文章の要約と整理 ○正しい文章を書く ○詩のこころ ○小説・物語・随想 ○意見と理由説明 ○テーマ別評論文問題解法
○文化人類学
○社会学
○マス・メディア論
○言語論
○文明論
〇文化論
○科学論
○環境論
○時間論
反復練習によって身につく文法・句法の知識に裏付けられた古典学習
ノーベル文学賞を受賞した川端康成の『文章読本』から、その後書きの一部です。「少年時代、私は『源氏物語』
や『枕草子』を読んだことがある。手あたり次第に、何でも読んだのである。勿論、意味はわかりはしなかった。
ただ、ことばの響きや文章の調べを読んでいたのである。それらの音読が私を少年の甘い哀愁に誘いこんでくれた
のだった。つまり意味のない歌を歌っていたようなものだった。しかし、今思ってみると、そのことは私の文章に
最も多く影響しているらしい。その少年の日の歌の調べは、今もなお、ものを書くときの私の心に聞こえてくる。
私はその歌声に背くことはできない……。」
古典を学ぶ意義とは何でしょう。古典は、その時代その時代の日常を写し出し、現在と繋がりのある過去を発見
させてくれます。また、作品に描かれた人間の生き方や考え方は今に通じ、作中の名もない個人の生き生きとした
心情に私たちは共感できます。人間のすばらしさ、愚かさを鋭くとらえている作品群が、千年以上の時が経っても、
私たちの本質的な部分は大きく変わらないことを現在に伝えてくれています。日本では、久しく国際化、グローバ
ル化が叫ばれていますが、そうであるからこそ、日本の伝統的な言語文化に対する理解を深め、探求し、伝承して
いく必要があるのでしょう。
以上のような観点から、本校の古典学習では、作品を読み味わいながら基本事項を一つずつ丁寧に習得するプロ
グラムを組んでいます。特に3年生の基礎構築前期においては、充実したオリジナル教材を用いて、本格的な受験
勉強に入る前の準備学習を確実なものとするよう努めています。
『古典オリジナルテキスト』(古典学習基礎構築プログラム「KKP」)の主な学習項目
○歴史的仮名遣いの読み書き
○文法用語の整理と理解
○基本的な助詞
○五十音図の理解
○古文の特徴
○主語・述語の読み取り
○用言(動詞・形容詞・形容動詞) ○活用と活用形
○活用のない自立語
○基本的な敬語
○漢文とは〇訓点(返り点と送り仮名)
・置き字・訓読法
○音便
○文章・文・文節・単語とは
○意味・用法・接続
○古典常識〈暦・時間・方角・生活様式・風俗・習慣〉
○訓読漢文と白文
○書き下し文
○返読文字
○品詞の概念
○基本的な助動詞
○厳選基本古文単語
〇再読文字
○厳選基本句法