行動規範

行動規範
「最終的に成功を決定付ける要因は、
仕事の中で全員が正直、公正、誠実、
良識、分別を実現できるかどうかで
す。」
Dow Wilsonからのメッセージ
最高経営責任者
Varianは、命を救い、命を守るための技術を開発することに積極的に取り組んでいる会社です。そのような会社と
して、倫理的なビジネスの実践を最優先課題として位置付けており、あらゆる取り組みの中で、正しい行いによって
成功することを追及しています。これは、事業を展開する場所に関係なく、倫理的、誠実に責任感を持って行動し、
法令を完全に遵守することを意味します。また、会社の使命を遂行する中で、成功するだけでなく、より良い世界を
創り、自身をさらなる高みへと持ち上げる目標を意識することも意味します。
Varianでは、取締役会や上級経営陣も含め、倫理を最優先するという信念を持っており、それがすべての従業員、
取引先、その他の関係者にも浸透すべきであると考えています。Varianでは倫理的な行動を非常に重要視していま
すが、そのような慣行はこの行動規範に基づく行動から始まります。この行動規範は、日常の業務活動で問題が
発生した場合の指針として作成されています。この指針では、認められる行為と認められない行為が定められてお
り、不正または違法行為の発生防止に役立つ予防手段として活用できます。ただしこの行動規範は、Varianの業務
に適用されるすべての法令、規則、規制を網羅することを目的としたものではなく、特定の分野における追加の指
針を定めた会社のすべての方針まで説明することを目的としたものでもありません。Varianの従業員および取引先
は、Varianの業務に適用される規則と規制を理解し、会社の方針(地域ごとの違いを含む)に目を通し、それらの方
針に従う責任を負うことになります。最終的に成功を決定付ける要因は、行動規範とそれらの方針を遵守すること
だけでなく、仕事の中で全員が正直、公正、誠実、良識、分別を実現できるかどうかです。
コンプライアンス(法令遵守)は、全員が責任を負うものです。
「正しい行い」は、常にVarianの価値と文化を形成す
る要素として位置付けられてきました。これは、誠実な会社というVarianの評判がすべてを物語っています。倫理コ
ンプライアンスに対するVarianの取り組みは、単に「会社を守る」ためだけのものではなく、長期的には競争上の大
きな差別化要因として、さまざまな面で会社の成長と成功を実現に導いてくれるものと確信しています。そして何よ
り、それこそが正しい行動であると考えています。
Dow Wilson
最高経営責任者
Varian Medical Systems, Inc.
VARIAN MEDICAL SYSTEMS
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L10513JPN-Rev 02、発効日: 2015年2月24日
2
目次
はじめに – 正しいことを行う. . . . . . . . . . .
4
行動規範に従う必要があるのは誰か?
従業員がすべきこと
役職者および執行役がすべきこと
助言を求め、問題を提起する方法
違反と報復
市場. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
8
適用法と規制の優先
製品の安全性と品質
医療従事者との関係
接待
賄賂およびその他の不正な支払い
公正な取引と競争法の遵守
取引に関する法令遵守
供給業者との関係および第三者との協力
マネーロンダリングの防止
同僚の従業員. . . . . . . . . . . . . . . . . .
16
職場と相互尊重
ハラスメント
公平な雇用
安全衛生
従業員、顧客、および患者データのプライバシー
コミュニティと環境. . . . . . . . . . . . . . .
20
政治献金
環境の保護
会社を代表した広報活動
会社の資産と情報 . . . . . . . . . . . . . . . . .
23
利害の対立
機密情報
インサイダー取引と株式情報の漏洩
知的財産
会社の機会
記録管理と公的報告
会社のコミュニケーションシステム
会社資産の保護と適正な使用
修正、変更、および権利放棄 . . . . . . . . . . .
29
注記: 本行動規範では、Varian Medical Systems, Inc.および世界各地の子会社を「会社」または
「Varian」、Varianの取締役会を「取締役会」と呼びます。
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3
はじめに – 正しいことを行う
行動規範に従う必要があるのは誰か?
従業員がすべきこと
役職者および執行役がすべきこと
助言を求め、問題を提起する方法
違反と報復
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4
行動規範に従う必要があるのは誰か?
Varianが正しいことを確実に行えるようにする責任は、以下の者が負う
ことになります。
•Varianの取締役会の役員、執行役、およびその他の従業員。
•子会社および系列会社: Varianが議決権の過半数を有する事
業体またはVarianの支配下にある事業体は、行動規範および
Varianのコンプライアンス方針を採用し、それらに従う必要
があります。
•会社を代表する第三者(「取引先」): 代理業者、コンサルタン
ト、卸売業者、営業担当、請負業者、および合弁会社または戦
略的パートナーなどの第三者は、以下のことが求められます。
––本行動規範の倫理基準の遵守に同意する。
––該当するコンプライアンス方針の要件に関する情報と教育
を受ける。
–– Varianのコンプライアンス方針の関連事項を理解し、
遵守する。
「我が社では、社員の懸念
に耳を傾ける体制を取って
います。これが問題を特定
し解決する唯一の方法なの
です。」
PJ Bullock, Marketing Business
Development Manager
従業員がすべきこと
会社の方針の理解と遵守
•業務に適用されるVarianの倫理および法的基準を認識し、理解しているかを定期的に確認する。会社
の方針を確認し、各国に固有の違いを理解します。これらは本行動規範で規定された指針と要件から
発展したものです。
•適用方針と各国の違いについて、Varianのイントラネットを確認するか、現地の人事(「HR」)担当者
に問い合わせる。
•該当するコンプライアンストレーニングセッションに参加する。
•日常の業務を通して行動規範の倫理基準を守り、それらの支柱となる方針、手続き、および慣行に従
う。
•日常の業務活動において、法的および倫理的な基準を最大限に維持できる職場環境の実現に貢献す
る。
•コンプライアンスと倫理に対するVarianの取り組みよりも短期的目標を優先させない。
積極的に行動する
•適切な行動指針が不明な場合は相談する。遠慮せずに質問してください。
•会社を代表して行動する従業員、管理職、もしくは第三者が不法行為を働いている場合、または行動
規範や会社の方針および手続きに違反した行動をしている場合は警告する。
•違反の可能性がある場合は、すみやかに報告する(「助言を求め、問題を提起する方法」のセクショ
ンを参照)。
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役職者および執行役がすべきこと
コンプライアンスの問題を防止および発見し、そのような問題に対応するためにも、従業員に求められる内容に加
え、役職者および役員は以下の手順に従うことが求められます。
•言動で手本を示す。
•法令遵守の姿勢を自らの行動で示すことで、倫理的行動を促す。
•従業員が各自の責任を理解し、報復を心配することなく、信義誠実に関する問題について自由に提起
できる雰囲気を作り出す。
•従業員どうしで問題を共有できる「オープンな環境」を維持する。
•従業員の評価と報奨においてコンプライアンスへの取り組みを考慮する。
•日常の業務に関する明確な指針を従業員に提示する。
•従業員がコンプライアンスのトレーニングに参加できる態勢を整え、参加を促進する。
•コンプライアンスの問題や従業員の懸念事項を適切な手続きですみやかに報告する。問題は自分自身
で調査しないでください。
•会社の調査に協力する。関連する従業員や文書を必要に応じて手配できるようにしてください。
•業績よりも倫理的行動の方が重要であることを従業員に理解させる。
助言を求め、問題を提起する方法
Varianでは、法令、行動規範、ビジネスの倫理規範、会計および
監査基準、Varianの方針に違反している可能性がある場合に、す
べての従業員、執行役、取締役会の役員、取引先が問題や懸案
事項を迅速かつ積極的に報告することを奨励しています。また、
行動規範、会社の方針、適用法令または規制における責任が不
確かな場合は、助言を求めることも奨励しています。Varianは、
報告された情報を徹底的に調査し、適用法、規制、または法的
手続きの義務に従うことが求められることから、このような報告
を公平かつ客観的に取り扱い、可能な範囲で秘密を守ります。
Varianの倫理/財務秘密ヘルプライン(「ホットライン」)は、独立
した民間企業によって運営されている報告サービスであり、オン
ラインと電話で対応しています。このサービスは、問題の提起や
懸案事項の報告を目的として24時間365日利用できます。ホット
ラインへのアクセス方法に関する情報は、Varianの社内および社
外のWebサイトに記載されています。また、Varianの各拠点にも
掲載されています。
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事例
同僚が反倫理的な行為に関与している可
能性に気付きました。証拠は何もないた
め、そのことを言うべきかどうか迷ってい
ます。疑いが間違いであればよいのです
が、同僚がトラブルに巻き込まれるかもし
れないと思うと心配でなりません。
アクション: 管轄区域に応じて、上記のい
ずれかの方法を使用して、問題をすみや
かに提起してください。提供された情報
は、必要に応じて状況の調査のみに使用
されます。法令違反や反倫理的行為が判
明しなかった場合も含め、そのような行為
の可能性がある報告をすべて調査するこ
とで、Varianは倫理コンプライアンスプロ
グラムの一貫性を維持できます。
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懸案事項や不満がある場合は、上司、役職者、HR部門、またはコンプライアンス
リーダーにすみやかに報告してください。
質問: ホットラインに問い合わせるとどうなりますか?
回答: 必要な情報やホットラインから報告した問題は、迅速かつ慎重に取り扱われます。ホットラインに連絡する
と、Varian以外の専門の担当者によって報告内容が詳細に記録されます。ホットラインで収集された情報は、すべ
てVarianの担当部署に送信され、調査が実施されます。調査担当者は、現地の法的要件に合わせて、不法行為や
反倫理的行為の申し立ての内容を調査します。調査担当者の人数は、プライバシー方針に従い、詳細な調査に必要
な人数に限定されます。調査の進行に伴い、追加の情報や質問への回答が求められる場合があります。提供され
た情報は、必要に応じて、質問への回答や報告された問題の調査のみに使用されます。状況によっては、法的要件
の遵守やVarianの法的利益の保護のために、現地の法執行機関などの機関と情報を共有する場合もあります。
懸案事項や不満がある場合は、上司、役職者、HR部門、またはコンプライアンスリーダーにすみやかに報告してく
ださい。報告の方法は国ごとに異なる場合もあるため、問題の報告方法や報告相手に関する詳細については、ホッ
トラインにお問い合わせください。
徹底した調査を実現するため、報告する場合は、匿名ではなく身分を明かすことが推奨されます。ただし身分を明
かすことに抵抗ある場合、または現地法で許可されている場合は、匿名での報告も可能です。
重要: 一部の国では、現地法で定められているため、ホットラインのシステムからは、会計または監査に
関する問題しか報告できません。職場における問題を報告したい場合は、現地の経営陣またはHR、法
務部門の担当者に相談してください。
違反と報復
Varianでは、行動規範の違反を認めていません。違反には厳しい処置が科せられ、適用法に従った免職など、懲戒処
分の理由になる場合があります。またすべての従業員には、問題や懸案事項を提起することを奨励しています。
Varianでは、法令、規制、行動規範、または会社の方針の違反を善意から報告した者に対する報復を禁止していま
す。他の従業員に対する危害や中傷などの報復、または善意による報告をしなかったなどの不作為は、適用法に従
った免職など、懲戒処分の理由になる場合があります。
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市場
適用法と規制の優先
製品の安全性と品質
医療従事者との関係
接待
賄賂およびその他の不正な支払い
公正な取引と競争法の遵守
取引に関する法令遵守
供給業者との関係および第三者との協力
マネーロンダリングの防止
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適用法と規制の優先
Varianの従業員は世界中に点在しており、それぞれの国の市民でもある
ため、Varianの業務は、さまざまな国、行政区分、州、自治体、組織の
法令に従うことになります。これらの法令を遵守しないと、重大な民事
罰、場合によっては刑事罰を科せられるおそれがあり、資産や評判の
損失にもつながります。
現在の規制環境では、すべての従業員および役職者が、規制の優先を
認識および熟知し、その遵守に取り組むことが求められます。複数の国
の該当する法令が対立する場合は 法務部門の担当者に相談し、その
ような対立を適切に解決する方法を理解することが特に重要です。
事業体や部門ごとに、業務に関する独自の方針、手続き、指針を定めて
いる場合は、行動規範の内容に加えて、そのような方針、手続き、指針
にも従う必要があります。経営方針、手続きおよび指針、行動規範、法
定要件の内容が矛盾する場合は、最も厳しい基準が適用されます。各
方針および指針に矛盾する内容を見つけた場合は、経営陣や法務部門
またはコンプライアンス部門まで連絡してください。
「私は、Varianが誠実な
経営を行っていることに
誇りを持っています。それ
こそが会社の評判を左右
する要素だからです。」
Shari Huffine, Marketing Sponsorships
and Speakers Bureau Manager
製品の安全性と品質
安全性は、Varianが提供するすべての製品とサービスにおける最優先事項です。安全な製品を製造し、市場での差
別化を実現する安全な製品の設計、製造、および供給に関するすべての法規制の要件を満たすことは、Varianの責
任です。
Varianでは、政府機関の指針、お客様の検査、試験、および品質基準を満たす製品の設計と製造、さらにはこのよ
うな基準を満たすのに必要な試験と文書化、そのような試験で求められる文書の提供を行っています。虚偽の試
験結果などのデータを意図的に政府機関またはお客様に提出することは、法令および会社の方針に違反すること
になります。
さらにVarianでは、製品の苦情や安全性事故に関する情報の収集と報告も行っています。関係するすべての従業
員は、苦情処理のトレーニングを受け、事故の発生時に報告することが求められます。
一部の国では、関係する従業員が製品の苦情や安全性事故を政府機関(規制機関、消費者機関、警察など)に報告
することも義務付けられています。質問がある場合は、規制部門に相談してください。
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医療従事者との関係
医療従事者とは、医療サービスを患者に提供し、会社の製品やサービ
スの決定、購入、リース、推薦、使用、購入もしくはリースの手配、また
は指図に関わる個人または事業体のことです。医療従事者の例として
は、医師、看護師、病院職員、その他患者に接する者が挙げられます。
質問: Varianの機器に精通している医師を見つけましたが、彼女は現在
の仕事をやめ、新しい仕事を探していました。彼女の仕事を見つけるため
に、人材スカウト業者などのコンサルタントを雇うことはできますか?
回答: できません。そのような行為は、その医師だけでなく、採用する側
の病院に対しても不正な勧誘行為をしているものと見なされます。
医療従事者と誠実で建設的な関係を築くことは、医療従事者のニーズ
を理解するのに不可欠です。このような関係は、厳しい規制(国によっ
て異なります)に従う必要があり、すべてのVarianの従業員と代理業者
が認識する必要があります。
医療従事者に接する業務の場合は、そのような接触が(a)有効な事業目
的のために利用され、(b)医療従事者との接触に関するすべての法令、
規制、およびVarianの方針に従い、(c)医療従事者による医療上の決
定に(実際または外見上の)影響を及ぼさないようにする必要がありま
す。
「不確かな状況を確かめ
たいとき、Varianにはその
ためのリソースが用意
されています。」
Shalon Maudsley-King, Senior
Corporate Communications Manager
一部の国では、医療従事者に対するすべての金銭の支払いおよび価値の譲渡に関して報告することが求められ、そ
のような支払いを正確かつ完全に記録するための現地の方針および手続きに従う必要があります。質問がある場
合は、コンプライアンス部門に相談してください。
質問: 私は米国外で働いていますが、米国の免許を持っている医師を採用し、ここで診察業務をしてほしいと考え
ています。この医師への支払いを報告する必要はありますか?
回答: はい、米国の医療従事者に対するVarianまたはその子会社によるすべての支払い(現金またはそれ以外)は、
診察業務(またはその他のサービス)を実施する国に関係なく、報告する必要があります。このような支払いの報告
方法については、コンプライアンス部門に確認してください。これは、その他の国にも適用されます。
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接待
接待の授受(物品、食事、その他の娯楽など)は、接待をする側や
接待を受ける側、接待の場所や理由にもよりますが、認められる
場合と認められない場合があります。政府の役人または医療従
事者に対する接待は、賄賂や汚職防止に関する法令、または業
界の慣行基準に違反する場合があるため、特に注意する必要が
あります。接待に関して質問がある場合は、コンプライアンス部
門に相談してください。
Varianの従業員は、次の基準を満たす場合に限り、直接または
第三者を通して接待の授受が認められています。
•正当な事業目的があり、不適切な影響力を行使した
り、相互の利益を期待したりしないこと。
•法令、規制、または会社の方針に違反しないこと。
•現金または現金等価物の形を取らないこと。
•賄賂などの不正な支払いと見なされないようにす
ること。
•価値、時間と場所、頻度に関して適切であること。
•利害の対立を生み出さないこと。
これらの基準は、接待が「商慣行」と見なされる場所であって
も、世界中のすべての場所の接待に適用されます。接待が適切
かどうか、または接待に関して質問がある場合は、上司、役職
者、またはコンプライアンス部門に相談してください。
事例
民間の病院で勤務する医師を、Varianの
旅費負担でカリフォルニア州のパロアルト
市にあるVarianの本社に招待しました。こ
の医師は、週末に地元のコースでのゴル
フを希望しており、その分の費用をVarian
が負担してくれるかどうか聞いてきまし
た。
アクション: このようなゴルフなどの外出
については、Varianまたはその従業員、
代理業者は費用を負担できません。本社
への訪問に伴う行程および費用は、その
費用が(1)業務上必要なものであり、明示/
文書化されている、(2)過剰または必要以
上に豪華なものではない、(3)賄賂または
不正な支払い(下記を参照)と見なされる
余地がない、(4)法令または会社の方針
(Varianまたは顧客の会社の方針)に違反
していない、(5)会社の帳簿および記録に
正確に記帳されている場合に妥当と見な
されます。
質問: 私はある国で仕事をしていますが、その国では取引先からの接待を断ると失礼と見なされ、取引関係が損な
われる可能性があります。不適切と思われる接待の申し出には、どのように対処すべきですか?
回答: 上司、役職者、またはコンプライアンス部門に相談し、どのように進めるかを判断してください。Varianを代表
して贈り物を受け取ることができる場合もありますが、接待が認められるのは、定められた基準を満たしている場
合のみです。
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Varianでは、賄賂および汚職の防止に関する法令の原則を遵守し実践することに
全力で取り組んでいます。
賄賂およびその他の不正な支払い
賄賂とは、個人の考えや行為に影響を与えるために、一定の価値を持
つものの提供を申し出たり贈与を行ったりすることと定義されます。ビ
ジネスの世界では、判断や行動、決定への影響、顧客の獲得(または確
保)、または不正な利益の獲得に賄賂が利用される場合があります。
賄賂およびその他の不正な支払いは、法令により世界中で禁止されて
います。賄賂は、現金、物品、娯楽、寄付など、その形はさまざまです
が、賄賂の授受は、直接または仲介を問わず違法です。
賄賂やその他の不正な支払いの隠蔽を防ぐために、会社は正確な財
務記録を保持し、会計管理を適切に行うことが求められます。
Varianでは、賄賂および汚職の防止に関する法令の原則を遵守し実践
することに全力で取り組んでいます。すべての従業員およびVarianの代
わりに活動するすべての関係者は、この責任を共有し、賄賂または不正
な支払いと見なされる可能性のあるいかなる行為も回避することが求
められます。
「正しい行いが成功に
つながる、これは誇るべき
ことだと思います。」
Felix Ye, Software Quality
Assurance Engineer
事例
通常よりも多い金額がコンサルタントに支払われていますが、
財務記録を確認したところ、それに関する説明が記載されてい
ませんでした。
アクション: 法務またはコンプライアンス部門に報告するか、
ホットラインに連絡してください。
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公正な取引と競争法の遵守
公正な取引とは、重要事実の操作、隠匿または不当表示、機密
または部外秘情報の不正使用などの行為が行われていないこと
を意味します。Varianの競争の唯一の基準は、製品とサービスの
価値であり、Varianの行動および関係(会社の顧客、供給業者、競
合他社、従業員との関係を含む)の基準となるのは、公正な取引
と、品質、価格およびサービスの公正な競争、適用法と規制の遵
守です。
Varianのビジネス活動は、世界中の多くの国で定められている競
争法に従って行われます。このような法律の目的は、競争を不当
に抑制または妨げる行為を禁止し、公正な競争を促進すること
です。競争法は、販売、
マーケティング、調達、契約、吸収合併な
ど、さまざまなビジネス活動に適用されます。このような法律で
は、以下のような競争抑止的な契約を特に禁止または制限して
います。
•価格の不正な取り決め、調整、管理。
•入札談合または不正入札の助長。
•顧客の入札仕様書の起草の手助け。
事例
展示会でのプレゼンテーション中に、あ
なたは競合他社の営業担当者の横に座
っていました。プレゼンテーションが終
了し、参加者が席を立ち始めたときに、
横に座っていた競合他社の社員が何か
を席に置き忘れていったことに気付きま
した。どうやら新製品に関する社外秘の
レポートのようです。このレポートがあれ
ば、Varianがリリース予定の競合製品の
マーケティング戦略の開発に役立ちそう
です。
アクション: 競合他社の社員に忘れ物が
あることをすぐに伝えてください。このよ
うなレポートから情報を得ようとすること
は反倫理的な行為であり、公正な競争の
原則に違反します。
•他の市場参加者に対する競争の制限。
•価格、利益、または利幅に関する競合他社との情報の
共有。
•市場、区域、または顧客の分割または割り振り。
•価格またはその他の競合情報に関する未公開情報の競
合他社との交換または共有。
•取引先または供給業者との互恵取引。
このような競争法の精神は明確ですが、特定の状況にどのように適用するかによって非常に複雑になります。
公正な取引または公正競争に関する法令の遵守について質問がある場合は、法務部門に相談してください。
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国境を越えて事業を展開する場合、従業員は該当するすべての法令と、取引の法令
遵守に関するVarianの方針および手続きを認識し、それらに従う必要があります。
取引に関する法令遵守
Varianのグローバルビジネスの成長と成功は、国境を越えた取引を常に容易に実行できる能力にかかっています。
多くの国では、国家の安全保障や外交政策などのさまざまな理由から、輸出入や国際金融取引などの国際貿易取
引を規制しています。Varianでは、事業を展開するすべての国との輸出入および取引について、すべての該当する法
令を遵守することに取り組んでいます。
国境を越えて事業を展開する場合、従業員は該当するすべての法令と、取引の法令遵守に関するVarianの方針およ
び手続きを認識し、それらに従う必要があります。輸出規制に関する法令では、国家間の物品、サービス、技術の
移動を規制しており、多くの国では「規制対象の関係者」または、貿易および金融制裁の対象となる企業と個人の
リストを公開しています。このため、Varianの取引の法令遵守に関するプログラムでは、すべての顧客および取引が
輸出に関する法令を遵守しているか検査することを求めています。さらに、世界規模の制裁措置プログラムでは、
特別に許可された場合、または関連する規制で承認されている場合を除き、キューバ、イラン、北朝鮮、スーダン、
シリアなどの特定の国内での取引、またはそれらの国とVarianの取引を制限または禁止しています。このような法
令は複雑で頻繁に変更されるため、これらの国に関連する取引を提示された場合は、必ずトレードコンプライアン
ス部門に相談してください。
関税に関する法規制では、物品の輸入に関する規定を定めています。このような法令は、許可された物品のみが輸
入され、そのような物品に適正な額の税金が支払われるようにすることを目的としています。Varianには、すべての
輸入品の正確な製品説明、関税表、商品価値、原産国を管理し、報告することが求められます。従業員は、輸出入
の許可、船積および輸入に関するドキュメンテーション、報告および記録の要件に関するすべての規制に従う必要
があります。
供給業者との関係および第三者との協力
Varianでは、多くの場合、Varianの代わりに品目やサービスを提供する個人または企業と契約しているため、供
給業者および第三者の行為や活動の責任が、Varianに起因するものと見なされる場合があります。汚職防止に
関する法令は、Varianによる行為とVarianの代わりに活動する者の行為を必ずしも区別しているわけではないた
め、Varianは、取引先による行為の責任を問われる場合があります。このような理由から、Varianには、供給業者お
よび第三者との取引に際して、精査や汚職防止のトレーニングなど、特定の措置を講じることが求められます。
供給業者および第三者との契約に関して質問がある場合は、コンプライアンス部門に相談してください。
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マネーロンダリングの防止
マネーロンダリングとは、資金源を隠匿し、資金源や用途の開
示、税金の支払いを回避することです。マネーロンダリングに対
する法令を定めている国は現在100か国を超えており、犯罪活動
による利益を伴う取引を禁止しています。テロ、薬物、脱税、詐欺
などの犯罪活動に関与する者は、そのような犯罪による利益を
洗浄して不正な資金を隠蔽したり、合法的に見せかけようとした
りします。これに関連する問題として、逆マネーロンダリングと呼
ばれるものもあります。これは、合法的な資金をテロ行為に提供
することです。
Varianでは、世界中のマネーロンダリング防止および反テロに関
する法令の完全遵守に取り組んでおり、合法的な資金で正当なビ
ジネス活動に従事している信頼できる顧客とのみ取引を行ってい
ます。従業員の皆さんは、違法な行為や、問題のある取引による
不正な利益や資産を隠蔽しているものと見なされる可能性のある
取引には関与しないようにしてください。供給メーカー、
供給業者、請負業者、小売店、卸売業者、顧客、その他の第三者と
の取引の前の精査に関して質問がある場合は、コンプライアンス
部門または法務部門に相談してください。疑わしい取引には特に
警戒してください。Varianを危険にさらすような顧客との関係や取
引に気付けなかった場合は、Varianの信頼や評判を大きく損ねる
おそれがあります。
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事例
EUのVarianの顧客が多額の前金を支払
って大口の注文を行いましたが、その注
文はキャンセルされました。顧客は南米
の銀行の口座番号に返金するように求め
てきています。注意する必要があるでし
ょうか?
アクション: はい、取引に関係のない国や
事業体との資金移動を伴う取引の場合は
注意が必要です。資金を第三者に移動す
るような依頼も注意が必要で、その取引
が合法であるかどうか調査してください。
また、取引を進める前に、法務部門また
はコンプライアンス部門に相談してくだ
さい。
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同僚の従業員
職場と相互尊重
ハラスメント
公平な雇用
安全衛生
従業員、顧客、および患者データのプライバシー
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職場と相互尊重
Varianでは、人材こそが最大の強みであると考えています。積極的か
つ効果的に職場環境と全員の相互利益に貢献しようという従業員の
気持ちは、各従業員を貴重なチームメンバーとして扱うことで生まれ
るものです。このような環境の創造と維持には、従業員各自が役割を
果たすべきであり、職場環境にハラスメント、差別、脅迫、報復があっ
てはなりません。このような行為は、従業員によるものやVarianの取
引先によるものに関係なく、許されるものではありません。
Varianは、従業員や取引先など、さまざまな利害関係者を擁するグ
ローバル企業であることを誇りに思っています。Varianでは、従業員、
執行役、取締役会の役員、取引先に対し、異なる価値や文化への尊敬
と配慮を持って他の従業員、取引先、利害関係者に接することを求め
ています。
Varianとの関係がどのようなものであれ、同僚のさまざまな規範や
行動、信条に配慮することは、会社の従業員、執行役、取締役会の役
員、取引先それぞれの責任です。
「Varianにはすばらしい社員
が揃っています。そんな彼
らと一緒に仕事をすること
こそが、最善を尽くそうと
いうモチベーションを高め
てくれるのです。」
Amy Chan, ESV
Document Control Specialist
ハラスメント
Varianでは、言語的、非言語的、身体的など、いかなる形のハラスメントや脅迫も認めていません。該当するすべて
の法令と常識に従い、他人を尊重することが常に求められます。嫌がらせを受けている、または業務を妨害されて
いると感じた場合は、そのような行為は迷惑なので止めてほしいと仕事上の立場から明確に伝える権利がありま
す。このような問題は、経営陣やHR部門に報告するか、各国のホットラインに相談することもできます。ハラスメン
トについて善意から報告した場合の報復は、厳しく禁じられています。
質問: 宗教について同僚がばかにされているのを目撃しました。その同僚が何も言っていない場合でも、何かすべ
きでしょうか?
回答: はい。Varianでは、すべての従業員が互いを尊重し、思いやることを求めています。違法な行為や失礼な行為
を受けている場合、または誰かがそのような行為を受けているのを目撃した場合は、上司や役職者、またはHR担
当者に報告するか、ホットラインに電話してください。ホットラインでは、各国に応じたその他の報告方法について
聞くこともできます。
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Varianでは、職場での違法な差別を認めていません。
公平な雇用
Varianでは、現在の従業員および採用候補者全員に対して平等
な雇用機会を提供することに全力で取り組んでいます。会社の
雇用決定の基準は職務に関する資格と実績であり、個人の技能
や能力、リーダーシップなどの仕事に関連する基準が含まれま
す。人種、肌の色、宗教、性別、出身国、先祖、性的志向、年齢、
配偶者関係、障害(妊娠、出産、精神的または身体的障害を含
む)、退役軍人など、関連する州法、連邦法、および国内法によ
る被保護階層の要因が問われることはありません。このような
被保護階層に基づく雇用差別は、厳しく禁止されています。また
Varianでは、障害者に対する合理的配慮を必要に応じて提供し
ています。
質問: 募集中のポジションに応募してきた者を不採用にしました
が、その理由は、この応募者がそのポジションの身体的要件を
満たさなかったからです。私はこの応募者を差別したことになり
ますか?
事例
上司から差別されていると感じています
が、そのことを上司に言うと、さらなる問
題に発展するのではないかと心配してい
ます。
アクション: Varianでは、職場での違法な差
別を認めていません。このような状況では
「指揮系統」に従う必要はありません。懸案
事項については、上司、HR担当者、経営陣に
報告するか、ホットラインに電話してください。
ホットラインでは、各国に応じたその他の報告
方法について聞くこともできます。
回答: 現地の法令にもよりますが、合理的配慮をしていれば、ポ
ジションに必要な職務(重いものを持ち上げるなど)を応募者が
遂行できない場合、不採用にしても違法ではありません。また、
この応募者を採用候補から外す前にHR担当者に相談し、他の方
法がないか検討してください。
安全衛生
Varianでは、安全衛生に関する法令の遵守に取り組んでおり、それも正しい行動であると確信しています。すべての
従業員は、労働災害を最小限に抑え、Varianの従業員、取引先、来訪者の健康や幸福、安全を守ることができる安
全な職場環境を構築し、維持することが求められます。
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事例
顧客の電子システムに障害が発生したため配線替えの作業に派
遣されていましたが、あいにく顧客が修理に備えて予定どおりに
システムを完全に停止できていませんでした。必要に応じてシス
テムの一部を停止しながら作業の大部分を完了しましたが、最
後に残った簡単な配線替え作業では、重大なシステムの停止が
どうしても発生してしまいます。顧客は、システムを停止すること
なくこの作業を行ってほしいと求めています。あなたは最小限
のリスクでこの作業を行い、顧客の要望に応えられる自信があ
ります。
アクション: 顧客からのこのような要望に応えることは絶対にし
ないでください。Varianの方針と安全作業の実施規定では、通
電している機械の作業前に電源を切ることを求めています。
安全な職場環境を構築するには、薬物やアルコールを乱用した従業
員が職場にいないようにすることも必要です。安全を確保するため
に、Varianでは、職場での薬物やアルコールの使用を認めていません。
すべて従業員は、違法薬物に関する法令、規制、および会社の要件に
従い、薬物乱用の防止や従業員支援のトレーニングプログラムに参加
する必要があります。
「プライバシーの保護に
関して、Varianはお客様と
その患者さんから信頼を
寄せていただいています。」
Shivakumar Gopalakrishnan,
Engineering Manager Software Engineer
(Apps)
従業員、顧客、および患者データのプライバシー
Varianは、最も高い基準で従業員や顧客データの保護に取り組んでいる、セーフハーバー認定を受けた企業です。
そのため、従業員のプライバシーを維持し、従業員記録と個人情報の機密を管理することが求められます。従業員
記録へのアクセスは、有効かつ法的な業務関連の権限を持つ者に制限され、従業員記録から取得したいかなる情
報も、その権限に基づいてのみ利用できます。Varianは、従業員情報のプライバシーに関するすべての現地法に従
います。従業員がVarianの同僚の個人情報にアクセスしたり、それらの情報を操作したりする場合は、対象となる
情報を適切に扱い、機密保持のための適正な予防措置を講じる必要があります。各従業員は、現地法に従い自身
の記録にアクセスすることができます。またVarianでは、顧客データに関する該当する法令も遵守しています。
Varianでは、Varian製品で提供されているサポートツールから顧客の施設で維持管理されている患者データを処理
する場合があるため、患者データと保護されている健康情報のプライバシーに関して該当する法令と規制に従いま
す。
Varianでは、Varianの顧客および従業員のプライバシーポリシーに従い、顧客および従業員データの取り扱いに関
して該当する法令を遵守します。
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コミュニティと環境
政治献金
環境の保護
会社を代表した広報活動
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政治献金
Varianの資金、資産、サービス、または施設を政党、候補者、または政治活動委員会(「PAC」)に寄付したり、それらを
代表して寄付したりすることは、該当する法令および会社の方針により厳しく規制または大幅に制限されています。
従業員または取引先は、VarianPACへの寄付として自発的に行動する場合、または法務部門あるいはコンプライア
ンス部門により書面で承認されている場合を除き、米国かそれ以外の国であるかに関係なく、直接または仲介人を
通して、Varianを代表して政府の役人や政党の役員、公職候補者、または代理人に接待、贈与、金銭の支払いなど
の活動をすることはできません。汚職防止に関する多くの法令では、業務上またはその他の不正な利益の獲得ま
たは確保を目的とした、外国の政党および公職の候補者への金銭の支払いを禁止しています。
すべてのVarianの従業員および取引先は、公務への企業参加を規制するすべての該当する法令を完全に遵守する
必要があります。
従業員または取引先は、法務部門の事前の承認なしに、(a)Varianを代表して政治的立場を表明すること、(b)会社
のレターヘッドを使用して個人的見解を述べること、または(c)ロビー活動と見なされる行動を取ることを認められ
ていません。
これは、従業員、執行役、および取締役会の役員が個人的な政治献金を自発的に行う、各自の時間に自分の費用で
政治過程に参加する、法的または政治的事柄に対する個人的見解を表明する、またはその他の政治的活動に参加
することを阻止または禁止するものではありません。従業員は、一市民として各自の権利を自由に行使できます。
環境の保護
Varianでは、公衆衛生および環境の適正な保護を提供する方法で業務を遂行することに取り組んでいます。また、
地球の天然資源の保全にも取り組んでいます。
Varianの環境基準を満たすため、すべての施設は、その業務に関する公衆衛生および環境の法令を遵守しているこ
とを示さなければなりません。また、各施設で製造および処理する原材料の性質と危険性について、現地の委員会
と率直に対話する機会を持ち続けることが求められます。Varianでは、政府当局や業界団体、一般市民と連携し、
共同体意識の普及活動や、Varianの製品と施設に関連する潜在的な危険性に対処する緊急対応プログラムに参加
することを会社の方針としています。
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会社を代表した広報業務をVarianから正式に指示されていない場合は、会社の
事業または製品に関する情報の伝達には十分に注意してください。
会社を代表した広報活動
会社を代表して広報活動ができるのは、Varianによって正式に指名された担当者だけです。広報活動に関して疑問
点がある場合は、法務部門にお問い合わせください。
職務において会社を代表して広報活動を行う必要がある場合でも、
マーケティング広報部門、企業広報部門、また
は現地のHR部門に承認を求める必要があります。
会社を代表した広報業務をVarianから正式に指示されていない場合は、会社の事業または製品に関する情報の伝
達には十分に注意してください。製品および財務データに関する発表は厳しく規制されており、法的規制に従う必
要があることを忘れないでください。このような法令に違反した場合は、違反者だけでなく、Varianにも法的責任
が発生するおそれがあります。
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会社の資産と情報
利害の対立
機密情報
インサイダー取引と株式情報の漏洩
知的財産
会社の機会
記録管理と公的報告
会社のコミュニケーションシステム
会社資産の保護と適正な使用
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従業員、執行役、および取締役会の役員は、適切な判断によって、Varianの利益
と実際または潜在的に対立する状況を回避することが求められます。
利害の対立
Varianでは、すべての従業員、執行役、および取締役会の役員が、Varianにとって最善の利益となるように活動する
ことが求められます。利害の対立は、忠誠心または行動がVarianの利益と個人の利益(または他人もしくは他の実
体の利益)に分かれる場合、または従業員、執行役、取締役会の役員が各自の役割と責任を個人的な利益のために
悪用できる場合に発生します。利害の対立は、その兆候が見られる状況でさえも回避しなければなりません。従業
員、執行役、および取締役会の役員は、適切な判断によって、Varianの利益と実際または潜在的に対立する状況を
回避することが求められます。利害の対立の例は次のとおりです。
•各自の職責の遂行を困難にする行動を取る、または関心を持つこと。
•顧客、供給業者、請負業者、または競合他社から自身または血縁者のために不正な利益(便宜供与、
贈与、貸与など)を受け取る、またはそのような利益を求めること。
•顧客、供給業者、請負業者、または競合他社に投資する、またはそれらの業者から事業利益を
得ること。
•会社の財産、機密情報、事業機会、またはその他の資産を不正使用または処分して利益を得ること。
• Varianが関心を抱いている、またはその可能性がある事業機会を従業員自身の利益のためにVarianか
ら流用すること。
•会社の取引先から実質的価値を受け取る、または取引先に実質的価値を供与すること。
•会社に属するもしくは提供される事業機会、または会社での立場から知り得た事業機会を個人的利益
のために利用すること。
• Varianの顧客または見込み顧客との個人的、仕事上、または商売上の関係があるという理由から、会
社にサービスを提供するように個人または団体と契約(または雇用)すること。
•従業員として、許可なく他の会社に雇用される、もしくは他の会社の取締役会の役員になる、または
Varianと競争すること。
•取締役会の役員として、適切な承認なしにVarianの顧客、供給業者、請負業者、もしくは競合他社の
役員になる、または雇用関係を持つこと。
•関連する個人的取引(共通の執行役または取締役会の役員がいる第三者との取引など)から直接または
間接的に利益を得ること(会社の方針で詳しく説明されています)。
•従業員が直接行うことが禁止されていることを親族や代理人などの第三者を利用して遂行すること。
利害の対立の可能性が存在すると考えられる場合は、その状況を役職者、HR担当者、または法務部門にすみやか
に相談してください。
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質問: 私の姉は小さな会社を所有しており、製造している原料がVarianの製品で使用されている可能性がありま
す。彼女の会社と取引を行うことは、禁止されている利害の対立に該当しますか?
回答: 必ずしも該当するとは限りませんが、取引を行う前に、考えられるビジネス関係を経営陣に報告し、お姉様の
会社とVarianとの取引関係に影響を与えないようにする必要があります。また、お姉様の会社がその原料の最適
な調達先かどうかは、あなたではなく、公平な立場の人が判断するようにしてください。
機密情報
企業秘密や、事業情報、財務情報、技術情報および個人情報などの機密情報は、重要なVarianの財産です。機密
情報の漏洩は、Varianの財務業績や競争力に深刻な影響を及ぼすおそれがあり、Varianの知的財産の権利が侵害
される可能性もあります。各従業員、執行役、取締役会の役員は、内部および外部の機密情報を不正な開示または
使用から保護する責任を負うことになります。機密情報には、その旨がわかるラベルを必ず付けるようにしてくださ
い。
質問: 私は陪審員に選ばれましたが、待機期間が長くなることがあると聞いたため、その間ラップトップコンピュー
タを持ち込んで新製品の報告書を作成しようと考えています。これは問題ないですか?
回答: 機密情報は、情報の安全性が侵害される可能性のある場所には持ち込まないようにしてください。あなたの
コンピュータを覗くことができる人が近くにいる場合は、機密情報を扱わないでください。また、公共の場所で会
社の業務に関する話(電話での会話など)をしないことも必要です。
インサイダー取引と株式情報の漏洩
重要な非公開(「内部」)情報を金銭的またはその他の個人的利益に使用したり、そのような情報を他人と共有した
りすることは、民法および刑法の両方に違反するおそれがあります。内部情報とは、一般投資家には知られていな
い会社に関する情報のことです。内部情報は、その情報が会社に関する利用可能な情報の総体を変える、または
会社の株価に影響を与えると考えられる場合に「重要」と見なされます。一般的な例としては、将来の収益の予想
または見積もりの変更、合併または吸収、子会社の資産の売却計画、株式の公開または買い戻し、上級経営陣の
交代、重要な新製品または発見、業務の大幅な拡大または縮小などが挙げられます。
質問: いとこと話しているときに、Xという企業の買収契約を結ぶために、今度出張に行くことを話しましたが、
これは問題になるでしょうか?
回答: 問題になります。あなたまたはいとこが、この取引に関与しているいずれかの会社の株式を取引している場合
は、インサイダー取引で起訴されるおそれがあります。また、いとこが情報を他人に伝えた場合も、インサイダー
取引に関与したと見なされる可能性があります。
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会社の重要な内部情報を知り得る立場の従業員、執行役、および取締
役会の役員は、その会社の株式を直接的または間接的に取引すること
「
( インサイダー取引」)が禁止されており、その情報を他人に開示した
り、その会社の株式の取引を他人に勧めたりすること(「株式情報の漏
洩」)を控える必要があります。別の会社の情報がVarianとの関係を通
して個人に知られた場合、その情報はVarianまたはその会社に関係す
るものになります。インサイダー取引および株式情報の漏洩に対する制
限は、従業員および取締役会の役員の親族ならびに同じ世帯で生活し
ている者だけでなく、これらの個人の影響下にある者、またはその影
響力に従う者にも適用されます。
重要な非公開情報を知り得る立場の従業員、執行役、および取締役会
の役員は、取引に関する追加の制約に従うものとします。内部情報お
よび株式の取引について質問がある場合は、法務部門にお問い合わせ
ください。
「Varianの成功は、より多く
の命を救う最良の方法を
常に刷新していくことが
基準となっています。」
Marjorie Cadet, Facilities
Program Manager
知的財産
知的財産は、Varianの最も重要な資産の1つです。すべての従業員は、Varianの特許、商標、著作権、企業秘密、およ
びその他の専有情報の保護に努める必要があります。同時に、他者の正当な知的財産権を尊重することも重要で
す。他者の知的財産を不正使用した場合は、Varianとその従業員が民事および刑事罰を科せられるおそれがありま
す。
質問: 当社製品の1つが競合他社の性能を実際に上回る新機能を搭載する予定ですが、ある大口顧客が、購入す
るかどうかを今週中に決定する必要があるため、その新機能の内容について教えてほしいと強く求めてきていま
す。Varianがその機能の特許を取得しようとしていることは知っていましたが、実際に特許を出願したかどうかは知
りません。この顧客に新機能の内容について教えることはできるでしょうか?
回答: できません。特許出願の前に機能について教えてしまうと、Varianが特許を取得できなくなる可能性があるた
め、最初に特許顧問に相談するようにしてください。
知的財産の保護で重要なのは、新製品、サービス、プロセス、およびソフトウェアを適宜かつ適正に調査し、発明お
よび企業秘密の可能性と、他者の知的財産を侵害してしまう可能性を確認することです。
特許、商標、専有情報など、保護されている他者の知的財産の使用に必要な許諾または承認については、法務部門
に確認してください。特許を適切に保護するために、すべての発明はすみやかに法務部門に報告してください。
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従業員、執行役、および取締役会の役員は、事業機会が発生した場合に、その
正当な利益を推進する義務を会社に対して負うことになります。
会社の機会
従業員、執行役、および取締役会の役員は、法人財産、情報または地位を使用することで発見した事業機会を利用
する(または第三者に指示する)ことを禁止されています。その事業機会を会社にすでに提案しており、会社が却下し
ている場合は除きますが、一般的には、従業員、執行役、および取締役会の役員が、法人財産、情報または地位を個
人的な利益または会社との競争に使用することは禁止されています。従業員、執行役、および取締役会の役員は、事
業機会が発生した場合に、その正当な利益を推進する義務を会社に対して負うことになります。
記録管理と公的報告
Varianは、会社のあらゆるレベルで管理されている情報に基づいて、企業の意思決定を行います。不完全または不正
確な情報があると、重大な法的責任や財務結果につながるおそれがあります。
Varianは、米国証券取引委員会、米国食品医薬品局、欧州委員会などのさまざまな政府機関により、正確で適正な
報告書と納税申告書を管轄官庁に適宜提出し、Varianの活動を正確に反映する詳細な帳簿および記録に保持する法
的義務を求められています。また、従業員、執行役、および取締役会の役員は、Varianがこれらの報告および申請の
要件を満たすために、情報の提供を求められる場合があります。すべての従業員、執行役、および取締役会の役員が
この責任を真摯に遂行し、情報を適宜、完全、正確、公正、および誠実に報告することが求められます。いかなる従
業員も、取引または業績の本質を意図的に誤解させる情報や不正確に伝える情報、それらを削除または偽装する情
報を、会社の帳簿または記録に記入することはできません。たとえば、従業員は、発注書や顧客との契約で付帯的な
合意事項を締結したり、そのような合意事項を許可したりできません。さらに、資産に対する責任を維持し、一般に
認められている会計原則に従って財務諸表を準備できるように、Varianの取引、評価、および予測を必要に応じて記
録および報告する必要があります。
質問: プロジェクト導入の完了が確認された段階で、Varianは顧客から大口の支払いを受ける予定になっています。
いくつかの小型機器については設置の確認が取れていませんが、間もなく設置される予定です。年度末が近付いて
いることもあり、この支払いを記帳したいのですが、請求書と証明書を今すぐ送付してもかまいませんか?
回答: いいえ、請求書と証明書は、契約に従って導入の完了が確認されるまで送付することはできません。
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会社のコミュニケーションシステム
電子メール、コンピュータ、データファイル、電話、ボイスメール、コピー、商標、ロゴなどのコミュニケーションツー
ルは、従業員の業務とコミュニケーションの効率および効果を向上させるうえで役立つため、Varianでは、これら
のツールを業務関連の用途に利用することを認めています。従業員は、会社の方針に従い、これらのツールを業務
的、倫理的および合法的に利用し、適切な判断と裁量を行う責任を負います。
すべての従業員は、会社の方針に従ってVarianのコミュニケーションツールを使用してください。すべてのコミュニ
ケーションは業務的で誠実かつ正確である必要があります。従業員は、重要な私事を会社の財産、会社の時間、ま
たは会社のコミュニケーションツールを使用して行うことはできません。米国以外のVarianの拠点では、より制限
された方針が適用される場合があり、会社のシステムの個人的利用を完全に禁止している場合もあります。そのよ
うな拠点では、現地法に基づいて電子メールおよびその他の電子コミュニケーションの検査と監視に関して独自の
規則を定めているため、従業員は、必要に応じて現地の方針を確認するようにしてください。
会社資産の保護と適正な使用
すべての従業員、執行役、取締役会の役員は、会社の資産(有形および無形の両方)を紛失、盗難、不正使用および
不適切な開示から保護し、確実に有効利用する必要があります。会社の資産の不正使用は、会社の収益に直接的
な影響を与えます。上司の判断により、会社の特定の資産を付随的に個人使用することが適切と認められる場合も
ありますが、会社の資産は事業目的にのみ使用するようにしてください。
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修正、
変更、および権利放棄
本行動規範は、1934年証券取引所法の開示およびその他の規定ならびに同法の規則(「34年法」)、およびニューヨ
ーク証券取引所の適用規則(「NYSE規則」)に従い、会社の取締役会または取締役会委員会により随時修正または
変更される場合があります。会社の執行役または取締役会の役員を対象とした行動規範の規定のいかなる修正、
変更または権利放棄も、取締役会または取締役会委員会によってのみ行われるものとし、34年法およびNYSE規
則に従い、株主にすみやかに開示しなければならないものとします。
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