セルフピアシングリベットによる アルミニウム合金板と超高張力鋼板の

セルフピアシングリベットによる
アルミニウム合金板と超高張力鋼板の塑性接合
塑性加工研究室
篠原 正広
自動車の軽量化
アルミ合金板と超高張力鋼板
抵抗スポット溶接困難
セルフピアシングリベットによる接合
超高張力鋼板:非常に高強度かつ低延性
(a) 上板:超高張力鋼板(ダイの改善) (b) 下板:超高張力鋼板
上板アルミニウム合金板,
下板超高張力鋼板における接合条件
ダイの形状パラメータ
Φ2.0
Φ5.3
D:ダイ直径
5.0mm
Φ7.8
hm:ダイ山深さ
Dm:ダイ山直径
tu
tl
hm
Dm
D
適正値を検討する
超高張力鋼板 アルミニウム合金板 リベット
材質
SPFC980
A5052-H34
ボロン鋼
板厚t / mm 1.0 1.4 2.3 1.0 1.5 2.0 2.5
−
硬さ HV
339 348 342 81
80
75
73
500
ダイ直径とダイ深さの影響(tu=1.5mm,tl=1.4mm)
ダイ直径,ダイ山深さ 大
オーバーラップ∆x
割れ
外側割れ
発生
発生
11.2mm
2.0mm
0.9mm
1.5mm
13.0mm
2.0mm
ダイ直径,ダイ山深さ 小
オーバーラップ∆x
なし
割れ
なし
ダイ山直径の影響(tu=1.5mm,tl=1.4mm)
小
ダイ山直径
オーバーラップ∆x
下板の変形量
外側割れ
大
小
10.0mm
2.6mm
ダイ山直径
0.9mm
0.9mm
10.0mm
2.0mm
大
内側割れ
オーバーラップ∆x
小
下板の変形量
大
ダイ修正前後の接合結果の比較
正常
0.6
0.4
分離
外側割れ
0.2
内側割れ
0.5
1
1.5
下板厚さ/総板厚
下板厚さ/総板厚
0.9mm
0.8
0.8
0
11.5mm
2.3mm
1.5mm
13.0mm
2.0mm
総板厚/リベット脚長さ
外側割れ
正常
0.6
0.4
分離
0.2 内側割れ
0
0.5
1
1.5
総板厚/リベット脚長さ
十字引張試験
上板
リベット
リベット
下板
100
150
50
20
φ
(a)十字引張試験
上板
リベット
下板
(b) 十字引張強度
板の十字引張強さの関係
Pa
M
/
さ
強
張
十字引
100
上板破断
下板破断
80
60
40
0.7
0.6
1.0
0.4
厚
/
0.5
下
板
リベ 0.9 0.8
0.7
ット
0.6
脚長
0.5
さ/
総板
厚
総
板
厚
20
結言
1)ダイ形状を修正し,正常な接合が行える板
の組合せを増やすことができた.
2) 板厚と接合状態により接合強度は変化す
る.